導入
心理戦のこいこいと
言ったけど、
またか?
うん。
相手が
こいこいしたくなる
心理は
更に次回になったよ
伸びに伸びるな?
例題を作るとね、
思った以上に
尺が伸びるんだよ
こいこいについてのおさらい
こいこい
役が出来たら、
“こいこい”か”勝負”かを選べる。
こいこい…ゲーム続行。
新しい役が出来るまで、上がる事が出来ない
※もう一回勝てなければ、文数は没収。
勝負…ゲーム終了
今できている役で文数を清算する。
次の親(先攻)になり、次の月(ゲーム)を始める
次に、
こいこいについて
こいこいの
“こいこい”の
ルールは覚えてる?
こいこいのこいこい…
ややこしいな
仕方ないよ
ゲーム続行を
“こいこい”
ゲーム終了を
“勝負”という。
そうだね、
もう少し
詳しく伝えられる?
自分が役が揃った時に、
ゲームを続行して
文数を増やすか、
ゲームをやめて
今の文数をもらうか、
を選べる。
模範解答、えらいね
こい被りについて
こい被り
相手がこいこい宣言をしている
ゲーム延長させられている
自分の状態のことを指す。
こい被りの時に、
自分が上がると
出来役の得点が2倍になる。
自分がこいこいして上がっても
2倍にはならないから、注意。
こい被りは、
分かる?
こい被り?
相手が
“こいこい”宣言時に、
自分が上がったら、
文数が2倍になる。
つまり、2文で
上がったとしても…
そう、4文になる。
5文手前の文数だから
結構、高得点だよね。
こい被りの状態で、こいこいをした場合
その
こい被り状態で、
こいこいをしたら?
相手も
こい被り状態で、
どちらが上がっても
2倍の文数になるよ。
つまり、
どちらも2倍状態、と。
そうだね。
こいこいの例題
ということで、
こいこいがすぐできる
状態にしたよ
プレイヤー1が
“菊に盃”で
花見で一杯をした状態。
完全勝利だな
そうだね。
例題
プレイヤー1は、
花見で一杯の役を完成させました。
プレイヤー1として、
こいこいをするか、しないか、を
考えてください。
こいこいをすることの
メリット、デメリットも考えてください。
場札
場札
手札PL1
手札PL1
持ち札PL1
持ち札PL1
持ち札PL2
持ち札PL2
場札
牡丹のかす、紅葉のかす、菖蒲のかす、桐に鳳凰
藤に不如帰、松に鶴、梅の赤短、芒に月
プレイヤー1の手札
紅葉の青短、牡丹のかす、芒に雁、萩の短冊、藤のかす
プレイヤー1の持ち札
桜に幕、桜の赤短、松の赤短、松のかす、菊の青短、菊に盃、
プレイヤー2の持ち札
柳に小野道風、柳のかす、桐のかす、桐のかす
こいこいするか、勝負するか。
丁度、花見で一杯が
出来たんだな?
うん
ここで
プレイヤー1は
“こいこい”をするか、
しないかが選べる。
上がりたいんだが
初心者あるある
すぐ勝負したがる
※強気=無謀打ち手の
独断偏見発言です
今回は
“こいこい”しか
選択肢はないよ
練習問題
だから
それに……、
一見、こいこいした方が
有利なようには作った
“こいこい”をする基準
こいこいする基準
①あと2手番で上がる算段があるか
②相手がリーチになっていないか
③何を伸ばせばいいか、がはっきりしているか
どういう時に、
こいこいをするんだ?
あと2手番ぐらいで、
上がれる算段が
あるかどうか
……を
基準にするといいよ
場札と手札と持ち札を照らし合わせる
さて、
相手の手札と場札を見て、
取れる札、取れる役を
考えてみようか。
まず、
場にある芒に月。
これが取れれば
月見で一杯。
月見で一杯で、
5文もらえる。
月見5文
+花見5文=
10文だから……
7文以上、
倍付圏内だ。
20文ももらえるのか?
ありがとう。
倍付まで読めれば、
完璧だね。
こいこいをすることでのメリットを想定する
それと、
他に読めることは?
青短冊について、か?
最高、その通り
菊の青短が
持ち札にあって、
紅葉の青短が場札にある。
そうだね
この紅葉の青短が
取れれば、
リーチになる。
更に、
青短の最後の1枚は
牡丹の札――
手札に持っている花だ。
上手く行くかは分からないが、
青短を狙うにも
適している札だ。
あと、
もう2役のチャンスは
見つけられる?
赤短と、短か。
正解、
続けて。
持ち札の
赤短がリーチで、
場札にも
梅の赤短がある。
つまり、
“めくり”で当てられれば
赤短が揃う
それと、
短冊が
伸びている状態だ。
短冊で2文取れたら、
それだけで
倍付圏内にもなる。
こいこいをすることでのデメリットを考える
反対に、
こいこいをすることの
デメリット想定だね
これは、
相手の持ち札と場札で
厄介そうな
可能性を考えておくよ
かすが伸びていて、
柳に小野道風を
持っているな
更に、
場には光か。
こいこいか、勝負か
つまり、
今回は
こいこいする
メリットがありそう?
