マッドサイエンティストとは?意味・研究者との違い・発明で騒ぐ博士から倫理の外にいる天才まで型と台詞例|サザノノ 性分帖。

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マッドサイエンティスト まっどさいえんてぃすと
立ち位置 研究者との違い 狂科学者 白衣の博士 男女どちらにも

マッドサイエンティストとは、並外れた頭脳を持ちながら、研究や発明への好奇心が倫理や常識を上回ってしまう科学者のキャラクターのことです。世界征服をたくらむ悪の博士から、発明で騒ぎを起こす憎めない博士まで、敵にも味方にもなります。

要点

  • 英語の mad scientist(狂った科学者)から来た言葉で、日本語では「狂科学者」とも訳されます。英語の辞書には19世紀の終わりの用例があり、1818年の小説の主人公が原型とされています
  • 見分ける条件は3つ。研究や発明の腕が並外れている・好奇心が倫理や常識を上回る・その研究が騒ぎや事件を起こす
  • 研究者との違いは、越えてはいけない線を越えるかどうかです。研究者は分からないことを確かめ続ける人、マッドサイエンティストは確かめたい気持ちが止まらなくなった人
  • 悪役とは限りません。発明で騒ぎを起こすコメディの博士、仲間を助ける変人の科学者、自分の体で試してしまう研究者もいます
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目次

マッドサイエンティストの意味と語源

マッドサイエンティストは、英語の mad scientist をそのまま読んだ言葉です。辞書(デジタル大辞泉)では、SF作品などに出てくる常軌を逸した天才科学者のことで、自分の目的のために科学を悪用したり、研究に夢中になって倫理を外れたりし、思いもよらない発明で恐怖や混乱を起こす人と説明されています。日本語では「狂科学者」「狂気の科学者」とも訳されます。

英語では1893年には mad scientist の用例があります。原型とされるのは、1818年の小説で生命を作り出してしまう若い学生です。「狂っている」のは研究の中身か、研究のためなら法も倫理も他人の迷惑も気にしない性格か、またはその両方です。

属性としては、物語の中でどんな役を担うか(敵か、騒ぎの元か、頼れる仲間か)で見え方が大きく変わるので、立ち位置の群に入れています。研究そのものを生き方にする人は錬金術師・研究者、生まれつきの才能の大きさは天才のページで扱っています。

マッドサイエンティストキャラかどうかの見分け方

白衣を着ている、変わった発明をする、というだけではマッドサイエンティストとは言えません。マッドサイエンティストと呼べるのは、次の3つがそろった時です。

  1. 研究や発明の腕が並外れている:ロボット、薬、機械、生き物。分野は何でも、ふつうの科学者には作れないものを作ってしまいます
  2. 好奇心が倫理や常識を上回る:試してみたい気持ちが先に立ち、危ないかどうか、誰が困るかを後回しにします。自分の体や身近な人を実験台にすることもあります
  3. その研究が騒ぎや事件を起こす:発明が暴走する、作ったものが逃げ出す、世界征服の道具になる。研究が物語を動かすきっかけになります
こんな時判定
分からないことを確かめ続けるが、越えてはいけない線は越えない錬金術師・研究者
研究に限らず、並外れた才能そのものが物語の中心にある天才
狂った科学者を名乗るが、本当は線を越えない中二病
研究とは関係なく、騒ぎを持ちこんでまわりを巻き込むトラブルメーカー
研究より、裏で人や組織を動かすことが中心黒幕
並外れた研究の腕があり、好奇心が倫理を上回り、それが騒ぎや事件を起こすマッドサイエンティスト

マッドサイエンティストと研究者の違い・天才・発明家との違い

こう覚えると見分けやすくなります。マッドサイエンティストは線を越えて確かめる人、研究者は線の内側で確かめ続ける人、天才は才能の大きさで語られる人、発明家は作ることが楽しい人。同じキャラが、話によって研究者にもマッドサイエンティストにもなります。

マッドサイエンティスト研究者天才発明家
何を言う言葉か倫理より好奇心が勝つ科学者分からないことを確かめる人並外れた才能を持つ人新しいものを作る人
越えない線ない、または自分で引き直すはっきりある才能の使い道しだいあることが多い
物語での役割敵・騒ぎの元・変人の味方謎を解く、仲間を支える目標・壁・期待の的道具で助ける、騒ぎを起こす
崩れる瞬間試したくない相手ができた時確かめた答えが誰かを傷つけた時才能が通じない場面に出会った時作ったものが人を傷つけた時

