花札は、1月〜12月それぞれ「4枚1セット」で季節を表す札です。
月ごとに 札の種類(光/タネ/短冊/カス) と 役への絡み方 が違うため、遊び方によって“強い月”も変わります。
- こいこい:
役点だけで戦う → 「盃」「光」「短冊(赤短・青短)」を持つ月が強い - 花あわせ:
札の点数・役・妨害が絡む → 「妨害されにくい役」「安定して点が取れる札」が強い
1月〜12月の超ざっくり早見表(構成と性格)
- 光がある月:1月(松)/3月(桜)/8月(芒)/9月(菊)/11月(柳)/12月(桐)
- 短冊がない月:8月(芒)/12月(桐)
- 全部入り(光・タネ・短冊・カス):11月(柳)だけ
- カスが3枚の特殊月:12月(桐)
こいこい:強い月ざっくりランキング(実戦目線)
S(場にあるだけで圧が強い)
- 3月:桜(花見で一杯+光+赤短)
- 8月:芒(月見で一杯+光 ※短冊がないのが逆に尖る)
- 9月:菊(盃+青短で打点が出る)
A(強い要素を持つ、安定枠)
- 1月:松(光+赤短で手が広い)
- 12月:桐(光+カス特化で「かす逃げ」に強い)
- 11月:柳(雨札が特殊。扱いに個性が出る)
B(引き次第・相手次第)
- 6月:牡丹/10月:紅葉(青短 or 猪鹿蝶の選択で悩ませ枠)
- 2月:梅/7月:萩(役が実質1本で伸びにくい)
C(弱いけど、こいこいは勝てる)
- 4月:藤/5月:菖蒲(「困ったら捨てろ」系。基本役で拾って戦う月)
※ここは“結論”。理由と立ち回りは各月の解説で詳しく書きます。
花あわせ:強い月ざっくりランキング(妨害込み)
S(持ってるだけで安定・勝ち筋を作りやすい)
- 12月:桐(妨害されにくく、手札に2枚あるだけで形が作りやすい)
- 4月:藤(堅実に成立しやすい。妨害が刺さりにくい)
A(強いが、狙われる)
- 3月:桜(強い=妨害の的。爆アドだけど報われにくい時も)
- 1月:松(松に鶴は「成立」より「妨害」特性が強い安定札)
B(堅実・便利枠)
- 8月:芒(使い勝手の良い優等生)
- 6月:牡丹/10月:紅葉(青短が強く、伏兵になりやすい)
- 2月:梅(表菅原・赤短が強く、欲しい花寄り)
C(立ち位置が難しい・冷遇寄り)
- 9月:菊(青短は強いが、役流しなどで使い勝手が落ちる)
- 11月:柳(雨流しがジョーカー。ゲーム性が別物になる)
- 7月:萩(役はあるが点が伸びづらい)
最下位(フォローできない)
- 5月:菖蒲(ネギ……)
注意:ランキングは“ルール差”で変わる
同じ花札でも、
- 採用しているローカル役
- 点数配分
- 役流し系の扱い
で評価が前後します。
この記事では 「こいこい/花あわせ」それぞれのゲーム性に合わせて、月ごとの立ち回りを整理します。
1月:松

1月の植物
1月:松
正月の門松
構成
1月:松
光札、短冊札、カス札、カス札。
こいこいの場合
光札も赤短冊もあるメイン寄りの月
花見に一杯、月見に一杯が強いこいこいの中では、
そこまで目立った月ではないが、
赤短もあるため、かなり強い月。
花あわせの場合
強い月
妨害が多い花あわせの中で、
松に鶴を取って置けばOKの安定感が強め。
松に鶴を持っているだけでつぶれる役が多い。
潰されやすくもあるため、
松に鶴は「成立」より「妨害」の特性。
赤短と松桐坊主だと、
赤短の方が点数が高いことは注意が必要。
1月の主札「松に鶴」の由来は、こちら

2月:梅

2月の植物
2月:梅
梅は「春の訪れ」、鶯は“春告げ鳥”。
構成
2月:梅
種札、短冊札、カス札、カス札。
こいこいの場合
役としては、「赤短」しかない。
こいこいは出来役の点数しかないので、
あまり優遇された花とは言えない。
※萩と似た感じ※
花あわせの場合
欲しい花の一つ。
梅に鶯は、松に鶴、桜に幕と合わせたら
表菅原という役になる。
赤短冊も40文と花あわせの中では高得点なので
優遇寄りの花。
2月の主札「梅に鶯」の由来は、こちら

