サザノノ 性分帖。 > 立ち位置 > 先生
先生とは、学校などで役目としてクラスや生徒を受け持ち、卒業の日まで見守って送り出すキャラクターのことです。やる気がなさそうでも、厳しくても、いざという時に生徒の側に立つかどうかが、人物の見どころになります。
要点
- 辞書では「学問・技術・芸能を教える人。特に学校の教師」。もとは「先に生まれた人、年長者」を指す言葉でした
- 見分ける条件は3つ。役目として生徒を受け持つ・生徒を選べない・卒業で送り出す
- 師匠とは、関係の始まり方が違います。先生は役目でクラス全員を受け持つ人、師匠は弟子を選んで授ける人
- このページは担任の先生が中心です。やれやれ系、やる気がなさそうな人、顔のいい人、熱血、元ヤンキーと、先生らしくない先生ほど人気があります。教科ごとのイメージは、教科別の先生のページにまとめます
見出しの一覧
先生の意味と語源
「先生」は、辞書(デジタル大辞泉)で「学問・技術・芸能を教える人。特に学校の教師」とされる言葉です。教師だけでなく、医師や議員、作家などを敬って呼ぶ時にも使われます。字のとおり、もとの意味は「先に生まれた人、年長者」で、そこから「自分より先に学んだ人」「教える人」へと広がりました。
辞書(精選版 日本国語大辞典)では、年長者の意味が13世紀前半、学問にすぐれた人の意味が900年ごろの例から見られます。教える人の意味は江戸時代の18世紀後半の例があり、今は特に学校の教員を指すとされています。学校の仕組みができる前は、芸事や武道を教える人は「師匠」と呼ばれていました。
学校の先生の中でも、物語で中心になりやすいのが担任です。担任は、一つのクラスを受け持ち、出席や進路、困りごとまで面倒を見る先生のことです。日本では1891年の規則から、小学校で一人の先生がクラスを受け持つ形が広まりました。中学・高校は教科ごとに先生が分かれますが、クラスにはそれぞれ担任がいます。
属性としては、役目として生徒の前に立つ立場が、周りの見る目や物語の流れを決めるので、立ち位置の群に入れています。国語の先生、体育の先生のような教科ごとのイメージは教科別の先生のページで扱います。
先生キャラかどうかの見分け方
年上で、何かを教えてくれる、というだけでは先生キャラとは言えません。先生と呼べるのは、次の3つがそろった時です。
- 役目として生徒を受け持つ:学校や塾といった場で、仕事として生徒の前に立ちます。好きだから教えるのではなく、任されたから教える、というところから始まります
- 生徒を選べない:クラスには、勉強が得意な子も、問題を起こす子も、心を閉ざした子もいます。全員を受け持つことが、先生の人柄を試します
- 卒業で送り出す:先生と生徒の関係には、終わりの日が決まっています。送り出したあとも覚えているかどうかに、その先生らしさが出ます
師匠・兄貴分・姉御肌・やれやれ系との違い
先生は、人を導く言葉や、先生に重ねられやすい性格の言葉とよく混ざります。こう覚えると見分けやすくなります。先生は役目でクラス全員を受け持つ人、師匠は弟子を選んで授ける人、兄貴分・姉御肌は役目なしに慕われる人、やれやれ系は性格。
| 先生 | 師匠 | 兄貴分 | 姉御肌 | やれやれ系 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 何を言う言葉か | 役目として生徒を受け持つ立場 | 弟子に技と生き方を授ける人 | 年下に慕われる頼れる男性 | 年下を引っぱる頼れる女性 | 巻きこまれては呆れる性格 |
| 関係の始まり | クラス分けで、たまたま | 弟子入りの約束 | 気づけば慕われていた | 気づけば頼られていた | 勝手に巻きこまれた |
| 関係の終わり | 卒業で送り出す | 弟子に越えられる日 | はっきりした終わりはない | はっきりした終わりはない | 騒ぎが収まるまで |
