こいこいの役は組み合わせで強くなる|複合で点数を伸ばす考え方

こいこいの役は、ひとつずつ別々に覚えることが多いです。

花見で一杯、月見で一杯、赤短、青短、猪鹿蝶。
まずは名前を覚えて、できたらうれしい役として知っていく流れは、とても自然です。

でも、実戦で打っていると、役は単独でできるだけではありません。

ある役を狙っていたら、別の役にも近づいていた。
そんな場面は、こいこいではよくあります。

たとえば猪鹿蝶は、その3枚がそのままたね役にもつながります。
赤短や青短も、固定役としてだけでなく、たん役の途中として見ることができます。

こいこいでは、こうした役どうしのつながりが見えるようになると、札の価値がかなり立体的に見えてきます。

「この札はこの役のためだけの札ではない」と分かると、取り方や止め方も変わってきます。

この記事では、こいこいの役を組み合わせという目線から整理しながら、
複合で点数を伸ばす考え方や、途中札が無駄になりにくい見方をやさしく解説します。

目次

こいこいは役を単独で見るだけでは足りない

役が完成しなくても途中札に意味がある

こいこいを始めたばかりのころは、
「この役を作りたい」
「この役は完成しなかったから意味がなかった」
と、役をひとまとまりで見ることが多いです。

でも実戦では、完成しなかった役の途中札にも十分意味があります。

たとえば猪鹿蝶を狙っていて蝶だけ取れた場合でも、その蝶はたね札です。
赤短を狙っていて松の赤短だけ取れた場合でも、その札はたん役に向かう途中札になります。

つまり、役は完成したかどうかだけではなく、
途中でどこに着地できるか
まで見ると使いやすくなります。

複合しやすい役は実戦で使いやすい

実戦で強く感じやすい役は、点数が高い役だけではありません。

むしろ、
別の役にもつながりやすい役
のほうが、途中で形が崩れても損しにくく、結果として使いやすいです。

固定役そのものは完成しなくても、
基本役に戻れる
別の役にも伸びる
という逃げ道があると、狙いが無理になりにくくなります。

「この札を取ると別役にも近づく」が大事

こいこいで札の価値を見るときは、
この札が何の札か
だけでなく、
この札を取ると次に何へつながるか
まで考えると見え方が変わります。

一枚の札が複数の役に関わっていると、
その札は単純な一枚以上の価値を持ちます。

この感覚があると、
ただ点数の高い役を追うだけでなく、
途中で無駄が出にくい進め方
がしやすくなります。

猪鹿蝶が強いのは、たね役とつながるから

猪・鹿・蝶はそのままたね札でもある

猪鹿蝶は、萩に猪・紅葉に鹿・牡丹に蝶の3枚で作る固定役です。

この役が扱いやすい理由のひとつは、
必要札の3枚がすべてたね札
であることです。

つまり猪鹿蝶を狙う動きは、そのままたね役を進める動きにもなっています。

固定役として見ても強いですが、
基本役とも自然につながっている
ところが大きな強みです。

猪鹿蝶を狙いながら、たねで着地できる

実戦では、猪鹿蝶を狙っていても3枚きれいにそろうとは限りません。

鹿だけ取れない。
蝶だけ相手に取られた。
そういうことは普通にあります。

でも、そのときでも猪と蝶を持っていれば、
たね役に向かう途中札
として活きています。

つまり猪鹿蝶は、
完成したらうれしい固定役
完成しなくてもたね役に寄せやすい形
の両方を持っています。

これが、実戦で扱いやすい理由です。

固定役ができなくても無駄になりにくい

固定役の中には、完成しないとかなり苦しくなるものもあります。

その点で猪鹿蝶は、
途中札がそのままたね役に数えられる
ので、狙いが失敗しても完全に空振りになりにくいです。

こいこいでは、この
失敗してもゼロになりにくい
という性質がかなり大事です。

赤短・青短が強いのは、たん役とつながるから

赤短も青短も短冊札の一部

赤短も青短も、固定役として印象が強い役です。

ですが、どちらももともとは短冊札の集まりです。
つまり、赤短も青短も
たん役の途中
として見ることができます。