3月:桜

3月の植物
3月:桜
桜は卒業と入学の季節
構成
3月:桜
光札、短冊札、カス札、カス札。
こいこいの場合
場にあるだけで
ヒリつくぐらいには強い。
速さが命のこいこいで、
盃役である花見で一杯が取れる桜は強い。
さらに光札も持っていて、赤短もある。
総合的に言えば、強い役へのアクセスが一番広い花。
菊に盃に絡む役が強いという話

花あわせの場合
強いけど、狙われやすい。
表菅原、赤短、のみ、花見酒、四光、五光。
安定の爆アド花
確かに強くはあるのですが妨害が多い花あわせの中で、
“強い”=”妨害のターゲット”でもあるので、
結果的に報われない立ち位置になりがち。
かといって、取って置くと
桜のカスと桜のカスで合わせることになったり、
桜の幕を場に出さざるを得ない状況になることもある。
3月の主札「桜に幕」の由来は、こちら
の意味を図柄から読む-2.webp)
4月:藤

4月の植物
4月:藤
今でも4月は藤が盛りの季節
構成
4月:藤
種札、短冊札、カス札、カス札。
こいこいの場合
フォローできないほど弱い。
でも、こいこいは「かす」「短冊」「たね」でも
勝てる遊びなので、気にしないでOK
ちなみに、昔の人は次のような格言を残しています。
「苦しいときの藤打ち」(困ったら4月札を捨てなさい、と言う意味。)
「閑古の取り出し死んでも勝てぬ」(4月札に描かれたホトトギスを、かんこ鳥と見なした。)
※昔は花札遊びは八八主体の印象※
4月・5月は弱いという内容の記事

花あわせの場合
やれば分かる。
藤、堅実で強い
理由:妨害されない&妨害しにくい。
シマは妨害がかなりされにくい役。
成立確率も、藤シマ・桐シマだけ別格。
ここに、草短もあるため、
役をしっかりそろえる前提であれば
一番使い勝手が良くて、堅実な月
運用間違えると、弱いのは相変わらず。
4月の主札「藤に不如帰」の由来は、こちら
」は春の終わりと夏の始まり?万葉集の一首から図柄を読む-2.webp)
5月:菖蒲

5月の植物
5月:菖蒲(杜若)
端午の節句(こども日)は菖蒲湯が有名
構成
5月:菖蒲(杜若)
種札、短冊札、カス札、カス札。
こいこいの場合
フォローできないほど弱い。
でも、こいこいは「かす」「短冊」「たね」でも
勝てる遊びなので、気にしないでOK
ちなみに、昔の人は次のような格言を残しています。
「何もなければネギでも捨てろ」(5月札をネギと呼んだらしい。)
※昔は花札遊びは八八主体の印象※
4月・5月は弱いという内容の記事

花あわせの場合
フォローできないほど弱い。
どれを比較しても、分かりやすく最下位。ネギ可哀想。
遠州花の葱四ぐらいしか菖蒲優遇を聞いたことがないです……。菖蒲…

5月の主札「菖蒲に八橋」の由来は、こちら
から図柄を読む「杜若に八橋」.webp)
6月:牡丹

6月の植物
6月:牡丹
吉助の牡丹は初夏(旧暦6月頃)の名所
構成
6月:牡丹
種札、短冊札、カス札、カス札。
こいこいの場合
猪鹿蝶と青短冊がどちらも5文。
(えとはなっ!の場合は、どちらも6文)
全体の枚数を考えると、青短の方が強いが
手札の状況によるので
牡丹(と紅葉)はプレイヤー悩ませの花
花あわせの場合
青短が40文で、猪鹿蝶が20文
迷う必要がなくなった。
青短、強い。
狙われる可能性は、敵も「迷う」ため、比較的低め。
伏兵として、かなり優秀枠。
6月の主札「牡丹に蝶」の由来は、こちら

7月:萩

7月の植物
7月:萩
旧暦7月15日に旧歴盆、お萩をお供え
構成
7月:萩
種札、短冊札、カス札、カス札。
こいこいの場合
役としては、「猪鹿蝶」しかない。
こいこいは出来役の点数しかないので、
あまり優遇された花とは言えない。
※梅と似た感じ※
花あわせの場合
猪鹿蝶が20文しかないので、
トリオであった牡丹と紅葉は青短の方に走るようになった。
青短が取れなくなると擦り寄られる。
ギリギリ役がある、程度で、どちらかというと冷遇札。
後ろから2番目。
7月の主札「萩に猪」の由来は、こちら

