サザノノ 性分帖。 > 人との距離 > 悪友
悪友キャラとは、一緒に悪ふざけや悪だくみをし、遠慮なく憎まれ口を言い合える、気の置けない友達のキャラクターのことです。口では相手をけなしながら、いざという時には黙って味方につく。その照れくさい信頼が魅力です。
要点
- 悪友には意味が2つあります。もとは「ためにならない友人、悪いことを共にする仲間」。今は「特に仲のよい友人や遊び仲間を、親しんで呼ぶ言い方」として使われることがほとんどです
- 見分ける条件は3つ。一緒に羽目を外す・憎まれ口を言い合える・肝心な時には味方になる
- 親友との違いは、言い方の照れです。親友はまっすぐ大事だと言える相手、悪友は大事だと口にするのが照れくさい相手。中身が親友でも、あえて悪友と呼ぶことがよくあります
- 物語では、主人公の隣で一緒にバカをやる友達、からかわれ役の同級生、弱みを握り合う古い付き合いとして描かれます
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悪友の意味と語源
悪友は「あくゆう」と読みます。辞書(デジタル大辞泉)では、一つ目の意味が「交際していてためにならない友人。悪いことを共にする仲間」で、反対の言葉は「良友」です。二つ目の意味は「特に仲のよい友人や遊び仲間を親しんでよぶ言い方」で、「学生時代からの悪友」という例が挙げられています。
今の会話や物語で使われるのは、ほとんどが二つ目の意味です。本当に悪い人という意味ではなく、一緒に遊び、ばかなことをして、遠慮なく言い合える友達を、照れ隠しに「悪友」と呼びます。いつも悪口を言い合っているのに友情は揺るがない二人を、英語では Vitriolic Best Buds と言います。悪口こそが親しさのしるし、という型です。
属性としては、相手との遠慮のなさ、言葉の荒さと信頼の深さの差が中心なので、人との距離の群に入れています。このページでは二つ目の意味の悪友を中心に、本当に悪い道へ誘う悪友も型の一つとして扱います。子どもの頃からの付き合いは幼なじみ、目的のために組む二人は相棒・バディのページで扱っています。
悪友キャラかどうかの見分け方
口が悪い、いつも一緒にいる、というだけでは悪友キャラとは言えません。悪友と呼べるのは、次の3つがそろった時です。
- 一緒に羽目を外す:授業を抜け出す、くだらない遊びに本気になる、先生や上司への仕返しを企む。叱られる時も、たいてい二人一緒です
- 憎まれ口を言い合える:相手の失敗を笑い、からかい、けなす。それでも関係が壊れないと二人とも分かっているから、遠慮がありません
- 肝心な時には味方になる:ふだんは身代わりにし合うほど調子がいいのに、相手が本当に困った時だけは、何も言わずに手を貸します
悪友と親友の違い・トラブルメーカー・幼なじみとの違い
こう覚えると見分けやすくなります。悪友は一緒に羽目を外す共犯、親友は心を許した理解者、トラブルメーカーは騒ぎを持ちこむ人、幼なじみは昔から隣にいる人。悪友は関係の呼び方なので、親友や幼なじみと重なることもあります。
| 悪友 | 親友 | トラブルメーカー | 幼なじみ | |
|---|---|---|---|---|
| 何を言う言葉か | 一緒に遊び、羽目を外す友達 | 心を許し合った友達 | 騒ぎを起こしやすい性格 | 子どもの頃からの間柄 |
| 相手との関係 | 共犯。叱られる時も一緒 | 理解者。何でも話せる | 相手は巻き込まれる側 | 家族に近い気安さ |
| 好意の見せ方 | 憎まれ口と、黙って貸す手 | まっすぐな言葉と気づかい | 悪気のない誘い | 昔を知っている気安さ |
| 崩れる瞬間 | 相手の憎まれ口が急に止まった時 | 大事なことを隠されていた時 | 自分のせいで誰かが傷ついた時 | 相手を異性として意識した時 |
親友とは中身が重なることも多く、違うのは好意の出し方です。悪友は大事に思う気持ちを口にせず、からかいや軽口の形で見せます。
