こいこいで「短冊(たん)」は、個人的に一番“便利で貴重”な札だと思っています。
理由はシンプルで、短冊は全48枚のうち10枚しかないのに、5枚で1文(たん)になり、さらに赤短・青短という高得点役にも直結するからです。
しかも短冊は、同じ月に「鶴」「幕」「蝶」「盃」「鹿」みたいな強札が同居していることが多く、相手も自分も狙いがブレやすい=狙って拾うと案外取りやすいのが強みです。
短冊札(たん)とは何?(どの札のこと?)
とは何?(どの札のこと?)-1024x538.webp)
花札は絵柄の“格”でだいたい4種類に分けられ、短冊札はその中の「5点札」に当たる札です(こいこいでは札そのものの点数を足さず「役」で点数化しますが、分類としては“5点札”扱いが基本です)。
短冊札は、全48枚のうち10枚あります。

短冊札は何枚?どの月にある?(一覧)

短冊札があるのは10か月分で、短冊がないのは8月(芒)と12月(桐)だけです(=12か月中10か月に短冊が存在)。これは実戦感覚としても超重要で、「短冊は出会う機会が多いのに、枚数は10枚しかない」というズレが、取り合いの価値を上げます。
短冊10枚(どの月?)
1月(松)赤短/2月(梅)赤短/3月(桜)赤短/4月(藤)短冊/5月(菖蒲)短冊/6月(牡丹)青短/7月(萩)短冊/9月(菊)青短/10月(紅葉)青短/11月(柳)短冊

【こいこい】たん(短冊)の点数:5枚で1文、以後+1文(代表例)
こいこいでは、多くのルール解説で「短冊札を5枚集めると1文、そこから1枚増えるごとに+1文」という階段式になっています。
の点数:5枚で1文、以後+1文(代表例)-1024x538.webp)
- 短冊札 5枚 → 1文
- 短冊札 6枚 → 2文
- 短冊札 7枚 → 3文
- 短冊札 8枚 → 4文
- 短冊札 9枚 → 5文
- 短冊札 10枚 → 6文(短冊札コンプリート)
短冊札の点数は?(こいこいでの“役”の点数)
たん(短冊)…5枚で1文、以降+1文
…5枚で1文、以降1文-1024x538.webp)
こいこいの基本役「たん」は、短冊札を5枚集めると成立して1点(1文)、そこから短冊が増えるほど+1ずつ加点されるのが一般的です。
赤短…松・梅・桜の赤短3枚で5文

「赤短(あかたん)」は、松・梅・桜の赤短3枚で5点。
青短…牡丹・菊・紅葉の青短3枚で5文

「青短(あおたん)」は、牡丹・菊・紅葉の青短3枚で5点。
赤短・青短の加点について
※赤短と青短を両方そろえたときに追加点(加点役)を入れるかどうかは流派差があります。
入れない流派が多いです。
というのも、赤短(5文)・青短(5文)が揃う状況はそもそも強く、さらに短冊5枚で「たん(1文)」ができていることも多いので、ここで一気に追加で+2などを入れると点差がつきすぎてゲームバランスが崩れやすいからです(加点するなら「たん分の+1まで」にする、という考え方が一般的です)。
赤短の文字は何て書いてある?(あかよろし/みよしの)
結論:多くの現行デッキ(特に任天堂系の主流)ではこうです。
松の赤短:「あかよろし」
梅の赤短:「あかよろし」
桜の赤短:「みよしの」
よく「あのよろし」と読まれがちですが、これは変体仮名の読み違い(「の」に見える字が変体仮名の“か”)という解説が定番です。
キャラクター花札では、この部分にその作品関連の言葉が入ることが多いです。
赤短冊の文字の意味は?「あかよろし」「みよしの」を分かりやすく解説
「あかよろし」の意味(主流の解釈)
「あかよろし」は、ざっくり言うと 「大変すばらしい」 という意味で説明されるのが主流です。
また、解釈の一つとして「あか(aka)=“明らかに(akiraka ni)” の略」と見て、「明らかにすばらしい」(clearly good)と読む説も紹介されます。
ただしこの言葉は古く、資料によっては「意味は断定しにくい(不明と言われることもある)」という扱いもあります。
さらに研究側では、古い役の一覧に「あかよろし(赤が良い)」が並んで出てくる例があるため、「あか」は“明らかに”ではなく、素直に 色の“赤” を指している可能性もある、という説明もあります(=結論としては「主流の説明はあるが、決め切れない」)
The History & Art of Hanafudaを日本語で伝えた内容※一部青とあった部分は、赤と推測して変更しています※
「みよしの」の意味
「みよしの」は、奈良の吉野(よしの)を指す言葉で、イメージとしては 「美しい吉野の桜」 です。
短冊が“便利で貴重”な理由(こいこい視点)
同じ月にいる札たちが強い赤短と青短

