サザノノ 性分帖。 > 表と裏 > 策士・参謀
策士・参謀とは、力や勢いではなく、先を読んだ作戦で物事を動かすキャラクターのことです。策士は策をめぐらせるのが得意な性分を、参謀はその力でリーダーの隣から仲間を支える役回りを指します。
要点
- 策士は「策略を立てるのが巧みな人」。参謀は、もとは軍で指揮官を補佐し、作戦を立てる人のことです
- 見分ける条件は3つ。先を読んで手を打つ・力より頭で勝負する・策を向ける先がある
- 参謀はリーダーの補佐役で、手柄はリーダーに渡します。軍師は、物語ではリーダーの師として描かれる、もう一段上の知恵袋です
- いちばん愛されるのは、策が崩れる瞬間。「策士策に溺れる」のとおり、読めない相手や恋の前でだけ計算が狂います
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策士・参謀の意味と語源
策士は、辞書では「策略を立てることに巧みな人。好んで事をたくらむ人」と説明される言葉です。「策」ははかりごとのこと。古くは中国の歴史書『史記』にも見える言葉で、日本では福沢諭吉の自伝(1899年)に用例があり、明治以降、人物を評する言葉としてよく使われるようになりました。頭の良さをほめる時にも、ずる賢さを皮肉る時にも使われます。
参謀は「謀(はかりごと)に参ずる」と書き、江戸時代の終わりには「機密の相談に加わる人」の意味で使われていました。明治に入ると軍の役職の名前になり、高級指揮官のそばで作戦や用兵の計画を立てる将校を指すようになります。参謀は指揮官を支える立場で、自分では部隊を指揮しません。今は軍に限らず、リーダーを補佐する頼れる知恵袋を「参謀」「参謀役」と呼びます。
キャラクター属性としては、二つをまとめて扱います。策士は性分、参謀はその性分がいちばん生きる立ち位置です。敵にも味方にも、ひとりで動く人にも策士はいますが、リーダーの隣に立って策を差し出す時、その人は参謀と呼ばれます。どちらも、表で何を話していても、裏ではいつも次の一手を考えています。このページでは、裏にあるのが「作戦」である人として、表と裏の群に入れています。
策士キャラかどうかの見分け方
頭のいいキャラが、すべて策士になるわけではありません。策士・参謀と呼べるのは、次の3つがそろった時です。
- 先を読んで手を打つ:起きたことに反応するのではなく、起きる前に準備している。「もう手は打ってある」が似合う
- 力より頭で勝負する:腕力や勢いで押し切るより、相手の動きを読み、状況を組み立てて勝ちにいく
- 策を向ける先がある:仲間を勝たせたい、主君を王にしたい、好きな人を振り向かせたい。誰のため、何のための作戦かがはっきりしている
軍師・黒幕・腹黒との違い
頭で物事を動かす属性は混ざりやすいので、こう覚えると見分けやすくなります。策士・参謀はリーダーの隣で作戦を出す人、軍師はリーダーに知恵を授ける師、黒幕は陰から自分の目的で動かす人、腹黒は笑顔の裏で自分の得を考える人。
| 策士・参謀 | 軍師 | 黒幕 | 腹黒 | |
|---|---|---|---|---|
| どこにいるか | 表・リーダーの隣 | リーダーの上か横 | 陰・舞台の裏 | 表(裏の顔がある) |
| 誰のための策か | 仲間・主君・目的のため | 主君と国のため | 自分の目的のため | 自分の得のため |
| 手柄の行き先 | リーダーに渡す | 師として認められる | 誰にも知られない | こっそり自分に |
| 崩れる瞬間 | 読めない相手や恋の前 | 主君が言うことを聞かない時 | 正体が暴かれた時 | 本性を見抜かれた時 |
いちばん混ざりやすいのは軍師です。実際の軍では、参謀は指揮官の補佐役で、自分では部隊を指揮しません。軍師は、物語の中では主君と対等か、時には師として上に立つ知恵袋として描かれます。ただし、このような軍師像は『三国志演義』や戦国時代を描いた軍記物が作り上げた部分が大きく、日本の戦国大名に「軍師」という役職があったわけではありません。キャラクターでは、主役を立てて支えるのが参謀、主役を導いて育てるのが軍師と分けると書きやすくなります。