赤短を狙って松・梅の赤短を取っているなら、
その時点でたんに向かう動きでもあります。
青短も同じです。

固定役として止められても、たん役が残る

赤短や青短は、あと1枚で完成というところで止められることもあります。

ですが、その場合でも、
取っていた短冊札は消えません。

固定役は崩れても、
たん役としての価値は残る
ので、完全な無駄にはなりにくいです。

この
止められても別の役が残る
という感覚があると、短冊札の見え方が変わってきます。

たんが強いから短冊系の価値も高い

こいこいでは、たんは比較的狙いやすく、途中でも進みが見えやすい役です。

そのため、
たんにつながる短冊札全体の価値
が高くなりやすいです。

赤短や青短を固定役としてだけ見るより、
たんの途中としても見る
ほうが、札の価値を広く捉えられます。

短冊札を取る意味が増えるので、
実戦で判断しやすくなる考え方です。

花見で一杯・月見で一杯は他役とも重なりやすい

桜に幕は光札でもある

花見で一杯に必要な桜に幕は、光札でもあります。

つまり、桜に幕を取ることは、
花見で一杯
三光や四光などの光役
の両方に関わる動きになります。

一枚で複数の役にまたがる代表的な札なので、
場に見えたときの価値が高く感じやすい札です。

芒に月も光札でもある

月見で一杯に必要な芒に月も、同じく光札です。

そのため、芒に月を取ることも、
月見で一杯の進行
光役の進行
の両方に関わります。

花見で一杯・月見で一杯が強く感じやすいのは、
完成しやすさや点数だけでなく、
他役とも重なりやすい
からでもあります。

菊に盃はたねとのつながりも見える

花見で一杯・月見で一杯に必要なもう一方の札は、菊に盃です。

この札は光札ではありませんが、たね札です。

つまり、のみ系の役を進めながら、
たね役の一部も押さえている
と見ることができます。

花見で一杯・月見で一杯は、
光札との重なり
たね札とのつながり
が見えやすく、初心者にも役の組み合わせを感じ取りやすい役です。

光札は三光や五光だけでなく別役にも影響する

桜に幕は花見で一杯にもつながる

光札というと、まず三光・四光・五光を思い浮かべやすいです。

でも、光札の中には光役以外にも関わる札があります。
その代表が桜に幕です。

この札は光札であると同時に、
花見で一杯の要
でもあります。

そのため、光札としてだけ見ると価値を狭く見てしまうことがあります。

芒に月は月見で一杯にもつながる

芒に月も同じです。

光札として見るだけでなく、
月見で一杯の軸
として見ることで、価値がかなり変わります。

光役が遠そうでも、花見や月見なら見える。
逆に、のみ役が遠くても光役の途中として押さえる意味がある。

こうした重なりが、光札をさらに強く見せています。

松に鶴と赤短の月の重なりをどう見るか

松の月は、松に鶴という光札と、松の赤短冊を含む月です。

松に鶴そのものが赤短になるわけではありませんが、
松の月を押さえる
という感覚で見ると、月全体の価値を意識しやすくなります。

こいこいでは、同じ月の札をどう取るかが流れに関わる場面も多いです。

そのため、
札そのものの種類
役との直接のつながり
月単位での価値
を分けて見られるようになると、判断がかなり安定してきます。

複合で点数を伸ばしやすい代表パターン

花見で一杯+月見で一杯=のみ

花見で一杯と月見で一杯は、どちらも菊に盃が関わる役です。

そのため、
菊に盃
桜に幕
芒に月
がそろうと、花見で一杯と月見で一杯を同時に満たす形になります。

このときは、
花見で一杯
月見で一杯
を別々に持っているというより、
両方が重なった結果としてのみになる
と見るのが分かりやすいです。

花見で一杯・月見で一杯は、役どうしのつながりを覚える入口としても分かりやすく、
一枚の盃札が複数の役に関わる代表例でもあります。

猪鹿蝶+たね

猪鹿蝶は、完成した時点でたね札が3枚そろっています。

そこからさらにたね札を加えることで、
猪鹿蝶+たね
という伸ばし方が見えてきます。

