トラブルメーカーとは?意味・ムードメーカーとの違い・思いつきで突っ走る人から愉快犯まで型と台詞例|サザノノ 性分帖。

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トラブルメーカー とらぶるめーかー
立ち位置 ムードメーカーとの違い 騒ぎの中心 巻き込まれ お調子者・問題児

トラブルメーカーキャラとは、自分の思いつきや悪ノリで騒ぎを起こし、周りを巻き込みながら物語を動かしていくキャラクターのことです。

要点

  • 辞書では「もめごとをよく起こす人」。英語の troublemaker から来た言葉で、英語では19世紀半ばから使われています
  • 見分ける条件は3つ。騒ぎのもとが本人の言動にある・周りを巻き込む・たいてい悪気がない
  • ムードメーカーとは反対の言葉として並べられます。ムードメーカーは空気を軽くする、トラブルメーカーは騒ぎを起こす、ドジっ子は手元がすべる
  • 現実の人に向けると悪口ですが、創作では物語を前へ進める役です。読者アンケートでは主人公やヒロインが上位に並びます
見出しの一覧
目次

トラブルメーカーの意味と語源

トラブルメーカーは、英語の troublemaker をそのままカタカナにした言葉です。辞書(デジタル大辞泉・日本国語大辞典)には「もめごとをよく起こす人」とあり、日本国語大辞典は1930年の新語辞典を用例に挙げています。英語では1843年から使われ、さらにさかのぼると、14世紀後半には「争いを起こす人」を指す troubler という言葉がありました。

現実の人に向けて使うと、厄介者を指すはっきりした悪口になります。わざと騒ぎを起こす人にも、自覚のないまま騒ぎのもとになる人にも使われ、どちらにしても周りからは困った人として見られる言葉です。

ところが創作では、同じ言葉が少し違う顔を持ちます。騒ぎが起きなければ物語は動きません。トラブルメーカーは、平穏な場面に石を投げこみ、仲間を巻き込んで次の展開へ連れていく役です。このページでは、物語の中の周りとの関わり方の役として扱うため、立ち位置の群に入れています。

トラブルメーカーキャラかどうかの見分け方

騒がしいキャラ、失敗の多いキャラが、すべてトラブルメーカーというわけではありません。トラブルメーカーキャラと呼べるのは、次の3つがそろった時です。

  1. 騒ぎのもとが本人の言動にある:思いつき、好奇心、欲、悪ノリ、善意。うっかりではなく、本人が動いた結果として騒ぎが起きる
  2. 周りを巻き込む:一人で失敗して終わらず、仲間や家族、通りすがりの人まで騒ぎに引きこむ。巻き込まれた人がいて初めて、トラブルメーカーと呼ばれる
  3. たいてい悪気がない:誰かを傷つけたくて動いているわけではない。だから周りは怒りながらも、最後には許してしまう
こんな時判定
いるだけで場の空気が明るくなり、仲間の気持ちが前を向くムードメーカー
本人は動くつもりがないのに、手元や足元のうっかりで騒ぎになるドジっ子
見た目や肩書きから期待されることと中身がずれて、騒ぎになるポンコツ
騒ぎに巻き込まれ、振り回される側にいる普通の人一般人
振り回されながらも、騒ぎの後始末を投げ出さずに引き受けている苦労人
わざと秩序をかき回し、壊したあとに新しい流れを生み出すトリックスター
自分の思いつきや悪ノリで騒ぎを起こし、周りを巻き込んで物語を動かすトラブルメーカー

ムードメーカー・ドジっ子・お調子者・問題児との違い

トラブルメーカーは、場を動かす言葉や騒がしい性格の言葉とよく混ざります。こう覚えると見分けやすくなります。ムードメーカーは空気を軽くする、トラブルメーカーは騒ぎを起こす、ドジっ子は手元がすべる。

トラブルメーカームードメーカードジっ子お調子者問題児
何についての言葉か騒ぎを起こす役回り空気を明るくする役回りうっかりの多さ調子に乗りやすい性格決まりを破り、上の人を困らせること
騒ぎのもと本人の思いつきや悪ノリ騒ぎは起こさないことが多い手元や足元の失敗おだてられた勢い規則や場とのずれ
悪気たいていないないないない人による
周りの顔あきれながら、ついていく笑顔になる手を貸したくなる笑うか、苦笑いする困る、心配する
変わる瞬間自分の騒ぎで仲間が本当に困った時自分が笑えなくなった時失敗を一人で取り返した時調子に乗った一言で人を傷つけた時自分を分かってくれる人に出会った時

