2月「梅」の札まとめ
2月の札は「梅に鶯」「梅の赤短」「梅のかす2枚」の4枚です。
冬の寒さの中で春を告げるような月で、見た目の華やかさと、実戦での取り方の優先順位が少しずれる面白さがあります。
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2月「梅」の札はこの4枚です
2月の札は、梅に鶯・梅の赤短・梅のかす2枚の4枚です。
華やかな絵札に目が行きやすい月ですが、こいこいでは赤短の価値がかなり高い、見た目と中身の差が面白い月でもあります。
梅に鶯
こいこいでは「たね」につながる札。花合わせでは表菅原、六百間では梅シマや光札扱いにも関わる、遊び方で立場が変わる札です。
梅の赤短
赤短とたんにつながる、2月の実戦的なエース札。方向転換のしやすさも魅力です。
梅のかす
かす役につながる基本札。場の流れ次第で、早上がりや切り返しの支えになります。
梅のかす
もう1枚の梅のかす札。赤短やたねが伸びない時の、静かな逃げ道にもなる札です。
梅に鶯の札は、花札の中でも特に有名な絵柄です。
けれど実際には目白が描かれているとされることでも知られていて、そのズレ自体がこの札の面白さになっています。
梅に鶯|遊び方によって立場が変わる札
梅は、冬と春の間に咲く花です。
雪と見間違えて梅を折ってしまったという句があるほど、冷たい空気の中に静かに現れる花として見られてきました。
また、鶯も春告げ鳥と呼ばれます。そんな冬の寒さの中でも春を知らせるのが、2月の札です。
梅に鶯はよく知られた絵柄ですが、実際には目白が描かれていると言われることでも有名です。
これは、目白を鶯というタイトルで描いた絵を見た人が、同じように目白を鶯として描いてしまったからだと言われています。
梅に鶯がつながる役
遊び方ごとに見るとどう違う?
こいこいでは、梅に鶯は基本的に普通の「たね札」です。
2月の中では絵柄として目立つ札ですが、こいこいだけで見ると、役の伸びとしては梅の赤短の方が強く働く場面も多くなります。
ただし、花合わせでは松に鶴・梅に鶯・桜に幕の3枚で「表菅原」になります。
さらに六百間では「梅シマ」という役に関わったり、梅に鶯が「光札」の扱いになることもあります。
つまりこの札は、遊び方が変わると立場が大きく変わる札です。
そのため、2月の梅に鶯は「こいこいでは普通のたね札、でも花合わせや六百間では特別感が強まる札」として覚えると整理しやすいです。
梅の赤短|2月でいちばん実戦的なエース札
梅の赤短は、赤短にもたんにもつながる短冊札です。
梅に鶯の方が見た目としては派手ですが、こいこいで優先順位が高いのはむしろこちらです。
梅の赤短がつながる役
こいこいではどう見る?
松の赤短・梅の赤短・桜の赤短の3枚をそろえると、こいこいでは「赤短」になります。
また、短冊札5枚でできる「たん」にもつながるため、赤短が決まり切らなくても方向転換しやすい札です。
2月は、梅に赤短が一番のエース札です。
梅に鶯の方が絵柄としては華やかでも、優先順位は梅に赤短だ、という感覚を持っておくと取り方が安定しやすくなります。
梅のかす2枚|静かに支える、かす役の土台
2月には梅のかす札が2枚あります。
かす役の強みは、何もしなくても自然に枚数が溜まりやすいことです。 そのため、最初からかすで早く上がりたい時にも、相手が勝ちそうな場面で別ルートへ切り返したい時にも向いています。
梅のかすがつながる役
こいこいではどう見る?
梅に関しては赤短の役が割れていない場合は、そこまで優先順位が高い札ではありません。
そのため、赤短やたん役、たねの役が伸びない場合は、かすを合わせて取ってかす役として早めに上がる手段を取っても良いかもしれません。
目立つ札が多い月だからこそ、梅のかすは少し地味に見えます。
でも、流れが悪い時に静かに支えてくれるのは、こういう札です。
2月「梅」まとめ
2月の梅は、見た目の主役である「梅に鶯」と、実戦で強い「梅の赤短」、そして流れを整える2枚のかす札でできています。
こいこいでは梅に鶯は普通のたね札ですが、花合わせでは表菅原、六百間では梅シマや光札扱いにも関わるため、遊び方によって立場が変わる札でもあります。
華やかさに惹かれつつ、実際にはどの札を先に押さえるかを考える。そのズレそのものが、2月札の面白さです。