固定役が完成して終わりではなく、
その先に基本役が重なる
という意味で、かなり分かりやすい複合です。

赤短・青短+たん

赤短や青短も、完成した時点で短冊札を3枚取っています。

そこからさらに短冊札を足していけば、
赤短+たん
青短+たん
という形で点数を伸ばす発想ができます。

固定役を作ったあとも進路が消えにくいので、
初心者が複合の感覚をつかむのにも向いています。

役が完成しなくても“損しにくい進め方”を作る

一本狙いより、着地先を持つ方が強い

こいこいでは、大きい役を一本で狙うと気持ちはいいです。

ただ、実戦では相手の妨害もあり、思ったようにそろわないことが多いです。

だからこそ、
完成しなくてもどこに着地できるか
を考えておくと、打ち方がかなり安定します。

猪鹿蝶が崩れてもたねへ。
赤短が崩れてもたんへ。

こうした着地先があるだけで、
途中札の価値が下がりにくくなります。

固定役だけに寄りすぎない

固定役は印象が強く、ついそこだけを見てしまいやすいです。

でも、固定役は必要札が決まっているぶん、止められると苦しくなることもあります。

そのため、
固定役しか見ていない状態
は少し危ういです。

固定役を見つつ、
基本役にもつながっているか
を一緒に見ると、無理な狙いになりにくくなります。

途中で基本役に戻れる形を意識する

こいこいで損しにくい進め方をしたいなら、
途中で基本役に戻れる形
を意識するのが大事です。

たね、たん、かすは地味に見えても、
最後の着地点として優秀です。

派手な固定役を追いながらも、
基本役に戻れる道を残しておく。

この見方ができると、
役の組み合わせ
という感覚がかなり自然に入ってきます。

初心者はどこから見ると分かりやすい?

まずは花見で一杯・月見で一杯

初心者が最初に複合を感じやすいのは、
花見で一杯
月見で一杯
です。

理由は、必要札が少なく、しかも桜に幕や芒に月が光札でもあるからです。

一枚の札が複数の役に関わっている感覚をつかみやすく、
役の組み合わせを見る入口としてかなり分かりやすいです。

次に赤短・青短・猪鹿蝶

次に見やすいのが、
赤短
青短
猪鹿蝶
です。

これらは名前がはっきりしていて印象に残りやすく、
しかもそれぞれ
たん
たね
につながっています。

固定役として覚えやすいのに、基本役との橋渡しにもなってくれるので、
複合の考え方を学ぶのに向いています。

そのあとで、たん・たね・かすとのつながりを見る

最後に見ると分かりやすいのが、
たん・たね・かす
のような基本役とのつながりです。

固定役をひとつ覚えたら、
この札は基本役では何になるか
まで見るようにすると、札の価値が一段深く見えてきます。

役を丸暗記するよりも、
つながりで覚える
ほうが、実戦では役立ちやすいです。

まとめ

こいこいの役は、ひとつずつ別々に存在しているようでいて、
実際にはかなりつながっています。

猪鹿蝶はたね役につながり、
赤短や青短はたん役につながり、
花見で一杯や月見で一杯は光札とも重なります。

こうした組み合わせが見えるようになると、
一枚の札の価値を広く見られるようになります。

そして、
完成しなかったら終わり
ではなく、
途中から別の役へ着地できる
という考え方ができるようになります。

こいこいで点数を伸ばしたいときは、
強い役を単独で追うだけでなく、
複合しやすい役どうしのつながり
を見るのがおすすめです。

まずは
花見で一杯・月見で一杯
赤短・青短・猪鹿蝶
あたりから、
この札は別の役にもつながっている
と意識してみると、実戦の見え方がかなり変わってきます。

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この記事を書いた人

今はゲームシナリオを書いている者です。最近社内DXアプリ開発も楽しい。
花札がとても好き。アナログゲームを嗜む脚本家、小説家、人狼もマダミスも好き。

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