殺し屋キャラとは?意味・用心棒との違い・感情を見せないプロから足を洗った元殺し屋まで型と台詞例|サザノノ 性分帖。

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殺し屋・元殺し屋 ころしや・もところしや
立ち位置 用心棒との違い 裏稼業 足を洗った元殺し屋 男女どちらにも

殺し屋キャラとは、依頼や命令を受けて人の命を奪う仕事を引き受けるキャラクターのことです。その仕事から離れて暮らす人を元殺し屋と呼びます。一流の腕と、殺しとの距離の取り方が、人物の魅力になります。

要点

  • 殺し屋は、辞書では依頼人から金をもらって殺人を請け負うことを職業としている者のこと。似た言葉に刺客・暗殺者・ヒットマンがあります
  • 見分ける条件は3つ。命を奪う仕事として引き受けている(いた)・その道の一流の腕がある・表の暮らしと裏の仕事に距離がある
  • 用心棒との違いは、腕を何に使うかです。用心棒は金で腕を貸して守る人、殺し屋は金や命令で腕を使って奪う人。足を洗った元殺し屋は、守る側に回ることもよくあります
  • 物語では、感情を見せない一流のプロ、足を洗って家族と暮らす元殺し屋、殺し屋の家に生まれた子、ふだんは穏やかな人の裏の顔として描かれます
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目次

殺し屋・元殺し屋の意味と語源

殺し屋は「ころしや」と読みます。辞書(デジタル大辞泉)では、依頼人から金をもらって殺人を請け負うことを職業としている者とされ、似た言葉に刺客やヒットマンが挙げられています。「〜屋」は、ある仕事を受け持つ人を言う呼び方で、殺しを商売として引き受ける人、という意味になります。古い言い方の刺客(しかく)は、14世紀の歴史書にも用例がある言葉です。

創作では、お金のためなら誰でも手にかける冷たい人と、悪人だけを狙う義賊のような人の、両方の描かれ方があります。英語の物語の型では、共感できる心を持つ殺し屋を「Hitman with a Heart」、引退した強者を「Retired Badass」と呼びます。元殺し屋は、この引退した強者の一つとして、よく物語の主人公や頼れる大人になります。

属性としては、裏の仕事での立場と、その仕事との距離が人物を形づくるので、立ち位置の群に入れています。このページは、現役の殺し屋と、足を洗った元殺し屋の両方を扱います。現実の手口には触れず、キャラクターとしての描かれ方だけを書いています。

殺し屋キャラかどうかの見分け方

強い、人を倒したことがある、というだけでは殺し屋キャラとは言えません。そう呼べるのは、次の3つがそろった時です。

  1. 命を奪う仕事として引き受けている(いた):個人の恨みではなく、依頼や報酬、組織の命令として仕事を受けます。元殺し屋は、その仕事をやめた人です
  2. その道の一流の腕がある:腕の確かさが、仕事を続けられる理由にも、足を洗っても狙われる理由にもなります
  3. 表の暮らしと裏の仕事に距離がある:ふだんは別の顔で暮らしている、仕事のことを誰にも言わない。この距離が、物語の緊張にもギャップにもなります
こんな時判定
お金で雇われ、雇い主や店を守るために腕を貸す用心棒
決まった人のそばにいて、その人を守るのが役目護衛
主や里に仕え、影で動いて情報も集める忍者
正体を隠して入りこみ、情報を持ち帰るのが仕事スパイ
仕事ではなく、戦うこと自体が楽しい戦闘狂
依頼や命令を受けて、命を奪う仕事を引き受ける(いた)殺し屋・元殺し屋

殺し屋と用心棒の違い・忍者・スパイとの違い

こう覚えると見分けやすくなります。殺し屋は腕を使って奪う人、用心棒は腕を貸して守る人、忍者は主に仕えて影で動く人、スパイは情報を盗む人。どれも裏の世界に近く、一人の人物が二つの顔を持つこともよくあります。

殺し屋・元殺し屋用心棒忍者スパイ
腕を何に使うか命を奪う雇い主を守る主のために影で動く情報を手に入れる
仕事を受ける相手依頼人、組織雇い主主君、里国、組織
表の顔ふつうの暮らしをしていることが多い腕を見せて雇われる名を伏せる別人になりすます
崩れる瞬間守りたい人ができた時雇い主より大事な人ができた時主の命令と自分の心が食い違った時なりすました暮らしに情が移った時

用心棒と殺し屋は、お金で腕を売るところが重なります。ただ、用心棒は雇い主を守るために腕を貸し、殺し屋は命を奪うために腕を使います。足を洗った元殺し屋が、その腕で家族や子どもを守る側に回ると、用心棒や護衛の顔が重なります。

忍者は主や里に仕え、見張りや情報集めまで受け持つ影の存在で、殺しは仕事の一部にすぎません。スパイは情報を盗み出すのが目的で、正体を隠して長く入りこみます。殺し屋が表の暮らしを持つ時も、それは仕事のための仮の姿というより、本人が帰る場所として描かれやすいのが違いです。

殺し屋と近い言葉

暗殺者刺客ヒットマン裏稼業
どんな言葉かひそかに命を狙う人。ファンタジーの職業名にも命を狙って送りこまれる人。古くからある言い方英語から来た殺し屋の呼び方表に出せない裏の仕事
殺し屋との関係ほぼ同じ意味。狙う相手が要人のことが多い誰かに送りこまれる、という所に重みがある現代の組織や裏社会を舞台にした話で使われやすい表の仕事を持ちながら殺しを引き受ける人の言い方