| 崩れる瞬間 | 生徒を守れなかったと知った時 | 弟子が道を外れた時 | 弟分が自分を頼らなくなった時 | 守っていた相手に泣かれた時 | 呆れていた相手が本当に困っている時 |
いちばん並べられるのは師匠です。どちらも教える人ですが、分かれ目は相手を選べるかどうかです。師匠は才能や縁を見て弟子を選び、自分のすべてを授けます。先生は、クラスに来た全員を受け持ち、卒業の日が来たら手を離します。先生が一人の生徒を特別に鍛え始めると、その関係は師弟に近づいていきます。
兄貴分・姉御肌・やれやれ系は、先生に重ねられやすい性格や関わり方です。けれど、こちらは心の向きを、先生は立場を表します。兄貴分のような先生、やれやれと言いながら面倒を見る先生、と組み合わせて使えます。
先生と近い言葉
| 担任 | 副担任 | 教科担任 | 恩師 | |
|---|---|---|---|---|
| どんな言葉か | 一つのクラスを受け持つ先生 | 担任を助けるもう一人の先生 | 自分の教科の授業だけを受け持つ先生 | 教えを受けて、恩を感じている先生 |
| 物語での役 | 主人公のクラスの大人。事件の相談先 | 担任と生徒のあいだの、話しやすい大人 | 授業の場面に出る脇役。教科のイメージが性格になる | 卒業してから振り返った時の呼び方 |
先生キャラの型
先生キャラは、ふだんの見せ方と、いざという時の生徒への向き合い方の差で型が分かれます。漫画やアニメ、ゲームに加えて、学園ドラマの先生も入れています。
手のかかる生徒たちに振り回され、ため息をつきながらも、誰一人見捨てない型です。叱る声は大きいのに、困っている子にはいちばん先に気づく。苦労の多さが、そのまま生徒への愛情の深さになります。たとえば、土井半助(『忍たま乱太郎』)がこの型です。
授業はゆるく、何を考えているか分からないのに、生徒が本当に困った時だけは真っ先に動く型です。ふだんの気の抜け方が大きいほど、決める場面が光ります。説教くさくないので、生徒からは友達のように慕われます。たとえば、坂田銀八(『銀魂』『3年Z組銀八先生』)がこの型です。
合理的で口数が少なく、厳しい言葉で生徒を突き放しているように見える型です。けれど、その厳しさは生徒を危険から遠ざけるため。いざという時は、自分が前に出て生徒を守ります。たとえば、相澤消太(『僕のヒーローアカデミア』)がこの型です。
見た目が整いすぎていて、黒板の前に立つ姿が似合わない型です。軽い口調で遅刻もするのに、生徒のことは誰より考えている。顔の良さに目を奪われた生徒が、やがて中身の頼もしさに気づくのが見どころです。たとえば、五条悟(『呪術廻戦』)がこの型です。
学校中の憧れを集める美人なのに、話してみると気さくで、生徒の悩みに本気で向き合う型です。「マドンナ先生」とも呼ばれます。きれいなだけで終わらず、生徒の味方であることが魅力の芯です。たとえば、平塚静(『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』)がこの型です。
いじめ、家庭の事情、進路の悩み。生徒が抱える問題に体当たりで向き合い、一緒に泣き、最後は大きな声で正論を伝える型です。学園ドラマの先生の王道と言える形です。たとえば、坂本金八(ドラマ『3年B組金八先生』1979年〜)がこの型です。
不良だった過去や、任侠の家で育った生い立ちを持ち、教師らしくないやり方で生徒にぶつかっていく型です。荒れた生徒の気持ちが分かるからこそ、大人の決まりより生徒の本音を選ぶ。周りの先生からは煙たがられます。たとえば、鬼塚英吉(『GTO』)、山口久美子(『ごくせん』、2002年ドラマ化)がこの型です。
人間ではない、または人並み外れた力を持ちながら、教壇に立っている型です。正体や力の大きさに驚かされたあと、生徒一人ひとりに向き合う姿に心をつかまれる。強さが、生徒を守るためにだけ使われます。たとえば、殺せんせー(『暗殺教室』)、鵺野鳴介(『地獄先生ぬ〜べ〜』)がこの型です。
