サザノノ 性分帖。 > 表と裏 > はぐらかし上手
はぐらかし上手なキャラとは、聞かれたことに冗談や質問返しで応じて、肝心の答えを渡さないキャラクターのことです。会話は弾むのに、終わってみると何も聞き出せていない。相手を煙に巻く、言葉の技を持つ人です。
要点
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はぐらかし上手の意味と語源
「はぐらかす」は、相手の追及を逃れるために、話の要点をぼかしたりずらしたりして、はっきり答えないことを言います。辞書には「連れの人をうまくまいてはぐれさせる」という意味も並んでいて、相手の問いからうまくはぐれる、という感じの言葉です。話をそらす意味の用例は、江戸時代の洒落本(1791年)に見られるとされます。「はぐらかし上手」は辞書の見出しではなく、その技に長けた人を指す言い方です。
近い言葉に「煙に巻く(けむにまく)」があります。大げさな話や、相手がよく知らないことをまくし立てて、相手を圧倒したりごまかしたりすることで、「けむりにまく」と読むのは誤りとされます。はぐらかしが問いを横へずらす技なら、煙に巻くは、言葉を浴びせて問いそのものを見えなくする、はぐらかしの派手な形です。
キャラクター属性としてのはぐらかし上手は、本音を表に出さない話し方の属性なので、表と裏の群に入れています。嘘をつくのとは違い、多くの場合は本当のことしか言わないまま、答えだけを渡しません。軽い会話の楽しさと、その奥に何を隠しているのかという引力。この2つが魅力の中心です。
はぐらかし上手なキャラかどうかの見分け方
口数が少ない、謎めいているというだけでは、はぐらかし上手とは言えません。はぐらかし上手と呼べるのは、次の3つがそろった時です。
- 会話には応じる:黙りこむのではなく、聞かれれば楽しそうに返します。冗談、聞き返し、別の話。返事の数はむしろ多い人です
- 肝心の答えだけを渡さない:どうでもいい質問にはふつうに答え、核心に触れる問いだけを横へずらします。何をずらしたかで、その人の大事なものが見えます
- 相手が気づくとずらされている:言い逃れの気まずさがなく、相手はあとになって「結局、答えてもらっていない」と気づきます。その手際のよさが「上手」の部分です
はぐらかし上手と飄々の違い・のらりくらり・秘密主義なとの違い
はぐらかし上手といちばん比べられるのは飄々、同じ「かわす」で混ざりやすいのはのらりくらり、本音を見せない点で似ているのは秘密主義なと胡散臭いです。何についての言葉かで分けると、違いがはっきりします。
| はぐらかし上手 | 飄々 | のらりくらり | 秘密主義な | 胡散臭い | |
|---|---|---|---|---|---|
| 何についての言葉か | 会話の技(問いをずらす) | その人がまとう空気 | 追及や約束へのかわし方 | 秘密の扱い方 | 周りからの見え方 |
| かわす相手 | 一つひとつの質問 | 真剣さや重い空気 | 責任、約束、催促 | 自分の内側をのぞく人 | (かわすとは限らない) |
| 会話の量 | 多い。よく話す | 人による | 人による。返事だけはする | 少なめ | 人による |
| 崩れる瞬間 | ずらせない問いを向けられた時 | 受け流せないものに触れた時 | 逃げ道がなくなった時 | 秘密が知られた時 | 中身が誠実だと分かった時 |
はぐらかし上手は技の名前なので、飄々とした人にも、真面目な人にもあります。いつもは誠実に答える人が、ある一つの問いだけを上手にずらす、という使い方もできます。のらりくらりは態度ごとかわし続ける人で、はぐらかし上手はその場の一問を言葉でずらす人です。秘密主義な人は話さないことで守り、はぐらかし上手な人は話すことで守ります。
「ごまかす」「お茶を濁す」「しらばっくれる」との違い
はぐらかしのそばには、似た日常の言葉がいくつかあります。違いは、嘘を使うかどうかと、どのくらい手際がいいかです。
| ごまかす | お茶を濁す | しらばっくれる | 話をそらす | |
|---|---|---|---|---|
| どんな言葉か | 取りつくろって隠す。嘘も含む | いいかげんにその場をしのぐ | 知っているのに知らないふりをする | 話題を変える動作そのもの |
| 嘘を使うか | 使うことがある | 使わないことが多い | 使う | 使わない |