いちばん混ざりやすいのは研究者です。研究の熱心さは同じで、違うのは止まれるかどうかです。研究者のページにも、倫理より好奇心が勝つ人物を一つの型として置いていますが、このページではその側を広げて、騒ぎの元になる博士から悪の科学者までを扱います。

天才は才能の大きさの言葉で、絵でも走りでも当てはまります。マッドサイエンティストは、その才能を研究にどう使うかの言葉です。天才のページにある「才能を危うい方向に使う型」が、ここにつながります。発明家は作ることそのものが好きな人で、作ったものの危うさしだいでマッドサイエンティストと呼ばれる側に回ります。

マッドサイエンティストと近い言葉

狂科学者博士自称マッドサイエンティスト悪の科学者
どんな言葉かマッドサイエンティストの訳語学位、またはその道に詳しい人の呼び名狂った科学者を名乗るキャラ悪の組織に仕える、または率いる科学者
マッドサイエンティストとの関係同じ意味。古い翻訳小説や特撮で見かけるマッドサイエンティストの多くが名乗る。博士なら誰でもマッドではない名乗りだけで、倫理の線は越えないことが多いマッドサイエンティストの一番こわい形

マッドサイエンティストキャラの型

マッドサイエンティストキャラは、倫理の線をどこまで越えるかと、誰を実験台にするかで型が分かれます。発明で騒ぎを起こす博士から、穏やかな顔で倫理の外にいる研究者まで、よく描かれる型を並べました。

作ったものに振り回される発明家の型

思いついたものを次々に作り、失敗作も大成功も同じ勢いで世に出してしまう型です。作ったものが勝手に動き出し、生みの親がいちばん困るのがお約束です。たとえば、則巻千兵衛(『Dr.スランプ』)がこの型です。

変人に見えて、頼れる味方になる型

髪はぼさぼさ、言うことは突拍子もないのに、主人公が困った時には誰より先に知恵と発明を貸してくれる型です。変わり者扱いを気にせず、友情には一途です。たとえば、ドク(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』)がこの型です。

発明を試したくて、人を巻き込む型

自分の発明を見せたくて、試したくて、相手の都合を考えずに話しかけ、装置を取りつけてしまう型です。悪気はまったくなく、発明品をわが子のようにかわいがります。たとえば、発目明(『僕のヒーローアカデミア』)がこの型です。

天才を名乗り、相手を助手扱いする型

自分は天才だと胸を張り、そばにいる人を当然のように助手にして、雑用や試運転を任せる型です。偉そうなのに、発明を褒められると素直に喜ぶ所がかわいく見えます。たとえば、ロボット作りが得意な池袋晶葉(『アイドルマスター シンデレラガールズ』)がこの型です。

相手も自分も実験台にする型

知りたいことのためなら、身近な人に薬を飲ませ、自分の体でも平気で試す型です。研究以外のことには無頓着で、暮らしはまわりの人に支えられています。たとえば、アグネスタキオン(『ウマ娘 プリティーダービー』)がこの型です。

一人に勝つために、発明を重ねる型

世界ではなく、たった一人の相手を負かすことに頭脳のすべてを注ぐ型です。何度負けても新しい装置を作って挑み、その執着が笑いにも、こわさにもなります。たとえば、斉木空助(『斉木楠雄のΨ難』)がこの型です。

世界征服をたくらむ、懲りない型

ロボットや改造した手下で世界を手に入れようとし、毎回主人公に計画をつぶされる型です。高笑いと負け惜しみがお約束で、悪役なのに次の登場が待たれます。たとえば、ドクター・エッグマン(『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』)やDr.ワイリー(『ロックマン』)がこの型です。

作り出した命に、向き合えない型

誰もできなかった生命の創造に成功した瞬間、自分のしたことの重さに気づいて逃げ出してしまう型です。好奇心のあとの責任が、物語の中心になります。たとえば、ヴィクター・フランケンシュタイン(『フランケンシュタイン』)がこの型です。