黒幕のページでも書いたとおり、策士・参謀は味方の中にいて、表で作戦を立てる人です。同じ作戦でも、仲間のために表で立てれば参謀、自分の目的のために陰で仕組めば黒幕になります。
参謀・軍師・懐刀・頭脳派、言葉の違い
| 参謀 | 軍師 | 懐刀 | 頭脳派 | |
|---|---|---|---|---|
| 何についての言葉か | 補佐の役 | 師としての役 | 信頼の深さ | 戦い方 |
| リーダーとの関係 | 下から支える | 対等か上から導く | いちばん近くで支える | 問わない |
| もとの場所 | 近代の軍の役職 | 中国の歴史物語・軍記物 | 懐に隠す短刀のたとえ | 力の「肉体派」との対 |
| キャラでの響き | 頼れる右腕 | 何でも見通す賢者 | 秘密も任せられる腹心 | 頭がいい人全般 |
策士・参謀の型
策士・参謀は「誰のために策を立てるか」と「どこに隙があるか」で型が分かれます。
主役の隣に立ち、作戦で勝たせる型です。戦だけでなく、主役に政治や物の見方を教える師になることもあります。手柄を主役に渡すのが参謀らしさです。たとえば、ナルサス(『アルスラーン戦記』)がこの型です。神里綾人(『原神』)もこの型です。
やる気はないのに、いざとなると誰より先を読む型です。「面倒くさい」が口ぐせでも、仲間が危ない時には真っ先に頭を働かせます。たとえば、奈良シカマル(『NARUTO -ナルト-』)がこの型です。
何でもメリットで判断する、計算高い型です。そんな人がときどき損得抜きで動くと、そこに本心が見えます。たとえば、鳳鏡夜(『桜蘭高校ホスト部』)がこの型です。
好きな人を振り向かせるために作戦を練る型です。頭が切れるほど、恋の前では策が空回りします。たとえば、四宮かぐや(『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』)がこの型です。
力では勝てないから、知恵で仲間の隣に立つ型です。同じ戦場に立ちたいという気持ちが、学ぶ力になります。たとえば、河了貂(『キングダム』)がこの型です。
冗談ばかりの明るい顔の裏で、情報を握って流れを動かす型です。軽く見られることを武器にします。重いものを抱えていれば明るいのに闇深いにつながります。
策士キャラの作り方と台詞例
同じ策士・参謀でも、キャラの性別や、誰に向けた作品かで「心が動くポイント」が変わります。4つの向きごとに、よくある形と、外し方、台詞例をまとめました。
台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。策士キャラは、表の顔では余裕を見せ、ほころびで計算の外にある気持ちをのぞかせ、信頼した相手には策を立てる理由を、独りの時には読み切れなかったことへの悔しさや迷いを見せています。話し方は口振カルテで調整できます。
下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。
自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。
性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。
ドラッグで位置を動かせます
女性の策士・参謀キャラ
女性の策士は、チームの頭脳や、仲間の背中を守る作戦係として光ります。前に出て戦う仲間を、自分にできるやり方で支えたい。その気持ちに共感が集まりやすいタイプです。冷静に策を出すのに、仲間が危ない時だけ声がうわずる、そんな揺れが魅力になります。
- よくある形
- 部活やチームのマネージャー兼司令塔/生徒会の書記/隊の軍師や作戦係/何でも知っている情報屋
- 外すなら
- 人のための策は完璧なのに、自分のことになると何も決められない形にする。または、作戦は全部ノートに書いてあって、そのノートをなくすと途端に弱くなる形にする