| はぐらかし上手との関係 | 嘘に頼ると、上手とは呼ばれにくい | 手際が悪いと、こちらに見える | 知らないふりは一つの手口 | はぐらかしの基本の動き |
はぐらかし上手なキャラの型
はぐらかし上手なキャラは、何を使ってずらすかと、何を守るためにずらすかで型が分かれます。冗談で話を終わらせる人から、自分のことだけを答えない人まで、よく描かれる型を並べました。
核心に触れられると軽い冗談を返し、笑いで話題を終わらせてしまう型です。いつもにこやかなので、ずらされた側も悪い気がしません。たとえば、蘇枋隼飛(『WIND BREAKER』)がこの型です。
聞かれた瞬間に聞き返して、いつのまにか相手のほうが話している型です。聞き上手に見えて、自分のことは一つも明かしていません。
もっともらしい話を語ってから「嘘ですよ」と引っこめ、どこまでが本当か分からなくする型です。混ぜた本当の一粒が、あとで効いてきます。たとえば、夢野幻太郎(『ヒプノシスマイク』)がこの型です。
含みのある言い回しや、からかうような口ぶりで、答えを相手に考えさせる型です。突き放しているようで、相手が自分で気づく道を残しています。たとえば、忍野メメ(『化物語』)がこの型です。
意地悪な問いや無理な注文を、機転の一言で言い返して、問いそのものを成り立たなくする型です。周りは感心させられて、追及を忘れます。たとえば、一休(『一休咄』)がこの型です。
大げさな話や難しい話を一気に浴びせて、相手が何を聞こうとしていたのか忘れさせる型です。にぎやかな口数そのものが、目くらましになっています。
問い詰められると、相手を褒めたり口説いたりして照れさせ、そのまま話を流す型です。軽く見えますが、流した問いの重さを本人がいちばん知っています。
人の相談には真剣に答えるのに、自分の話になると急にずらす型です。周りの誰よりも話しやすいのに、誰もこの人のことを知りません。
はぐらかし上手キャラの作り方と台詞例
はぐらかし上手なキャラは、どの問いをずらすのかと、ずらし方の癖を決めると作りやすくなります。ずらす問いが決まれば、ずらさない問いも見えてきます。
台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。はぐらかし上手なキャラは、表の顔では笑って問いをずらし、ほころびでずらしそこねた自分に気づき、信頼した相手にはずらさない言葉を一つ渡し、独りの時には答えを渡せないまま積もったものと向き合っています。話し方は口振カルテで調整できます。
下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。
自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。
性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。
ドラッグで位置を動かせます
女性のはぐらかし上手なキャラ
女性のはぐらかし上手なキャラは、年齢や恋人の有無をさらりと流す大人の女性、質問をそのまま返して相手を話させる聞き上手、からかうような口ぶりで本音を隠す人として描かれます。軽やかな会話の奥に、何を守っているのかが魅力になります。
- よくある形
- 年を聞かれると「当ててみて」と返す人/恋の話になると相手の話にすり替える人/謎めいた言い回しで助言する店主/何でも話すのに家のことだけ話さない子
- 外すなら
- 何でもずらす人が、ある一人の問いにだけは即答してしまう形にする。または、人の話を引き出す名人が、自分の話を聞かれ慣れていない形にする
- 気をつけたいこと
- はぐらかしを、思わせぶりな色っぽさのためだけに使わないこと。何をずらしているのかを作者が決めておくと、軽さの奥に人柄が見えます
1表の顔人前・ふだん
「私の年? 当ててみて。外れたら、今日のお茶はあなたのおごりね」
職場の休憩室で、新人に年を聞かれて
2ほころび素が一瞬見える
「あ、今の、普通に答えちゃった。忘れて。好きな色なんて、どうでもいいでしょ」
聞き流すつもりの質問に即答してしまい、湯のみで口元を隠して
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「あなたは聞かないでいてくれるから、ここでなら話せる。母のこと、少しだけ」
