サザノノ 性分帖。 > 立ち位置 > 全ての元凶
全ての元凶とは、物語で起きるすべての出来事の始まりを作ったキャラクターのことです。わざとかどうかは問いません。悪気のないひとつの行いが大きく転がって、気づけば物語全体の原因になっている人も含みます。
要点
見出しの一覧
全ての元凶の意味と語源
「元凶」は、辞書では「悪党の中心人物。悪者のかしら」とされ、そこから転じて「諸悪の根源」、つまり悪いことの大もとを指すようになった言葉です。古くは「元兇」とも書きました。奈良時代を記した歴史書『続日本紀』にも、悪事をたくらんだ中心人物を指す「元凶」の例があります。
創作の世界で「全ての元凶」と言う時は、悪者のかしらという意味よりも、「この人がいなければ、何も始まらなかった」という原因の大もとを指すことが多くなります。悪意があるとは限りません。好奇心、うっかり、親切、いい加減な約束。きっかけが小さいほど、その先の大ごととの差が物語になります。
性分帖では、わざとかどうかに関係なく、出来事の始まりに立っている人を全ての元凶としています。目的があって陰で仕組んでいる人は黒幕として分けています。物語の中での位置を表す言葉なので、立ち位置の群に入れています。始まりを作った責任と、その先をどう生きるか。この2つが魅力の中心です。
全ての元凶かどうかの見分け方
騒ぎを起こした、悪いことをした、というだけでは、全ての元凶とは言えません。全ての元凶と呼べるのは、次の3つがそろった時です。
- 出来事の始まりを作った:その人の行いがなければ、物語の出来事が起きていなかった、という一点に立っています。その時その場の騒ぎではなく、始まりの原因です
- わざとかどうかは問わない:悪意で始めた人も、好奇心やうっかり、よかれと思った親切で始めてしまった人も含みます。本人が気づいていないこともあります
- その影響が物語全体に続いている:一度の行いが、何年も、何人もの人生にまで広がっています。本人がもういなくても、残したものが今を動かしています
全ての元凶と黒幕の違い・ラスボス・トラブルメーカーとの違い
全ての元凶といちばん比べられるのは黒幕、混ざりやすいのはラスボスとトラブルメーカーです。同じく出来事に関わる手先・実行役と並べると、それぞれが物語のどこに立つ人なのかがはっきりします。
| 全ての元凶 | 黒幕 | ラスボス | トラブルメーカー | 手先・実行役 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 何についての言葉か | 出来事の始まりの原因 | 陰で仕組む立ち位置 | 最後に立ちはだかる役割 | 騒ぎをくり返す性分 | 命令を受けて動く役目 |
| わざとか | 問わない。悪気のないことも多い | わざと。目的がある | 敵としてはっきり向かってくる | 悪気はないことが多い | 命令なので、わざと |
| 物語のどこにいるか | 始まりの一点。もういないこともある | 陰・舞台の裏 | 物語の最後・正面 | 毎回の騒ぎの真ん中 | 現場・最前線 |
| 大きさ | 物語全体 | 物語全体 | 最後の戦い | その回の騒ぎ | 任された仕事 |
全ての元凶と黒幕は、どちらも物語全体に関わりますが、黒幕は今も陰で動かしている人、元凶はあの時に始まりを作った人です。黒幕が元凶を兼ねることはあっても、悪気なく始めてしまった人は黒幕にはなりません。ラスボスは物語の終わりに、元凶は物語の始まりに立つ人です。トラブルメーカーは騒ぎを毎回起こし、元凶はたった一度の行いが物語ごと動かします。
「張本人」「諸悪の根源」「発端」との違い
全ての元凶のそばには、似た言葉がいくつかあります。違いは、悪意を含むかどうかと、人を指すのか出来事を指すのかです。
| 張本人 | 諸悪の根源 | 発端 | 火種 | |
|---|---|---|---|---|
| どんな言葉か | 騒ぎのもとを作った人。首謀者 | あらゆる悪いことの大もと | 出来事の始まり | 争いや騒ぎの小さな原因 |
| 悪意 | わざとの含みが強め | 悪意がある前提 | 含まない | 含まない |
| 全ての元凶との関係 | わざと起こした元凶に近い | 悪意のある元凶の言い方 | 人ではなく出来事の側 | 元凶が投げこんだもの |
全ての元凶の型
全ての元凶は、何をして始まりを作ったかと、そのあと自分の責任とどう向き合うかで型が分かれます。うっかり開けてしまった人から、知っていて背負い続ける人まで、よく描かれる型を並べました。