トラブルメーカーは、騒ぎを持ちこむ側と巻き込まれる側に分かれます。悪友は、二人とも面白がって騒ぎに乗る共犯です。トラブルメーカーのページには、主人公に騒ぎを持ちこむ古い友達の型もあり、悪友と重なる形として扱っています。お調子者は誰の前でもノリに乗る性分で、悪友は特定の相手との関係を言う言葉です。幼なじみは出会いの早さで決まり、悪友は大学や職場、戦場で出会った相手でもなれます。
悪友と近い言葉
| 腐れ縁 | 遊び仲間 | 飲み友達 | 悪い仲間 | |
|---|---|---|---|---|
| どんな言葉か | 離れようとしても離れられない関係。自嘲まじりに言う | 一緒に遊ぶ仲間 | 一緒にお酒を飲む友達 | 悪いことに誘い合う仲間 |
| 悪友との関係 | 悪友どうしを照れて言う時によく使う | 悪友より広い。遠慮のなさは問わない | 大人の悪友によくある形 | 悪友の一つ目の意味に近い。親しみは含まない |
悪友キャラの型
悪友キャラは、一緒に何をして遊ぶかと、どこまで本気で味方になるかで型が分かれます。くだらない遊びに本気になる三人組から、弱みを握り合う古い付き合い、本当に悪い道へ誘う悪友まで、よく描かれる型を並べました。
大事件も恋も起きない毎日を、思いつきの遊びとばかな会話で全力で過ごす型です。ボケとツッコミが自然に回り、誰かが落ちこむと残りの二人が放っておきません。たとえば、タダクニとヒデノリとヨシタケ(『男子高校生の日常』)がこの型です。
主人公にだまされ、からかわれ、ひどい目にあう役なのに、気づけばまた隣にいる型です。互いのあざを見て笑い合ったような、ばかばかしい始まりが二人らしさになります。たとえば、春原陽平(『CLANNAD』)がこの型です。
危なくなると平気で相手を差し出そうとするのに、本当に大事な場面では言葉もなく息を合わせる型です。調子のよさと信頼の深さの落差が笑いになります。たとえば、北原伊織と今村耕平(『ぐらんぶる』)がこの型です。
騒いでチームを盛り上げ、調子に乗りすぎて二人そろって叱られる型です。うるさいのに、仲間が落ちこんだ時には真っ先に声を出してくれます。たとえば、田中龍之介と西谷夕(『ハイキュー!!』)がこの型です。
相手の隠しごとも失敗も知っていて、軽口でからかえる数少ない相手という型です。文句を言いながら、相手の仕事にはきっちり手を貸します。たとえば、フランキー(『SPY×FAMILY』)がこの型です。
主人公の片思いを茶化し、ばれそうな作戦を勝手に立て、合コンや遊びに連れ出す友人役の型です。主人公の一番近くで恋を見てきたぶん、肝心な時の一言が効きます。
学生時代からの悪ふざけが、大人になって飲み屋での愚痴と昔話に変わった型です。立場が上がっても、二人の前では昔の呼び方に戻ります。偉くなった者どうしが、子どもの代のために手を組む話もあります。
辞書の一つ目の意味どおり、主人公を悪いことへ引きこむ友達の型です。楽しい誘いの先に、取り返しのつかない出来事が待っていることもあります。主人公が縁を切るのか、相手を引き戻すのかが物語の分かれ道になります。
軽口を言い合う気安い仲だった相手を、ある日から意識し始める型です。気安さが壊れるのがこわくて、どちらも先に言い出せません。
授業中にこっそり手紙を回し、お菓子を賭けて勝負し、互いの恋をからかい合う女の子どうしの型です。かわいく見せる必要のない相手なので、ほかの誰にも見せない顔で大笑いします。進路や恋で離れそうになった時、ふざけ合った日々の重さに気づきます。
騒ぎを起こす係と、計画を立てて後始末をする係に分かれて、いたずらや仕返しを企む型です。頭のいいほうが本気で計画を練るほど、くだらなさが際立ちます。失敗した時に、どちらが先に相手をかばうかで二人の本音が見えます。
悪友キャラの作り方と台詞例
悪友キャラは、一人ではなく二人で作る属性です。二人で何をして遊ぶのか、何で叱られてきたのか、相手のどんな弱みを知っているのか。一緒にやったばかなことを一つ決めると、口の悪さの奥にある信頼がはっきりします。
台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。悪友キャラは、表の顔では相手をけなして笑い、ほころびで相手を気にかけていることが軽口からのぞき、信頼した相手には照れながら本音を渡し、独りの時には相手がいなくなる日のことを考えています。話し方は口振カルテで調整できます。