いつもの喫茶店の窓際で、冷めた紅茶をかき混ぜながら
4独りの時誰にも見せない本音
「『元気?』に、また『見ての通り』って返せた。誰も見てないのにね」
母からの電話を切ったあと、明かりをつけない台所で
男性のはぐらかし上手なキャラ
男性のはぐらかし上手なキャラは、冗談で真面目な話を終わらせる仲間、とんちの効いた一言で追及をかわす切れ者、遠回しな言い方で答えを預ける年上の人として描かれます。軽口の多さと、ここぞで見せる本気の落差が魅力になります。
- よくある形
- 住所も年も「そのうちね」で済ませる人/説教の途中で話を別の方向へ転がす人/謎かけのような助言をする先輩/笑って傷の話をそらす仲間
- 外すなら
- 何でもずらす人が、本当に知らないことだけは信じてもらえない形にする。または、軽口の名人が、仲間の真剣な問いの前でだけ言葉に詰まる形にする
- 気をつけたいこと
- はぐらかしを、責任から逃げる言い訳にしないこと。ずらした問いには、あとで別の形で応えている場面を一つ入れると、信頼できる人に見えます
1表の顔人前・ふだん
「どこに住んでるか? 駅から近いよ。どの駅かは、次に会えたら教える」
飲み会の帰り際、隣の席の人に聞かれて
2ほころび素が一瞬見える
「待って、今のは本当に知らないんだって。……その顔、信じてないな」
道を聞かれて正直に答えたのに、笑って疑われて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「お前が聞いたことには、全部答える。答えてないのは一個だけで、それもいつか言う」
夜の屋上で、缶コーヒーを一本手渡しながら
4独りの時誰にも見せない本音
「最後に誰かに本気で答えたの、いつだっけ。思い出そうとすると、冗談しか出てこない」
終電の窓に映った自分の顔を見ながら
女性向け作品のはぐらかし上手なキャラ
女性向け作品のはぐらかし上手なキャラは、主人公の問いを甘い言葉で流す人、笑顔のまま何も明かさない人、謎めいた答えで主人公を振り回す人として描かれます。答えてもらえないもどかしさが、そのまま恋の引力になります。
- よくある形
- 問い詰めると主人公の髪型を褒めて話を変える人/どこへ行っていたのか笑って言わない人/質問するたびに質問で返してくる人/冗談の中に一粒だけ本音を混ぜる人
- 外すなら
- 何でもずらす人が、主人公の前でだけずらし方が下手になる形にする。または、主人公にだけは一度も嘘をつかず、答えないことだけを選んでいる形にする
- 気をつけたいこと
- はぐらかしを、主人公を不安にさせて振り回すだけの道具にしないこと。答えない理由が主人公を思ってのことだと分かる場面を置くと、相手役として信頼されます
1表の顔人前・ふだん
「僕が何を考えてるか? 君が今日、前髪を切ったことかな。似合ってる」
主人公に問い詰められ、にこりと話をすり替えて
2ほころび素が一瞬見える
「その聞き方は、ずるいな。笑って流せないやつだ」
主人公にまっすぐ見つめられ、目をそらして
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「行かないよ、どこにも。冗談じゃなくて、これは答え」
別れ際、主人公に袖をつかまれて振り返り
4独りの時誰にも見せない本音
「答えを渡したら、君はもう聞きに来なくなる。それが、いちばん怖い」
主人公が帰ったあと、二つ並んだカップを片づけながら
男性向け作品のはぐらかし上手なキャラ
男性向け作品のはぐらかし上手なキャラは、主人公の質問をいたずらっぽくかわす後輩、意味ありげな笑みで答えを預ける先輩、何でも知っているのに肝心なことだけ教えない人として描かれます。かわされるほど知りたくなる、その追いかけっこが魅力になります。
- よくある形
- 誕生日を聞かれて「当日になれば分かります」と返す子/進路の話になると主人公の話にすり替える後輩/答えの代わりに謎かけを出す先輩/笑って質問を三つ返してくる子
- 外すなら
- 主人公をかわし続ける子が、ある問いにだけは答えられず黙ってしまう形にする。または、本当の答えを、別の形で先に主人公へ渡している形にする
- 気をつけたいこと
- はぐらかしを、主人公をからかうためだけの癖にしないこと。ずらしている問いが本人にとって何なのかを決めておくと、ヒロインとして奥行きが出ます