穏やかなのに、命の物差しが違う型

物腰はやわらかく、趣味も優雅で、話していると親切な人にしか見えない型です。けれど研究の話になると、ふつうの人とはまるで違う物差しで命を見ていることが分かります。たとえば、ルアン・メェイ(『崩壊:スターレイル』)がこの型です。

まず自分の体で試してしまう型

危ない実験の最初の被験者に、人ではなく必ず自分を選ぶ型です。まわりが本気で心配して止める場面が見せ場になります。

悪の組織に雇われた研究者の型

大きな組織の幹部として、潤沢な予算と部下を使って研究を進める型です。仲間ですら研究の材料に見えていて、組織の中でも恐れられます。主人公の側からは、倒すべき敵として、また解けない謎を握る人物として現れます。

研究対象として気に入られる型

研究以外に興味のなかった科学者が、主人公にだけ強い関心を向け、観察し、そばに置きたがる型です。最近の小説では、マッドサイエンティストの先輩に溺愛される話や、迫られる話があります。好意の伝え方が実験の言葉になるのが見どころです。

マッドサイエンティストキャラの作り方と台詞例

マッドサイエンティストキャラは、何を知りたいのかを一つ決めると作りやすくなります。速さの限界、命の仕組み、人の心、ただ面白いものを作りたいだけ。知りたいことがはっきりすると、どこで線を越えるのか、何だけは試さないのかが自然に決まります。

台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。マッドサイエンティストキャラは、表の顔では研究と発明の話ばかりし、ほころびで相手を実験台以上に気にかけていることがのぞき、信頼した相手には研究の理由を話し、独りの時には自分が越えてきた線のことを考えています。話し方は口振カルテで調整できます。

1表の顔人前・ふだん
2ほころび素が一瞬見える
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
4独りの時誰にも見せない本音

下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。

自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。

性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。

女性のマッドサイエンティストキャラ

女性のマッドサイエンティストキャラは、白衣の天才少女、研究室にこもる変わり者の先輩、まわりを助手扱いする発明好きとして描かれます。恋愛がなくても、知りたいことに一直線な姿そのものが魅力になり、振り回される相手との掛け合いで物語が回ります。

よくある形
相手を助手と呼んで雑用を任せる白衣の天才少女/自分の体で薬を試す研究者/食事も睡眠も忘れて研究室で暮らす先輩/発明品を人に見せたくて仕方がない技術者
外すなら
何でも試すのに、たった一つだけ絶対に作らないものがあり、その理由を誰にも話さない形にする。または、本人はいたって常識人なのに、研究の中身だけが常識外れという形にする
気をつけたいこと
「女の子なのに科学好き」を意外性の種にしないこと。好きになった理由を一つ決めれば十分です。白衣や眼鏡などの見た目だけで変わり者に見せず、知りたいことの中身で個性を作ります
1表の顔人前・ふだん

「いいところに来たね。ちょうど手が足りなかったんだ。そこのボタン、私が合図したら押して」

研究室に入ってきた相手に、振り返りもせずに装置の配線を続けながら

2ほころび素が一瞬見える

「待って。それ、君が飲むのはだめ。試すなら私が先」

試作の薬に手を伸ばした助手の手首を、思わずつかんで

3信頼した相手だけ見せると決めた本音

「このコーヒー、三杯目。四杯目をいれたら止めて。止める人がいないと、朝まで気づかないから」

夜明けの研究室で、冷めたコーヒーを二人分いれ直しながら

4独りの時誰にも見せない本音

「データに、あの子の名前を書いた。被験者じゃなくて、名前で」

研究ノートの記入欄を、しばらく見つめたまま

男性のマッドサイエンティストキャラ

男性のマッドサイエンティストキャラは、世界征服をたくらむ悪の博士、発明で騒ぎを起こす町の博士、主人公を助ける変人の科学者として描かれます。敵として出てきても、研究への一途さや憎めない負け惜しみで、どこか応援したくなる人物になれます。