笑わず、甘えを許さず、厳しい決まりでクラスを支配する型です。生徒は反発し、団結して立ち向かう。厳しさの理由をなかなか明かさないので、最後まで本心が読めないことが緊張を生みます。たとえば、阿久津真矢(ドラマ『女王の教室』2005年)がこの型です。
腕っぷしも、特別な力もない。けれど、選んだ一言で生徒の背中を押す型です。自分にできないことを認めたうえで、生徒の力を信じる。静かな言葉ほど、あとまで残ります。たとえば、武田一鉄(『ハイキュー!!』)がこの型です。
先生キャラの作り方と台詞例
先生キャラは、ふだんどう見えていて、いざという時にどう動くかで作る属性です。担任か教科担任か、何年目の先生か、なぜ先生になったのか、生徒との距離をどう取っているのかを決めると、人柄がはっきりします。教科のイメージから作る時は教科別の先生のページを見てください。
台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。先生キャラは、表の顔では教壇の上の大人として振る舞い、ほころびで生徒への気づかいがのぞき、信頼した相手には先生を続ける迷いを話し、独りの時には送り出す日のことを考えています。話し方は口振カルテで調整できます。
下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。
自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。
性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。
ドラッグで位置を動かせます
女性の先生キャラ
女性の先生キャラは、生徒に近い目線で話を聞く若い担任や、学校中に恐れられている生活指導の先生として描かれることが多い形です。気さくさと、譲れない一線の両方を持っていると、頼れる大人に見えます。
- よくある形
- 生徒にあだ名で呼ばれる気さくな若い担任/美人なのに口が悪く、生活指導で恐れられている先生/姉のように相談に乗る副担任/新任で空回りしながら、クラスと一緒に育っていく先生
- 外すなら
- いつも明るくクラスを盛り上げる担任が、職員会議では誰より冷静に生徒をかばう形にする。または、厳しくて有名な生活指導の先生が、保健室に通う子にだけ、毎日黙ってお茶を置いていく形にする
- 気をつけたいこと
- 結婚の予定がないことを、いつまでも笑いの種にしないこと。仕事にどう向き合っているかを一つ決めると、独り身かどうかより人柄で覚えてもらえます
1表の顔人前・ふだん
「はい、席について。今日の連絡は三十秒で終わらせるからね」
始業ぎりぎりに教室へ駆けこみ、出席簿で顔をあおぎながら
2ほころび素が一瞬見える
「……あの子、今日も保健室か。お昼、何か持っていこう」
職員室で、教室の空いた席の数を思い出してから
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「正直ね、私が担任でよかったのか、毎年三月まで分からないの」
学年会のあと、同期の先生と一本の缶コーヒーを分けながら
4独りの時誰にも見せない本音
「おめでとうって、今年もちゃんと笑って言えるかな」
卒業式の前の日、誰もいない教室で名簿の名前を一人ずつなぞって
男性の先生キャラ
男性の先生キャラは、やる気がなさそうな担任と、熱く生徒にぶつかる担任に大きく分かれます。どちらも、ふだんの姿と、生徒が本当に困った時の姿の差が見どころです。
- よくある形
- 授業はゆるいのに、いざという時は頼れる担任/厳しく突き放すようで、裏では生徒を守っている担任/元不良で、荒れた生徒の気持ちが分かる担任/新しく来た学校で、心を閉ざしたクラスを少しずつほどいていく担任
- 外すなら
- 熱血で声の大きい担任が、進路相談の時だけは何も言わずに最後まで話を聞く形にする。または、やる気のない担任が、生徒全員の誕生日だけは覚えている形にする