開けてはいけない、と言われたものを、好奇心や不注意で開けてしまう型です。外に出たものはもう戻らず、そこから物語が始まります。たとえば、パンドラ(ギリシャ神話)がこの型です。
大事なものを壊して、そのかけらを遠くまで散らばらせてしまう型です。かけらを集める旅がそのまま物語になり、本人も後始末に加わります。たとえば、日暮かごめ(『犬夜叉』)がこの型です。
召喚や願いや儀式で、別の世界の誰かを呼びこんでしまう型です。呼ばれた側の人生まで変えてしまうので、二人の関係がそのまま物語の軸になります。たとえば、ルイズ(『ゼロの使い魔』)がこの型です。
いい加減な約束や取引を重ねて、何年もたってから子どもや周りが巻きこまれる型です。本人は悪びれず、騒ぎの真ん中でとぼけています。たとえば、早乙女玄馬(『らんま1/2』)がこの型です。
本人はもう物語にいないのに、残した帳面や約束が今の出来事を動かしている型です。受け継いだ人は後始末をしながら、会ったことのない元凶の人柄を知っていきます。たとえば、夏目レイコ(『夏目友人帳』)がこの型です。
腹いせや意地悪の一手が、本人の思った以上に広がって大きな争いになる型です。わざとではあっても、その先までは仕組んでいないところが、黒幕との境目です。たとえば、エリス(ギリシャ神話)がこの型です。
誰かを助けたい、喜ばせたいという善意が、すべての始まりになってしまう型です。責めにくいぶん、本人がいちばん自分を責めています。
自分が原因だと知っていて、その責任を背負って生きている型です。償いや後始末に人生を使っていて、誰にも頼ろうとしません。
周りはみんな知っているのに、本人だけが自分が始まりだと気づいていない型です。コメディでは笑いに、シリアスでは気づく瞬間が見せ場になります。
全ての元凶キャラの作り方と台詞例
全ての元凶は、何をして始まりを作ったかと、それを本人が知っているかどうかを決めると作りやすくなります。始まりの一瞬と、その先の長い時間の差が、いちばんの見せ場です。
台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。全ての元凶は、表の顔では起きたことを軽く引き受け、ほころびで自分の残した跡にふと気づき、信頼した相手には始まりの日の本音を話し、独りの時には取り戻せないものを数えています。話し方は口振カルテで調整できます。
下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。
自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。
性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。
ドラッグで位置を動かせます
女性の全ての元凶
女性の全ての元凶は、好奇心で何かを開けてしまう子、大事なものを壊して旅に出る子、よかれと思った一言で騒ぎを起こす子として描かれます。明るく後始末に走りながら、自分の始めたことの重さを一人で抱えている形が好まれています。
- よくある形
- 封じられた箱や扉を開けてしまう子/大事な宝を壊して集める旅に出る子/おまじないで願いを叶えすぎた子/自分のせいだと笑って先頭を歩く子
- 外すなら
- 始まりを作った子が、そのおかげで出会えた人を手放せない形にする。または、みんなに許されているのに、自分だけが許していない形にする
- 気をつけたいこと
- 元凶であることを、責められ続ける罰だけにしないこと。後始末の中で得たものを一つ描くと、始まりの重さが物語の力に変わります
1表の顔人前・ふだん
「大丈夫、大丈夫。散らかしたのは私だもん、片づけるのも私の番でしょ」
みんなの前で笑って、袖をまくりながら
2ほころび素が一瞬見える
「……あれ、地図の印、全部私が行ったところだ」
広げた地図をたたもうとして、指が止まって
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「あの扉を開けなかったら、あなたとは会えてなかった。それがいちばん困るの」
二人きりの夜、焚き火を見ながら
4独りの時誰にも見せない本音
「謝る相手を数えたら、指が足りなくなった。私の番は、たぶん最後でいい」
寝床で、片手の指を一本ずつ折って
男性の全ての元凶
男性の全ての元凶は、いい加減な約束で周りを巻きこむ大人、昔の過ちを背負って旅をする人、自分が始まりだと知らずに騒ぎの中心にいる人として描かれます。軽く笑ってみせる顔と、背負っているものの重さの落差が魅力になります。
- よくある形