8月:芒

8月の植物
8月:芒(すすき)
旧暦8月15日はお月見
構成
8月:芒(すすき)
光札、種札、カス札、カス札。
※特殊構成※
光札なのに、種がある唯一の花。
短冊札がない札は、芒と桐だけ
こいこいの場合
場にあるだけで
ヒリつくぐらいには強い。
速さが命のこいこいで、
盃役である月見で一杯が取れる芒は強い。
さらに光札も持っている。
菊に盃に絡む役が強いという話

花あわせの場合
優等生な強さをしている。
使い勝手は良くて、堅実な使い心地の花。
三光は無くなって、
松桐坊主になったことだけ注意
8月の主札「芒に月」の由来は、こちら
」は中秋の札?芒の歴史・月見の習俗・「坊主」と呼ばれる理由まで.webp)
8月の副札「芒に雁」の由来は、こちら

9月:菊

9月の植物
9月:菊
重陽(菊)の節句は9月9日
構成
9月:菊
光札、種札、カス札、カス札。
こいこいの場合
場にあるだけで
ヒリつくぐらいには強い。
速さが命のこいこいで、
盃役は強い。
さらに、青短も持っている。強い。
菊に盃に絡む役が強いという話

花あわせの場合
役が揃っても最後まで札を合わせるため、
こいこいのような暴力性はなくなった。
……が、
青短が強い。
40文
ちなみに、
花見酒20文と月見酒20文も二つそろえても
のみは30文なので表菅原と同格。
雨シマや柳によっての雨流しも警戒対象になったので
菊は使い勝手が悪い印象。
9月の主札「菊に盃」の由来は、こちら
と菊酒を図柄から読む.webp)
10月:紅葉

10月の植物
10月:紅葉(楓)
旧暦十月は、紅葉が見頃
構成
10月:紅葉(楓)
種札、短冊札、カス札、カス札。
こいこいの場合
猪鹿蝶と青短冊がどちらも5文。
(えとはなっ!の場合は、どちらも6文)
全体の枚数を考えると、青短の方が強いが
手札の状況によるので
紅葉(と牡丹)はプレイヤー悩ませの花
花あわせの場合
青短が40文で、猪鹿蝶が20文
迷う必要がなくなった。
青短、強い。
狙われる可能性は、敵も「迷う」ため、比較的低め。
伏兵として、かなり優秀枠。
10月の主札「紅葉に鹿」の由来は、こちら
の人恋しさを図柄から読む.webp)
11月:柳・雨

11月の植物
11月:柳・雨
11が雨が降っている様子
士で男の人が映っている=十一
「なぜ11月=柳なのか」を一発で証明できる一次資料(文書・当時書籍等)は、見当たらなかったです。
構成
11月:柳・雨
光札、種札、短冊札、カス札。
※特殊構成※
全ての種類の札があるのは、柳だけです。
カスが1枚しかないのも柳だけ。
こいこいの場合
特殊な札で、
三光には含まれない光札の
柳に小野道風がいる。
人によって扱いがバラバラで、柳の扱い方は性格が出る。
花あわせの場合
特殊な札で
花あわせでは、五光・雨シマ以外では
柳に小野道風が絡む役はない。
…が、光札自体が札得点20点なので
美味しい。
雨シマは
「役流し」と言って
全員の役を流すという凶悪能力があるので
圧倒的ジョーカー枠
シマの説明はこちら

11月の副札「柳に燕」の由来は、こちら

小野道風って誰?だけ知りたい人はこちら

11月の旧札「柳に男」の由来は、こちら

11月の主札「柳に小野道風」の由来は、こちら

12月:桐

構成
12月:桐(きり)
光札、カス札、カス札、カス札。
※特殊構成※
3枚カスという超特殊構成。
短冊札がない札は、芒と桐だけ
こいこいの場合
かす特化光持ちの花なので、
相性の良いプレイヤーにとっては最強格。
かすだらけで見た目的には弱く見える。
この花が多い場合、
迷うことなく「この月は、かす逃げだな!」となるので
とっても逃げ上手の花。
逃げるついでに、三光取れて、倍付できたら最高。
花あわせの場合
やれば分かる。
桐は、強い。
理由:妨害しにくい。
シマは妨害がかなりされにくい役。
手札に桐が2枚あるだけで、70%ぐらいシマ確定。
成立確率も、藤シマ・桐シマだけ別格。
さらに、松桐坊主と四光にもかかるので
堅実で確実なのに、他の役も狙える札。
花あわせで持っていると、
一番ニコニコ出来るのが桐。
12月の主札「桐に鳳凰」の由来は、こちら
と四方拝でわかる年の改まりの光札.png)
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(打つ→めくる→役→こいこい判断)を先に読むと迷いが減ります。