- 気をつけたいこと
- 叩く、怒鳴るといったやり方を、熱血のかっこよさとして描かないこと。型破りな先生でも、生徒の前で守っている一線を一つ決めると、ただの乱暴者にならずにすみます
1表の顔人前・ふだん
「出席は取った。あとは各自、寝ないように」
教卓に肘をついたまま、名簿を閉じて
2ほころび素が一瞬見える
「……あいつ、ノート取ってないな。寝てるんじゃない、目が開いてる」
昼休みの廊下を通りすぎながら、教室の中を横目で見て
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「進路希望、三十五人分。俺の十八の時より、全員まともなこと書いてる。押す側でいいんですかね」
夜の職員室で、残っていた学年主任に缶コーヒーを渡して
4独りの時誰にも見せない本音
「日付、消せないな。明日消すのは、あいつらに消させる。それで黒板係は終わりだ」
卒業式の前の晩、黒板に書いた日付をしばらく消せずに
女性向けの男性の先生キャラ
女性向けの男性の先生キャラは、生徒に人気があるのに、誰か一人を特別扱いしない誠実さが見どころです。恋愛として描く時は、主人公を同じ学校の新任の先生や同僚など、大人どうしの関係にすると安心して楽しんでもらえます。
- よくある形
- 顔がよすぎて生徒に騒がれ、本人は困っている先生/無愛想で厳しいのに、教え方がいちばん丁寧な先生/新任の主人公を指導する、少し年上の先輩教師/穏やかで、職員室の誰からも頼られる先生
- 外すなら
- 生徒の前では完璧な先生が、職員室では書類の山に埋もれて、後輩の主人公に助けられている形にする。または、いつも冷たい先輩教師が、主人公の初めての授業だけは教室の後ろで最後まで見守っている形にする
- 気をつけたいこと
- 生徒との恋愛を描かないこと。先生の魅力は、生徒に対しては線を越えない誠実さにあります。ときめきは、同じ大人どうしの関係の中で描きます
1表の顔人前・ふだん
「質問は授業のあとで。誰か一人だけ特別扱いはしませんよ」
廊下で生徒たちに囲まれ、穏やかに輪をほどきながら
2ほころび素が一瞬見える
「……今の、見てました? 授業中だけは完璧なつもりなんですけどね」
黒板の書き間違いを、後ろで見ていた新任の主人公に指摘されて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「生徒とは卒業で終わりです。でも、あなたとは来年の話がしたい」
年度末の打ち上げの帰り道、同じ学年を受け持った主人公に
4独りの時誰にも見せない本音
「『かっこよかった』ばかりだな。……授業の中身、一行でいいから書いてほしかった」
誰もいない準備室で、生徒たちの寄せ書きを読み返して
男性向けの女性の先生キャラ
男性向けの女性の先生キャラは、主人公をからかいながら見捨てない、頼れる大人として描かれます。美人であることより、生徒の味方であることと、本気の場面での強さが好まれます。
- よくある形
- 主人公を部活に放りこむ、口の悪い美人教師/赤点の主人公の補習に付き合う、からかい好きの担任/ふだんは子どもっぽいのに、いざという時だけ大人の顔になる先生/生徒に恐れられている生活指導の先生
- 外すなら
- 生徒をからかってばかりの先生が、ほかの先生に生徒を悪く言われた時だけ、誰より強く言い返す形にする。または、かっこいい大人に見える先生が、主人公にだけ自分の昔の失敗を話す形にする
- 気をつけたいこと
- 生徒が先生を色っぽい目で見る場面を、見どころにしないこと。主人公との関係は、恋愛ではなく、困った時に頼れる大人と生徒の信頼として描きます
1表の顔人前・ふだん
「赤点三つ目ね。安心して、補習は私が付き合ってあげる」
答案を返しながら、主人公の机を指先で二回たたいて
2ほころび素が一瞬見える
「……今の答え、いいね。ちょっと感動しちゃった」
