サザノノ 性分帖。 > 芯 > 守銭奴
守銭奴キャラとは、お金をためること、稼ぐことそのものに強いこだわりを持ち、何をするにもお金を判断の物差しにするキャラクターのことです。お金に正直なぶん、本当に大事なものを選ぶ場面で人柄がくっきり見えます。
要点
- 辞書では「金をため込むことばかりに執心する、けちな人」。もとは人をののしる言葉ですが、創作では愛嬌のある性分として描かれることも多くなっています
- 見分ける条件は3つ。お金そのものが好き・判断の物差しがお金・それを隠さない
- 用心棒との違いは、お金が立場か性分かです。用心棒は報酬で腕を貸す立場、守銭奴はお金そのものが好きな性分。ケチは出し惜しむことが中心で、守銭奴はためる・稼ぐ喜びが中心です
- 物語では、お金に正直で分かりやすく頑張る人、お金の勘定で仲間を支える人、対価なしには動かない商売人、改心する古典の守銭奴がよく描かれます
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守銭奴の意味と語源
守銭奴は「しゅせんど」と読みます。辞書(デジタル大辞泉)では「金をため込むことばかりに執心する、けちな人」で、日本国語大辞典は「けちな人をののしっていう語」とし、「守銭虜」という形も挙げています。江戸時代の書物にすでに用例があります。中国の古い歴史書には、「財産は人に施せてこそ値打ちがあり、そうでなければ銭の番をするだけの者だ」という意味の「守銭虜」という言葉があります。
フランスのモリエールの喜劇『守銭奴』(1668年初演)の題名としても知られ、英語では miser と言います。miser はもともとラテン語で「不幸な、哀れな」という意味で、お金をため込むほど心が貧しくなる、という見方がのぞきます。
属性としては、お金という一つの物差しがそのキャラクターを内側から動かしているので、負けず嫌いやガリ勉と同じ芯の群に入れています。お金で雇われる立場は用心棒、お宝を盗む技と生き方は盗賊・シーフのページで扱っています。
守銭奴キャラかどうかの見分け方
お金持ちである、お金に困っている、というだけでは守銭奴キャラとは言えません。守銭奴と呼べるのは、次の3つがそろった時です。
- お金そのものが好き:使い道より、手元のお金が増えていくこと、稼ぐことそのものに喜びを感じます
- 判断の物差しがお金:引き受けるか、手を貸すか、誘いに乗るか。迷った時に、まず損か得か、いくらになるかを考えます
- それを隠さない:お金が好きだと公言し、値段の話を堂々とします。隠して別の顔を見せている場合は、別の属性に近づきます
守銭奴と用心棒の違い・ケチ・盗賊との違い
守銭奴は、お金で動くほかのキャラとよく混ざります。こう覚えると見分けやすくなります。守銭奴はお金そのものが好きな性分、用心棒は報酬で腕を貸す立場、ケチは出し惜しむ癖、盗賊はお宝を盗む生き方。一人のキャラクターが、いくつかを重ねて持つこともあります。
| 守銭奴 | 用心棒 | ケチ | 盗賊・シーフ | |
|---|---|---|---|---|
| 何についての言葉か | お金そのものへのこだわり | 報酬で雇われる立場 | 出し惜しむ癖 | 盗む技と生き方 |
| お金の扱い | ためる、稼ぐ、増やす | 仕事の対価として受け取る | なるべく出さない | 盗んで手に入れる |
| よくある顔 | 値段の話で目が輝く | 条件を確かめてから動く | 割り勘の端数にうるさい | 身軽で手先が器用 |
| 崩れる瞬間 | お金にならないものを、迷わず選んだ時 | 報酬なしで人を守った時 | 大事な人のために大金を出した時 | お宝より仲間を選んだ時 |
用心棒のページにも「金のためと言いながら、情で動く」型があります。用心棒はお金が仕事の条件で、守銭奴はお金そのものが好きという違いです。お金のために働く用心棒が、お金にならない場面でも人を守る時、守銭奴の芯と用心棒の立場が重なります。
ケチは、お金を出すべき場面でも出し惜しむ癖のことです。守銭奴にはケチな面がありますが、中心はためる喜び、稼ぐ楽しさにあります。盗賊・シーフのページで扱う、お金とお宝に目がない仲間も守銭奴と近い形ですが、盗賊は盗む技と生き方が軸です。
守銭奴と近い言葉