いちばん並べられるのはムードメーカーです。対義語として挙げられることが多く、ムードメーカーが場の空気をよくするのに対し、トラブルメーカーは場に騒ぎを持ちこみます。ただし物語では、騒ぎを起こしたあとでみんなを笑わせて丸く収める、両方を持ったキャラもよく描かれます。

ドジっ子との違いは、騒ぎが「うっかり」か「自分から」かです。ドジっ子は転んだり落としたりして騒ぎになり、トラブルメーカーは動こうと決めて騒ぎを起こします。お調子者は性格の言葉で、場を明るくすればムードメーカーに、場違いなノリで空気を壊せばトラブルメーカーになります。問題児は、もとは教育上の配慮が要る子どもを指す言葉で、創作では、学校や職場の決まりを破って、先生や上の人を困らせる人を表します。

トラブルメーカーと近い言葉

巻き込まれ体質お騒がせトリックスタートラブルシューター
どんな言葉か自分は起こさないのに、事件や騒ぎに出会ってしまう騒ぎを起こして周りを慌てさせる人を、軽く呼ぶ言い方神話や物語で、秩序を壊して新しい流れを生む者もめごとや問題を解決する人
トラブルメーカーとの関係起こさず「呼ぶ」側。探偵役の主人公によく言われるほぼ同じ意味の、くだけた呼び方わざと、知恵でかき回す。壊すことに意味がある反対の役。並べると名コンビになる

トラブルメーカーキャラの型

トラブルメーカーキャラは、騒ぎをどこから起こすかで分かれます。勢い、欲と悪ノリ、無邪気さ、腐れ縁、善意、退屈。最後に、自分では起こさずに騒ぎを「呼ぶ」境目の型を置きました。

思いつきで突っ走る型

やりたいと思ったら、止める声より先に体が動く型です。後先を考えずに飛び出し、行く先々で騒ぎを起こす。それでも仲間がついていくのは、本人が誰より本気で、仲間を見捨てないからです。たとえば、モンキー・D・ルフィ(『ONE PIECE』)がこの型です。

欲と悪ノリで騒ぎを大きくする型

もうけ話や面白そうな話を見つけると、悪ノリで話をどんどん大きくしてしまう型です。最後は自分の策に足をすくわれ、大騒ぎで幕を閉じる。それでも人情に厚いので、周りから見放されません。たとえば、両津勘吉(『こちら葛飾区亀有公園前派出所』)がこの型です。パワー(『チェンソーマン』)もこの型です。

周りを振り回す子ども型

子どもらしいマイペースさと遠慮のなさで、大人たちを振り回す型です。本人に悪気はなく、騒ぎの中心にいる自覚もない。そのくせ家族や友だちの大事な場面では、まっすぐな一言や行動で周りを救うことがあります。たとえば、クレー(『原神』)がこの型です。

騒ぎを持ちこむ悪友型

主人公の古い友だちで、会うたびに新しい厄介ごとを抱えてくる型です。調子がよくて軽はずみなのに、なぜか縁が切れない。持ちこんだ騒ぎが、思わぬところで物語の大事な手がかりになることもあります。たとえば、矢張政志(『逆転裁判』)がこの型です。

良かれと思ってこじらせる型

誰かを助けたい、場を盛り上げたい。その善意から動いたのに、手を出すほど話がこじれていく型です。本人は真剣なので責めにくく、周りは苦笑いで後始末をする。気持ちが本物なぶん、いちばん憎めないトラブルメーカーです。

退屈しのぎの愉快犯型

何も起きない毎日に飽きて、面白いほうへ転がるよう、わざと小さな騒ぎを仕掛ける型です。人を傷つける一線は越えず、周りが慌てる様子を一歩引いて楽しんでいる。秩序を揺さぶって新しい流れを生むところまで行くと、トリックスターに近づきます。

