まず何を見る?6月札の優先順位
6月札を見る時に大事なのは、
見た目の派手さで決めないことです。
6月には、ざっくり言うと
次の3つの見方があります。

・牡丹に蝶を押さえて猪鹿蝶やたねを見る
・牡丹の青短を押さえて青短やたんへ伸ばす
・牡丹のカスで場を動かし、かすや寄り直しを見る
同じ月でも、
何を優先するかは固定ではありません。
手札、場札、相手の取り札を見ながら、
6月のどこを使うかを決めていくのが大事です。
これから出てくる図解の説明

牡丹に蝶を優先したい場面
牡丹に蝶は、6月を代表するたね札です。

しかも、
たね札だけで作る役の中では
唯一「猪鹿蝶」につながる札なので、
見えているだけで場に圧がかかりやすいです。
猪鹿蝶が見えている時
萩に猪や紅葉に鹿が見えているなら、
牡丹に蝶の価値はかなり上がります。
猪鹿蝶は3枚役で形がはっきりしていて、
名前も強く印象に残る役です。
だから、
6月の入口を押さえられるだけで
その後の読みがかなり楽になります。
相手に猪鹿蝶を渡したくない時
自分が猪鹿蝶を本命にしていなくても、
相手に渡したくない場面はあります。
牡丹に蝶は、
自分の役札であるだけでなく、
相手の人気役を止める札としても見られます。
この見方ができると、
6月のたね札はかなり強いです。
見た目の人気まで込みで場が動きそうな時
牡丹に蝶は、
効率だけで見れば
少しだけ牡丹の青短より扱いにくい場面があります。
それでも取りたくなるのは、
猪鹿蝶そのものに人気があるからです。
つまりこの札は、
点数や役の価値だけでなく、
「相手がその役を好きそうか」
まで心理戦に入りやすい札です。
牡丹の青短を優先したい場面
牡丹の青短は、
6月の実戦的な中心です。

青短の1枚であり、
同時にたんにもつながるため、
ひとつの役が崩れても
別方向へ寄り直しやすい札です。
青短やたんが見えている時
菊や紅葉の青短が見えているなら、
牡丹の青短の価値はかなり上がります。
しかも短冊札は枚数が多いので、
青短が決まり切らなくても
たんへ寄りやすいです。
この
「決まり切らなくてもまだ残る」
感じが、
牡丹の青短のいちばん大きい強みです。
初心者にとっても印象に残りやすい月になっています。
固定役一本だと不安な時
猪鹿蝶は強いですが、
必要札が固定されていて
進み方が少し細くなります。
それに対して牡丹の青短は、
青短にもたんにも触れられるので、
読みの幅を残しやすいです。
大きい役だけを見るより、
手堅く形を残したい時は、
牡丹の青短を先に押さえる意味があります。
相手が牡丹に蝶を取った時のカウンター
「相手が猪鹿蝶を狙って
牡丹に蝶を優先したなら、
こちらは牡丹の青短で
青短側から押し返せます。
6月は、
「どちらが強いか」を決め打ちする月ではなく、
相手が片方へ寄った時に、もう片方で返せる月
として見るとかなり強いです。
牡丹のカスは、場を動かす札
ここはかなり大事です。

牡丹のカスは、
ただの足し札として見るには
もったいない札です。
6月では、
このカスをどう扱うかで
場の牡丹の残り方が変わります。
先に牡丹を消したい時
牡丹のカス同士で合わせれば、
場から牡丹を減らせます。
これは、
相手に牡丹に蝶や牡丹の青短を
取りやすい形を残したくない時に効きます。
6月では、
カスで場を整理するだけでも
立派な防御になります。
あえて残して強い札につなぎたい時
逆に、
牡丹のカスをあえて取らずに残すと、
あとで牡丹に蝶や牡丹の青短と
組みにいける形を残せます。
つまり6月では、
場から牡丹を消す
あえて残して強い札につなぐ
の2つの見方が同時にあります。
この迷いが、
6月を面白くしています。
かすへ寄り直す時
最初は猪鹿蝶や青短を見ていても、
途中で苦しくなることがあります。
そんな時に、
自然に増えているカスを数え直して、
かすへ寄り直せるのも強みです。
6月は派手な札が目立つ月ですが、
だからこそ裏でカスが仕事をすることがあります。
6月の勝ち筋は、大きく3つあります
6月の牡丹札は、
ざっくり言うと次の3本に分かれます。これは添付メモでも「強い札が2方向に割れている月」として整理されていた見せ方です。
猪鹿蝶で押す
牡丹に蝶を起点にして、
萩に猪、紅葉に鹿へつないでいく形です。
役が見えた時の圧が強く、
印象にも残りやすい勝ち筋です。
青短やたんで安定して伸ばす
牡丹の青短を押さえ、
菊や紅葉の青短、
ほかの短冊札へつないでいく形です。
固定役が崩れても、
たんへ寄り直しやすく、
かなり実戦向きです。
かすで速度勝負にする
牡丹のカスも含めて
枚数を早く増やし、
場を整えながら先に上がりを取りにいく形です。
相手より先に終わらせたい時や、
途中で役を切り替えたい時に強いです。
6月でよくあるミス
牡丹に蝶だけを特別視しすぎる
牡丹に蝶は目立つ札です。
でも6月は、
牡丹の青短もかなり強いです。
たね札だけに意識を寄せすぎると、
6月のいちばん実戦的な強みを
自分で狭めてしまいます。
青短をただの途中札だと思う
牡丹の青短は、
青短の入口であり、
たんの途中札でもあります。
派手さでは牡丹に蝶に負けて見えても、
実戦ではかなり効率のいい札です。
「あとでもいい」と思っているうちに、
伸ばしやすい本線を失うことがあります。
牡丹のカスを雑に切る
6月のカスは、
ただのカスではありません。
場から牡丹を消すか、
強い札につなぐ形を残すかで、
意味がかなり変わります。
ここを雑にすると、
6月のいちばん面白い読み合いを
捨てることになります。
6月「牡丹」の強みをひとことで言うと
・牡丹に蝶は、猪鹿蝶とたねの入口
・牡丹の青短は、青短とたんへ伸びる安定札
・牡丹のカスは、場の整理と寄り直しを支える札
6月の牡丹は、
どれかひとつだけが強い月ではありません。
華やかな役へ行く道と、
安定して伸ばす道が
同じ月の中に並んでいる。
だから6月は、
最初から答えを決める月ではなく、途中で優先順位を選び直せる月
として見るとかなり面白いです。
まとめ
6月の「牡丹」は、
牡丹に蝶で猪鹿蝶やたねを見られて、
牡丹の青短で青短やたんへ伸ばせて、
牡丹のカスで場の整理や寄り直しまで残せる月です。
派手な役を追いたい時も。
手堅く伸ばしたい時も。
途中で読みを変えたい時も。
6月は、その全部に少しずつ手が届きます。
だから、6月札を見た時は
「牡丹に蝶がある月」
だけで終わらせず、
牡丹に青短と牡丹のカスまで含めて、6月全体をどう使うか
を考えてみてください。
それだけで、
6月の見え方はかなり変わります。