下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。
自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。
性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。
ドラッグで位置を動かせます
女性の悪友キャラ
女性の悪友キャラは、授業中にふざけ合う同級生、恋の話を遠慮なくからかう友達、大人になっても一緒に飲み歩く同期として描かれます。かわいく見せる必要のない相手の前でだけ、大口を開けて笑う。その気安さが、恋愛のない物語でもまっすぐ立つ友情になります。
- よくある形
- テスト前に一緒に開き直る同級生/相手の恋を誰より先に見抜いてからかう友達/仕事帰りに愚痴を言い合う同期/悪だくみの計画係と実行係に分かれる二人
- 外すなら
- いつもふざけている二人が、片方の大事な舞台の日だけは、もう片方が一言もからかわずに客席の最前列にいる形にする。または、優等生とお調子者という正反対の二人が、悪だくみの時だけ完璧に息が合う形にする
- 気をつけたいこと
- からかいの対象を、見た目や体のことにしないこと。笑いにするのは失敗や癖にとどめ、相手が本当に嫌がることは言わない線を一度見せると、悪友の信頼が伝わります
1表の顔人前・ふだん
「その髪、また自分で切ったでしょ。前より短くなってる。ほら、写真撮るからこっち向いて」
昼休みの教室で、笑いをこらえながらスマホを構えて
2ほころび素が一瞬見える
「その子にあんたの悪口言われたら、私が先に言い返す。悪口言っていいのは私だけだから」
友達がほかのグループにからかわれていたと聞いて、机から立ち上がりながら
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「ほかの子と夜コンビニ来ても、アイス半分こなんてしない。……あんたとだけ。ばかなの、二人で」
夜のコンビニの前で、二人で一つのアイスを分けながら
4独りの時誰にも見せない本音
「卒業したら、誰と一緒に怒られればいいんだろう」
二人の落書きが残る机を、放課後の教室で指でなぞりながら
男性の悪友キャラ
男性の悪友キャラは、一緒にばかをやる同級生、悪ノリで叱られる部活仲間、互いの弱みを握り合う古い付き合いとして描かれます。身代わりにし合うほど調子がいいのに、相手が本当に困った時は何も聞かずに来てくれる。その落差が、相棒とも親友とも違う絆として光ります。
- よくある形
- 思いつきの遊びに全力になる三人組/先生への仕返しを一緒に企む同級生/悪ノリで二人そろって叱られる部活仲間/仕事の裏側を知っていて軽口でからかう古い友人
- 外すなら
- いつも相手を差し出して逃げる悪友が、一度だけ自分から前に出て叱られ役を引き受ける形にする。または、ばかばかりやる二人の片方が、実は成績も仕事もとても優秀で、それを相手にだけ隠していない形にする
- 気をつけたいこと
- からかいや悪ふざけが、片方だけが笑ってもう片方が傷つく形にならないこと。いじる側といじられる側が固定されすぎると、悪友ではなくいじめに見えます。たまには立場を入れ替えると、対等な共犯に見えます
1表の顔人前・ふだん
「俺は止めたって言っとけよ。止めてないけど。で、何時に集合だ」
悪友の無茶な計画を聞き終えて、すでに上着をつかみながら
2ほころび素が一瞬見える
「今日はやけに静かだな。お前が文句言わないと、調子が狂うんだよ」
いつもの帰り道、黙りこんだ悪友の横に並んで、自販機の前で足を止めて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「正座、お前のほうが長かったな。……次は俺が先に手を挙げる。たぶん。半分くらいは」
二人で叱られたあとの廊下で、正座でしびれた足をさすりながら
4独りの時誰にも見せない本音
「あいつがまともになったら、俺は誰とばかをやればいいんだ」
悪友が真剣な顔で進路の話をしていたのを思い出し、天井を見上げて