| 倹約家・節約家 | 拝金主義 | がめつい | 銭ゲバ | |
|---|---|---|---|---|
| どんな言葉か | 無駄を省き、必要な所にはお金を使う人 | お金を何より大事なものとしてあがめる考え方 | けちでがっちりしていて、利益に抜け目がない | お金のためなら何でもする人 |
| 守銭奴との関係 | 目的があって節約する。守銭奴はためること自体が目的 | 守銭奴の考え方を言い表した言葉 | 守銭奴を軽く、愛嬌をこめて言う時に近い | 守銭奴より強い悪口。人を傷つけてでも稼ぐ |
守銭奴キャラの型
守銭奴キャラは、なぜお金が好きなのかと、お金とほかの大事なものをどう比べるかで型が分かれます。お金に正直で分かりやすく頑張る人から、改心する古典の守銭奴まで、よく描かれる型を並べました。
お金に正直で、頑張る守銭奴
稼ぎたい、得をしたいと隠さずに言い、そのためなら努力も惜しまない型です。目当てがはっきりしているから、頑張る姿にも裏表がなく、応援したくなります。たとえば、藤田ことね(『学園アイドルマスター』)がこの型です。
道に落ちた小銭に誰より早く気づき、少しでも稼げる仕事があれば飛びつく型です。けちなのに働き者で、自分の力で稼ぐたくましさが憎めない魅力になります。たとえば、きり丸(『落第忍者乱太郎』)がこの型です。
お金を積まれればたいていの仕事を引き受け、判断の基準がいつもお金だと言い切る型です。困っているわけではなく、増えていくこと自体を楽しんでいるので、余裕があります。たとえば、冥冥(『呪術廻戦』)がこの型です。
周りが恋や勝負で大騒ぎしていても、一人だけ冷静で、そこでいくら得をできるかを考えている型です。ドライでちゃっかりしているのに、家族や仲間からは不思議と嫌われません。たとえば、天道なびき(『らんま1/2』)がこの型です。
商売と勘定の守銭奴
夢を語る仲間の隣で、予算と交渉を引き受け、計画を実現できる形に整える型です。お金にうるさいのは、仲間の才能に正当な値段をつけたいからでもあります。たとえば、金森さやか(『映像研には手を出すな!』)がこの型です。
頼みごとには必ず見返りを求め、約束は書面にして一字一句確かめる型です。冷たく見えても、取り決めは必ず守ります。たとえば、アズール・アーシェングロット(『ディズニー ツイステッドワンダーランド』)がこの型です。
物腰はやわらかく敬語なのに、口にする価値観はお金ひと筋という型です。上品な話し方と、身もふたもない本音の落差が笑いとかっこよさを生みます。たとえば、鳴子硫黄(『美男高校地球防衛部LOVE!』)がこの型です。
店の売り上げと値上げのことばかり考え、従業員にも細かくお金を請求する型です。それでも、たった一人の家族や大事な人の前では財布がゆるみます。たとえば、ミスター・クラブ(『スポンジ・ボブ』)がこの型です。
大金持ちになってもタダに弱く、支払いを嫌がる型です。苦労して自分で稼いだ誇りを忘れず、お金の山に囲まれていることが幸せです。たとえば、スクルージ・マクダック(ディズニーの『ドナルドダック』のコミック)がこの型です。
古典と小説の守銭奴
お金を失うことを何よりこわがり、そのせいで家族の結婚や暮らしにまで口を出して騒ぎを起こす型です。必死なほど周りから笑われ、喜劇の主役になります。たとえば、アルパゴン(モリエール『守銭奴』)がこの型です。
人を安く使い、困っている人にも冷たかった守銭奴が、不思議な出来事をきっかけに自分の生き方を見つめ直す型です。改心したあとの変わりようが、物語のいちばんの喜びになります。たとえば、エベニーザ・スクルージ(『クリスマス・キャロル』)がこの型です。
お金に細かいことを笑われてきた令嬢や聖女が、その計算高さで家を立て直し、自分の人生を取り戻す型です。追放や婚約破棄から立ち上がる力として、お金に細かいことが武器になります。
守銭奴キャラの作り方と台詞例
守銭奴キャラは、お金が好きな理由を一つ決めると作りやすくなります。昔お金で苦労した、数字が増えるのが楽しい、お金だけは裏切らないと思っている。そのうえで、お金に換えられないものを一つだけ持たせると、口では値段の話をしながら、本当に大事なものが見えてきます。