行く先々で事件を呼ぶ型

本人は騒ぎを起こさないのに、行く先々で事件が起きてしまう型です。このページの軸からは少し外れる境目の型ですが、起こす人と呼ぶ人が同じ言葉でくくられてきました。たとえば、江戸川コナン(『名探偵コナン』)がこの型です。

トラブルメーカーキャラの作り方と台詞例

トラブルメーカーは、男女どちらにも、どの向けの作品にもいる立ち位置です。ここでは4つの向けに分けて、よくある形と外し方、台詞例をまとめました。

台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。トラブルメーカーキャラは、表の顔では勢いよく騒ぎを起こし、ほころびで自分のせいだと気づいた一瞬の顔がのぞき、信頼した相手には騒ぐ理由を、独りの時には振り回したことへの気がかりを抱えています。話し方は口振カルテで調整できます。

1表の顔人前・ふだん
2ほころび素が一瞬見える
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
4独りの時誰にも見せない本音

下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。

自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。

性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。

女性のトラブルメーカーキャラ

女性のトラブルメーカーは、物語の始まりで主人公を日常から連れ出す役によく置かれます。思いつきで部を作る、勝手に申しこむ、知らない場所へ引っぱっていく。振り回された側が、あとで「あの日がなければ」と思えるかどうかが、魅力の分かれ目です。

よくある形
思いつきで新しい部を作って友だちを巻き込む同級生/勝手にコンテストへ応募してくる幼なじみ/騒ぎを起こしては泣きついてくる姉/悪気なく内緒の話を広めてしまう友だち
外すなら
騒ぎを起こす理由を、人には言えない焦りにする(卒業までに何かを残したい、など)。または、いつもは止める側のしっかり者が、ある一日だけ大騒ぎを起こす形にする
気をつけたいこと
振り回される相手を、いつも同じ一人にしないこと。騒ぎのあとで本人が謝る、手伝う場面を一つ入れると、「迷惑な人」ではなく「放っておけない人」になります
1表の顔人前・ふだん

「文化祭のステージ、私たちの名前で申しこんどいたから! 曲はこれから決めよう」

放課後の教室で、申込用紙の控えを振りながら、仲間の机を回って

2ほころび素が一瞬見える

「全部埋まってた? ……じゃあ屋上は? 校庭の隅は? ……はい、ごめんなさい。先に聞きます」

担当の先生に呼び止められ、さっきまでの勢いがしぼんだ顔で

3信頼した相手だけ見せると決めた本音

「みんなで何かやれるの、たぶん今年が最後でしょ。だから一つ、形に残したかったんだ」

本番が終わった体育館の隅で、いちばん振り回した友だちにだけ

4独りの時誰にも見せない本音

「返事、まだ四人。……『次は聞いてから』って書いて消した。五回目」

帰りの電車で、返事の来ないグループの画面を見つめて

男性のトラブルメーカーキャラ

男性のトラブルメーカーは、主人公の相棒や悪友、仲間の中の切りこみ役として描かれます。勢いで飛び出して騒ぎを起こし、最後は誰より体を張って責任を取る。騒ぎの大きさと、そのあとの引き受け方の両方で、人柄が見えてきます。

よくある形
無鉄砲に突っこんでいく主人公/もうけ話に飛びつく悪友/言いつけを破って勝手に動く後輩/騒ぎを起こしてもなぜか憎まれない部のお騒がせ役
外すなら
騒ぎを起こすのは計算ずくで、本当は仲間の本音を引き出すためだった、という形にする。または、昔の大騒ぎで誰かを困らせたことを覚えていて、今はわざと騒ぎを小さく収めようとする形にする
気をつけたいこと
暴力や威圧で騒ぎを起こす形にしないこと。乱暴者ではなく、勢いと思いつきで動く人として描くと、トラブルメーカーらしい明るさが残ります
1表の顔人前・ふだん