- 約束を忘れて家族を巻きこむ父親/昔の実験の後始末をする研究者/騒ぎのたびに頭をかく兄貴分/過去の一件を誰にも話さない旅人
- 外すなら
- 悪びれない人が、ある一人の前でだけ謝り方を探している形にする。または、背負っている人が、巻きこんだ相手に背負うのをやめろと言われる形にする
- 気をつけたいこと
- 元凶を、だらしない大人やただの悪者だけにしないこと。その行いを選んだ時の事情を一つ持たせると、始まりの一点に人柄が見えます
1表の顔人前・ふだん
「まあまあ、怒るなって。起きちまったもんは、ここから何とかするしかないだろ」
騒ぎの真ん中で、頭をかきながら
2ほころび素が一瞬見える
「……あの店、まだ閉まったままか。そうか」
通りすがりに、下りたシャッターの前で足を止めて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「笑ってないと、全部俺のせいだって顔になる。お前の前でだけは、その顔でいいか」
夜の屋上で、背中を向けたまま
4独りの時誰にも見せない本音
「あの日の借りを全部返し終わったら、俺には何が残るんだろうな」
手帳の最後の行に、線を一本引いて
女性向け作品の全ての元凶
女性向け作品の全ての元凶は、主人公をこの世界に呼んでしまった人、主人公の運命を変えた過去を持つ人、責任を感じて主人公のそばを離れない人として描かれます。償いの気持ちと、それとは別の好きという気持ちが混ざり合うところが見どころです。
- よくある形
- 主人公を異世界へ呼んだ魔術師/主人公の家に起きた出来事の始まりにいた人/主人公の前でだけ軽口が減る人/守ることを償いだと思っている人
- 外すなら
- 償いのつもりでそばにいた人が、いつからか償いではなくなっている形にする。または、主人公のほうが先に許していて、本人だけが追いつけない形にする
- 気をつけたいこと
- 主人公を巻きこんだことを、恋のきっかけとして美しく片づけすぎないこと。主人公が怒る場面を一つ置くと、二人の関係が対等になります
1表の顔人前・ふだん
「心配いらないよ。この件は、最初から最後まで僕の持ち分だから」
主人公の前に立ち、軽く笑って
2ほころび素が一瞬見える
「その傷、あの時のだよね。……ううん、何でもない」
主人公の手首の痕に気づいて、目をそらして
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「君を呼んだのは僕だ。帰り道を見つけるまで、恨むのは後回しにしてくれる?」
主人公にだけ打ち明けて、ランプの火を小さくして
4独りの時誰にも見せない本音
「あの日に戻れても、きっとまた君の名前を呼ぶ。それがいちばん、許されないことだ」
誰もいない部屋で、書きかけの手紙にペンを置いて
男性向け作品の全ての元凶
男性向け作品の全ての元凶は、主人公を騒動に引きこんだヒロイン、失敗した召喚や実験の後始末をする子、悪びれずに次の行き先を決める子として描かれます。元気に開き直る顔と、ふと見せる申し訳なさの落差が魅力になります。
- よくある形
- 主人公を呼び出してしまった魔法使いの子/自分の失敗を明るく報告しに来る後輩/騒ぎのたびに先頭で走る子/主人公の文句をいちばん素直に聞く子
- 外すなら
- 開き直っている子が、主人公に責められないことにいちばん傷ついている形にする。または、巻きこんだはずの主人公に、いつのまにか支えられている形にする
- 気をつけたいこと
- 元凶を、主人公を困らせる騒動の種だけにしないこと。本人が自分の始めたことをどう思っているかを一つ見せると、ヒロインとして奥行きが出ます
1表の顔人前・ふだん
「はいはい、私がやりました! で、次はどこ行けばいいの?」
主人公に詰め寄られ、片手を挙げて
2ほころび素が一瞬見える
「先輩、怒ってる? ……そっか、怒ってないほうが、ちょっと痛いな」
主人公が黙って後片づけをするのを見て
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「戻せるものは全部戻す。戻せないものは、私が覚えておく。それでいい?」
夕暮れの帰り道、主人公の半歩うしろで
4独りの時誰にも見せない本音
「誰も責めてくれないの、ずるいよ。責められたら、ちゃんと泣けるのに」
自室の明かりを消して、膝を抱えて
全ての元凶キャラを書く時のコツと避けたいこと
コツ
- 始まりの一瞬を一つ決める:開けた、壊した、呼んだ、約束した。何をした一瞬なのかが決まると、その人の物語の重心が決まります
