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タロットカード説明 大アルカナⅩⅧ「月」 ウエイト版とマルセイユ版の比較や、モチーフの紹介について。タロットカード大アルカナの意味や由来記事。ウエイト図解や、エジプト神話知識や聖書知識を参考にした絵柄の由来などを紹介

目次

アルカナⅩⅧ 月

月について

The card represents life of the imagination apart from life of the spirit
このカードは、霊的生命から離れ、想像の生命を象徴している。

タロットカード Ideal soulmale tarot アイデアル ソウルメイル

The intellectual light is a reflection and beyond it is the unknown mystery which it cannot shew forth.
知性の光は反射(反射した光=月光)であり、
先を見せることのできない未知の謎を超えるものである。

バースデータロットとしての人格について
(簡易的まとめ)

<カードの意味>
◇正位置◇
裏切り。騙される。日の当たらない生活。低迷する。くされ縁。オカルト。冥界。意味がないことに労力を使う。見えないことへの不安。情に流される。理性が狂う。スキャンダル。

◆逆位置◆
立ち直る。暗い夜が明ける。誤解が解ける。自分の直感を信じる。危険な状態から脱出する。泥沼から這い上がる。未知なる世界へ一歩踏み出す。進化する。被害を被る前に気付く。

良い面
・異次元世界に精通する
・一体化する
・人の心を癒す

悪い面
・憑依体質で、関わる人や場所から影響を受けやすい
・一度悪い習慣にはまると、そこから脱するのに時間がかかる

月の絵柄比較

・金色の月が光っている
・月には人の顔が映っている
・狼と犬(2匹の犬、という解釈も)
・両側に二つの塔
・湖の中にザリガニ
・ウエイト版のみ水の道がある

見た目の大きな違い

ぱっと見、
マルセイユと
ウエイトの大きな違いは

銅

「水の道みたいなのが
開かれている」ところだな

銅

水路については
ウエイトは
こう解釈してる

銅

「The path between the towers is the issue into the unknown.
塔と塔の間の道は、未知の世界への問題である。」

問題はissueだったから、
課題とか試練と訳しても
良いのだろうか。

銅

まあ、
世界の試練を
進んでいこうとする、
みたいな考えを
しているんだと思っている。

銅

東の狼と西の犬

「The dog and wolf are the fears of the natural mind
in the presence of that place of exit,
when there is only reflected light to guide it.
犬や狼は、その(未知の世界への問題の)出口となる場所を前にして、
反射した光しかないときに、自然の心が抱く恐怖心である。」

桐

狼と犬というと
錬金術類の話で、
争っているのもあるね

※錬金術関連を調べている方には良記事URLです。

Figure V
A WOLF AND A DOG ARE IN ONE HOUSE, AND ARE AFTERWARDS CHANGED INTO ONE.

The Body is mortified and rendered white, then joined to Soul and Spirit by being saturated with them.
Alexander writes from Persia
That a wolf and a dog are in this field,
Which, as the Sages say,
Are descended from the same stock,
But the wolf comes from the east,
And the dog from the west.
They are full of jealousy,
Fury, rage, and madness;
One kills the other,
And from them comes a great poison.
But when they are restored to life,
They are clearly shewn to be
The Great and Precious Medicine,
The most glorious Remedy upon earth,
Which refreshes and restores the Sages,
Who render thanks to God, and do praise Him.

以下、DeepL翻訳

「図5
狼と犬が一つの家にいて、その後一つになる。
身体は死滅して白くなり、魂と霊に飽和して結合する。

アレクサンダーはペルシャから書いている。
狼と犬がこの野原にいることを。
賢者たちが言うように
同じ系統の子孫である。

しかし、狼は東からやってきて
犬は西から来た。
彼らは嫉妬、怒り、憤怒、狂気に満ちている。

一方は他方を殺す。

そして彼らから大きな毒が出る。

しかし、彼らが生命を取り戻したとき
彼らは明らかに
偉大で貴重な薬であり
この世で最も輝かしい薬であり
それは賢者たちを元気づけ、回復させる。

神に感謝し、神を賛美する。」

それと、
この内容を見る限り、

銅
桐

何かの暗喩では
ありそうだよね

素直に取れば
「戦争」や「争い」の
暗喩だな

銅

それと
「反射した光」は月のこと。
太陽が反射した光が
月という意味。

銅

ザリガニ(野蛮な獣より低い、名もなく恐ろしいもの)について

「It illuminates our animal nature, types of which are represented below–the dog, the wolf and that which comes up out of the deeps, the nameless and hideous tendency which is lower than the savage beast.
それは私たちの動物的本性を照らし出し、その種類を以下に示す–犬、狼、そして深淵から湧き出るもの、野蛮な獣より低い、名もなく恐ろしいもの。」