「裏山の洞窟、地図に載ってないんだって。今から行けば、暗くなる前に戻れる」

部室の机に古い地図を広げ、もう靴ひもを結び直しながら

2ほころび素が一瞬見える

「悪い、道を間違えた。言い出したのは俺だ。お前らは悪くない」

懐中電灯の明かりが弱くなった山道で、立ち止まって振り返り

3信頼した相手だけ見せると決めた本音

「地図に載ってない所なら、俺が一番乗りになれるだろ。載ってる所は、全部誰かの後だ」

迎えを待つ間、たき火の前で、隣に座った相棒にだけ

4独りの時誰にも見せない本音

「次は、全員で帰れる道を選ぶ。面白いほうじゃなくて」

家に帰ってから、泥だらけの地図を机の引き出しにしまって

女性向け作品の男性トラブルメーカーキャラ

女性向けでは、トラブルメーカーは主人公を退屈な毎日から連れ出す人として描かれます。いたずら好きで、企みごとが好き。主人公をからかって慌てさせる一方で、本当に困った時には誰より早く駆けつける。振り回されるのに、なぜか目が離せない。その落差がときめきになります。

形はさまざまです。仲間内の企みの中心にいる同級生、こっそり計画を立てて主人公を連れ出す先輩、いたずらばかり仕掛けてくる年下、いつも面倒ごとを持ちこむ幼なじみ。どの形でも、企みの先に「この人を笑わせたい」「この時間をもっと楽しくしたい」という気持ちが見えると、ただの迷惑な人ではなくなります。

よくある形
仲間を集めて内緒の計画を立てる首謀者の同級生/主人公の予定に寄り道を足して連れ出す先輩/いたずらを仕掛けては反応を楽しむ年下/騒ぎを持ちこむたびに主人公を頼ってくる幼なじみ
外すなら
誰にでもいたずらを仕掛けるように見せて、主人公にだけは一度も仕掛けていない形にする。または、騒ぎを起こすのは主人公を一人にしないための口実で、それを本人は最後まで言わない形にする
気をつけたいこと
主人公が嫌がることや、予定や人間関係を勝手に壊すことを、好意の証として描かないこと。主人公が「やめて」と言えば止まる、断っても関係が壊れない、という余地を残すと、安心して振り回されることができます
1表の顔人前・ふだん

「買い出し係、二人で行くことになったよ。ついでに寄り道の計画も、もう立ててある」

委員会のあと、係を決めたくじの紙を指でつまんで、楽しそうに見せながら

2ほころび素が一瞬見える

「あれ、怒ってる? そっか。本当に困らせた時の顔、初めて見た」

計画が裏目に出て、主人公に黙って見つめられ、口元の笑みが消えて

3信頼した相手だけ見せると決めた本音

「君が帰る時間、いつも五時四十分だろ。仕掛けがある日だけ、六時を過ぎる」

騒ぎのあとの帰り道、少し前を歩きながら、振り返らずに

4独りの時誰にも見せない本音

「次の計画は、あの子がいちばん笑うやつにしよう。全部それで決めてるなんて、知られたら困るけど」

自分の部屋で、計画を書いたノートの端に、主人公の好きなものを書き足して

男性向け作品の女性トラブルメーカーキャラ

男性向けでは、トラブルメーカーのヒロインが、主人公の平穏な毎日を変えるきっかけになります。思いつきで主人公を引っぱり回し、騒ぎの後始末まで頼ってくる。けれど主人公が本当に困った時だけは、迷わず味方につく。その隙と、まっすぐさが魅力です。

よくある形
主人公を勝手に部員にするヒロイン/突然やって来て騒ぎを起こす同居人/勝負を挑んでは自分で墓穴を掘るライバル/よかれと思って空回りする世話好きの幼なじみ
外すなら
騒ぎを起こすたびに主人公が少しずつ変わっていくのを、本人はちゃんと見ている形にする。または、主人公のほうがトラブルメーカーで、ヒロインがいつも後始末役という逆の形にする
気をつけたいこと
理不尽に主人公をたたく、怒鳴る形で騒ぎを起こさないこと。主人公をおもちゃにするのではなく、一緒に面白がる相手として描くと、今の読者にも好かれます
1表の顔人前・ふだん