台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。守銭奴キャラは、表の顔では値段や損得の話を堂々とし、ほころびでお金にならないことをしてしまう姿がのぞき、信頼した相手にはお金が好きな理由を話し、独りの時にはお金では買えないもののことを考えています。話し方は口振カルテで調整できます。
下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。
自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。
性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。
ドラッグで位置を動かせます
女性の守銭奴キャラ
女性の守銭奴キャラは、稼ぎたいと正直に言って頑張る子、仲間の財布を預かるしっかり者、お金で家を立て直す令嬢として描かれます。お金への強さが、そのまま自立のたくましさになる。そこが今好まれている形です。
- よくある形
- アルバイトを掛け持ちして稼ぐ同級生/仲間の予算を一円単位で管理する人/値切り交渉で負けない商人の娘/家計を立て直す計算高い令嬢
- 外すなら
- 何でも値段に換算する子が、友達からもらった安い髪飾りだけは、どんな値をつけられても売らない形にする。または、お金にうるさい人が、自分のためには一円も使わず、ためたお金を全部誰かのために貯めている形にする
- 気をつけたいこと
- お金が好きなことを、「女の子なのに」と意外性の種にしないこと。お金が好きな理由を一つ決めると、がめつさが人柄の芯として伝わります
1表の顔人前・ふだん
「手伝うのはいいけど、時給はいくら? 友達価格で一割引きにしてあげる」
放課後の教室で、頼みごとをしてきた友達に指を一本立てて
2ほころび素が一瞬見える
「これは貸しね。返さなくていい貸しだから、絶対に覚えておいて」
財布を落として青ざめている後輩に、帰りの電車賃をそっと握らせて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「お金があれば、悔しい思いをしなくて済むでしょ。私はもう、あれを二回はしたくないの」
貯金箱の重さを手で確かめながら、いちばんの友達にだけ打ち明けて
4独りの時誰にも見せない本音
「今日の収支、プラス四百円。……あと、写真一枚。これ、どの欄に書けばいいんだろ」
家計簿をつける手を止め、みんなで撮った写真を眺めて
男性の守銭奴キャラ
男性の守銭奴キャラは、小銭も見逃さない働き者、お金にうるさい店主や商人、改心する古典の守銭奴として描かれます。お金への執着が笑いになる一方で、お金にならない場面でどう動くかが、その人の本当の顔になります。
- よくある形
- 落ちている小銭に誰より早く気づく少年/値上げのことばかり考える店主/仕事の報酬を必ず先払いにさせる職人/お金の山を前に一人で笑う大金持ち
- 外すなら
- いつも報酬を値切らせない人が、子どもの依頼だけは「出世払い」で引き受ける形にする。または、けちで有名な店主が、毎年同じ日にだけ誰にも言わずに店を無料にしている形にする
- 気をつけたいこと
- お金への執着を、人を見下したり傷つけたりする理由にしないこと。守銭奴らしさは、損得の計算の細かさや、稼ぐことへの喜びで見せると憎めない人物になります
1表の顔人前・ふだん
「おっと、それ十円玉だ。今日の運勢、もう決まったな」
仲間との帰り道、急にしゃがみこんで溝の中に手を伸ばしながら
2ほころび素が一瞬見える
「代金はいい。その代わり、治ったら店の前の掃除を一回手伝え。それで足りる」
ぼろぼろのお金を差し出す子どもの手を、そっと押し戻して
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「この帳簿の一行目、十二円。親父が倒れた月だ。そこから一度も、減った月はない」
夜の帳場で、長年の相棒にだけ帳簿を閉じながら
4独りの時誰にも見せない本音
「いくらためても、あの日の一枚の小銭より重いものはないな」
金庫のいちばん奥にしまった、古い硬貨を指でなぞりながら
女性向け作品の守銭奴キャラ
女性向けの作品では、対価なしには動かない商売人、敬語でお金がすべてと言い切る資産家、何でも値段に換算する商人気質の人が人気です。冷たく見える損得の計算の中に、主人公のことだけは数字にできない瞬間がある。そこがときめきの中心です。