桐

そうだね。
それにしても
ザリガニが相当な言われようだね。

桐

まあ、
蠍、ザリガニ、蟹、
その類は
神の遣いパシリだったり、

桐

そこらへんにいる
雑魚みたいな扱いは
されがちだからね。

…ただ、神話では
よく危険な物の
象徴とされている。

銅
桐

ほら、
オリオンも
蠍で殺されてるし。

桐

ヘラクレスも蟹?
蟹は返り討ちにあったけど

そういえばそうだな

銅

それに、
ザリガニに関しても
迫ってくるようで
迫って来ないような
書き方をしている

銅

「It strives to attain manifestation, symbolized by crawling from the abyss of water to the land, but as a rule it sinks back whence it came.
水底から陸地に這い上がる姿に象徴されるように、顕現しようと努力するが、原則的には元の場所に沈んでいく。」

月に書いてある顔に関して

……ここ。
ウエイト先生の
「月に書いてある顔に関して」の
内容での解釈があった。

銅

「The face of the mind directs a calm gaze upon the unrest below;
the dew of thought falls; the message is: Peace, be still; and it may be that there shall come a calm upon the animal nature, while the abyss beneath shall cease from giving up a form.
心の顔は穏やかなまなざしを下界の不安に向け、
思考の夜露が降り注ぎ、メッセージは以下の通りである。
そうすれば、動物的な本性に静寂が訪れ、その下にある深淵が形を与えるのをやめるかもしれない。」

月が照らしてくれれば、
狼とか犬に代表される「動物的な本性」に
振り回されなくて済むかもしれない。
という意味なはず

銅

感覚的な読み方。

試練、葛藤、神秘

恋愛に関して

正位置→うやむやな関係、心が分からない
逆位置→曇りが晴れる、本性が分かる

正位置

気持ちに靄がかかっている、ライバルの出現、恋敵とのトラブル、今は慎重に、悩む時期、ロマンのある雰囲気

逆位置

気持ちがはっきりとする、相手が心を開こうとしている、自分の気持ちが安定する、相手の本当の姿を知る、気持ちが冷める

仕事に関して

正位置→試練の時、問題が起こり易い
逆位置→全体が見える、頭が冴えている

正位置

全体把握がしにくい状態、トラブルが起こり易い、試練の時、見つめ直しが必要、敵意、曖昧

逆位置

全体が見える、原因がはっきりとする、努力が認められる、良い転職先、現実的に捉える

対人トラブルについて

正位置→信用出来ない、慎重に進む時
逆位置→疑いが晴れる、嘘や本音を見抜ける

正位置

嘘や欺瞞、腹の探り合い、何も見えない不安、深読みをし過ぎてしまう、慎重に、秘密を伝える時は冷静に、相手の狙いが分からない

逆位置

少しずつ分かり合える、嘘や偽りが明らかになる、頭が冴える、疑いが晴れる、分かり合える

参考書籍やURLクレジット

書籍

The Key To The Tarot: What Tarot Is – And How To Consult It (English Edition)
ウェイト版タロット図解と記載の原文

78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット

カードの意味が一瞬でわかる! タロットキャラ図鑑

論文やホームページ

クール・ド・ジェブラン「タロット・ゲームについて」…伊藤博明著

バーチャル占い研究所 ミステリーアート の再開発地

西洋魔術博物館

…その他については各ページに別途記載

大アルカナ資料ページ一覧

タロットカード大アルカナ目次記事。タロットカードの小アルカナと大アルカナについても紹介。

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この記事を書いた人

今はゲームシナリオを書いている者です。
アナログゲームを嗜む脚本家、小説家、人狼もマダミスも好き。

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