- 気をつけたいこと
- 「力がないから頭で」を、かわいそうな話だけにしないこと。策を立てるのが好きで、得意だから選んだ、という本人の意志を見せておくと、頼もしさが際立ちます
1表の顔人前・ふだん
「作戦は三つ用意してある。一つ目が駄目でも、慌てなくていいよ」
試合の直前、作戦ボードを裏返しながら
2ほころび素が一瞬見える
「え、私、笑ってた? ……読みどおりに崩れたから、つい」
相手の守りが崩れた瞬間、口の端が上がったのを仲間に指摘されて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「前で戦えるあなたが、ずっとうらやましかった。だから、走る道は全部私が作る」
夜の作戦室で、地図から顔を上げずに
4独りの時誰にも見せない本音
「どの手でも、誰かが無事じゃない。……まだ、ほかの道があるはず」
明け方まで、机の上の駒を並べ直しながら
男性の策士・参謀キャラ
男性の策士は、熱い主人公やリーダーの隣に立つ頭脳として描かれることが多いタイプです。ふだんは冷静で、口も少し悪い。けれど作戦の中には、仲間を生きて帰すための工夫がいくつも隠れています。ライバルや敵の策士と読み合う場面でも光ります。
- よくある形
- 主人公の隣の参謀・軍師/チームの司令塔/面倒くさがりの切れ者/リーダーの右腕の副官
- 外すなら
- 戦いはからきし駄目で、作戦を立てたら真っ先に逃げる形にする。または、自分より頭の回る敵の策士にだけ、いつも一歩負ける形にする
- 気をつけたいこと
- 仲間を駒としか見ない冷たさを、そのままかっこよさとして描かないこと。上から見下す賢さではなく、仲間を信じて策を任せる場面を一つ入れると、頼れる参謀になります
1表の顔人前・ふだん
「勝つだけなら簡単だ。問題は、全員で帰ることだろ」
作戦会議で、椅子にもたれたまま
2ほころび素が一瞬見える
「別に頼まれてない。あいつが突っこむなら、逃げ道くらいは作っておく」
誰にも言われていないのに、地図に線を書き足しているのを見られて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「俺の作戦、半分はお前が無茶をする前提で組んでる。だから、勝手にいなくなるな」
戦いのあと、隣に座ったリーダーに
4独りの時誰にも見せない本音
「あいつが庇いに入ることだけは、読めなかった。次は、そこまで読む」
誰もいない陣幕で、ひとり盤を片付けながら
女性向け作品の男性の策士
女性向けでは、「策士な王子」「策士な御曹司」のように、ヒーローを表す言葉として策士がよく使われます。何でも先回りして整えている余裕のある人が、主人公のことになると計算どおりにいかない。偶然を装った出会いや、気づけば用意されていた好物に、隠しきれない好意がにじむのがときめきの中心です。
- よくある形
- 先回りの得意な王太子や御曹司/穏やかな笑顔の側近や秘書/何でも知っている生徒会の副会長/主人公の家に仕える有能な従者
- 外すなら
- 完璧に仕組んだ告白の場面を、主人公の一言であっさり崩される形にする。または、策を立てたのに、最後は作戦をやめて正面から気持ちを伝える形にする
- 気をつけたいこと
- 周りを固めて断れない状況を作ることを、愛情として描きすぎないこと。どんなに策を立てても、最後の返事は主人公が自分で選べるようにしておくと、安心してときめけるキャラになります
1表の顔人前・ふだん
「偶然ですね。……ええ、本当に偶然ですよ」
三度目の「偶然」の再会で、涼しい顔のまま
2ほころび素が一瞬見える
「あなたの好きな店を、たまたま知っていたわけではありません。今のは、忘れてください」
予約が取れていた理由を聞かれて、少しだけ目をそらす
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「どんな策を立てても、あなたの返事だけは決められない。だから、これは作戦ではなく、お願いです」