- よくある形
- 頼みごとに必ず見返りを求める寮長や店主/丁寧な言葉で資産の話をする人/契約書を一字一句確かめる交渉上手/主人公にだけ「今回はつけにしておく」と言う人
- 外すなら
- 何でも契約で済ませる人が、主人公との約束だけは書面にしたがらない形にする。または、主人公への贈り物の値段を聞かれて、初めて答えをごまかす形にする
- 気をつけたいこと
- 主人公をお金で買える相手のように扱わせないこと。損得で動く人が、主人公の前でだけ計算をやめてしまう、という形で特別さを見せると、対等な関係に見えます
1表の顔人前・ふだん
「お手伝いしましょう。もちろん、相応のお代はいただきますが」
困っている主人公に、にこやかに指を三本立てて見せながら
2ほころび素が一瞬見える
「今回の分は、帳簿につけ忘れました。私としたことが、珍しいこともあるものですね」
主人公にお礼を言われ、眼鏡を直しながら視線をそらして
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「あなたといる時間に値段をつけようとしたら、どうしても計算が合わないんです」
閉店後の店で、二人分の紅茶を注ぎ終えてから向かいに座って
4独りの時誰にも見せない本音
「金額の欄だけ、何年たっても埋まらない。うちの帳簿で初めての赤字だ。悪くない」
主人公のために書いた、金額の欄が空いたままの契約書を眺めて
男性向け作品の守銭奴キャラ
男性向けの作品では、ちゃっかり主人公からお金を取る同級生、仲間の財布を預かって無駄遣いを叱る子、稼ぐためなら何でも挑戦する元気な子が描かれます。値段の話で目を輝かせる分かりやすさと、ふとした時のお人好しな顔の落差が見せ場です。
- よくある形
- 主人公への情報提供に料金を取る同級生/パーティーの会計係として無駄遣いを叱る仲間/アルバイトで稼ぐことに燃える子/冷静に損得を計算するちゃっかり者
- 外すなら
- 何でも有料にする子が、主人公が落ちこんだ日だけ「今日は無料」と言う形にする。または、お金にうるさい子が、主人公からの安いお土産を大事に飾っている形にする
- 気をつけたいこと
- お金への執着を、主人公を利用するだけの性格にしないこと。稼ぐ理由や、お金で守りたいものを一つ持たせると、がめつさが愛嬌として好かれます
1表の顔人前・ふだん
「その情報、知りたい? 購買のパン一個。先払いでお願いね」
主人公の机に腰かけて、手のひらを上に向けながら
2ほころび素が一瞬見える
「あーもう、今日だけだからね。落ちこんでる人からお金取るほど、私も鬼じゃないの」
しょげている主人公の前に、自分の分のパンを半分に割って置いて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「時給九百円で四時間。今日の稼ぎ、あんたと歩く十五分に全部使ってもいいかなって思ってる」
アルバイト帰りの夜道で、主人公の隣を歩きながら
4独りの時誰にも見せない本音
「この貯金箱、いつか一緒に開けたい人ができるとは思わなかった」
机の上の貯金箱を振って、中の音に耳をすませて
守銭奴キャラを書く時のコツと避けたいこと
コツ
- お金が好きな理由を一つ決める:昔の苦労、数字が増える楽しさ、お金だけは裏切らないという思い。理由があると、がめつさが人柄に変わります
- お金の口ぐせを作る:「それ、いくら?」「貸しね」「今回は特別価格」。値段の話し方が決まると、登場しただけでその人らしさが出ます
- お金に換えられないものを一つ持たせる:古い硬貨、友達からもらった安い物、家族との約束。それを手放さない場面が、守銭奴のいちばんの見せ場になります
- 損を選ぶ場面を一度だけ置く:いつも得を選ぶ人が、一度だけ迷わず損を選ぶ。その一回で、お金より大事なものが何かが伝わります
お金が好きな理由で変わる見え方
| お金が好きな理由 | どう見えるか | 揺らす出来事 |
|---|---|---|
| 昔、お金で苦労した | たくましい、応援したくなる | お金では解決できない困りごとが起きる |
| 増えるのが楽しい | 余裕がある、どこか浮世離れ | 大事な人が、お金より自分を見てほしいと言う |
