早さと通しやすさと文数の総合で見る強さ
こいこいの役は、文数だけで強さが決まるわけではありません。
実戦で強いのは、早くできて、点があり、通しやすい役です。
どれだけ高い役でも、完成が遅ければその前に相手に上がられることがあります。逆に、早くまとまる役は、それだけでかなり強いです。
しかも、こいこいは役を重ねて点数を伸ばせる遊びです。そのため実戦では、役の高さそのものより、少ない枚数で効率よく点を作れるかがかなり大事になります。
こいこいの役の強さは点数だけでは決まらない
今回は、こいこいの役を次の4つで見ていきます。
点数の強さ=完成した時にどれだけ大きな点になるか
通しやすさ=その役がどれくらい成立まで届きやすいか
警戒度=相手からどれだけ強く意識されやすいか
なお、今回は特に速さを重く見ています。
花見で一杯・月見で一杯は警戒され方が少し別格なので、ここだけ警戒度を★★★★★★で表記しています。
こいこいの役の強さランキング|実戦Tierで見るとこの順番
実戦での勝ちやすさを重視して並べると、いったん次の順番がかなり感覚に近いです。
花見で一杯・月見で一杯は、2枚で成立する速さと高い点の強さを両立した別格です。
花見で一杯
最強クラスの2枚役
桜に幕と菊に盃の2枚で成立する役です。
2枚で届く速さと、そのわりに高い点数を両立しているのが最大の強みです。
月見で一杯
速さと点を両立する主役級
芒に月と菊に盃の2枚で成立する役です。
菊に盃が絡むぶん強く意識されますが、それでも通る力があります。
のみは効率の良い高打点役、たん・たねは逃げ先としてかなり優秀です。
のみ
3枚で10文に届く高打点
光札3枚で成立する役です。
完成時の打点は五光と同じ10文ですが、3枚で届くぶん、実戦ではかなり効率よく見えます。
たん
赤短・青短の逃げ先
高打点役ではありませんが、短冊札は枚数が多く進行しやすいです。
赤短・青短が不発でも、そのままたんで逃げやすいのが強みです。
たね
猪鹿蝶の逃げ先
こちらも高打点役ではありません。
猪鹿蝶が不発でも、そのままたねで逃げられるのが大きな強みです。
かすは速い逃げ役、猪鹿蝶・赤短・青短は固定役として強いです。雨四光は重いですが、四光よりはまだ現実味があります。
かす
最も軽く逃げ切りやすい
地味に見えますが、他を欲張らず本気で早上がりを狙うならかなり速くまとめやすい役です。
ただし、弱点ははっきりしていて、点数が低いことです。
猪鹿蝶
卓の慣れで見え方が変わる固定役
萩に猪・紅葉に鹿・牡丹に蝶の3枚で成立する役です。
有名で人気がありますが、慣れた卓では、たん役優先の流れで少し見逃されることもあります。
赤短
短冊役の流れに乗せやすい
松・梅・桜の文字入り短冊3枚で成立する役です。
固定役ですが、光札側への意識に引っ張られる場面も多く、赤短だけが極端に狙い撃ちされるとは限りません。
青短
札は重いが、見え方は赤短に近い
牡丹・菊・紅葉の青短冊3枚を集める役です。
菊に盃を含むぶん札の重さはありますが、光札の方へ意識が向く場面も多く、実戦では赤短と近い感覚で動くことも少なくありません。
雨四光
三光のあとに一気に重くなる
重い役ですが、四光よりはまだ現実味があります。
序盤からずっと最警戒というより、三光になった瞬間に一気に警戒が跳ね上がる役です。
四光は強い役ですが、三光成立後に一気に警戒されやすく、実戦ではかなり重いです。
四光
三光から自然に伸ばしたい大役
強い役ですが、安定して狙うにはかなり重いです。
こちらも三光になった瞬間に一気に警戒されるので、三光の時点でその先まで見えている形がほしくなります。
五光は打点こそ最高クラスですが、効率ではかなり不利です。決まれば派手でも、実戦ではロマン寄りになりやすい役です。
五光
効率よりロマンを追う大役
光札5枚をすべて集める役です。
完成時の打点はのみと同じく最高クラスですが、5枚でやっと10文なので、どうしても効率が悪くなります。
花見で一杯・月見で一杯が最強なのはなぜ?