帰り道で立ち止まり、断ってもいいと伝えたうえで
4独りの時誰にも見せない本音
「次に会う日の段取り、三通り立てた。……どれも最後は私から誘う形になっている。手帳のせいにしておこう」
夜の書斎で、手帳を閉じて
男性向け作品の女性の策士
男性向けの策士ヒロインは、主人公をこっそり分析して作戦を立てる、恋の策士として描かれることが多いタイプです。完璧な計画のはずが、主人公の何気ない一言で全部ずれていく。得意げな顔と、策が崩れた時の慌てぶりの差が、いちばんの見どころです。
- よくある形
- 主人公の行動を全部読んでいる後輩/恋愛を頭脳戦にしてしまう生徒会のヒロイン/小さな軍師気取りの幼なじみ/作戦ノートを持ち歩く文芸部員
- 外すなら
- 策の目的が恋ではなく、主人公の夢を叶えることだと分かる形にする。または、主人公のほうが一枚上手で、彼女の作戦に気づいたうえで乗ってあげている形にする
- 気をつけたいこと
- 作戦がいつも失敗するだけの、笑われ役にしないこと。ここぞという時には読みが当たる場面を入れておくと、空回りもかわいさとして受け取られます
1表の顔人前・ふだん
「先輩は今日、屋上でお昼を食べます。調べたので、間違いありません」
主人公の行き先を言い当てて、得意げに
2ほころび素が一瞬見える
「えっ、今日は購買なんですか。……待ってください、計画が全部ずれます」
予想が外れて、慌ててメモ帳をめくる
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「偶然を装うの、もうやめます。先輩とお昼を食べたい。それだけです」
作戦を手放して、パンの袋を差し出しながら
4独りの時誰にも見せない本音
「計画は完璧だったのに。隣に座られた瞬間、全部頭から消えちゃった」
家に帰って、ノートの作戦欄に大きくバツをつけながら
策士キャラを書く時のコツと避けたいこと
コツ
- 策を向ける先を決める:仲間を勝たせるため、主君を王にするため、自分の得のため、好きな人のため。向き先が変わるだけで、参謀にも腹黒にも恋の策士にもなります
- 策は説明するより結果で見せる:「実は昨日のうちに手を打っておいた」と、あとから分かる形がいちばん賢く見えます。作者より賢い策は書けないので、小さな先回りの積み重ねで十分です
- 読めないものを一つ決める:まっすぐな主人公の無茶、天然な相手のひと言、自分の恋心。計算が狂うところが、そのキャラのいちばん愛される場面になります
- 弱点を持たせる:戦いは苦手、リーダーの代わりはできない、体力がない。頭以外の弱さがあると、仲間が守る理由ができ、関係が生まれます
避けたいこと
- 周りのキャラを全員うかつにして、策士の賢さを見せること。相手が強いほど、策は光ります
- 仲間を使い捨ての駒として扱うことを、何の報いもなく、かっこよさとして描くこと
- 恋愛で周りを固め、相手が断れない状況を作ることを、理想の愛として描くこと
- 状況を説明するだけの解説役にしてしまうこと。何を考え、何に迷うのかを見せると、一人の人物になります
策士キャラに合う口調・組み合わせやすい属性
合う口振(口振カルテへ)
策士・参謀は、「どんな顔で策を出すか」で口振を選ぶと書きやすくなります。淡々と言い切るのか、ていねいに進言するのか、つかみどころなく笑うのか、面倒そうに答えるのかで、同じ作戦でも印象が変わります。
組み合わせやすい属性
策士にクールを重ねると、感情を見せずに最善手を選ぶ王道の参謀に。腹黒を重ねると笑顔で策をめぐらせる怖い味方に、飄々を重ねると冗談めかしながら全部見通している人になります。ポーカーフェイスを重ねれば手の内を一切読ませない勝負師に、天才肌を重ねれば努力の跡を見せずに奇策を出す人に。明るいのに闇深いと重ねると、ふざけた顔の裏で情報を握り、ひとりで重いものを背負う策士になります。
ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)
