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タロットカード説明 大アルカナⅩⅢ「死神」 ウエイト版とマルセイユ版の比較や、モチーフの紹介について。タロットカード大アルカナの意味や由来記事。ウエイト図解や、エジプト神話知識や聖書知識を参考にした絵柄の由来などを紹介

目次

タロットⅩⅢ 死神

死神について

The transparent and unescapable meaning is death, but the alternatives allocated to the symbol are change and transformation.

明確で逃れられない意味は「死」だが、その象徴に割り当てられた選択肢は「変化」と「変容」である。

タロットカード Ideal soulmale tarot アイデアル ソウルメイル

In the exotic sense it has been said to signify the ascent of the spirit in the divine spheres, creation and destruction, perpetual movement, and so forth.

秘教的な意味では、神域における精神の上昇、創造と破壊、永遠の運動などを意味すると言われている。

バースデータロットとしての人格について
(簡易的まとめ)

<カードの意味>
◇正位置◇
希望が持てない。憂うつな気持ちになる。何もかもが停止する。抵抗できない。日が沈む。終局を迎える。計画を途中で打ち切る。失敗を恐れる。感動がない。実現不可能。分岐点。

◆逆位置◆
再生する。失うことで新たなものを得る。変化を受け入れる。新鮮な息吹。恐怖心を克服する。初心にかえって出直す。病気や事故から立ち直る。不運な状況の好転。新しいサイクル。

良い面
・革命をもたらす
・生きる事に貪欲
・先見の明がある

悪い面
・先見の明があり過ぎて、突然意味を見出せなくなることがある
・一度興味を失ってしまったことに再度向かうことは不可能

死神の絵柄比較

・骸骨
・周りに遺体ごろごろ

マルセイユ版
・死神の鎌を持っている

ウエイト版
・青白い馬に、大きな軍旗
・生きた司祭が骸骨を見ている
・朝焼け
・甲冑をしている

ウエイト版:ヨハネの目録の四騎士を連想させるデザイン

桐

マルセイユ版と
デザインが全く違うね。

桐

墓荒らしから
ヨハネの黙示録の
第四騎士への変換かな

↓前回の説明記事。読まなくても分かるように作ってあります

該当部分のみ抜粋:ヨハネの黙示録の四騎士について

悪魔の馬の色について(ヨハネの黙示録 四騎士について)

ヨハネの黙示録の
四騎士

分かり易いかな

桐
銅

ヨハネの黙示録?

まあ、
災いをもたらす
騎士たちのことだね

桐
『黙示録の騎士』。ヴィクトル・ヴァスネツォフ作(1887年)。

第一の騎士は白い馬に乗って、自らの勝利や支配を司る。
第二の騎士は赤い馬に乗って、戦争を起こす。
第三の騎士は黒い馬に乗って、地上に飢饉をもたらす
第四の騎士は青白い馬に乗って、疫病や野獣で地上を死に至らしめる

銅

……第一の騎士、
良い奴だな

いや、「自らの」勝利。
つまり、君たちの負け

提供してくるよ

桐
銅

そう、いうことか。


桐

ヨハネの黙示録の
四騎士だね

桐

「死」の表現=青白い馬が
よく悪魔にも使われている

という話をしていたよ

…変え方が
大胆ではあるけど、
「死」の
イメージは浮かび易いよな

銅

マルセイユ版には「カード名の記載がない」

マルセイユ版のみの
特徴だけど
「死神」のカードだけ
下に名前が書いていない

銅
↑の部分に名前がない
↑比較用の魔術師のカード
桐

言われるとそうだね?

本当に「死」のカードで
あることさえ
本来は分からないってことか?