女性向けの男性の悪友キャラ
女性向けの作品では、主人公と軽口を言い合う同級生や同期、悪だくみの相棒だった王子や貴族、主人公をからかってばかりの年上の友人として描かれます。ときめきの中心は、気安い友達だった人が、ふとした時に見せる本気の顔です。
- よくある形
- 主人公と一緒に先生の目を盗んで遊ぶ同級生/舞踏会を抜け出して主人公と悪口を言い合う王子/主人公の失恋をからかいながら、やけ酒に最後まで付き合う同期
- 外すなら
- いつも主人公を笑わせる悪友が、主人公の縁談の話を聞いた時だけ、冗談を言いそびれる形にする。または、主人公のほうが悪友の弱みを一つだけ握っていて、それが最後に効いてくる形にする
- 気をつけたいこと
- からかいが、主人公を見下したり人前で恥をかかせたりする形にならないこと。悪友の軽口は対等だからこそ成り立つので、主人公にも言い返す強さと場面を用意します
1表の顔人前・ふだん
「その顔、また面倒な会議を抜け出したいって顔だな。裏の階段、空いてるぞ」
退屈そうな主人公の横を通りすぎざまに、小声で
2ほころび素が一瞬見える
「……殴ってない。肩を軽くたたいただけだ。たたいたら、あいつが勝手に黙った」
主人公の陰口を言っていた相手を黙らせたあとで、首をかしげて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「悪友のままのほうが、ずっと隣にいられると思ってた。思ってただけだった」
二人でよく抜け出した中庭のベンチで、主人公の方を見ないまま
4独りの時誰にも見せない本音
「冗談にできないことを、あいつにだけ言えなくなってる」
主人公から届いた「明日もさぼろう」の短い手紙を、引き出しにしまいながら
男性向けの女性の悪友キャラ
男性向けの作品では、主人公と一緒にゲームや遊びに熱中する女友達、主人公の恋を面白がって首を突っこむ同級生、男子に混ざってばかをやる元気な子が人気です。異性を意識しない気安さと、ふとした時の照れの落差が見せ場になります。
- よくある形
- 主人公とゲームで本気の勝負をする女友達/主人公の片思いを見抜いて作戦を勝手に立てる同級生/男子の悪ふざけに一番乗りで加わる子/主人公の黒歴史を全部知っている部活仲間
- 外すなら
- いつも男子と一緒にふざけている子が、主人公にだけはかわいい物好きを知られていて、それを口止めしている形にする。または、恋の相手としてではなく、最後まで一番の悪友として主人公の隣に立つ形にする
- 気をつけたいこと
- 「女の子なのに」を、からかいや意外性の種にしないこと。ばかをやるのが好きなことに理由はいりません。恋に発展させる場合も、悪友として過ごした時間を軽く扱わないと関係が生きます
1表の顔人前・ふだん
「負けたほうが購買のパンおごりね。言っとくけど、今日は手加減しないから」
放課後の部室で、ゲーム機のコントローラーを主人公に投げ渡して
2ほころび素が一瞬見える
「その子と話す時、声が一段高いよ。分かりやすすぎ。応援してあげるけどさ」
主人公の背中をばしっとたたいて、そのまま先に歩き出しながら
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「濡れたまま走ってこいって言ったの、あんただけ。ほかは傘差し出す。……あれ、けっこう好き」
雨宿りのバス停で、濡れた前髪をかき上げながら
4独りの時誰にも見せない本音
「あいつに彼女ができたら、もう放課後に呼び出せないんだな」
二人のゲームのセーブデータを、消せずに眺めながら
悪友キャラを書く時のコツと避けたいこと
コツ
- 二人でやったばかなことを一つ決める:授業を抜け出した、先生に仕返しした、一晩でゲームを全部クリアした。共通の武勇伝が一つあると、関係の年月が伝わります
- 憎まれ口の決まりを作る:相手だけが使うあだ名、決まった言い返し方、言ってはいけないこと。からかいに決まりがあると、悪口が親しさに見えます
- 一度だけ本気で味方にする:ふだん身代わりにし合う二人が、本当に困った時だけは迷わず手を貸す。この場面が一つあると、それまでの軽口がすべて信頼に変わります