1表の顔人前・ふだん
「私の誕生日? 来月のどこかです。当日になったら、先輩なら分かりますよ」
放課後の昇降口で、靴を履きかえながら
2ほころび素が一瞬見える
「え、なんで今のだけ黙っちゃったんだろ。次の質問、早くください」
将来の夢を聞かれて言葉に詰まり、慌てて笑って
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「本当の答え、紙に書いてきました。先輩が卒業する日まで、開けないでください」
屋上で、小さく折りたたんだメモを手渡して
4独りの時誰にも見せない本音
「聞かれたら困ることばっかり増えていく。聞いてくれる人がいるうちに、言えばいいのに」
自室で、送れなかったメッセージを一文字ずつ消しながら
はぐらかし上手キャラを書く時のコツと避けたいこと
コツ
- ずらす問いを一つ決める:年齢、家族、過去、好きな人。何でもずらす人より、ある話題だけをずらす人のほうが、その話題の重さが伝わります
- ずらし方の手口を決める:冗談、聞き返し、褒め言葉、とんち、まくし立て。手口が一つ決まると、台詞の声がそろいます
- ふつうの質問にはふつうに答えさせる:好きな食べ物や昨日の天気まではぐらかすと、会話の成り立たない人に見えます。答える問いが多いほど、ずらした一問が目立ちます
- 一度だけ、ずらさずに答える場面を作る:誰の、どの問いに、どんな言葉で答えるか。その一言を最初に決めておくと、物語の山場が決まります
何を守るためにずらすかで変わる見え方
| 守っているもの | どう見えるか | 揺らす出来事 |
|---|---|---|
| 自分の過去や傷 | 明るい、つかみどころがない | 過去を知る人が現れる |
| 相手の気持ち | 優しい、大人 | 相手が本当のことを知りたがる |
| 場の空気 | 頼れる、話がうまい | 笑いでは収まらない場面になる |
| 自分の恋心 | 思わせぶり、ずるい | 相手がほかの人を選びそうになる |
避けたいこと
- はぐらかしを、責任逃れやその場しのぎとしてだけ書くこと
- 真剣な問い、とくに相手の命や関係に関わる問いまで、毎回ずらさせること。相手役が傷つくだけの関係に見えてしまいます
- ずらし方の手口を場面ごとにばらばらにすること。冗談の人は冗談で、聞き返しの人は聞き返しでずらすと、声がそろいます
- ずらす理由を最後まで決めないまま、思わせぶりな台詞だけを重ねること
はぐらかし上手に合う口調・組み合わせやすい属性
合う口振(口振カルテへ)
はぐらかし上手は、表と裏の属性なので、口振は「どんな言葉でずらすか」で選びます。冗談でずらすのか、受け流すのか、丁寧な言葉で距離を取るのか。ずらし方の声が決まると、何を答えなかったかが際立ちます。
組み合わせやすい属性
はぐらかし上手に飄々を重ねると、問いだけでなく場の空気ごと受け流す人になり、策士・参謀を重ねると、ずらした話の先で相手を思う方向へ動かす人になります。情報屋を重ねれば、知っていることを売り物として小出しにする人に、天然たらし・人たらしを重ねれば、答えないのに好かれていく人に。小悪魔を重ねると、かわすこと自体を楽しむ人になり、ポーカーフェイスを重ねれば、言葉でも顔でも何も読ませない人になります。
ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)
裏表がないや素直のような、思ったことをそのまま出す属性は、はぐらかし上手とぶつかりやすい属性です。一人に重ねると「ふだんは何でも話すのに、ある一つの問いにだけは答えられない人」というねじれになり、相棒として並べると、まっすぐ聞く人とずらす人の掛け合いで、どちらも引き立ちます。
「はぐらかす」「煙に巻く」という言葉の歴史
問いをかわし、機転で切り返す人物は、昔話のころから愛されてきました。ここでは、言葉の用例と、はぐらかしの上手な人物が描かれた作品をまとめます。
年表を開く
『一休咄』が刊行されます。とんちと機転で大人の意地悪な問いを切り返す一休のおどけ話が評判になり、のちの一休像のもとになりました。
洒落本『青楼昼之世界錦之裏』に、話をそらしてごまかす意味の「はぐらかす」が見られるとされます。
歌舞伎『勧善懲悪覗機関』に、「煙(けむ)にまかれ」という言い方が見られるとされます。