銅
桐

いや、
「死」を
言わないようにしたり、
文字にしないように

している

桐

だから、
これは「死」で
合っているよ

死神のカードの絵柄変更について

一言でいえば、
ウエイトはマルセイユ版を
「粗野」と一蹴してる

銅

「The veil or mask of life is perpetuated in change, transformation and passage from lower to higher, and this is more fitly represented in the rectified Tarot by one of the apocalyptic visions than by the crude notion of the reaping skeleton
生命のヴェールや 仮面は、低次元から高次元への変革、転換、経過の中で永続し、このことは、修正されたタロットでは、刈り取りの骸骨という粗野な概念よりも、黙示録的な幻像の一つによってより適切に表現されている。

その兼ね合いもあって、
根本的に
絵柄を変えてるんだよなぁ…

銅

マルセイユ版→死神の鎌

マルセイユ版は
死神の鎌を持っている

銅

死神の鎌の由来は
土葬する時に、
鎌を首のところに置いて
葬ったからだとか

銅

マルセイユ版→生首、手足が転がっている(グロ注意)

よーく見ないと
分からねーとは思うけど、
このタロット
結構グロいんだよなぁ…

銅

あまり
見て欲しくない部分に
丸を付けてみた

銅
桐

見て欲しくないのに
「〇」付けたんだ?

絵柄の説明もしないと
いけないからな

銅

CBD Tarot de Marseille by Dr. Yoav Ben-Dov, www.cbdtarot.com

……うん、
これはグロだ。

銅

気力がなくなったけど、
あの首の中に
「戦車」のモチーフの首が
あるって説出している人いた。

銅

ウエイトが貶してると
思ったけど、
占うカードとして、なら
優しい絵柄の方が
良いよな

銅

マルセイユ版 愚者と死神のカードの比較

で、愚者と比べると
構図が似ているから
「愚者」=「死神」説もある

銅
桐

名前を持たないカードの
「死神」と、
数字を持たないカードの
「愚者」で
セットみたいな感じだね

情報源の書物が
どれなのかが分からない
Wikipedia情報だから、
飽くまで推測まで!って
感じだけどな。

銅

ウエイト版の場合→死神を受け入れている

で。
グロが緩和された
ウエイトの絵柄だ

銅

「The horseman carries no visible weapon, but king and child and maiden fall before him, while a prelate with clasped hands awaits his end.
騎馬の男は目に見える武器を持っていないが、王様と子どもと少女が彼の前に倒れ、手を合わせた高位聖職者がその最期を待っている。」

そう、
残虐性のある存在なら
高位聖職者も
「逃げろ」ってなるけど

銅

この死神は
死を告げる存在だけ
なんだろうな。

銅
桐

逃げる、というより
受け入れるを描いて

安心感を伝えているのかな

安心ってより、
進化…?

銅

精神世界での死を描いたウエイト版「死神」

ウエイトのカードの
特徴で
「精神世界」を
示していることが
多いんだよ

銅
桐

つまり、
肉体的な死ではなく
精神的な死?

説明し難いんだけど、
それも違うっぽいな

銅
桐

このカードが出たから
「今から死ぬ」と
いうわけでもないし、
「希望を持て」というカード?

…に、
ウエイトが
したかったんだろうな、と
いうのは伝わってくる

銅

ウエイトが言うにはこう

銅

「The natural transit of man to the next stage of
his being either is or may be one form of his progress,
but the exotic and almost unknown entrance,
while still in this life, into the state of mystical death is a change in the form of consciousness and the passage into a state to which ordinary death is neither the path nor gate.
人間が次の段階に自然に移行することは、人間の進歩の一つの形態である。
しかし、現世にいながら神秘的な死の状態に入ることは、
意識の形態の変化であり、
通常の死が道でも門でもない状態への通過点
である。」

芋虫の姿でなくなって
蛹になる

蛹の姿でなくなって
蝶になる

銅

そういう意味での
芋虫の姿の「死」、
みたいなのを示している。

銅

だから、
始まりのカードだ
と伝えたいんだろうな。

銅

ウエイト版タロット→旗について

あとは旗か

銅

「The mysterious horseman moves slowly,
bearing a black banner emblazoned with the Mystic Rose, which signifies life.」
謎の騎兵は、生命を意味する「神秘の薔薇」の紋章の黒い旗を持って、ゆっくりと移動する。」

