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花札のカス札とは?意味・由来・点数(10枚で1文)と集め方のコツ【こいこい】かす札

花札の「カス札(かすふだ)」は、こいこいでいちばん枚数が多い“基本の札”です。
強い札(光・タネ・短冊)ほど派手ではないけれど、集め方次第でジャイアントキリングが起きるのがカスの面白さ。

この記事では「花札 カスとは?」の答えを、点数・由来・立ち回りまでまとめます。

目次

カス札とは(こいこいで一番多い札)

カス札はざっくり言うと、光札でも、タネ札でも、短冊札でもない札のことです。
いわば「点数が低い札のグループ」。

一般的な48枚の花札だと、
光5枚・タネ9枚・短冊10枚以外がカスなので、
カス札は合計24枚あります(いちばん多い=自然と集まりやすい)。

「気づいたらカスが増えてる」のは、枚数が多いから。ここがカスの最大の特徴です。

「カス」の意味・名前の由来は?

「花札のカス札」の“カス”は、ほぼ 「かす(滓・粕)」=残り物/取るに足りないもの という日本語の意味から来ている、と説明されることが多いです。結論としては「高得点札(光・タネ・短冊)を分けた“残り”のグループだから」という理解がいちばん自然です。

以下、「由来」について記事に書きやすい形で“説”を整理します。
(※大石天狗堂さんの記事でも「思います」「色々な説があるでしょう」と書かれています)

1) いちばん王道:食べカス・残りカスと同じ「カス」説(=残りもの)

花札用語としての「カス」は “1点札の総称” で、
良い部分(高得点札)を取り除いた残り=ダストの意味だろう、という説明がされています。
天狗堂

一般語としての「かす(滓/粕)」自体も
「良い所・必要な部分を取り去ったあとの残り」「取るに足りないもの」という意味が載っています。
コトバンク

2) 英語圏の説明でも “junk / waste cards” とされる(=低価値札の呼び名)

英語の花札解説でも、Kasu を “waste(ゴミ・余り)”“junk(がらくた)” 相当として説明する例があります。

“Kasu”(Waste)と記載あり:KangetsuKyoto

Kasu” (かす), meaning junk. と記載あり:tekipaki

3) 「素札(そふだ)」=絵柄がシンプルな“地札”だから、という呼び方もある(別名・言い換え)

花札ではカス札が 「素札」 と紹介されることがあります。
Wikipediaでも、地方札・変則札の説明で 「素(カス)」 のように併記されていて、
「素札」という別名が実在するのが分かります。

地方差への注意

※ただし花札はローカル差も多いので、呼び方や扱いの細部が違うこともあります。
でも逆に言うと、残り扱い」なのに勝ち筋になるのがカス札のロマンです。

カス札の点数は?(10枚で1文、その後は+1文)

こいこいの代表的な数え方はこれです。
カス札を10枚集めると1文(1点)、そこからは1枚増えるごとに+1文で伸びていきます(例:11枚で2文、12枚で3文…)。
こうした「10枚からスタートして1枚ずつ増える」数え方は、入門向け解説でも広く採用されています。

目安として表にするとこんな感じです。

  • 10枚=1文
  • 11枚=2文
  • 12枚=3文
  • 13枚=4文
  • 14枚=5文
  • 15枚=6文

ポイントは「10枚がスタートライン」ということ。
9枚まで集めても0文なので、あと1枚が遠い時は焦って事故りがちです。

カス札は弱い?強い?(ちりも積もれば山となる)

カス札は基本的に「数が多いから自然とついてくる札」です。
ただ、得点の“攻撃力”だけで見ると、
3枚で5文みたいな固定役(例:赤短・青短・猪鹿蝶など)に比べて、カスはどうしても見劣りします。

なのでカスは、こう考えると扱いやすいです。

  • カスは「主役」になれるけど、基本は「副菜」になりやすい
  • 10枚に届くまでは点にならないので、途中で止まると苦しい
  • でも届いた瞬間から伸びが速い(1枚=+1文)ので、逆転力がある

つまり、勝つ時は派手に勝つというより、”静かに逃げ切る”勝ち方が得意です。

カス特化(カス一択で走り切る)はアリ?

結論:アリ。ただし「走り切れる形」だけ。
カス特化が向くのは、たとえばこんな時です。

  • 序盤からカスがやけに取れていて、10枚が見えている
  • 相手が短冊・タネを伸ばしていない(伸ばしにくい場になっている)
  • 自分が“この局面なら逃げ切れる”と判断できる

逆に危ないのは、「カスで勝てるはず」と思い込むこと

運次第で短冊・タネの方が先に形になる局面は普通にあります。

だからおすすめは、
短冊・タネを取りつつ、カスも少しずつ貯めていって、途中で“どの逃げ方が得意な状況か”を判断する
この“並走”がいちばん安定します。

実戦の取り方のコツ(こいこい向け)

カス札を上手く点にするコツは、「カスだけを見る」より、
相手の上がり筋を遅らせながら、自分の10枚到達を早めることです。

  • 迷ったら「相手の役になりそうな札」を優先してカットしつつ、取れるカスは回収する
  • カスが9枚で止まっている時は、”あと1枚”を取りにいくために無理をしない(相手の5文が見えてるなら特に)
  • 10枚に届いたら「こいこいで伸ばすか/小さく上がって親を取りにいくか」を、点差と相手の気配で決める

カスは“積み立て”なので、事故ると崩れます。
伸ばすより、まず成立させるのが安全です。

鬼札ってなに?(カス札と関係ある?)

「花札 鬼札」ですが、これは多くの場合、11月(柳)の赤黒っぽいカス札を指して呼ぶ言い方です。
地域や遊び方によっては“特別札”のように扱われることがあり、歴史的に絵柄や扱いが混ざった可能性(鬼札を使う遊びの影響など)も語られています。

ただ、こいこいでは基本的に「カス札の1枚」として数えることが多いです(※ローカル差はあります)。

鬼札についてのXポスト

よくある質問

花札のカスとは?

光札・タネ札・短冊札以外の札の総称で、枚数が多く自然と集まりやすい“低得点札グループ”です。

花札のカス札10枚の得点は?

こいこいの代表的な数え方では、カス札10枚で1文(1点)で、以降は1枚増えるごとに+1文で増えます。

花札の鬼札ってなに?

多くは11月(柳)の赤黒いカス札の呼び名で、遊び方によって特別札のように扱う地域・ルールもあります。

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この記事を書いた人

今はゲームシナリオを書いている者です。
アナログゲームを嗜む脚本家、小説家、人狼もマダミスも好き。

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