- 憎まれ口が止まる場面を置く:いつもの軽口が急に出なくなった時、相手もまわりも異変に気づきます。黙ることが、悪友のいちばん重い言葉になります
何を一緒にやるかで変わる見え方
| 一緒にやること | どう見えるか | 揺らす出来事 |
|---|---|---|
| くだらない遊び | 明るい、ばかばかしい、平和 | 片方が進路や恋で、遊びに来なくなる |
| いたずら・仕返し | 共犯、息の合った計画 | いたずらが行きすぎて、誰かが傷つく |
| 飲み歩き・愚痴 | 大人の気安さ、腐れ縁 | 片方が、愚痴では済まない悩みを隠している |
| 本当に悪いこと | 危うさ、引き返せない予感 | 片方だけが足を洗おうとする |
避けたいこと
- いじる側といじられる側を固定し、片方が笑い、片方が我慢しているだけの関係を「悪友」と呼ぶこと
- 見た目や体、家のことなど、相手が変えられないことを、からかいの種にすること
- 悪ふざけで周りの人に本当の迷惑をかけ、それを笑いで済ませること
- 本当に悪い道へ誘う悪友を、かっこいいだけの存在として描くこと
悪友に合う口調・組み合わせやすい属性
合う口振(口振カルテへ)
悪友は人との距離の属性なので、口振は「悪友の前でどれだけ口が悪くなるか」と「ほかの人の前でどう話すか」の差で選びます。悪友の前だけ言葉が荒くなる、という差を作ると、それだけで二人の近さが伝わります。
組み合わせやすい属性
悪友の二人に、お調子者とツッコミ役を分けると、騒ぐ人と止める人の掛け合いが生まれます。トラブルメーカーと策士・参謀を組ませると、騒ぎを起こす係と計画を立てる係の悪だくみコンビに。天邪鬼を重ねれば、大事だと絶対に言わない悪友になり、ムードメーカーを重ねれば、クラスやチームを巻き込んで騒ぐ悪友になります。
ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)
真面目や堅物は、羽目を外す悪友とぶつかりやすい属性です。片方に重ねると「悪ふざけには絶対に乗らないのに、なぜか毎回その場にいる人」「叱る側のはずが、いつのまにか共犯にされている人」というねじれになり、関係性で並べると引き立ちます。堅い人が初めて自分から悪だくみに乗った時、二人の距離がはっきり変わります。
悪友キャラの歴史
悪友は、もとは「ためにならない友人」を指す言葉でしたが、親しい遊び仲間を照れて呼ぶ言い方としても使われるようになりました。ここでは、主な出来事をまとめます。
年表を開く
主人公の悪友で同級生の男子が登場する恋愛アドベンチャーゲームが発売されます。からかわれ役なのにファンの人気が高く、2007〜2008年にテレビアニメになりました。
男子高校生三人のくだらない日常を描くウェブ漫画の連載が始まり(2009年)、2012年にテレビアニメになります。
大学のダイビング部で、互いを身代わりにし合う二人の悪友が騒ぐ漫画の連載が始まり(2014年)、2018年にテレビアニメになります。
スパイの主人公と、弱みを握り合う古い友人の情報屋が登場する漫画の連載が始まり(2019年)、2022年にテレビアニメになります。
小説家になろうでは、題名に「悪友」が入る作品が約40件あります。悪友だった王子や王太子と婚約する話、悪友の位置にいたはずが恋の相手になる話などが見られます。
今の悪友キャラのイメージ
- 悪い人ではなく、照れくさい親友:今は「悪友」と言っても、本当に悪い人を指すことはまれです。大事だと言うのが照れくさい友達を、親しみをこめてそう呼びます
- 悪口は親しさのしるし:物語の型としては、いつも言い合っているのに友情は揺るがない二人として描かれます。外の人が相手をからかうと怒る、いつもの悪口が止まると何かあった合図、という見せ方が定番です
- 主人公の隣の友人役:ラブコメやゲームでは、主人公の恋をはやしたり、遊びに連れ出したりする友人役として登場します。その友人役が主人公になる小説も出ています
- 悪友から恋へ:異世界の恋愛小説では、軽口を言い合っていた悪友の王子と婚約する話が見られます。気安い関係から恋になるまでのもどかしさが好まれています
よくある質問
悪友キャラとはどういう意味ですか?