よくある形
何度負けても新しいロボットで挑んでくる悪の博士/発明品が暴走して町を騒がせる博士/主人公にだけ知恵を貸す変わり者の科学者/ライバルの学者を見返すために研究する人
外すなら
悪の博士が、主人公の発明の才能にだけは本気で感心し、敵のまま助言してしまう形にする。または、世界征服の計画書の最後に、誰にも見せない小さな願いが書いてある形にする
気をつけたいこと
人を傷つける実験を、笑いやかっこよさだけで流さないこと。悪役として描くなら、誰かが本気で怒る場面や、失ったものの重さを一度は見せると、物語の芯が保てます
1表の顔人前・ふだん

「失敗? いや、予想外の結果が出ただけだ。記録しておけ。次はもっと派手にいく」

煙を上げる装置の前で、すすだらけの顔のまま腕を組んで

2ほころび素が一瞬見える

「お前の設計、悪くない。……いや、今のは忘れろ。敵に言うことじゃなかった」

主人公の作った装置を拾い上げ、つい細部まで見入ってしまって

3信頼した相手だけ見せると決めた本音

「この論文、査読に七回落ちた。八回目の封筒は、開けてない。お前が開けろ」

査読から戻った封筒を相手に押しつけ、窓の外に目をそらして

4独りの時誰にも見せない本音

「完成したら、褒めてくれる人がもういないんだったな」

誰もいない研究所で、完成間近の装置に布をかけながら

女性向けの男性のマッドサイエンティストキャラ

女性向けの作品では、主人公にだけ強い興味を向ける研究者、白衣の美形の博士、主人公を「観察対象」と呼びながら手放さない科学者として描かれます。ときめきの中心は、研究にしか興味のなかった人が、主人公のことだけは数字で説明できなくなる瞬間です。

よくある形
主人公の体質や能力に興味を持って近づく研究者/主人公をそばに置いて観察したがる博士/研究室で暮らす無愛想な先輩/主人公のために、徹夜で薬や道具を作る科学者
外すなら
観察するつもりで近づいた科学者が、主人公に研究の手伝いを頼まれ、いつのまにか自分が観察される側になる形にする。または、主人公の前でだけ、危ない実験を一つずつやめていく形にする
気をつけたいこと
主人公の同意なく体を調べたり、閉じこめたりすることを、恋の表現として描かないこと。強い関心は、主人公が断れる場面と一緒に描くと、こわさではなく特別扱いとして伝わります
1表の顔人前・ふだん

「君は面白いね。同じ条件で、毎回ちがう答えを出す。もう少し見ていてもいいかな」

研究棟の廊下で、主人公の顔をのぞきこむように首をかしげて

2ほころび素が一瞬見える

「三日来なかったね。理由を記録しようとして、書けなかった。心配、で合ってる?」

久しぶりに研究室をのぞいた主人公に、手を止めて

3信頼した相手だけ見せると決めた本音

「君で試したいことは、もう一つもない。ただ、明日も来てほしいだけなんだ」

実験記録のファイルを閉じて、主人公の前で鍵をかけながら

4独りの時誰にも見せない本音

「数式は消せた。この名前だけ、消す手順をまだ発明していない」

ホワイトボードの数式を消して、主人公の名前だけを残して

男性向けの女性のマッドサイエンティストキャラ

男性向けの作品では、主人公を助手にして振り回す白衣の天才少女、怪しい薬を勧めてくる先輩、自分の発明を自慢せずにいられない後輩が人気です。主人公を実験台扱いする強引さと、発明を褒められた時の素直な笑顔の落差が見せ場になります。

よくある形
主人公を助手に任命する白衣の天才少女/怪しい試作品の試運転を頼んでくる先輩/発明を見せびらかしに来る後輩/研究の邪魔をされると本気で怒る年上の博士
外すなら
主人公を実験台と呼び続けた天才少女が、主人公がけがをした時だけ研究をすべて放り出して手当てする形にする。または、主人公のほうが彼女の研究の一番の理解者で、彼女がそれに気づいていない形にする
気をつけたいこと
実験の失敗を、服が破れるなどの体を見せる場面のためだけに使わないこと。発明の中身と、彼女が知りたいことに物語の重心を置くと、キャラクターとしての芯が残ります
1表の顔人前・ふだん

