導入
昔の人の格言
↓
「苦しいときの藤打ち」
「閑古の取り出し死んでも勝てぬ」
「何もなければネギでも捨てろ」
困ったら、4月と5月は捨てようね、の意味
ネギ=菖蒲の例え
閑古=閑古鳥=不如帰の例え
と、言うことで。
目立つ札、についての話を、
4回目……
つまり、
藤の回に
「藤冷遇」の話をする、
という
残酷な結果になった。
そうなのか?
うん、花札には
「苦しいときの藤打ち」
という単語が
あるぐらい
藤はこいこい・八八では
冷遇の花なんだ。
※花合わせは、
藤シマ・草短があるので超主力札
その優遇・冷遇とは
なんだ?
花の中で、
5文役が取れる札が、
何枚あるか、だね。
先に言うと、
“ない”のが
「藤」と「菖蒲」。
花札の月毎の役レート(個人調べ)
少し語弊とかあるけど、
それとなく
グラフにまとめたよ
盃あり
1点役は統一で2にしています。
偏りすぎてないか?
おわかり
いただけただろうか
桜強すぎないか
日本と言ったら
桜、だからね
日本の国花は
菊だが?
その点で言うと、
こいこいは“菊に盃”が
圧倒的に強いから、
国花らしい
規格外チートだよ
菊は優遇札
5文役が強い”こいこい”で、
2枚で5文役になる、という規格外の強さを持つのは
“菊に盃”で出来る”花見で一杯”と”月見で一杯”だけ
更に、
5文役の”青短”になる札も
菊には入っている。
【光札は入ってないこと】以外は、
破格の強さ
盃なし
ちなみに、
盃関連札禁止の場合はこうなるよ
松と桜と月、が有利だな
光札なのに、
赤短も狙えるからね
優遇されている花は、温存 OR 妨害
まず、
優遇されている花は
温存しつつ、
強い役に繋がる札が
出た時に取る
…という流れが
良いのか?
人による。
相手も強い役を
狙っているから
敢えて、
かす同士でも取る人もいる
かすで取るのか?
その分、危なくなったら
かすで上がりやすくなるから
メリットはあるよ
妨害&警戒最優先札:菊に盃、桜に幕、芒に月
例えば、
相手の持ち札に
「菊に盃」がある時
月見で一杯と花見で一杯を
警戒する。
じゃあ例題②
例えば、
こんな盤面だとする
例題②
「この手札と場札」を見て、
3手番目まで何を取るべきか?
場札
場札
合わさる札
松に赤短、芒に月、紅葉に青短、桐に鳳凰、桜のかす
手札
手札
「この手札と場札」を見て、
3手番目まで
何を取るべきか?
3手番まで…?
上手くいけば
ストレートで勝てる
でも、
まずは
妨害思考で考えて
そうだな
盃のことを考えて、
「桜に幕」か
「芒に月」を
取ればいいことはわかった
いいね
場の光札と、手札の光札、どっちが優先?
なら、
桜に幕と芒に月、
札の場所を
確認しようか。
桜に幕は手札、
芒に月は場札だ。
場の光札と
手札の光札、
どちらが優先
だと思う?
手札は
一応”手元”にあるから、
場札か?
そう、
場札だね
桜に幕は
最悪
「握りつぶせる」し
握り潰す?
握りつぶすとは。 子(後攻)は、後半戦に強い理由
握り潰す
子(後攻)が、親(先攻)が欲しいであろう札を
最後まで持ち続けることで、
相手の役を妨害すること
こいこいでは、
親(先攻)と子(後攻)がある
お互いに手札を全部出さないといけないが、
親(先攻)の手札は最後の1枚まで
子(後攻)に取られる可能性がある。
しかし、子(後攻)の最後の1枚は
親(先攻)の最後の手番が終わってからの為、
絶対に親(先攻)に取られることはない。
そう、
後半の人の特権
「握り潰す」
花札は、
毎ターン
自分の手札から1枚を
場に出す
そうだな。
つまり、
全ての手札は
合わさらなくても
出さないといけないんだ
相手が
欲しい札であってもね
つまり、最後まで
追い詰めて取る、という
方法ができるのか?
うんうん、よくやる。
あれ最高に好き
そうか
でも、
子(後半)の
手札の最後の札は
「前半の人は
絶対に取れない」
!!!
確かにな
その戦略を
「握り潰す」と
呼んでいるよ
今回は親(先攻)か?
子(後攻)か?
考えていなかったけど、
子(後攻)がいいよね?