| 仲間のために必要 | しっかり者、頼れる会計係 | 仲間が自分に黙って大金を使う |
| お金だけを信じている | 冷たい、さびしい | お金で動かない人に助けられる |
避けたいこと
- 特定の民族や国の人を、お金に汚い人として描くこと。守銭奴の役は、歴史の中で特定の集団への偏見と結びつけられてきたことがあります
- お金への執着を、人を見下したり傷つけたりしてよい理由にすること
- 貧しさや借金の事情を、からかいの種にすること
- お金が好きな理由をまったく描かず、ただ嫌われ役として置くこと
守銭奴に合う口調・組み合わせやすい属性
合う口振(口振カルテへ)
守銭奴は芯の属性なので、口振は「お金の話をする時の顔」で選びます。にぎやかに値段を言うのか、淡々と損得を述べるのか、丁寧な言葉で対価を求めるのか。お金の話の時だけ口調が変わる、という差を作るのも効果的です。
組み合わせやすい属性
守銭奴にあざといを重ねると、かわいさも稼ぐ道具として使いこなす人に、努力家を重ねると、稼ぐために誰より頑張る人になります。策士・参謀を重ねれば、お金の流れまで読む頭脳派に。苦労人を重ねると、お金で苦労したからこそお金を大事にする人になり、偽悪的を重ねれば、お金にうるさいふりで優しさを隠す人になります。ツッコミ役を重ねると、仲間の無駄遣いに厳しくツッコむ会計係になります。
ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)
お人好しや尽くすは、お金を物差しにする守銭奴とぶつかりやすい属性です。片方に重ねると「お金にうるさいのに、頼まれると断れず貸してしまう人」「誰にも奢らないのに、一人のためにだけ貯金を全部使う人」というねじれになり、関係性で並べると引き立ちます。
守銭奴キャラの歴史
お金をため込む人は、昔話や喜劇の中で、たいてい痛い目にあう役として描かれてきました。今は、お金に正直でたくましい人、愛嬌のある性分としての守銭奴も好まれています。ここでは、主な出来事をまとめます。
年表を開く
フランスで、お金を何より大事にする老人が家族を巻き込んで騒動を起こす喜劇が初演されます。のちに日本でも翻案・翻訳されました。
江戸の町を描いた書物に「守銭奴」という言葉の用例が見られます。
けちで冷たい老人が、クリスマスの夜に不思議な体験をして改心する小説が発表されます。主人公の名前は、のちに英語でけちな人の代名詞になりました。
世界一の金持ちで、お金の中を泳ぐのが好きなアヒルのキャラクターが、アメリカのコミックに初めて登場します。
ある戯曲の題名から、「けちでがっちりしている」という意味の「がめつい」が流行語になります。
小銭に目がない働き者の少年忍者が登場する漫画の連載が始まり、1993年にテレビアニメになります。
アニメのニュースサイトの読者アンケートで、お金の感覚が鋭く、自分で稼ぐたくましさのある「お金好き」なキャラクターが上位に入ります。同じ年、お金を稼げるアイドルを夢見る女の子が登場するゲームの配信が始まります。
小説家になろうでは、題名に「守銭奴」が入る作品が約70件あります。守銭奴と呼ばれる令嬢や聖女が、お金の力で人生を立て直す話が目立ちます。
今の守銭奴キャラのイメージ
- 悪口から、愛嬌のある性分へ:守銭奴はもとは人をののしる言葉ですが、今の創作では、お金が好きだと正直に言う分かりやすさが、愛嬌として好まれることが多くなっています
- 自分で稼ぐたくましさ:アルバイトで稼ぐ子、お金の感覚が鋭い仲間、お金で仕事を引き受けるプロが好まれています。お金を持っているより、稼ぐ力が魅力になっています
- 女性向け作品の商売人:女性向け作品では、対価なしには動かない寮長、お金がすべてと言い切る資産家など、商売人気質の男性キャラクターがよく描かれます
- 守銭奴ヒロインの逆転:ウェブ小説では、守銭奴と呼ばれる令嬢や聖女が、その計算高さで追放や婚約破棄から立ち直る話が一つの型になっています
よくある質問
守銭奴キャラとはどういう意味ですか?
お金をためること、稼ぐことそのものに強いこだわりを持ち、何をするにもお金を判断の物差しにするキャラクターのことです。お金が好きだと隠さないことも、守銭奴らしさの一つです。
守銭奴とケチの違いは何ですか?
