確実に取れる札=「決まり札」と言います
イントロ
はい、2回目。
花札道場
思った以上に
見てもらえているけど
誰か宣伝してくれた?
助かる
本当にね、
モチベーションになる
うん、
花札強くなりたい人用に
定石から叩き込んでいくから
安心してついてきてね
補足:6月戦や12月戦で勝てる方法にしています
3月戦のみだと
「5文役チャンスの数は、運にもよる」ので
「逃げる」「守る」が強くなりがちですが、
6月・12月戦だと
「必ずチャンスは訪れる」の考えになるので
「待ち」「攻め」が主流の考えになります。
言い忘れてたけど、
12月戦でも
勝てる流派でやってる。
つまり、どういうことだ?
「待ち」と「攻め」の構え。
3月戦のぬるま湯と違って、
地獄の熱湯浴びて
浴びせる気で行く
……言葉、強いぞ
大丈夫。
強い言葉に負ける程、
弱くないから
例題①
「この手札と場札」を見て、
まずは何を出すか?
場札
場札
合わさる札
松の赤短、紅葉のかす、紅葉の青短、桐に鳳凰、
手札
手札
前回の続き
おさらいで譜面を出すよ
この譜面で、
【取ってはいけない札】がある
という話だな?
そこで、
前回言っていたことを
もう一度言ってくれる?
公開処刑か?
そうだよ
手札の紅葉に鹿と、
紅葉の青短を
合わせて
取った方が良いのでは?
棒読みだね
それはそうだろ
絶対にやってはいけない札の打ち方①
100%で取れる札
花札で
絶対にやっては
いけない打ち方、
なんてあるのか?
結論から言うと、
あるね
花札は
確率論の遊びでもあって、
今選ぼうとした札は
100%で取れる札だよ。
100%取れる札?
そう、
【絶対に取れる札を
事前に取る】
なんて、
不利以外の何物でもないね。
何故、
絶対に取れる?
例えば、
今見えている
松の札は
全部で何枚ある?
場に1枚と、手札に1枚で、
2枚だ。
1つの月につき、4枚しか札はない
なら、
松の札自体は、
全部で何枚ある?
1つの月につき、
4枚だ。
札は一つの月につき、
4枚しかない
→出た札を数えると
確率論が使えることがよくある。
今の札を表すと、
こうだね
それなら、
あと2枚だろう?
山札と相手の手札。
どちらかに
入っている。
とはいえ、
山札は8枚だけ
使わないことも
一応は念頭においてね。
17%の確率で、
存在しない札になるのか。
※3月戦の場合は、
↑の考えの方が安定した勝利が得られます。
考え方が違う。
83%の確率で”来る”
だから、
長期戦で
勝つ方法もありだし、
僕は長期型。
そうか。
同じ月の札が場札に2枚あり、手札に2枚ある時→確実に取れる
それで、
紅葉の話に
戻るけど――
同じ月の札が
場札に2枚あり、手札に2枚ある時
→確実に取れる
……場札に2枚、
手札に2枚。
合わせて、
4枚。
そうだね、
露出が4枚。
つまり、
これ以上、
紅葉の札はない。
正解。
確実に、
取れるってこと。
花札では
「決まり札」と
呼んでいるよ
確実に取れる札のメリット
なにも取れない時の保険
「決まり札」は、
何も取れなくなる
タイミング以外で
取る必要ないよ。
なにも
取れない時?
場札の月の札が、
手札の札と
合わない時だったり、
今は
この札を出したくないな、と
思っている時のこと
決まり札は、
「どの札も
取れない」時の
保険の札にできるんだ
確かにな。
”上がり方”を操作できるようになる
こいこいは
“早く上がれば勝ち“が原則の為、
「早期上がりルート」を
常に意識する必要がある
花札って
早く
上がったら勝ち、
なんだよ
それはそうだな
だから、
「どうやって
早く上がるか」を
常に、考えた方が良い
その時に、
決まり札が
あるといいのか?
