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タロットカード説明 大アルカナⅩⅣ「塔、神の家」 ウエイト版とマルセイユ版の比較や、モチーフの紹介について。タロットカード大アルカナの意味や由来記事。ウエイト図解や、エジプト神話知識や聖書知識を参考にした絵柄の由来などを紹介

目次

タロットⅩⅣ 塔、神の家

塔、神の家について

Its alternative titles are: Castle of Plutus, God’s House and the Tower of Babel.
その別称は 「プルトゥスの城」「神の家」「バベルの塔」。

タロットカード Ideal soulmale tarot アイデアル ソウルメイル


There is a sense in which the catastrophe is a reflection from the previous card, but not on the side of the symbolism which I have tried to indicate therein.

この大惨事は、前のカードからの影響という意味もありますが、私がそこで示そうとした象徴の側面ではありません。

バースデータロットとしての人格について
(簡易的まとめ)

<カードの意味>
◇正位置◇
突然の一撃。ショックな出来事。事故。高いところから引きずり降ろされる。喪失感。トラウマ。エゴイスティックな野心。倒産。信念が崩れる。計画が中断される。解消。決別。

◆逆位置◆
開放される。痛みは伴うが得る物は大きい。違う視点から状況が見渡せるようになる。脱出のチャンス。悔い改める。生活は苦しくなり窮地に追い込まれるが救いの道は残されている。

良い面
・誇り高く生きる
・建設するパワー
・繊細なハート

悪い面
・身近な人達にさえも高い壁を築いていることがある
・孤高の生き方へのこだわり故の孤立感

塔の絵柄比較

・王冠を被った塔
・ウエイト版では雷が落ちる
・マルセイユ版では炎(?)が屋根に侵入
・二人の人物が落ちる
・ウエイト版では全体が黒色
・マルセイユ版では全体的にカラフル

神の家と、塔の解釈

マルセイユ版はLA MAISON DIEV
…フランス語で神の家

ウエイト版は THE TOWER
…塔。

まず、
マルセイユ版と
ウエイト版のカード名を
見てほしい。

銅

多分、今回に関しては
「見た目は一緒なのに、
解釈がかなり違う」
パターンな気がする。

銅

桐

ウエイト版は
「バベルの塔」

マルセイユ版は?

後で伝えるけど、
「プルトゥスの城」なはず

銅

ウエイト版:バベルの塔

桐

塔=バベルの塔は
よくあるよね

確かに。
ウエイトは
こう言ってるからな

銅

「The Tower has been spoken of as the chastisement of pride and the intellect overwhelmed in the attempt to penetrate the Mystery of God;
塔は高慢の懲罰として、知性は神の神秘を突き通そうとする試みに圧倒されたとして語られてきた。

ウエイト タロット図解より

塔が何故高慢になるか、
そこで
「バベルの塔」の話だ。

銅

バベル=ヘブライ語で混乱

桐

「バベル」は
神が後付けする名だね

意味とかは分かるのか?

銅
桐

ヘブライ語で
困惑や、混乱の意味

バベルの塔の物語について

一言で伝えられるから、
伝えきるけど
「神に届く高い塔を
建てようとして、
神に怒られた話」

銅

さくっと作った
絵本的なのが
こちら

銅

※創世記 第11章より

人の血を流すものは、人に血を流される、/神が自分のかたちに人を造られたゆえに。
7 あなたがたは、生めよ、ふえよ、/地に群がり、地の上にふえよ」。

創世記9章

全地は同じ発音、同じ言葉であった。

創世記11章

時に人々は東に移り、シナルの地に平野を得て、そこに住んだ。
彼らは互に言った、「さあ、れんがを造って、よく焼こう」。
こうして彼らは石の代りに、れんがを得、
しっくいの代りに、アスファルトを得た。

創世記11章

彼らはまた言った、
「さあ、町と塔とを建てて、その頂を天に届かせよう。
そしてわれわれは名を上げて、全地のおもてに散るのを免れよう」。

創世記11章

時に主は下って、人の子たちの建てる町と塔とを見て、 言われた、

創世記11章

「民は一つで、みな同じ言葉である。彼らはすでにこの事をしはじめた。
彼らがしようとする事は、もはや何事もとどめ得ないであろう。
7さあ、われわれは下って行って、そこで彼らの言葉を乱し、互に言葉が通じないようにしよう」。

創世記11章

こうして主が彼らをそこから全地のおもてに散らされたので、彼らは町を建てるのをやめた。

創世記11章

これによってその町の名はバベルと呼ばれた。
主がそこで全地の言葉を乱されたからである。
主はそこから彼らを全地のおもてに散らされた。

創世記11章

ウエイト版の場合:落ちている2人

In the last case, the figures falling therefrom are held to be Nimrod and his minister.
最後の場合(バベルの塔)では、そこから落ちる人物は、
ニムロデと彼の大臣であると考えられている。

ニムロデ?

