1分でわかる結論

場三(ばさん):
場に「同じ月の札」が3枚出ている状態のこと。
彦札(ヒコ札):
場三のときに残っている4枚目(残り1枚)の札のこと。
多くのルールでは、彦札を出して合えば4枚まとめて取る。
「彦札が手札にある=いつでも3枚同時取りできる=決まり札」になりやすいので、他に取れる札があるなら後回しが定番です(例外あり)。
彦札(ヒコ札)・場三(ばさん)の意味と呼び方
場三(ばさん)
場三のイメージ

場三(ばさん)
飛び込み三本/しっぽり/ひっぱり
場に同月札が3枚出ている状態。
ウィキペディア
彦札
彦札/ヒコ札のイメージ

彦札(ヒコ札)
一引(いちひき)/一丁引(いっちょうびき)/引ずり(ひきずり)
場三のときに残る1枚(4枚目)。
語源は「ひこずる(無理に引っぱる)」とされます。
ウィキペディア
ルール上の「取り方」:場三に彦札を当てたらどうなる?
基本形:彦札を当てたら「4枚まとめ取り」
同じ月が場に3枚あるときは、
手札と合わせて4枚1組として取り札にすることが多い
注意:ルールを明示していないゲームも多い
“場三の扱いはローカル差があるので、卓やアプリのルールを優先してください
図でイメージ:場三と彦札
例(桜マーク=同じ月の札)

例(○=同じ月の札)
場:○ ○ ○(場三)
手:○(これが彦札)
→ この○を出して合えば、
○○○+○で4枚まとめて獲得(採用ルールの場合)。
彦札は「決まり札」になりやすい=後回しが定番
決まり札についての説明はこちら

なぜ彦札は決まり札になる?
場三の月について、自分が彦札を手札に持っている時点で
「その月は、出したら必ず大回収できる札」になります。
つまり、急いで回収しなくてもOK。
そのため、他に取れる札があるなら、彦札は後回し。
後回しにすると得する理由(超シンプル)
- 彦札は“保険”として置いておける(あとで回収できる)
- 先に取るべき札は、だいたい「今取らないと相手に取られる札」
- 役づくりはスピード勝負なので、”逃げない回収”より“逃げる回収”を優先したほうが勝ちやすい
じゃあ何を優先する?彦札より先に取るべき札
相手に取られたくない札(=今しか取れない札)
役の分岐が増える札(たん・たね同時進行、固定役のキー確保など)
点差に直結する高打点札(盃や光が絡む形など)
最後に彦札(決まり札回収)
例外:彦札を“先に切る”ほうが強い場面
終盤でテンポ勝負のとき:
早上がりしたい/親を蹴りたい局面は、彦札で一気に回収して速度を上げるのが正解になりやすい
点差管理で即上がりが正しいとき:
その回収で役が確定して勝ちが固いなら、こいこい欲張りより安全
相手に渡したくない内訳の月のとき:
4枚の中に相手の伸びに繋がる札が混ざる(=放置すると危ない)場合は早めに処理
よくある質問
- 場三(ばさん)って何?
-
場に同じ月の札が3枚出ている状態のことです。
- 彦札(ヒコ札)って何?
-
場三のときに残っている1枚(その月の4枚目)の札です。
- こいこいで場三は必ず4枚まとめ取り?
-
採用ルールが多い一方で、任天堂の「こいこい」解説では場三処理を固定で断言していないため、卓・アプリのルールを優先するのが安全です。
花札おすすめ関連記事
くっつき(手四・場の偏り)
場四と言って、同じ花が4枚並んでいる時は配り直しのことが多いです。
その他こいこいの特殊な手役として、くっつきや手四があります。
手四・くっつきの説明はこちら

こいこい判断(上がる/こいこい)
彦札は後回しが基本とはいえ、終盤の点差や親を蹴りたい状況だと「先に切ってテンポを上げて即上がり」が強い場面もあります。
こいこいの判断についてはこちらの記事にまとめています。
こいこいの判断についてはこちら

決まり札について
彦札を手札に持っていると、場三の月は「いつでもまとめ取りできる」状態になりやすいです。
こういう“あとで確実に回収できる札”は、花札だと決まり札(確定回収枠)として扱えるので、
焦って取らずに他の取り合いを優先しやすくなります。
決まり札についての説明はこちら

初心者向け:用語の前提補助
彦札(場三)の話は「同じ月が4枚ある」という花札の基本構造が分かると一気に理解がラクになります。
花札そのもの(48枚=12か月×4枚、札の種類、こいこい/花合わせ/八八のざっくり違い)を先に1ページで掴みたい人は、こちらのまとめを先にどうぞ
を1ページで解説.webp)








とは?場に同じ月が3枚ある「場三」の意味・取り方・実戦での考え方(こいこい向け).webp)