花札の赤短(文字つき短冊)、
どう見ても「あのよろし」「みなしの」と読めますよね。
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でも結論から言うと、正しくは
- 「あかよろし」
- 「みよしの」
です。
この記事は、赤短の文字に一点集中して、
読み方/意味/なぜそう見えるのかだけをスッキリ整理します。
結論:赤短の文字は「あかよろし」「みよしの」
まずは最短で解決。
- 「あのよろし」→ あかよろし
- 「みなしの」→ みよしの
赤短の短冊に書かれた文字は、この2つとして紹介されるのが定番です。
「あのよろし」に見える文字=「あかよろし」(読み方)
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「あのよろし」に見える最大の理由は、
「あ」と「の」の間にある文字が “の”っぽい形をしているから。
でも、よく見るとそこに 小さな点(ちょん)が入っています。
変体仮名(へんたいがな)- 「か行」【みんなの知識 ちょっと便利帳】
Koin変体仮名
この「点つき」の形は、ただの「の」ではなく、
昔の仮名の形(変体仮名)としての “か”。
つまり、赤短の文字は
あ・か・よ・ろ・し
と読みます。
どうして“か”になるの?
のは可でか-1024x538.webp)
ざっくり言うと、昔の「か」には複数の字形があって、
そのうちの一つが「の」に見えやすい形でした。
現代のフォントで読むと「の」と錯覚しやすい。
でも点が入ることで “か”の系統だと分かる。
ここが「あのよろし」誤読の正体です。
「あかよろし」の意味(わかるところから順に)
「よろし」=「良い/よろしい」
まず一番かたい部分からいくと、「よろし」は現代語で言えば 「良い」「よろしい」 のこと。
なので「あかよろし」全体も、
まずは “褒め言葉っぽい方向”(良い・すばらしい系)として捉えるのが入り口になります。
「あか」は2通りの説明がある(赤?/明らか?)
1) 「あか」=「赤(赤短の赤)」と考える説明
海外の花札解説(Ways To Play)では、短冊の文字を akayoroshi と読み、
意味を “red is good(赤は良い)” と取れる、と整理しています。
さらに、古い役名一覧で
akayoroshi と aoyoroshi(blue is good) が並ぶ例があるので、
「あか」を「明らか」みたいな抽象語より 素直に”赤”と読むほうが筋が通りやすい、とも述べています。
2) 「あか」=「明らかに(あきらかに)」が縮んだ…とする説明
同じくWays To Playでは、「aka」を akiraka ni(明らかに) の短い形と見て、
“clearly good(明らかに良い)” っぽい意味を考える説明もある、と紹介しています。
また、大石天狗堂の解説でも「明らかに宜しい」へつなぐ説明が出てきます。
ただ、メーカー側でも「意味はよく分からない」とされることがある
任天堂×ほぼ日の「花札博物館」では、
読みは「あかよろし」としつつ、意味はちょっとわからないとも話されています。
また、大石天狗堂のページでも、
「『実に素晴らしい』という説明がある一方で、何が素晴らしいのかはよくわからない」
というトーンで触れられています。
参考:博物館-花札- 花札の謎シリーズ! 赤短『あかよろし?』
「みなしの」に見える文字=「みよしの」(読み方)
次は桜の短冊。
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「みなしの」って読んでしまう人が多いけど、
正しくは みよしの。
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“なし”に見えてしまうのは、
- 文字がつながって見えて区切りが分かりづらい
- 知らない言葉を、知ってる言葉に寄せて読んでしまう
この2つが合わさるのが大きいと思います。
でも一度「みよしの」だと知ると、
ちゃんとそう読めるようになります。
「みよしの」の意味=御吉野(みよしの)=吉野(奈良)を丁寧に呼んだ言い方
ここは辞書でも押さえやすいポイントです。
「みよしの」は、
御吉野(みよしの)=地名「吉野」を丁寧に呼んだ言い方として説明されます。
花札の桜札と相性がいいのは、
吉野が昔から「桜の名所」として語られてきた土地だから。
つまり、桜の札に「みよしの」と書かれているのは、
- 桜
- 吉野(桜の名所)
このつながりが、そのまま短冊に入っていると思うと分かりやすいです。
FAQ(よくある質問)
- 「あのよろし」って何て書いてあるの?
-
赤短の文字は「あのよろし」に見えますが、正しくは 「あかよろし」です。
「の」に見える部分は、昔の「か」の形(変体仮名の系統)として説明されます。 - 「みなしの」って何て書いてあるの?
-
桜の短冊は「みなしの」に見えがちですが、正しくは 「みよしの」です。
地名の「吉野(奈良)」を丁寧に呼んだ言い方(御吉野)として説明されます。 - 花札の赤短の文字って、結局「何て書いてある」の?
-
赤短の短冊の文字は、一般的には次の2つです。
- 「あのよろし」→ あかよろし
- 「みなしの」→ みよしの
- 「あかよろし」の意味は?(現代語だと何?)
-
「よろし」は「良い/よろしい」なので、全体としては “褒め言葉っぽい言い回し”として説明されることが多いです。
ただし「あか」が何を指すか(赤/明らか など)や、言葉の出どころまで含めると説明が分かれるため、この記事では「良い・すばらしい方向の言葉」という整理を中心にしています。 - 「あかよろし」は「赤が良い」って意味なの?
-
そう整理する解説があります。海外の解説では “red is good” として紹介されることもあります。
一方で「あか」を「明らかに(あきらかに)」の短い形と見る説明もあり、読み方は同じでも意味の置き方が複数あります。 - 「あかよろし」の「あか」って結局なに?
-
大きくは次の2パターンで説明されます。
- 赤(赤短の赤)を指す
- 明らか(あきらか)を指す(「明らかに良い」寄り)
- 「あのよろし」に見えるのは、字体(フォント)のせい?
-
かなり大きいです。
「か」が、現代の感覚だと「の」に寄って見える形で書かれているため、初見では「の」と読んでしまいやすいです。
さらに小さな点(ちょん)が見落とされやすいのも理由です。 - 変体仮名ってなに?(ざっくりでOK)
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昔の日本語で使われていた「ひらがな」の別の形です。
同じ音(たとえば「か」)でも、いくつか違う書き方があり、花札の短冊文字はそういう古い形の影響を受けている、と説明されます。 - 「みよしの」ってどこの地名?
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奈良の 吉野(吉野山)のことです。桜の名所として有名で、「御吉野(みよしの)」はその吉野を丁寧に呼ぶ言い方として説明されます。
- 「みよしの」の「御」ってどういう意味?
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ここでの「御(み)」は、相手や対象を丁寧に呼ぶときに付く表現として説明されます。
ざっくり言うと「吉野をきれいに呼んだ言い方」という理解でOKです。 - 赤短ってどの札?(何月の札?)
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赤短(文字つき短冊)は 松・梅・桜の短冊(一般的なこいこい用の札)を指します。
記事中で「赤短=文字つき」として扱っているのは、この3枚のことです。 - 青短にも文字は書いてあるの?
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一般的な花札では、青短(牡丹・菊・紅葉)は 青い短冊で、文字は書かれていないものとして紹介されます。
見分けるポイントは「文字」ではなく「青い短冊」です。 - 「あかよろし」って役名なの?札の文字なの?
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札の短冊に書かれている文字です。
ただし資料によっては「昔の役名の呼び方とつながっていた可能性」に触れるものもあります








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