夕方の補習で、採点の手を思わず止めて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「十七の私、職員室の前で三回引き返したの。今は、駐輪場まで出てくる先生をやってる」
放課後の駐輪場で、進路に迷っている主人公にだけ
4独りの時誰にも見せない本音
「大人になったら、もっとかっこいいことが言えると思ってたんだけどな」
夜の職員室で、一人だけ残って採点を終えたあと
先生キャラを書く時のコツと避けたいこと
コツ
- ふだんの見せ方と、いざという時を分ける:ゆるい、冷たい、厳しい、顔がいい。ふだんの見せ方と、生徒が困った時の動き方に差があるほど、先生は印象に残ります
- 生徒との距離を決める:友達のように近いのか、一歩引いて見守るのか、上から厳しく導くのか。距離の取り方が、その先生の教育観になります
- 先生になった理由を一つ持たせる:恩師への憧れ、昔の自分を救いたい気持ち、ただの成り行き。理由があると、生徒に向き合う時の顔が変わります
- 送り出す日を意識させる:先生と生徒の関係には終わりがあります。卒業の日をどう迎えるかを決めておくと、物語の最後に残る場面が作れます
生徒との距離で変わる見え方
| 生徒との距離 | どう見えるか | 揺らす出来事 |
|---|---|---|
| 友達のように近い | 話しやすい、頼りない | 叱らなければいけない場面が来る |
| 一歩引いて見守る | やる気がない、冷たい | 見守るだけでは、生徒を守れない |
| 上から厳しく導く | 怖い、何を考えているか分からない | 厳しさが、生徒を追いつめてしまう |
| 線を引いて公平に接する | 誠実、少し遠い | 一人の生徒だけを、どうしても助けたくなる |
| 一緒に戦う | 熱い、型破り | 自分が前に出たせいで、生徒が責められる |
避けたいこと
- 先生と生徒の恋愛を描くこと。先生の魅力は、生徒に対して線を越えない誠実さにあります。恋愛は同僚など大人どうしの関係で描きます
- 叩く、怒鳴る、見せしめにするといったやり方を、熱血や指導のかっこよさとしてだけ描くこと。描くなら、傷ついた生徒の側の重さも書きます
- 女性の先生の結婚や年齢を、いつまでも笑いの種にすること。仕事に向き合う姿で人柄を見せます
- 有名な学園ドラマの決め台詞や名場面を、そのまま借りること。型は借りても、言葉はそのキャラ自身から作ります
- いじめや家庭の問題を、先生の見せ場を作るための材料として軽く扱うこと。描く時は、問題を抱えた生徒の気持ちを中心に置きます
先生に合う口調・組み合わせやすい属性
合う口振(口振カルテへ)
先生は立ち位置の属性なので、口振は「教壇から生徒にどう話すか」で選びます。熱く呼びかけるのか、気の抜けた声で話すのか、冷静に言い切るのか、さっぱりと引っぱるのかで、同じ担任でも印象が変わります。
組み合わせやすい属性
先生にやれやれ系を重ねると、文句を言いながら全員の面倒を見る担任に。苦労人を重ねれば、生徒と学校の上の人たちに挟まれて胃を痛める先生になります。熱血を重ねると、学園ドラマの王道の担任に、無気力を重ねると、やる気がないのに肝心な時だけ決める担任になります。姉御肌を重ねれば、生徒に慕われる口の悪い美人教師に。飄々を重ねると、つかみどころがないのに、誰より生徒を見ている先生になります。
ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)
不良・ヤンキーやトラブルメーカーは、先生とぶつかりやすい属性です。一人に重ねるより、関係性で並べると引き立ちます。反発する不良、騒ぎを起こし続ける問題児。先生がいちばん手を焼き、卒業の日にいちばん思い出すのは、たいていこういう生徒です。
学園ドラマと先生キャラの歴史
「先生」は、もとは年長者や学問にすぐれた人を指す言葉でした。学校の仕組みができてからは学校の教員を指すようになり、テレビの時代には学園ドラマの主役として、熱血、型破り、冷酷と、時代ごとに姿を変えてきました。ここでは、主な出来事をまとめます。