なさそう?
未知数だが……
攻める理由は
しっかりあると感じる。
そうだね。
こい被りで上がる、相手がこいこいをしたときに上がる
さて、
ここで――
プレイヤー2目線として
手札を開示するね。
例題①
①プレイヤー2として、
3手番使ってください。
②その際、「出来役」も教えてください。
※この際、プレイヤー1の上がりを考えないものとする
場札
場札
手札PL2
手札PL2
持ち札PL1
持ち札PL1
持ち札PL2
持ち札PL2
場札
牡丹のかす、紅葉のかす、菖蒲のかす、桐に鳳凰
藤に不如帰、松に鶴、梅の赤短、芒に月
プレイヤー2の手札
芒のかす、松のかす、桐のかす、菖蒲のかす、牡丹に蝶、牡丹の青短
プレイヤー1の持ち札
桜に幕、桜の赤短、松の赤短、松のかす、菊の青短、菊に盃、
プレイヤー2の持ち札
柳に小野道風、柳のかす、桐のかす、桐のかす
…青短は取られていたが、
無難な手札だな?
これね、
こい被りの
練習問題なんだ
つまり、
良い手札だと?
察しが良い
分かった、
考えて――
……。
芒に月、潰れたな
あとは、
二人の持ち札と
場札を見ると
面白いことが分かるよ
?
何も分からない
なら、
ペアを
確認しようか
これを見るとさ、
松に鶴が取れる札、
桐に鳳凰が取れる札、
二つとも
確定しているよね
……ああ、分かった。
つまり、
美味しい所を
言わせない
続けるよ
便宜上、
札にマークを付けて
プレイヤー1の札と、
場札を
照らし合わせると、
……
どうしたの?
言っていいか?
言って
決まり札、だ
……正解。
決まり札についての説明は此方↓
それとね、
もう一個分かる?
もう一個?
すでに
柳に小野道風を
持っているんだ
つまり、
雨四光確定…?
とはいえ、
プレイヤー1も
短冊で逃げ切る可能性は
十分にあるからね
打つ順番の確認
さて、例題だからね
打つ順番と理由を聞くよ。
プレイヤー2としてか?
そうだよ
1番目は、
芒に月を
防止しないといけないから
芒のかすで取る。
そうだね。
その次は?
2番目と、3番目は
……どちらも、
決まり札、だな?
更にどちらも、
光札とかす札の
組み合わせだ。
……。
どちらでも
よくないか?
うん。
理由を聞く、と
言って
悪かったけど
それで
合っているから
続けて。
決まり札だから、
順不同だ。
正解。
出来る役、
聞いてなかった
どうぞ
雨四光だ
正解
倍付+こい被りでの文数について
あの局面が
どうなったか、は、
実際にやってみないと
分からないけど
プレイヤー2は確定手札ですが、
・3手番を必要とする、
・相手にやりたいことが察される
ため、プレイヤー1有利な局面です
(個人的感想)
今回は
プレイヤー2が
雨四光になった場合の
内訳を言うよ。
※まだこいこいか勝負か、が分からないため、暫定です。
だね。
まだ勝負は
していないんだな?
そうだね
これで
こいこいをして
相手が上がったら、
0文だな?
その通りだよ
こい被りからのこいこいするかどうか
――ということで、
上がったけど、
プレイヤー2は
“こいこい”する?”勝負”?
プレイヤー1も、
プレイヤー2も
動かすんだな
その方が
勉強になるからね
場札がどうなっているのか
分からないから
どうとも言えない。
それはそうだね。
ただ、梅の赤短は
まだ場札にあるんだな?
……あるよ。
そして、
梅はまだ1枚も
出ていないよな。
出ていないし、
プレイヤー2も
持っていないね?
もう来るだろ。
本当に同感
プレイヤー1は
運が悪いとしか
言いようがない状態だから。
なら、
勝負? こいこい?
勝負だ
花札のこいこいで手札がなくなった場合、引き分けについて
ちなみに、
手札が
なくなったらどうなる?
その手番の
“合わせ””めくり”で
役が揃わなかったら、
引き分けだよ
今まで揃っていた役は?
“勝負”してない時点で
全てなかったこと
になるよ。
勝負の宣言
→清算所だからね。
次回予告
ということで、
次回は
どうすれば”こいこい”を
したくなるのか
平たく言えば、
慢心の作り方
慢心…?
上がる時に
4倍になったら嬉しいからな
うん。
この尺で収まると
思ったから
次回は短め
単純なルールだからこそ、
油断を味方にして
相手を潰していこう