「今日から君、うちの部の副部長ね。部員? 君と私の二人だよ」

昼休み、主人公の机に入部届を置いて、得意げに腕を組んで

2ほころび素が一瞬見える

「呼び出されたの、君だけ? 待って、私も一緒に行く」

職員室の前で、自分の起こした騒ぎの責任を一人で負わされかけた主人公を見て

3信頼した相手だけ見せると決めた本音

「部員二人の部って、何やっても『うちの部の活動』になるんだよ。……君と二人なら、それで十分だった」

夕方の部室で、二人きりになって窓の外を見ながら

4独りの時誰にも見せない本音

「入部届の控え、名前の欄が二つしかない。……増やさなくていいって、自分で決めてた」

誰もいない部室で、最初に渡した入部届の控えを、そっと棚にしまって

この属性から作る性分診断(キャラクター作成診断)を、「トラブルメーカー」の札を置いたところから始めます

トラブルメーカーキャラを書く時のコツと避けたいこと

コツ

  1. 騒ぎを起こす理由を一つ決める:好奇心、欲、善意、退屈、焦り。理由が決まると、同じ騒ぎでもその人らしさが出ます
  2. 後始末のしかたで人柄を見せる:謝るのか、体を張るのか、次の騒ぎで埋め合わせようとするのか。騒いだあとの顔に、その人の芯が出ます
  3. 振り回される相手を置く:止める常識人、ツッコミ役、黙って片付ける苦労人。受け止める相手がいて初めて、騒ぎは笑いや物語になります
  4. 騒ぎが物語を前へ進めるようにする:起こした騒ぎが、仲間の本音や事件の手がかり、新しい出会いにつながる。結果として別の問題が解決する展開もよく使われます

騒ぎを起こす理由で変わる見せ方

騒ぎの理由どう見えるか揺らす出来事
好奇心・勢い明るく無鉄砲自分のせいで仲間が危ない目にあう
欲・悪ノリ憎めない悪友欲より大事なものを選ぶ場面が来る
善意健気で空回り助けたかった相手に断られる
退屈余裕のある愉快犯仕掛けた相手に本気で心配される
焦り明るいのに、どこか必死騒ぐ理由を見抜かれる

避けたいこと

  • 人を深く傷つける騒ぎや、取り返しのつかない被害を、笑いで片づけること。トラブルメーカーの騒ぎは、あとで笑い話にできる大きさにとどめます
  • 後始末を、いつも同じ人に押しつけたまま終わらせること。振り回される側の苦労にも、どこかで報いる場面を作ります
  • 落ち着きのなさや衝動的な行動を、現実の人の特性と重ねて笑いものにすること
  • 有名なトラブルメーカーキャラの口ぐせや名乗りを、そのまま借りること。騒ぎ方や言葉は、その人だけのものを作ると魅力が増します

トラブルメーカーキャラに合う口調・組み合わせやすい属性

合う口振(口振カルテへ)

トラブルメーカーは立ち位置の属性なので、口振は「どうやって人を騒ぎに引きこむか」で選びます。冗談で巻き込むのか、無邪気に誘うのか、強気に言い切って連れていくのか、軽く受け流して涼しい顔をするのかで、同じ騒ぎでも印象が変わります。

組み合わせやすい属性

トラブルメーカーにムードメーカーを重ねると、騒ぎを起こしたあとでみんなを笑わせて丸く収める人になります。常識人やツッコミ役を隣に置けば、止める人と突っ走る人の名コンビに。苦労人を並べると、騒ぎの後始末を黙って引き受ける相棒との関係が生まれます。熱血を重ねると、勢いで突っこむ主人公らしさが強まり、天然を重ねると、悪気のなさがいっそう際立ちます。

ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)

真面目や委員長は、決まりを守らせる側の属性です。一人に重ねるより、関係性で並べると引き立ちます。騒ぎを起こすたびに叱りに来る委員長が、いつの間にか一緒に計画を立てている。決まりと騒ぎがぶつかるところに、二人だけの物語が生まれます。

トラブルメーカーの歴史

トラブルメーカーは英語から入った言葉で、日本語では昭和の初めから辞典に見えます。騒ぎを起こして物語を動かす人物は、長く続く人気作の中心にいました。ここでは、主な出来事をまとめます。