「おめでとう、今日から君は私の助手だ。質問は二つまで。『なぜ私が』はもう一つに数えるからね」

放課後の理科準備室で、主人公の胸に名札を押しつけて

2ほころび素が一瞬見える

「すごいって、本当に思った? 本当に? ……じゃあ、もう一回説明してあげる」

発明を褒められて、白衣の袖で口元を隠しながら

3信頼した相手だけ見せると決めた本音

「私の発明を最後まで見てくれたの、君が初めてなんだよ。みんな途中で帰っちゃうから」

片づけの終わった準備室で、主人公の隣に座りこんで

4独りの時誰にも見せない本音

「助手がいないと、実験って静かすぎるんだ」

主人公が休んだ日、使われていない二つ目の椅子を眺めながら

この属性から作る性分診断(キャラクター作成診断)を、「マッドサイエンティスト」の札を置いたところから始めます

マッドサイエンティストキャラを書く時のコツと避けたいこと

コツ

  1. 知りたいことを一つ決める:命の仕組み、速さの限界、最強のロボット。研究の目的が一つあると、行動の筋が通り、ただの変人に見えません
  2. 試さないものを一つ決める:何でも試す人にも、これだけは試さない、この人だけは実験台にしない、という線を一つ置くと、人間らしさが出ます
  3. 止める人をそばに置く:助手、家族、ライバル。止める人がいるかどうかで、同じ博士がコメディにも悲劇にもなります
  4. 研究の言葉で気持ちを言わせる:心配を「誤差」、好意を「観察を続けたい」と言い換える。感情を研究の言葉でしか言えない所に、このキャラらしさが出ます

倫理の線と試す相手で変わる見え方

試す相手どう見えるか揺らす出来事
自分の体危なっかしい、同情される体に取り返しのつかない変化が残る
助手・身近な人強引、コメディ、甘え相手が本当に倒れて、初めてこわくなる
見知らぬ人・世界こわい、悪役実験台の中に、知っている人がいた
作ったもの親、創造主作ったものが、自分の意思で離れていく

避けたいこと

  • 白衣、眼鏡、高笑いなどの見た目と決まりごとだけで、マッドサイエンティストらしさを済ませること
  • 人を傷つける実験を、何の重さもなく笑いやかっこよさとして描くこと
  • 現実の危険な薬品や装置の作り方を、それらしく細かく書くこと。作中の発明は、何ができるかを書けば十分です
  • 心の病や障害を、「狂っている」理由として安易に使うこと

マッドサイエンティストに合う口調・組み合わせやすい属性

合う口振(口振カルテへ)

マッドサイエンティストは立ち位置の属性なので、口振は「研究の話をする時にどう変わるか」で選びます。ふだんは穏やかなのに研究の話になると止まらない、ふだんは偉そうなのに発明を褒められると素直になる、という差が個性になります。

組み合わせやすい属性

天才と重ねると、才能の大きさがそのまま危うさになります。中二病を重ねれば、狂気の科学者を名乗りたがる憎めない学生に、自信家を重ねれば、失敗しても胸を張る博士になります。トラブルメーカーとは発明で騒ぎを起こす形で自然に重なり、そばに助手を置くと、振り回す人と止める人の掛け合いが生まれます。黒幕と重ねると、研究の成果で裏から物語を動かす、いちばんこわい形になります。

ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)

正義感が強い人や常識人は、倫理の線を越えるマッドサイエンティストとぶつかりやすい属性です。片方に重ねると「研究の腕は認めているのに、やり方だけは絶対に許さない人」「いつも実験を止める係なのに、いざという時は博士の発明を信じる人」というねじれになり、関係性で並べると引き立ちます。止める人が一度だけ実験を手伝った時、二人の関係がはっきり変わります。

マッドサイエンティストキャラの歴史

マッドサイエンティストは、科学への期待とおそれの両方から生まれた人物像です。最初は恐怖小説の中の人でしたが、映画で白衣と実験室の姿が決まり、日本の漫画やゲームでは、発明で騒ぎを起こす憎めない博士としても親しまれるようになりました。