- 本人が知っているかどうかを決める:知っていて背負う人、知らずに笑っている人、途中で知る人。どこで知るかによって、物語の山場が変わります
- 巻きこまれた人を一人決める:いちばん人生を変えられた人は誰か。その人と元凶の関係が、怒り、許し、恋、相棒のどれになるかで物語の色が決まります
- 後始末の仕方で人柄を見せる:走り回る、黙って背負う、とぼける、逃げる。始まりよりも、その後の動き方で、どんな人かが伝わります
始まりのきっかけで変わる見え方
| きっかけ | どう見えるか | 揺らす出来事 |
|---|---|---|
| 好奇心 | 無邪気、まっすぐ | 開けたものの重さを知る |
| 善意 | やさしい、責めにくい | 助けた相手に責められる |
| いい加減さ | 憎めない、笑える | 巻きこんだ人が本気で傷つく |
| 腹いせ | 人間くさい、こわい | 思った以上に大ごとになる |
避けたいこと
- 元凶であることを、責められて罰を受けるだけの役にすること
- 実在の人や現実の事件・災害について「全ての元凶」と言うような書き方。責任を一人に押しつける言い方になります
- 「実はこの人が元凶だった」という明かしを、紹介や感想でそのまま書くこと。作品の核心に当たるので、ネタバレとして扱います
- 開けてしまった人や悪気のない人を、愚かな人として笑うだけの見せ方
全ての元凶に合う口調・組み合わせやすい属性
合う口振(口振カルテへ)
全ての元凶は、立ち位置の属性なので、口振は「自分のしたことを、どう口にするか」で選びます。笑ってごまかすのか、自分を下げるのか、まっすぐ引き受けるのか。表では軽く、独りでは重く、と使い分ける作り方もできます。
組み合わせやすい属性
全ての元凶に天然を重ねると、自分が始まりだと最後まで気づかない人になり、能天気を重ねると、大ごとの真ん中でも次の行き先を決めている人になります。お人好しを重ねれば善意で始めてしまった人に、自己犠牲を重ねれば後始末に自分を使い切ろうとする人に。明るいのに闇深いを重ねると、笑顔の奥で始まりの日を数えている人になり、トラブルメーカーを重ねれば、毎回の騒ぎの先に大きな始まりが待っている人になります。
ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)
黒幕や策士・参謀のような、先を読んで仕組む属性は、悪気のない元凶とぶつかりやすい属性です。一人に重ねると「仕組んだつもりが、思ってもみない大ごとの始まりになった人」というねじれになり、並べると、仕組む人と、仕組まずに始めてしまった人の対比で、どちらも引き立ちます。
「元凶」という言葉と、全ての元凶の歴史
すべての始まりを作った人物は、神話の頃から語られてきました。それを「全ての元凶」と呼ぶ言い方は、新しく広まったものです。ここでは、主な出来事をまとめます。
年表を開く
ヘシオドスの『仕事と日』で、パンドラが開けてはいけない甕を開け、災いが世界に広がって希望だけが残る話が語られます。この話に触れた最古の書物とされます。
結婚式に招かれなかったエリスが、「最も美しい女神に」と書いた黄金の林檎を投げ入れ、それがトロイア戦争の遠因になったと語られます。散逸した叙事詩『キュプリア』に基づくとされます。
歴史書『続日本紀』の宝亀3年の記事に、悪事をたくらんだ中心人物を指す「元凶」の例があります。
エラスムスがパンドラの甕をラテン語で「箱」と訳し、「パンドラの箱」という言い方が生まれます。
高橋義孝『死と日本人』に「元兇」の例があり、悪いことの根源という意味で使われています。
『らんま1/2』の新作アニメと『夏目友人帳 漆』が放送されます。いい加減な約束で騒ぎを起こす父親や、亡くなった祖母が残した帳面が、物語を動かす人物として改めて描かれました。
今の全ての元凶のイメージ
- 半分笑いの呼び方:ネットでは「全ての元凶」は、ひどい結果を招いた人や出来事に、笑いまじりに向ける呼び方としても使われます。責めるだけでなく、愛着をこめたツッコミになることもあります
- 悪気のなさが見どころ:悪意で仕組んだ人より、好奇心や善意で始めてしまった人が、自分の責任とどう向き合うかが物語の見せ場として読まれています
- 明かされ方はネタバレ:「実はこの人が元凶だった」は作品の核心に当たることが多く、感想や紹介ではネタバレとして扱われます
- 2025〜2026年に人気の作品では:『らんま1/2』の新作アニメ(第2期は2025年10月から)で、約束を重ねて騒ぎの種をまく父親が、憎めない元凶として描かれています
よくある質問
全ての元凶とはどういう意味ですか?