年表を開く
14世紀後半

英語で、争いを起こす人を指す troubler という言葉が使われます。

1843年

英語で troublemaker が「騒ぎや混乱を引き起こす人」の意味で使われ始めます。

1930年

新しい言葉を集めた日本の辞典に、トラブルメーカーの用例が見えます。

1976年

下町の交番の警察官が、もうけ話と悪ノリで騒動を起こすギャグ漫画の連載が始まります。連載は2016年まで40年続きました。

1990年

5歳の男の子が大人たちを振り回す漫画の連載が始まり、1992年にテレビアニメになります。

2001年

新米弁護士が主人公の法廷ゲームが出ます。主人公の幼なじみが最初の依頼人として登場し、のちの公式のキャラ紹介でも「トラブルメーカー」と呼ばれる悪友になりました。

2018年

アニメのウェブ媒体が「トラブルメーカーなキャラといえば?」の読者アンケートを行います。回答者80人の約58%が女性で、行く先々で事件が起きる探偵役が1位、上位には主人公が並びました。

2024年

同じアンケートが6年ぶりに行われます。回答者269人の約55%が女性で、上位には主人公やヒロインが多く入り、トラブルメーカーは物語を加速させる役として紹介されました。

今のトラブルメーカーキャラのイメージ

  • 物語を動かす主役の役:トラブルメーカーといえば、まず主人公やヒロインの名前が挙がります。騒ぎが起きなければ話が進まない作品では、主人公こそいちばんのトラブルメーカーです
  • 悪気がなく憎めない:無鉄砲、食いしん坊、もうけ話に弱い。理由は困ったものでも、周りが最後には許してしまう憎めなさが、人気のトラブルメーカーに共通しています
  • 起こす人と呼ぶ人が同じ言葉に:自分で騒ぎを起こす人と、行く先々で事件に出会う人が、どちらもトラブルメーカーと呼ばれています
  • 日常の物語にもいる:大きな事件のない日常の物語でも、話を動かすために、元気で少しうるさいキャラが置かれます
  • 現実では悪口:現実のトラブルメーカーは、巻き込まれないよう距離を取る相手として語られます。創作の属性として使う時と、現実の人に向ける時とで、言葉の重さが大きく違います
  • 2025〜2026年に人気の作品では:クレー(『原神』)やパワー(『チェンソーマン』)のように、悪気のない騒ぎが愛される形が人気です

よくある質問

トラブルメーカーキャラとはどういう意味ですか?

自分の思いつきや悪ノリで騒ぎを起こし、周りを巻き込みながら物語を動かしていくキャラクターのことです。辞書では、トラブルメーカーは「もめごとをよく起こす人」とされています。創作では、たいてい悪気がなく、憎めない人として描かれます。

トラブルメーカーとムードメーカーの違いは何ですか?

ムードメーカーは場の空気を明るくする人、トラブルメーカーは場に騒ぎを持ちこむ人で、対義語として並べられることが多い言葉です。ただし物語では、騒ぎを起こしたあとでみんなを笑わせて丸く収める、両方を持ったキャラもよく描かれます。

トラブルメーカーとドジっ子の違いは何ですか?

騒ぎが「うっかり」か「自分から」かで分かれます。ドジっ子は転ぶ、落とすといった手元や足元の失敗で騒ぎになり、トラブルメーカーは思いつきや悪ノリで自分から動いて騒ぎを起こします。

トラブルメーカーとトリックスターの違いは何ですか?

トリックスターは、神話や物語で秩序を破り、物語を動かす者を指す言葉です。わざと、知恵を使ってかき回し、壊したあとに新しい流れを生むところに意味があります。トラブルメーカーは、たいてい悪気のない騒ぎ役で、壊すことそのものは目的ではありません。

トラブルメーカーは英語でも通じますか?

通じます。英語の troublemaker から来た言葉で、英語では1843年から「騒ぎや混乱を引き起こす人」の意味で使われています。英語でも、現実の人に向ければ悪口になる言葉です。

トラブルメーカーキャラが嫌われないように書くには?

騒ぎを起こす理由を一つ決めることと、後始末の場面を描くことです。騒ぎは笑い話にできる大きさにとどめ、本当に誰かが困った時には本人が謝る、体を張る場面を入れると、迷惑な人ではなく放っておけない人になります。

参考にした資料

最終更新:2026年11月2日 / サザノノ 性分帖。(しょうぶんちょう・キャラ属性辞典)

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