短冊が強い理由は、ざっくり3つです。
10枚しかないのに、5枚で役になる(成立ラインが低い)
赤短・青短がそれぞれ5文で、短冊は“高打点役の部品”でもある
赤短・青短は「強い札と同じ月」にいることが多く、盤面の争点になりやすい(=拾えるチャンスが多い)
強い札を持つ月と短冊のセット(こいこい視点)
短冊は、単体で役になるだけじゃなく、
相手の高打点の芽(盃・蝶・鹿・幕・鶴)へのカウンターにも直結しやすいです。
赤短冊(松・梅・桜)
松に赤短冊:同月に「松に鶴(光)」がいる
梅に赤短冊:同月に高得点札なし
桜に赤短冊:同月に「桜に幕(光)」がいる
花合わせの場合は、梅も「梅に鶯」が表菅原の役札です。
青短冊(牡丹・菊・紅葉)
牡丹に青短冊:同月に「牡丹に蝶(タネ)」がいる
菊に青短冊:同月に「菊に盃(タネ)」がいる
紅葉に青短冊:同月に「紅葉に鹿(タネ)」がいる
短冊の集め方のコツ(取り方を間違えると事故るポイントも)
短冊は「狙えば取りやすい」反面、短冊ばかり見ていると、相手に強い役のパーツを渡して事故ることがあります。短冊は“便利”だけど、“短冊しか見ない”のは危険、というバランスです。
コツ1:まずは「赤短 or 青短」どっち側かを早めに決める
手札や場に赤短(松梅桜)が2枚見えていたら赤短寄せ、青短(牡丹菊紅葉)が2枚見えていたら青短寄せ、みたいに「3枚役」を軸にすると迷いが減ります。
※逆に、あえて優柔不断に動いて「どっちも狙えそう」に見せるのも戦略としてはアリです(相手からすると狙いが読みにくくなります)。
ただしその分、狙いを絞った時よりも札が散って上がる速度が落ちやすい点には注意してください。
コツ2:「盃・蝶・鹿・幕・鶴」が絡む月は“短冊も含めて”優先度が上がる
短冊を取る=その月を押さえる、なので、相手の大役を止めやすい月が多いです(菊=盃、牡丹=蝶、紅葉=鹿、桜=幕、松=鶴)。
ただし注意点もあります。短冊を意識しすぎて「短冊は取れたけど、強い札(盃・蝶・鹿・幕・鶴)を場に残す」形になると、次の巡りで相手がその強札を“確定で回収できる状態”になりやすいです。
結果として、こちらが短冊を取ったせいで、相手に強いペア(例:菊の盃・牡丹の蝶・紅葉の鹿・桜の幕・松の鶴)をプレゼントする形になってしまうことがあります。
主に桜に関しては注意が必要です。菊は場合によりますが、個人的には相手によっては取る派。
コツ3:「たん(5枚)」は保険として常に数える
赤短・青短が見えなくても、短冊は10枚あるので、拾っていけば5枚到達は現実的です(=”逃げ道”になりやすい)。
コツ4:短冊の“捨て方”が雑だと、相手のたん進行を加速させる
取れない短冊を場に放置する形で出すと、相手が回収して「たん」成立に近づきます。短冊は貴重なので、短冊を無造作に出すのは基本的に損です。藤と菖蒲は、そこそこ雑で良いです。
よくある質問Q&A
- 花札の短冊札は何枚?
-
短冊札は全部で10枚です(短冊がない月は8月と12月)
- たん(短冊)の点数は?
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こいこいでは「短冊5枚で“たん”1文」、以降は短冊が1枚増えるごとに+1文が一般的です。
- 赤短・青短の点数は?
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こいこいでは「5文」、6文の時もあります。短冊の枚数が増えても、青短・赤短としての得点は増えません。
- 花札の赤い短冊の文字は?
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主流は「松・梅=あかよろし」「桜=みよしの」です(メーカー差はあります)
- 「あかよろし」の意味は?
-
変体仮名が混じっていて読みづらいですが、「あかよろし」と読むのが正しく、“良い・めでたい”方向の意味として説明されることが多いです。
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