年表を開く
「先生」は、学問にすぐれた人(900年ごろ)、年長者(13世紀前半)を指す言葉として見られます。教える人の意味は、18世紀後半の例から見られます。学校ができる前、芸事や武道を教える人は「師匠」と呼ばれていました。
文部省の規則によって、小学校で一人の先生が一つのクラスを受け持つ学級担任の形が広まります。
下町の中学校の国語教師が3年B組を受け持つ学園ドラマが始まります。妊娠、校内暴力、いじめなどの問題を真正面から取り上げ、2011年まで続く長いシリーズになりました。
高校のラグビー部を率いる教師を描いたドラマが放送され、スポーツと根性で生徒を導く熱血教師の形が人気を集めます。
元暴走族の教師を主人公にしたドラマが始まります。大人の権威が揺らいだ時代に、生徒の目線のまま大人に本音をぶつける型破りな先生として支持されました。
任侠一家で育った女性教師が不良ぞろいのクラスを受け持つドラマが始まり、2005年・2008年と続きます。同じ年、女性向けの学園恋愛ゲームが発売され、攻略対象に担任の先生も入りました。
不良だった卒業生が教師として母校に戻った実話をもとにしたドラマが放送されます。モデルになった先生は「ヤンキー先生」と呼ばれました。
徹底した管理でクラスを支配する女性教師を描いたドラマが放送されます。それまでの熱血教師と真逆の先生像として、賛否を呼びました。
月を壊した超生物が担任として中学校にやってくる漫画の連載が始まります。のちに教師キャラの読者投票で何年も続けて1位になりました。
アニメ!アニメ!の「“教師”キャラといえば?」では、一見やる気がなかったり、人間ではなかったりする先生が上位に並び、2024年は「戦っても強い先生」がトップ3を占めます。2026年は、前の年に2位だった五条悟が1位になりました。
霊能力を持つ小学校の担任の物語(1993〜1999年連載)が7月に、やる気のなさそうな担任が主役の学園ギャグが10月に、新しくアニメになります(2025年)。2026年には、1998年の元暴走族の教師のドラマが28年ぶりに連続ドラマとして復活しました。
今の先生キャラのイメージ
- 先生らしくない先生ほど好まれる:やる気がなさそうに見える、人間ではない、威厳がない、といった先生ほど印象に残ります。ふだんの姿と、生徒を大切にする本心との差が好まれています
- 強い先生:戦っても強く、いざという時に生徒を守れる先生が、今の先生キャラの中心にいます。「最強の先生に教わりたい」という憧れが、先生像を変えています
- 女性ファンにも人気:顔のいい先生、面倒見のいい先生が、恋愛とは別の「頼れる大人」として、女性にも好かれています
- 熱血・型破りは、やり方が問われる:2026年に復活した元暴走族の教師のドラマには、令和の学校に合うのかという声も出ました。熱さは好まれても、乱暴なやり方はそのまま受け入れられにくくなっています
- 美人の先生は、からかいより頼もしさ:若くてきれいな女性の先生は、昔は独り身をからかわれる役もよくありました。今は、口が悪くても生徒の良いところを見抜く、面倒見のいい大人として描かれることが多くなっています
よくある質問
先生とはどういう意味ですか?
学問・技術・芸能を教える人、特に学校の教師のことです。医師や議員、作家などを敬って呼ぶ時にも使います。もとの意味は「先に生まれた人、年長者」でした。
先生と師匠の違いは何ですか?
先生は、学校などで役目としてクラス全員を受け持つ人です。師匠は、弟子入りの約束を結んだ相手を選び、自分の技や生き方を授ける人です。先生は生徒を選べず、卒業で送り出します。
担任と教科担任の違いは何ですか?
担任は一つのクラスを受け持ち、出席や進路、困りごとまで面倒を見る先生です。教科担任は、自分の教科の授業だけを受け持つ先生です。中学・高校では、教科担任の先生の中から各クラスの担任が決まります。
人気の先生キャラにはどんな型がありますか?