ケチは、お金を出すべき場面でも出し惜しむ癖のことです。守銭奴にもケチな面はありますが、中心はお金をためる喜び、稼ぐ楽しさにあります。使い道より、手元に増えていくこと自体を大事にするのが守銭奴です。
守銭奴と倹約家の違いは何ですか?
倹約家は無駄を省き、必要な所にはお金を使う人で、節約には目的があります。守銭奴は、ためること自体が目的になっていて、必要な時でもなかなか使いたがりません。
守銭奴と用心棒の違いは何ですか?
用心棒は、報酬と引きかえに腕を貸す立場です。守銭奴は、お金そのものが好きな性分です。お金のために働く用心棒もいますが、報酬は仕事の条件で、お金が好きかどうかは別の話です。
守銭奴の語源は何ですか?
江戸時代の書物にすでに用例があります。中国の古い歴史書には、よく似た「守銭虜(銭の番をするだけの者)」という言葉があります。モリエールの喜劇『守銭奴』の題名としても広く知られています。
守銭奴キャラを嫌われないように書くコツは?
お金が好きな理由を一つ決め、お金に換えられないものを一つ持たせることです。そのうえで、いつも得を選ぶ人が一度だけ損を選ぶ場面を置くと、がめつさが愛嬌と人柄に変わります。
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参考にした資料
- コトバンク「守銭奴」(デジタル大辞泉:金をため込むことばかりに執心する、けちな人。日本国語大辞典:守銭虜、江戸時代の用例)
- 教育部成語典「守錢虜」(『後漢書』馬援伝、財産は施せてこそ値打ちがある)
- Online Etymology Dictionary「miser」(ラテン語で「不幸な、哀れな」)
- Weblio「がめつい」(けちでがっちり、1959年の戯曲から流行語に)
- Weblio「倹約家」・「拝金主義」(倹約につとめる人、お金を最上のものとしてあがめる考え方)
- ニコニコ大百科「守銭奴」(ため込むことそのものへの執着、倹約家との区別、昔話では痛い目にあう)
- ピクシブ百科事典「守銭奴」(欲深くけちな人、奢りを渋る)
- TV Tropes「The Scrooge」・「Money Fetish」(裕福なけち、特定の集団への偏見の歴史、お金そのものを愛する)
- Oggi.jp ケチと節約の違いについての記事(2026年)(出すべき場面で出し惜しむのがケチ)
- Smartlog 倹約家・節約家・ケチの違いについての記事(2024年)(倹約家は必要なものにはしっかり使う)
- アニメ!アニメ!「“お金好き”なキャラといえば?」(2024年)(155人、女性約65%、小銭への執着・お金の感覚・プロの判断基準)
- 『学園アイドルマスター』公式サイト 藤田ことね(「お金を稼げるアイドル」を夢見る、趣味はお金を稼ぐこと)
- Wikipedia(日本語版)「落第忍者乱太郎」(1986年連載開始、ドケチの章題)
- ピクシブ百科事典「冥冥」(金を積まれれば引き受ける、貯金そのものを楽しむ)
- Wikipedia(日本語版)「らんま1/2の登場人物」(天道なびき:ドライでちゃっかり、筋金入りの守銭奴)
- Wikipedia(日本語版)「映像研には手を出すな!」(金森さやか:利益重視の現実主義者、交渉と駆け引き)
- ピクシブ百科事典「アズール・アーシェングロット」(頼みごとには必ず対価、カフェを経営)
- Wikipedia(日本語版)「美男高校地球防衛部LOVE!」(鳴子硫黄:資産運用、座右の銘)
- Wikipedia(英語版)「Mr. Krabs」(けちな店主、従業員にも請求、娘には甘い)
- Wikipedia(日本語版)「スクルージ・マクダック」(1947年初登場、世界一の金持ち、初めて稼いだ10セント)
- Wikipedia(日本語版)「守銭奴」(モリエールの喜劇、1668年初演、アルパゴン)
- Wikipedia(英語版)「Ebenezer Scrooge」(1843年、けちな老人の改心、名前がけちな人の代名詞に)
- 小説家になろう 小説API「守銭奴」(2026年11月4日時点の件数と題名)