一緒に悪ふざけや悪だくみをし、遠慮なく憎まれ口を言い合える、気の置けない友達のキャラクターのことです。一緒に羽目を外すこと、憎まれ口を言い合えること、肝心な時には味方になることが条件になります。
悪友と親友の違いは何ですか?
親友は、大事な友達だとまっすぐ言える相手です。悪友は、大事に思っていても口にするのが照れくさく、からかいや軽口の形で好意を見せる相手です。中身は親友でも、照れて悪友と呼ぶことがよくあります。
悪友は悪い意味の言葉ですか?
もとの意味は「ためにならない友人、悪いことを共にする仲間」です。ただ今は、特に仲のよい友人や遊び仲間を親しんで呼ぶ言い方として使われることがほとんどで、ほめ言葉に近い使われ方をします。
悪友とトラブルメーカーの違いは何ですか?
トラブルメーカーは騒ぎを持ちこむ側で、まわりは巻き込まれます。悪友は、二人とも面白がって騒ぎに乗る共犯です。叱られる時も一緒、というのが悪友らしさです。
女の子どうしでも悪友と言いますか?
言います。悪友は男女を問わない言葉です。かわいく見せる必要のない相手の前で、一緒にふざけて大笑いする女の子どうしの友情も、悪友として描かれます。
悪友キャラを魅力的に書くコツは?
二人でやったばかなことを一つと、憎まれ口の決まりを一つ決めることです。そのうえで、一度だけ本気で味方になる場面と、いつもの軽口が止まる場面を置くと、口の悪さの奥にある信頼が伝わります。
次に読む
参考にした資料
- Weblio「悪友」(デジタル大辞泉:交際していてためにならない友人、特に仲のよい友人や遊び仲間を親しんでよぶ言い方。Wiktionary:対義語は良友)
- Oggi.jp「腐れ縁」についての記事(離れようとしても離れられない関係、批判的・自嘲的にいう)
- TV Tropes「Vitriolic Best Buds」(悪口を言い合う親友どうし、悪口は親しさのしるし)
- Wikipedia(日本語版)「CLANNAD (ゲーム)」(春原陽平:主人公の悪友で同級生、2004年発売、2007〜2008年アニメ)
- ニコニコ大百科「春原陽平」(主人公の悪友、悪ふざけ、からかわれ役)
- Wikipedia(日本語版)「男子高校生の日常」(タダクニ・ヒデノリ・ヨシタケ、2009年連載開始・2012年アニメ)
- Wikipedia(日本語版)「ぐらんぶる」(北原伊織と今村耕平:悪友とも呼べる関係、2014年連載開始・2018年アニメ)
- ピクシブ百科事典「田中龍之介」(西谷との2年コンビ、悪ノリで叱られる)
- Wikipedia(日本語版)「SPY×FAMILY」(フランキー:ロイドの友人で情報屋、戦地で敵として出会う、2019年連載開始・2022年アニメ)
- ピクシブ百科事典「フランキー・フランクリン」(ロイドをからかえる数少ない人物、弱みを握り合う)
- 紀伊國屋書店『友人キャラは大変ですか?』2巻 作品紹介(主人公の親友ポジションを守ろうとする友人キャラの物語)
- Game*Spark 恋愛ゲームの友人キャラについての記事(2018年)(友人キャラに合コンへ誘われる導入)
- 小説家になろう 小説API「悪友」(2026年11月4日時点の件数と題名)