年表を開く
1818年

若い学生が生命を作り出し、作ったものから逃げてしまう小説が出版されます。この主人公が、のちのマッドサイエンティストの原型とされています。

1886年

博士が自分で作った薬を自分で飲み、別の人格に変わってしまう小説が出版されます。自分の体で試す科学者の古典です。

1893年

英語の大きな辞書が、mad scientist という言葉のこの年の用例を載せています。1896年には、孤島で動物を人に近い姿に作り変える博士の小説も出ました。

1927〜1939年

映画で、人型ロボットを作る発明家(1927年)や、塔の実験室で生命を呼び起こす科学者(1931年)が描かれ、白衣と実験室、助手を連れた博士の姿が定着します。

1980〜1991年

日本では、発明で騒ぎを起こす町の博士のギャグ漫画(1980年)が人気になります。ゲームでも、ロボットで世界征服をたくらむ博士(1987年)や、動物をロボットに改造する博士(1991年)が、何度も主人公に挑む敵として登場します。

2005年

イギリスで配給されたホラー映画1,000本を調べた研究で、マッドサイエンティストやその作ったものが悪役になる作品が約3割あったと報告されます。

2020年

アニメのマッドサイエンティストキャラについての読者アンケートで、発明好きの博士が1位になります。すごいのにどこか抜けている、好きなことに没頭して騒ぎを起こすのに憎めない、という声が多く集まりました。

2026年

小説家になろうでは、題名に「マッドサイエンティスト」が入る作品が63件、カクヨムでは同じタグの作品が142件あります。転生して研究を続ける話や、マッドサイエンティストに溺愛される話などが見られます。

今のマッドサイエンティストキャラのイメージ

  • こわいより、憎めない:今のアニメやゲームでは、悪の博士より、発明で騒ぎを起こす憎めない博士や、変わり者の天才少女のほうが親しまれています。失敗作の多さも含めて、次の発明が楽しみにされる人物です
  • 悪役は、組織の科学者へ:孤独な博士が世界を脅かす話より、大きな組織の幹部として研究を進める科学者が敵になる形が増えています
  • 白衣の天才少女:相手を助手と呼び、実験台にしながらも、褒められると素直に喜ぶ女の子のマッドサイエンティストは、アイドルものや学園ものでも定番になっています
  • 研究の言葉で恋をする:研究以外に興味のなかった科学者が主人公にだけ関心を向ける恋の話も書かれています。好意を実験や観察の言葉で伝える不器用さが好まれています

よくある質問

マッドサイエンティストとはどういう意味ですか?

並外れた頭脳を持ちながら、研究や発明への好奇心が倫理や常識を上回ってしまう科学者のことです。英語の mad scientist から来た言葉で、日本語では「狂科学者」とも訳されます。物語では悪役にも、騒ぎを起こす憎めない博士にも、主人公の味方にもなります。

マッドサイエンティストと研究者の違いは何ですか?

研究の熱心さは同じで、違うのは越えてはいけない線を越えるかどうかです。研究者は線の内側で分からないことを確かめ続け、マッドサイエンティストは確かめたい気持ちが止まらず、自分や他人を実験台にしたり、危ない発明を世に出したりします。

マッドサイエンティストは必ず悪役ですか?

いいえ。悪の博士として描かれることも多いですが、発明で騒ぎを起こすコメディの博士や、変わり者なのに主人公を助ける科学者もいます。倫理の線をどこまで越えるか、誰で試すかで、敵にも味方にもなります。

マッドサイエンティストの元祖は誰ですか?

1818年の小説で生命を作り出してしまう若い学生が、原型とされています。その後、1886年の自分で作った薬を飲む博士の小説や、1931年の映画で描かれた塔の実験室と助手を連れた科学者の姿が、今のイメージのもとになりました。

女性のマッドサイエンティストキャラはいますか?

います。相手を助手と呼んで振り回す白衣の天才少女、相手も自分も実験台にする研究者、穏やかな顔で倫理の物差しが人と違う科学者など、女性のマッドサイエンティストも多く描かれています。性別より、何を知りたいかで個性が決まります。

マッドサイエンティストキャラを魅力的に書くコツは?

知りたいことを一つと、これだけは試さないものを一つ決めることです。そのうえで、止める人をそばに置き、心配や好意を研究の言葉でしか言えない場面を作ると、こわいだけではない人物になります。

参考にした資料

最終更新:2026年11月4日 / サザノノ 性分帖。(しょうぶんちょう・キャラ属性辞典)

この属性から作る性分診断(キャラクター作成診断)を、「マッドサイエンティスト」の札を置いたところから始めます
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