早く上がる時には、
かす・たね・短の
いずれかの役を
見るのが大事なんだけど
かす・たね・短の役の説明と戦略↓
そうなのか。
あー…理由と詳細は、
別で説明する
で、
さっきの続き。
決まり札である紅葉札の
「かす2枚、短1枚、たね1枚」は
取れる。
そうだな
手札も「かす」が多め。
言われてみれば。
言い忘れていたけど、
手札配られたら、
「かす・たね・短」の
手札の枚数は
数えた方が良いよ
狙っている5点役が
狙えなさそうだと
思ったら、
かす・たね・短の
いずれかで逃げるからね
今回は、現状は
かす逃げが一番早い、と?
そう。
ただ、その時の
札によっては
方向転換していいし
早めに紅葉を
取らなければ、
牡丹の青短も期待できるね
「早めに
紅葉を取らなければ?」
うん。
紅葉の青短を
早めに取ったら、
青短冊は
相手妨害確定ルート
確実に取れる札を早めに取ってしまうデメリット
狙っている札が透ける
どうして、
相手妨害が起こるんだ?
「相手が
何を狙っているかが
察せる」からね
確かに、
青短役になる札を
取ったら
「青短」を
狙っている」
と相手に見えてしまうな
そう、
早い段階で
思考を出すと、
阻止されやすい。
更に
「紅葉に鹿」もある。
猪鹿蝶の一つを
手に入れている。
猪鹿蝶も
妨害してくる、と。
……それもだけど、
6月牡丹札・10月紅葉札の
特徴からして
――青短も、
更に取りにくくなるんだ
というと?
6月牡丹・10月紅葉の特徴
6月牡丹・10月紅葉は、
「猪鹿蝶」にも「青短」にもつながる月
5点役につながる2枚が含まれている。
相手から妨害されやすかったり、狙われやすい月の一つ。
青短も、赤短も、5文役の月に付随する短冊
(梅はこいこいだと目立ちませんが、
花合わせだと
表菅原と赤短作れるので、かなり重要月です)
青短と蝶に繋がる札って
何か分かる?
牡丹の札だ。
そう、だから、
相手は
牡丹の札を出すことを
かなり警戒をする。
いかに
狙っている札を
悟られないか、
も大事なのか。
大事だね、かなり
とはいえ、
場合によっては
勝負に出る方が
正解の時もあるよ
その月の札がなかったら
妨害できないし、
他役の為に
温存する人もいるしさ
※温存するタイプは強気タイプなので、
性格読めば対策取れます※
それもそうか。
……ただ、
決まり札で
狙っている
アピールをするのは
デメリットしかない。
ってこと。
手番を無駄にする
他デメリットは
手番の無駄消費だね
他の札が取れたにも
関わらず
この札を優先して、
欲しかった札が取れない
それは勿体ないよね
【いつでも取れる】から、
か?
そう。
この札は
絶対に取れる、
それを念頭に置いた方が良い
今回は
桐に鳳凰を取る手が
良いとは理解したが、
敢えて、
松のかすを使って
松に赤短を取ると
――どうなるんだ?
いいねえ、
好きだよその手
博打の味する
愉しいから、の酔狂で、
その打ち方を良くやるから
どうなるか、理解できるよ。
酔狂、ということは
間違いなのか?
ううん。
定石崩した札の
打ち方すると
相手が勝手に混乱するし、
結構悪くないと思うよ
※丹鶯の意見です。
札打ちの流儀による
次回予告
と、言うことで
酔狂寄りの打ち方の
説明を次はするよ
定石を教えると
言ったばかりで、か
でも、
気になったんだろ
「あえて
光札を後回し」
にすること
……まあ、
全部の道を確認してから
渡りたい
なら、
教えたいな
愉しい茨の道、
獣道であり近道をね