この2つが強いのは、ただ有名だからでも、高打点だからでもありません。
2枚で成立する速さと、その速さに見合わない点の強さを両方持っているからです。
こいこいは、先に役を作った側が主導権を取りやすい遊びです。しかも、ただ早いだけではなく、点まである役はかなり強いです。
その意味で、花見で一杯と月見で一杯は、逃げ役の速さと高打点役の強さを両立している、かなり特別な役です。
のみが強い理由|五光より効率よく高打点を作りやすい
のみが強い理由は、単に高打点だからではありません。
少ない枚数で、その高打点に届くからです。
こいこいでは、ただ高い役を1つ作るより、役を重ねて効率よく点を伸ばす方が強い場面が多いです。その意味で、のみはかなり実戦向きです。
一方の五光は、完成時の点数こそ最上級ですが、5枚でやっと10文です。つまり、弱い役ではなく、点数に対して必要枚数が多く、効率が悪い役として見た方が実戦感に近くなります。
たん・たね・かすは高打点役ではなく逃げ役として強い
実戦で見るなら、たん・たね・かすは点数で押し切る役ではなく、強い役が不発に終わった時に逃げるための役として見ると分かりやすいです。
たんは赤短・青短が不発でも逃げやすく、たねは猪鹿蝶が不発でも逃げやすいです。かすは最も軽く逃げ切りやすい一方で、点数はかなり控えめです。
この3つは単体の打点こそ低いですが、途中の形を無駄にしにくく、最後に上がりへつなげやすいのが強みです。
赤短・青短・猪鹿蝶は強いが一直線に追いすぎない方がいい
この3つは、どれも固定役として強いです。ただし、一直線に追うと苦しくなりやすい役でもあります。
実戦では、基本役を進めながら、その延長で見えるかどうかくらいの感覚で見る方が扱いやすいです。
赤短・青短は短冊役の流れに乗せやすく、猪鹿蝶は卓の慣れで見え方が少し変わります。どれも強い役ですが、序盤からそれだけを一直線に追うと止められやすくなります。
四光・雨四光は三光のあとに一気に警戒される
四光と雨四光は、最初からずっと最警戒される役というより、三光が見えた瞬間に一気に警戒が跳ね上がる役として見る方が自然です。
そのため、四光・雨四光を狙うなら、三光成立後に偶然伸びるのを待つより、三光を作る時点でその先まで見えている形にしたいです。
四光はかなり重く、雨四光の方がまだ現実味がありますが、どちらも三光が見えた時点で一気に相手の意識が向きます。
初心者が最初に覚えたいこいこいの役はどれ?
こいこいを覚え始めたばかりなら、まず最優先で覚えたいのは花見で一杯と月見で一杯です。
理由は単純で、強くて、早くて、実戦で差がつきやすいからです。
この2つを知らないと、菊に盃を渡してしまったり、桜に幕や芒に月を軽く流してしまったりしやすくなります。
その次に覚えたいのは、赤短・青短・猪鹿蝶です。この3つは名前も覚えやすく、「役を作った」「役を止めた」が実感しやすいので、こいこいの面白さをつかみやすくなります。
そのあとで、たん・たね・かすを逃げるための基本役として整理すると、実戦の見え方がかなり立体的になります。
まとめ|こいこいで強い役は高い役より効率のいい役
実戦での見方をまとめると、こうなります。
- 花見で一杯・月見で一杯は、速さと点を両立した最強格です。
- のみは、3枚で10文に届く効率の良い高打点役です。
- たん・たね・かすは、高打点役ではなく逃げ役として強いです。
- 赤短・青短・猪鹿蝶は、固定役として強いですが一直線に追いすぎない方が安定します。
- 四光・雨四光は、三光成立後に一気に警戒が跳ね上がります。
- 五光は高打点ですが、効率ではかなり不利です。
こいこいでは、高い役を夢見ることも楽しいです。
でも、勝ちやすさで言えば、まず大事なのは早く上がれて、効率よく点を作れる役を見抜くことです。