桐

ぱっと浮かぶのは
薔薇十字団だね

大体、そうやって言うよな
全くピンとこないけど

銅

で、
その薔薇十字団の
元ネタの一つらしい
ルーテル教会

銅

そこで
使われている
「ルターの紋章」は
「死」の意味も、
復活の意味もある。

銅

黒い十字架は「キリストの死と復活」、
赤いハートは「キリストへの信仰」、
白い薔薇の花は「慰めと平和」、
地の青は「天の喜び」、
金色の輪は「永遠なる高貴な救い」を表しています。

ウエイト版 13番という不吉な数字への払拭

それと、こう。

銅

「The existing occult explanations of the 13th card are,
on the whole, better than usual, rebirth, creation, destination, renewal, and the rest.
13番目のカードに関する既存のオカルト的な説明は、
全体として、再生、創造、目的地、再生、など、通常よりも優れています。」

なんつーか、
言い方が難しいけど

銅

「従来の
タロットとは
違う」

銅

という志を
持って作ったのが
ウエイト版タロットの
意義でもあるからな…

銅

「死」のカードだから、

銅

「死……!」

銅

とは
ならなくていい

銅
桐

人間みんな死ぬけどね

そこ口をはさむな

銅

占い方で出てきた時にどんな意味か? 感覚的な読み方。

通過点、終わり、区切り、変化

恋愛に関して

正位置→次の恋へ、フラットな関係性
逆位置→発展しないのに続けている恋、諦めきれない

正位置

フラットな状態、割り切った関係、ドライな性格、次の恋へ、新しい出会いを、静かな恋

逆位置

切るに切れない、なんとなくな関係、復縁を望む、終わることが出来ない、諦めきれない

仕事に関して

正位置→転機、決断の時
逆位置→再就職、前の職場に戻る

正位置

転機、タイミングの時、方針の変更、決断、大きな変動、新しい環境、失業、方向の変換

逆位置

過去を引き摺る、再び元の職場に戻る、前の仕事へのこだわりが抜けない、再就職

対人トラブルに関して

正位置→さっぱりとした関係、新しい関係に
逆位置→切れない関係、進展しない

正位置

終わりと始まり、さっぱりとした関係、利害の関係、新しい関係に、関係をはっきりさせる

逆位置

関係を切りたくない、腐れ縁が続く、進展しない、関係が切れない、諦めの悪さ

未来、最終結果はどうなる

正位置→突然の変化、心機一転
逆位置→現状を認められない、断ち切れない

正位置

突然の変化、生まれ変わるような出来事、リセット、心機一転、生活の変化、不可抗力

逆位置

現状を認められない、断ち切れない、変えるのに時間が掛かる、諦めざるを得ない

アドバイス、どうすれば良いか?

正位置→何かの始まりと信じて進む、リセットする
逆位置→新しく何かをやめてみる

正位置

何かの始まりと信じて進む、リセットをする、損切することも視野に、生まれ変わった気持ちで

逆位置

終わる勇気もって、始まる勇気をもって、新しく何かをやめてみる、必死になり過ぎないで

参考書籍やURLクレジット

書籍

The Key To The Tarot: What Tarot Is – And How To Consult It (English Edition)
ウェイト版タロット図解と記載の原文

78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット

カードの意味が一瞬でわかる! タロットキャラ図鑑

論文やホームページ

クール・ド・ジェブラン「タロット・ゲームについて」…伊藤博明著

バーチャル占い研究所 ミステリーアート の再開発地

西洋魔術博物館

…その他については各ページに別途記載

大アルカナ資料ページ一覧

タロットカード大アルカナ目次記事。タロットカードの小アルカナと大アルカナについても紹介。

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この記事を書いた人

今はゲームシナリオを書いている者です。
アナログゲームを嗜む脚本家、小説家、人狼もマダミスも好き。

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