そうだな
すると、
今回の譜面の場合
芒に月さえ
取ってしまえば、
相手は
月見で一杯も花見で一杯も
出来なくなるのか。
うっかりだったり、
どうしても、で
「桜に幕」を
出さない限りはね
思ったんだが、
親(先攻)だった場合、
役が出来ずに、
桜に幕持った
ままだったら……
うん、
相手が
花見で一杯で
上がる事になるね。
後攻も、
有利なところがあるのか
長期戦型だと
子(後攻)派も、
結構いるよ
例題②
「この手札と場札」を見て、
3手番目まで何を取るべきか?
1手番目:芒に月
場札
場札
合わさる札
松に赤短、芒に月、紅葉に青短、桐に鳳凰、桜のかす
手札
手札
自分の手札に光札=相手がめくり、を期待する
次は何を取る?
手札の光と
場札の光なら、
場札の光を優先、だな
そうだね。
特に今回は
相手も
「めくり」で
「桜の幕」を期待する
だから、
「桜のかす」を取る、
という
選択はあまりしない
……まあ、
防御寄りなら
取るか
めくりについて
めくり?
山札から1枚引いて、
その札が、場札と合っていたら
1枚もらえる基本動作
そんなに
当たらないと思うが
いや、”来る”よ。
それは一周回って
舐めプだよ
※舐めプ…舐めたプレイの略
※丹鶯の主観かつ、
来ないことも多い
そうなのか
うん。
2手番目:桐に鳳凰
もし桐に鳳凰が
相手ターンで
取られない場合は
桐に鳳凰を取ればいいのか
うん
今回は
説明省略するけど、
1.相手が松のかすと松の赤短を持っている
2.梅の赤短を持っていない
3.かす・たね・短が伸びていない
なら、
松に鶴が来るまで
こいこいして攻めてもいいね
そうなのか?
説明すると長くなるから、
今回は割愛
例題③
「この手札と場札」を見て、
3手番目まで何を取るべきか?
1手番目:芒に月
2手番目:桐に鳳凰
場札
場札
合わさる札
松に赤短、芒に月、紅葉に青短、桐に鳳凰、桜のかす
手札
手札
3手番目
これが
最後の譜面だね
相手の手札は簡略
最後は
三光で
締めればいいのか?
好みの問題もあるし、
僕はまだ短冊を
伸ばしたいけどね
とはいえ、
三光で
終わる例題にした。
狙うと思考が透ける
あとさ、
【狙い過ぎると来ない】よ。
そうなのか。
花札は
「妨害され易い遊び」
なんだ。
だから、
「これが欲しいだろうな」が
伝わった瞬間、
その役は上手く
作れないことが多い
そうか……。
ただ、豪運の人は、
相手の妨害する札が
運よくなかったり、
自分で欲しい札を
引き当てたりするね
……コツとかあるのか?
今から、
少し聞いてみる。
なんで札狙ってるくせに、
光札来るの?
狙い過ぎることは
余りないな。
狙ったものは
来る運命にある。
だから、余裕を持って
構えていればいい。
ごめん、何言っているのか
余り分からない
どうだった?
異次元的な回答を
されたけど、
「狙ってはいない
来る運命」
らしいよ
そう思った方が
来るのかな
ただ、確かに
“狙っている”感はないんだな
うーん。
本人と対戦していると、
絶対光札取る、の
オーラすごいよ?
そうなのか?
他の人にも
聞いてみよう。
7月とか
目立たない札を狙うこと
狙うなら、
やっぱり
目立たない5文札から
取るだろ。
例えば?
猪鹿蝶なら、
鹿と蝶は青短冊にも繋がるから、
目立ちやすい札だ。
だから、
始めに狙うのは猪?
そうだな
同じ考えで、
梅に赤短、柳に小野道風も
先に取るのが良い
すごくまともな意見を
聞いて安心した
まとも?
その前、誰に聞いた。
1月統率
あれは規格外の豪運だから、
参考にならないぞ
思った
どうだった?
かなり有益情報
もらったから、
まとめるよ
目立たないけど5文に繋がる札、は強い
警戒するときは
「リーチ時」
だよね
そうだな
そこで
これを使うんだけど
ぱっと見で、
この棒が引くい札は
「狙われにくい」んだ
そうだな。
特に、
「梅に赤短」
「萩に猪」
この二枚は
目立ちにくいけど
5文札
なるほどな
でも、リーチ時になると
警戒されるし、
目立つ札になるから
早めに
抑えておいたほういいね
次回予告
それと、
狙うのもいいけど、
「どうやって上がるか」を
念頭に置かないと
詰むけど言っていないのか?
あ。
保留にしっぱなしだよ
わざとか?
わざとじゃないよ
ちゃんと
地獄に落として欲しいと
思って、教えてるよ
それもそれで
どうかしてるけどさ、
上がる為の3役
について
至急伝えた方が良い。
分かった。
ということで、
次回
上がる為の3役
これこそ、
基本の基本だな
次回も宜しくね