やる気がなさそうで肝心な時に決める先生、冷たく見えて生徒を守る先生、顔がよすぎる先生、人間離れした力を持つ先生などが、今の先生キャラの中心です。ふだんの姿と、生徒を大切にする本心との差がある先生ほど好まれています。
先生キャラを恋愛で書く時の注意は?
生徒との恋愛は描かず、主人公を同じ学校の新任の先生や同僚にするなど、大人どうしの関係で描くのがおすすめです。生徒に対しては線を越えない誠実さが、先生キャラの魅力の芯になります。
先生キャラを魅力的に書くコツは?
ふだんの見せ方と、生徒が本当に困った時の動き方を分けて決めることです。そのうえで、生徒との距離の取り方と、先生になった理由を一つ決めると、人柄が伝わります。
次に読む
参考にした資料
- コトバンク「先生」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典:教える人・特に学校の教師、もとは年長者の意味、用例の年代、学校制度以前は「師匠」)
- Wikipedia(日本語版)「学級担任」(学級担任制と教科担任制、1891年の規則、2022年度の小学校高学年の教科担任制)
- ピクシブ百科事典「教師」(教師の種類・教科・養護教諭や管理職)
- ニコニコ大百科「先生」(教える人・尊敬する人への敬称、作家や医師への呼び方)
- TV Tropes「Sensei-chan」(若く魅力的で生徒と仲のよい女性教師の型と、独り身を笑いにする扱い)
- アニメ!アニメ!「“教師”キャラといえば?」2021年(191人、女性約75パーセント)
- アニメ!アニメ!「“教師”キャラといえば?」2022年(1,406人、五条悟・武田一鉄へのコメント)
- アニメ!アニメ!「“教師”キャラといえば?」2024年(970人、戦っても強い先生がトップ3)
- アニメ!アニメ!「“教師”キャラといえば?」2025年(ランキング20位まで)
- アニメ!アニメ!「“教師”キャラといえば?」2026年(267人、男女ほぼ同数、五条悟が1位、土井半助が2年連続3位)
- アニメ!アニメ!「勉強を教わりたい先生キャラといえば?」2018年(坂田銀八・相澤消太へのコメント)
- アニメ!アニメ!「“恩師”キャラといえば?」2026年(348人、学校の先生と師匠の両方)
- みんなのランキング「先生と聞いて思い浮かぶキャラランキング」(投票参加者553人、2026年7月28日更新)
- TheTVDB「3年Z組銀八先生」(やる気がなさそうで肝心な時に決める担任、2025年アニメ)
- ciatr「土井半助」(一年は組の教科担当、振り回されて胃を痛める、「は組の良い子達」)
- TheTVDB「3年B組金八先生」(1979年、国語教師・坂本金八、学校が抱える問題を真正面から)
- 週刊女性PRIME「学園ドラマに登場した理想の教師ランキング」(20〜30代女性200人)
- 週刊女性PRIME 学園ドラマの歴史(金八・スクール☆ウォーズ・GTOの教師像)
- アニメハック「GTO」2026年ドラマ(28年ぶりの連続ドラマ、元暴走族の教師・鬼塚英吉)
- 現代ビジネス「28年ぶり復活『GTO』」(2024年のスペシャル、令和に合うのかという声)
- TheTVDB「ごくせん」(任侠集団で育った高校教師・山口久美子、2002・2005・2008年)
- 電ファミニコゲーマー「新アニメ『地獄先生ぬ〜べ〜』」(1993〜1999年連載、鬼の手を持つ霊能力教師、2025年7月放送)
- ザテレビジョン「ヤンキー母校に帰る」(2003年、元不良の卒業生が母校の教師に)
- TheTVDB「女王の教室」(2005年、6年3組の担任・阿久津真矢)
- ファミ通「ときめきメモリアル Girl’s Side」(2002年、攻略対象に教師、担任の氷室零一)
- ORICON「マドンナ先生が似合う女性有名人」(学園ドラマのマドンナ先生)
- ニコニコ大百科「平塚静」(国語教師・生活指導、面倒見がよく生徒の良いところを見抜く)