熱血は、計算より気持ちで突っこむ属性で、策士とは向きが逆です。一人に重ねるのは難しいものの、関係性で並べると、熱いリーダーと冷静な参謀という定番の名コンビになります。天然も、何を考えているか読めないので、策士の計算を毎回崩してしまう相手です。何でも読み切る策士が、天然な相手にだけ振り回される形は、特に人気があります。
策士・参謀の歴史
策士も参謀も、ネットで生まれた言葉ではなく、古くからある言葉がキャラクターの呼び名として使われるようになったものです。ここでは、主な出来事をまとめます。
年表を開く
『史記』に「策士」の言葉が見えます。明の時代にまとめられた『三国志演義』では、諸葛亮(孔明)が神がかった知略の軍師として描かれ、のちの軍師像の手本になりました。
戦国の戦い方を研究する軍学や、合戦を描く軍記物の中で、名参謀としての「軍師」の姿が作られます。三国志の物語も庶民に親しまれ、もじった読み物まで書かれました。
「参謀」が、機密の相談に加わる人の意味で使われます。明治に入ると軍の役職の名前になり、1878年には参謀本部が置かれました。
福沢諭吉の自伝に「策士」の用例が見えます。明治以降、人物を評する言葉としてよく使われるようになりました。
小説の中に「策士策に溺れる」の用例が見えます。策を使いすぎてかえって失敗する、という策士の弱点を表すことわざです。
主君の師であり右腕でもある軍師が活躍する戦記ファンタジーが刊行され、主人公の隣に立つ知恵袋が物語の人気者になっていきます。
大河ドラマ『軍師官兵衛』が放送され、戦国の軍師が改めて注目を集めます。
恋愛を「告白したほうが負け」の頭脳戦として描く漫画の連載が始まり、恋の駆け引きに策をめぐらせるヒロインとヒーローが人気になります。
『パリピ孔明』の連載が始まり、2022年にアニメ、2023年にドラマになります。諸葛亮が現代の渋谷で、歌手を目指す若者の「軍師」になる物語で、軍師が現代劇にも登場しました。
女性向けの恋愛小説で、「策士な王太子」「策士な御曹司」のように、ヒーローを表す言葉として策士が題名に入る作品が続けて刊行されています。
今の策士キャラのイメージ
- 頭で戦う主人公も人気:天才キャラと言えば、作戦や心理戦で戦う主人公が真っ先に挙がります。戦略と心理戦を得意とするルルーシュ(『コードギアス 反逆のルルーシュ』)はその代表です
- 「孔明の罠」で親しみやすく:横山光輝『三国志』で、敵将が孔明の策を警戒しすぎて動けなくなる場面から、「孔明の罠」がネットの定番の言い回しになりました。策士の怖さが、笑いとしても楽しまれています
- 恋の策士が定番に:女性向けでは先回りの得意なヒーローが、男性向けでは主人公を分析して作戦を立てるヒロインが、恋の策士として描かれています。どちらも、相手の前でだけ計算が狂うところが見どころです
- 支える知恵袋として好かれる:参謀は、前に出て引っぱるより、後ろから整えて背中を押す人として語られます。手柄をリーダーに渡す控えめさも、魅力の一つです
- ほめ言葉にも皮肉にも:現実の人に「策士だね」と言うと、頭の良さをほめているのか、ずる賢さを皮肉っているのか、受け取り方が分かれます。キャラクターでは、策の向き先で印象が決まります
- 2025〜2026年に人気の作品では:神里綾人(『原神』)のように、綿密な計画で目的を果たす人が「腹黒」ではなく「策士」として好まれています
よくある質問
策士とはどういう意味ですか?
策略を立てることに巧みな人、好んで物事をたくらむ人のことです。キャラクターでは、力や勢いではなく、先を読んだ作戦で物事を動かす人を指します。頭の良さをほめる時にも、ずる賢さを皮肉る時にも使われます。
参謀と軍師の違いは何ですか?
参謀は、もとは軍で指揮官を補佐して作戦を立てる将校のことで、自分では部隊を指揮しません。軍師は、物語の中では主君と対等か、師として上に立つ知恵袋として描かれます。キャラクターでは、主役を立てて支えるのが参謀、主役を導いて育てるのが軍師と分けると分かりやすくなります。軍師は軍師のページで詳しく扱っています。
策士と黒幕の違いは何ですか?