物語で起きるすべての出来事の始まりを作った人物のことです。わざとかどうかは問いません。好奇心で何かを開けた、うっかり壊した、よかれと思って約束した、という小さな行いが大きく転がった人も含みます。
全ての元凶と黒幕の違いは何ですか?
黒幕は、何かの目的のために、陰でわざと出来事を仕組んでいる人物です。全ての元凶は、本人にそのつもりがなかった場合も含めて、すべての原因になった人物です。黒幕が元凶を兼ねることはありますが、悪気なく始めてしまった人は黒幕ではありません。
全ての元凶とラスボスの違いは何ですか?
ラスボスは、物語の最後に立ちはだかる敵という役割です。全ての元凶は、物語の始まりの原因になった人です。元凶がもう物語にいないことも、主人公の味方であることもあります。
全ての元凶とトラブルメーカーの違いは何ですか?
トラブルメーカーは、その回ごとに騒ぎをくり返し起こす人です。全ての元凶は、たった一度の行いが物語全体を動かした人です。毎回の小さな騒ぎか、物語ごとの始まりか、で見分けます。
全ての元凶と手先・実行役の違いは何ですか?
手先・実行役は、誰かの命令で実際に手を動かす人です。全ての元凶は、命令とは関係なく、始まりを作った人です。命令した人が元凶の場合も、命令とは別のところに元凶がいる場合もあります。
悪気のない元凶を、嫌われずに書くコツは?
始まりの一瞬に、そうせずにいられなかった理由を一つ置くことです。そのうえで、後始末から逃げない場面を描くと、責めるより見守りたい人物になります。
元凶が誰かは、物語のどこで明かせばいいですか?
最初から明かすと、本人が責任とどう向き合うかが物語の軸になります。途中で明かすと、それまでの場面の見え方が変わる山場になります。どちらにするかで、読者が追うものが変わります。
次に読む
参考にした資料
- コトバンク「元凶」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典・字通。続日本紀、高橋義孝『死と日本人』の用例)
- ピクシブ百科事典「全ての元凶」(諸悪の根源との違い。必ずしも悪意があるとは限らない)
- コトバンク「張本人」(デジタル大辞泉:事件の起こるもとをつくった人。首謀者)
- Wikipedia(日本語版)「パンドーラー」(ヘシオドス『仕事と日』、エラスムスの「箱」)
- Wikipedia(日本語版)「エリス (ギリシア神話)」(黄金の林檎とトロイア戦争の遠因)
- ピクシブ百科事典「日暮かごめ」(四魂の玉が砕け、欠片を集める旅へ)
- ピクシブ百科事典「夏目レイコ」(友人帳の作成者)
- ニコニコ大百科「早乙女玄馬」(いい加減な約束と許嫁騒動)
- ピクシブ百科事典「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」(使い魔召喚の儀式で平賀才人を召喚)
- ファミ通.com「らんま1/2」第2期(第1期2024年10月、第2期2025年10月放送)
- アニメ!アニメ!『夏目友人帳』(第七期『夏目友人帳 漆』2024年10月放送。祖母レイコの遺産「友人帳」)