『化物語』が刊行されます。遠回しな言い回しで答えを相手に預ける専門家、忍野メメが描かれ、2009年にアニメ化されました。
『ヒプノシスマイク』が始動します。もっともらしい話を語っては「嘘」と引っこめる夢野幻太郎のように、嘘と本当を混ぜてずらす人物が描かれました。
『WIND BREAKER』がアニメ化されます。にこやかな冗談で真意をつかませない蘇枋隼飛が描かれ、2025年に第2期が放送されました。
今のはぐらかし上手なキャラのイメージ
- 余裕のある大人の魅力:問いをさらりとかわす手際は、ずるさよりも、余裕や色気として受け取られることが多くなっています
- 答えない理由に人柄が出る:何を守るためにずらしているのかが見えた時に、評価が大きく変わります。相手を傷つけないためにずらす人は、とくに深く愛されます
- ずらしたあとの行動:答えの代わりに何をするか。お茶を出す、送っていく、別の日に答えを持ってくる。言葉以外の応え方が、その人の誠実さとして読まれます
- 2025〜2026年に人気の作品では:『WIND BREAKER』第2期の蘇枋隼飛や、2025年に映画が公開された『ヒプノシスマイク』の夢野幻太郎のように、軽い言葉の奥に何かを抱えた人物が人気を集めています
よくある質問
はぐらかし上手とはどういう意味ですか?
聞かれたことに冗談や質問返しで応じて、肝心の答えを渡さない人のことです。黙るのではなく、よく話しながらずらします。どうでもいい問いにはふつうに答えるので、何をずらしたかに、その人の大事なものが出ます。
はぐらかし上手と飄々の違いは何ですか?
飄々は、何ごとも受け流す空気をまとった性格のことです。はぐらかし上手は、問いをずらす会話の技のことです。真面目で堅い人が、ある一つの問いだけを上手にはぐらかす、ということもあります。
はぐらかし上手とのらりくらりの違いは何ですか?
のらりくらりは、追及や約束、責任から態度ごとゆるくかわし続ける人です。はぐらかし上手は、その場の一問を言葉でずらす人です。仕事はきちんとするのに自分の話だけはずらす人は、のらりくらりではなく、はぐらかし上手です。
「煙に巻く」とはどういう意味ですか?
大げさな話や、相手がよく知らない話をまくし立てて、相手を圧倒したりごまかしたりすることです。読みは「けむにまく」です。はぐらかしの中でも、言葉の量で問いを見えなくする派手なやり方にあたります。
はぐらかすのと嘘をつくのは違いますか?
違います。はぐらかしは、多くの場合、本当のことしか言わずに答えだけを渡さない技です。嘘を混ぜる型もありますが、嘘に頼るほど、上手というより「ごまかす人」に見えていきます。
はぐらかし上手なキャラを感じ悪く見せないコツは?
ずらす相手と場面を選ばせることです。軽い問いや、からかいの問いはずらしても、相手が本当に困っている時の問いにはずらさない。その線引きが見えると、ずるさではなく気づかいとして読めます。
はぐらかし上手なキャラの見せ場はどこですか?
いつもずらしている問いに、一度だけまっすぐ答える場面です。冗談の手口が決まっているほど、それを使わなかった一言が重くなります。誰の問いに答えるのかを決めておくと、関係の山場がそこに生まれます。
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参考にした資料
- コトバンク「はぐらかす」(デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典。洒落本(1791)の用例)
- コトバンク「煙に巻く」(デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典。歌舞伎(1862)の用例)
- コトバンク「一休」(『一休咄』は1668年刊。頓智・機転のおどけばなし)
- Wikipedia(日本語版)「化物語」(2006年刊行、2009年アニメ化。忍野メメ)
- 映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』(ぴあ)(2017年始動、2025年2月公開)
- ciatr「夢野幻太郎」(「まぁ嘘だけどね」と真相を濁す)
- Wikipedia(日本語版)「WIND BREAKER」(2021年連載開始、2024年・2025年アニメ)
- ciatr「蘇枋隼飛」(冗談めかした返答で真意をつかませない)