策士・参謀は味方の中にいて、仲間や目的のために表で作戦を立てる人です。黒幕は表に出ず、自分の目的のために陰から人と出来事を動かす人です。同じ作戦でも、表で仲間のために立てれば参謀、陰で自分のために仕組めば黒幕になります。
策士と腹黒の違いは何ですか?
腹黒は、穏やかな笑顔の裏で、自分の得になるよう周りを動かす人です。策士は、表の顔は問わず、目的のために作戦を立てる人です。腹黒の裏にあるのは企み、策士の裏にあるのは作戦です。笑顔で策をめぐらせる「腹黒な策士」のように、重ねて使われることもあります。
「策士策に溺れる」とはどういう意味ですか?
策略に頼りすぎて、かえって失敗することです。キャラクターでは、完璧な作戦が読めない相手や自分の恋心で崩れる場面として描かれ、策士の愛される隙になっています。
策士キャラを賢く見せるにはどうすればいいですか?
策を台詞で説明するより、「実はもう手を打ってあった」と結果で見せることです。周りを愚かにして賢さを見せるのではなく、強い相手と読み合わせると、策士の頭の良さが自然に伝わります。
次に読む
参考にした資料
- コトバンク「策士」(デジタル大辞泉・日本国語大辞典・字通の語釈、1899年の用例)
- コトバンク「策士策に溺れる」(語釈、1965年の用例、「策士」が明治以降に人物評でよく使われたこと)
- コトバンク「参謀」(語釈、1857年・1868年の用例、参謀制度の成り立ち)
- コトバンク「参謀本部」(1878年の設置)
- Weblio辞書「策士」(語釈)
- Wikipedia「参謀」(指揮権を持たないこと、比喩としての参謀役)
- Wikipedia「軍師」(参謀との違い、軍師像が創作と江戸時代の軍記物で作られたこと)
- Wikipedia(英語版)「Staff (military)」(参謀の役割と成り立ち)
- ピクシブ百科事典「参謀」(指揮官の力を引き出す役、関連する呼び名)
- ピクシブ百科事典「孔明の罠」(言い回しの元になった場面)
- アニヲタWiki(仮)「参謀・知恵袋ポジション」(創作での描かれ方、弱点、書き手側の難しさ)
- TV Tropes「The Strategist」(支える参謀・主役の策士の分け方、体の弱い策士)
- Oggi.jp「策士」についての記事(2021年3月8日、ほめ言葉かどうか、特徴)
- Oggi.jp「参謀」についての記事(2026年1月13日、後ろから整えて背中を押す役)
- マイナビニュース「策士」についての記事(2022年4月20日、ほめ言葉としての策士)
- @DIME「策士」といわれる人の特徴(2024年6月19日、ほめ言葉にも皮肉にも)
- みんなのランキング「戦国時代の軍師 最強ランキング」(投票参加者1,067人、2014年の大河ドラマ)
- アニメ!アニメ!「“天才肌”のアニメキャラといえば?」(2019年、1位とその理由)
- ねとらぼ 横山光輝『三国志』についての記事(「孔明の罠」がネットの定番になったこと)
- Wikipedia「アルスラーン戦記」(1986年刊行開始、ナルサスの人物像)
- Wikipedia「奈良シカマル」(人物像、火影の補佐)
- Wikipedia「桜蘭高校ホスト部」(鳳鏡夜の人物像)
- Wikipedia「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」(2015年連載開始、基本設定)
- RENOTE 河了貂についての記事(軍師を目指し隊の軍師になる流れ)
- Wikipedia「パリピ孔明」(2019年連載開始、2022年アニメ、2023年ドラマ)
- 国立国会図書館サーチ『策士な王太子の溺愛包囲網』(2023年9月刊行)
- 丸善ジュンク堂『策士な御曹司、溺愛をもって無垢な新妻を囲い堕とす』(2025年7月刊行)