銅
桐

バベルの塔を作った張本人
ノアの箱舟の
「ノアの息子」

プルトゥスの城、或いはプルトゥスの城

次に、マルセイユ版

銅
桐

右側の人、
下半身がない
んだね

そう、「塔」で
「下半身がない」だと
プルトゥスの城が
まさにそれだな、と。

銅

プルトゥスの城の話について

ヘロドトス 歴史より

財宝をしまうための塔を建てようと王は思った

石工に作るように命令する

石工、プルトゥスの塔にこっそり抜け道を作る。

石工、死に際に息子たちに遺言を伝える。

兄弟はその言葉を思い出して、プルトゥスの塔へ財宝を盗みに行く。

兄弟はその抜け道で財宝を盗んだ

それに気づいた王がプルトゥスの塔に罠を仕掛けた。

兄、罠に引っかかる。

弟、兄の首を切る事でなんとか逃げることが出来た

※物語はまだ続きますが、タロットに関わる部分はここまで※

この首をもって、
脱走した場面を
カードでは
切り取ったと言われている。

銅

オマケ:雷=恵、という考え

昔は世界的に
「雷=作物が良く育つ」の
風習
があったらしい

銅

稲妻の語源・由来
稲妻は、「稲の夫(つま)」の意味から生まれた語。


古代、稲の結実時期に雷が多いことから、

雷光が稲を実らせるという信仰があった。

稲妻の語源

桐

最近の研究で、
雷は作物に
いい影響を与える
、と
出たらしいよ

実際にそうなのか

銅

読み方次第では、
「終わった後の
幸せな展開
」の様に
読んでもいい、と
思ったから補足しておいた

銅

占い方で出てきた時にどんな意味か? 感覚的な読み方。

破壊、衝撃、ショック、解放

恋愛に関して

正位置→アクシデント、刺激的
逆位置→もやもやした関係

正位置

大胆な行動、大きなイベントORアクシデント、刺激的な恋、洗い流すべき

逆位置


少しずつ気持ちが楽になる&落ち込む、相手に思い込みをされる、話が進まない、もやもやした関係、どっちつかず

仕事に関して

正位置→トラブル、問題
逆位置→バランスが良くない時期

正位置

トラブルの渦中、会社の方針転換、突然の転職や転職、状況が一変する、問題が起こる、我慢の時期

逆位置

進展できない、大きな話や企画が通りにくい、自分の中のバランスを大切に、きわどい状態

対人トラブルに関して

正位置→大喧嘩、問題発言
逆位置→溜まっていた感情が爆発してしまう、理解できない

正位置

第三者からのトラブル、炎上に気を付けて、感情の爆発、常識破りな人、大喧嘩、問題発言

逆位置


言いたいことが言えない、溜まった感情が抑えきれない、解決に向かいにくい、一色触発

未来、最終結果はどうなる

正位置→思いがけない、突然
逆位置→変わらざるを得ない、どんどん辛くなっていく

正位置

急展開、新たな一面を垣間見る、悪化、自分では防ぎようがない、大胆な結果、突然

逆位置

じっくりと変わっていってしまう、ゆっくりと追いつめられる、痛みが長引く、変わらざるを得ない

アドバイス、どうすれば良いか?

正位置→全てを諦めてみる、リセット
逆位置→今の状態を壊してみよう

正位置

全て新しいことをやってみる、人生をリセットする、一気に変えてみる、全てを諦めてみる、逃げる事を始めてみよう

逆位置

現実を受け入れる、今の状況を壊してみよう、新しいチャンスがあるはず、新しい方向へ、泥船に乗り続けない様に

参考書籍やURLクレジット

書籍

The Key To The Tarot: What Tarot Is – And How To Consult It (English Edition)
ウェイト版タロット図解と記載の原文

78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット

カードの意味が一瞬でわかる! タロットキャラ図鑑

論文やホームページ

クール・ド・ジェブラン「タロット・ゲームについて」…伊藤博明著

バーチャル占い研究所 ミステリーアート の再開発地

西洋魔術博物館

…その他については各ページに別途記載

大アルカナ資料ページ一覧

タロットカード大アルカナ目次記事。タロットカードの小アルカナと大アルカナについても紹介。

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この記事を書いた人

今はゲームシナリオを書いている者です。
アナログゲームを嗜む脚本家、小説家、人狼もマダミスも好き。

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