※この記事は「花札 光札とは」で検索する人向けに、”最上位札=光札”をゼロから整理しつつ、こいこいでの優先順位・確率・立ち回りまで一気に分かる構成にしています。
光札とは(最上位の“格”を持つ5枚)

花札の「光札(ひかりふだ)」は、48枚の中でも最上位の札だけに付く特別枠で、基本的に5枚しかありません。
光札は揃うと「三光・四光・五光」などの高得点役になりやすく、こいこいでも“勝ち筋の中心”になりがちです。
ただし、光札の中でも柳の光(小野道風)は特殊で、混ざると「雨四光」になったり、三光の扱いから外れたりと、格下扱いされることがあります(ここが初心者が混乱しやすいポイント)。
光札一覧(5枚)
「光札の一覧は?」に一発で答えるための5枚です(こいこい基準の定番)
光札の名前と呼び方

・1月 松に鶴(光)
・3月 桜に幕(光)
・8月 芒に月(光)
・11月 柳に小野道風(光)(雨札の光/例外枠)
・12月 桐に鳳凰(光)
※よく混ざる注意:「菊に盃(9月)」は光札ではなくタネ札です。ただし「花見で一杯/月見で一杯」のキーになるので、強さは別格クラスです(光札と同等に優先されがち)。
光札でできる役(成立条件と点数の目安)
点数は流派やアプリで差がありますが、こいこいの“よくある配点”の目安として置いておくと判断が速くなります。

・三光(さんこう):光札を3枚(※柳の光を含めない扱いが多い)/目安 5文
・四光(しこう):光札を4枚(※柳の光が入ると雨四光扱いになることが多い)/目安 8文
・雨四光(あめしこう):4枚の光の中に柳の小野道風が入っている四光/目安 7文(四光より下がることが多い)
・五光(ごこう):光札5枚すべて/目安 10文(または15文)
ここだけ押さえると、「柳が混ざると点が下がることがある」「だから柳は“格下扱い”と言われる」が一気に腑に落ちます。
光札の数と確率
48枚中、5枚しかありません。

柳の光(小野道風)が“特殊”な理由
柳(11月)は、花札全体でもギミックが濃い月です。
・柳の光は“雨”の絵柄で、三光・四光の扱いから外れて雨四光という別役を作ることがある
・柳は短冊・カスなども絡みやすく、ルールによっては役を流したり、素札扱いに切り替えたりなど、変化球が多い(月そのものがクセ強め)
その結果、「光札なのに、入ると嬉しさが少し下がる場面がある」=格下と言われやすい、という構造です。
こいこいでの光札の取り方・集め方のコツ
1) 桜に幕・芒に月は「光」+「一杯役」で最優先になりやすい
こいこいでは、光役だけでなく花見で一杯(桜の幕+菊の盃)/月見で一杯(芒の月+菊の盃)が強力です。
つまり、桜に幕・芒に月は「光役のパーツ」なのに「一杯役のパーツ」でもある=攻守どちらにも直結するので、持っていて損が起きにくい札です。
2) “場のカスをカス同士で取って消す”は守りとして強い(ただし例外あり)
相手が光札を狙っていそうな月(松・桜・芒・柳・桐)で、場にその月のカス札が見えているなら、カス同士で回収して場から消すことで、相手が「その月を揃えて光に近づく」導線を切れます。
ただし注意点:松・桜は赤短(短冊)も絡むので、カスを消すことで逆に「赤短のペア取り」を相手に渡す形が生まれることがあります。短期決戦で相手が速いなら削除は強いですが、長期戦で役が伸びる相手には、消し方を雑にすると裏目が出ます。
3) 五光は基本“狙わない前提”で、三光→四光/雨四光が現実ライン
役の出来方はだいたい 三光 →(こいこい判断)→ 四光/雨四光 →(さらにこいこい判断)→ 五光 の階段になります。
この途中でこいこいを挟むので相手が先に上がって2倍リスクが発生し、同時に相手が別役を揃える時間も与えます。
だから、初心者ほど「五光を夢見て粘る」より、三光が早めにできた時点で一度“上がりorこいこい”を慎重に考えるのが勝ちに直結します。
文豪も「早く三光したら上がれ」と言う諺を伝えている。
彼が小説の場面に書く、というので、「早三光にコイなし」とかいう諺の類も教えてやった。
関連する質問Q&A
- 花札の光札の読み方は?
-
「ひかりふだ」です。
- 光札の一覧は?
-
松に鶴、桜に幕、芒に月、柳に小野道風、桐に鳳凰の5枚です。
- 花札の光札、それぞれの読み方は?
-
「まつにつる」、「さくらにまく」、「すすきにつき」、「やなぎにおののみちかぜ」、「きりにほうおう」
- 花札で縁起がいい札は?
-
モチーフ的には、鶴(長寿)・鳳凰(瑞祥)・松(常緑)などは縁起物として扱われやすいです。札としても光札に配置されています。
※花札占いの場合、桐は凶扱いの人が多いです※ - 花札の「坊主(ぼうず)」って何?
-
呼び方の一つで、特に8月の光札「芒に月(山に月)」を「坊主」と呼ぶ説明があります(坊主頭に見える、という由来)
まとめ
光札は花札で最上位の5枚で、揃うと三光・四光・五光などの高得点役になります。
ただし柳の小野道風は例外枠で、混ざると雨四光になって点が下がることがあるため“格下扱い”と言われがちです。
確率面でも光札はレアで、さらにこいこいは山札から最後まで出ない札があるため、五光はそもそも成立できない月も多くなります。
実戦では五光を追いすぎず、三光→四光/雨四光を現実ラインにしつつ、桜に幕・芒に月(+菊の盃)など汎用性の高い札を軸に、攻めと守りを組み立てるのが勝ちやすいです。
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