殺し屋・元殺し屋キャラの型

殺し屋・元殺し屋キャラは、今も仕事を続けているか、足を洗ったかと、何のために腕を使うかで型が分かれます。感情を見せない一流のプロから、家族のために殺しをやめた元殺し屋まで、よく描かれる型を並べました。

感情を見せず、依頼を確実に果たす型

余計なことを話さず、引き受けた仕事は必ずやり遂げる型です。自分だけの決まりを曲げないので、依頼人にも敵にも恐れられます。たとえば、デューク東郷(『ゴルゴ13』)がこの型です。

足を洗い、家族と暮らす元殺し屋の型

伝説と呼ばれた殺し屋が、愛する人との約束で殺しをやめ、ふつうの暮らしを選んだ型です。腕は衰えておらず、家族に危険が迫った時だけ昔の顔がのぞきます。たとえば、坂本太郎(『SAKAMOTO DAYS』)がこの型です。

殺しを禁じられ、日常を学ぶ型

一流の殺し屋が、命令や事情で一般人として暮らすことになり、慣れない日常に戸惑う型です。腕は一流なのに常識が少しずれていて、その落差が笑いになります。たとえば、佐藤明(『ザ・ファブル』)がこの型です。

殺し屋の家に生まれ、家業を離れる型

幼い頃から殺しの技を仕込まれ、跡継ぎとして期待されてきた子が、外の世界と友達を知る型です。家の外で初めて得た友情が、生き方を変えていきます。たとえば、キルア=ゾルディック(『HUNTER×HUNTER』)がこの型です。

仕事の時だけ顔が変わる型

表では優しく少し抜けた人として暮らし、裏の仕事の時だけ一流の腕を見せる型です。表の顔が穏やかなほど、二つの顔の落差が魅力になります。たとえば、ヨル・フォージャー(『SPY×FAMILY』)がこの型です。

悪人だけを狙う、裏稼業の仕事人の型

表では職人や商人として暮らし、法では裁けない悪人を、頼まれて裏で始末する型です。弱い人の恨みを晴らす筋が、殺し屋を主人公にします。

主人公のもとへ送りこまれる刺客の型

敵の組織や権力者に雇われ、主人公の命を狙って現れる型です。強さと冷たさで場面に緊張を生み、戦ったあとに主人公を認めて手を引く、仲間になる、という流れもよく描かれます。

組織に育てられ、命令のままに動く型

子どもの頃から組織で育てられ、命令に従うことしか知らない型です。仕事の外で出会った人や小さな楽しみが、初めて自分の気持ちに気づかせます。感情を少しずつ知っていく過程が見せ場になります。

最後の一仕事に、戻ってくる型

静かに暮らしていた元殺し屋が、大切なものを奪われたり、断れない頼みを受けたりして、もう一度だけ裏の世界に戻る型です。

子どもを預かって、守る側に回る型

孤独な殺し屋や元殺し屋が、ひょんなことから子どもを預かり、命を奪う腕で守る側に回る型です。子どもの前では不器用な保護者になり、殺し屋の顔とのずれが温かさと笑いを生みます。

命を狙うはずの相手と、恋に落ちる型

標的として近づいた相手、あるいは自分を狙う殺し屋と、恋に落ちてしまう型です。恋愛ものでは、冷たいはずの殺し屋に甘やかされる話や、殺し屋に告白する話もあります。仕事と気持ちの板ばさみが物語を動かします。

転生して、殺さずに生きる元殺し屋の型

殺し屋だった人が異世界の令嬢や聖女、執事に生まれ変わり、昔の腕を隠しながら新しい人生を送る型です。最近の小説では、殺しをせずに破滅を避けようとする話や、元殺し屋の執事がお嬢様を守る話があります。

殺し屋・元殺し屋キャラの作り方と台詞例

殺し屋・元殺し屋キャラは、殺しとの距離を一つ決めるところから作ります。今も仕事を続けているのか、足を洗ったのか、やめたいのにやめられないのか。距離が決まると、表の暮らしの顔も決まります。そのうえで、その人が殺さないと決めているもの、守りたいものを一つ持たせると、ただ怖いだけの人ではなくなります。

台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。殺し屋・元殺し屋キャラは、表の顔では静かにふつうの人を装い、ほころびで昔の腕がのぞき、信頼した相手には足を洗った理由を話し、独りの時には過去の自分と向き合っています。話し方は口振カルテで調整できます。

1表の顔人前・ふだん
2ほころび素が一瞬見える
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
4独りの時誰にも見せない本音

下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。

自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。

性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。

女性の殺し屋・元殺し屋キャラ

女性の殺し屋・元殺し屋キャラは、表では穏やかに働く人の裏の顔、組織に育てられた若い殺し屋、子どもを預かって守る元殺し屋として描かれます。表の顔のやわらかさと、仕事の時の迷いのなさの落差が、いちばんの見せ場です。

よくある形
花屋や事務員として働く裏の顔/組織で育ち、命令しか知らない若い殺し屋/足を洗って小さな店を開いた元殺し屋/預かった子どもに振り回される殺し屋
外すなら
腕は一流なのに、料理や人づきあいがまるでだめで、ふつうの暮らしのほうに苦戦している形にする。または、殺し屋をやめた理由を、本人がいちばん照れて話したがらない形にする
気をつけたいこと
裏の顔の魅力を、体を見せる場面や色仕掛けだけで作らないこと。腕の確かさと、仕事の外で大事にしているものを一つ見せると、格好よさが本人のものになります
1表の顔人前・ふだん

「いらっしゃいませ。今日は白い花がよく咲いてるんですよ」

商店街の花屋の店先で、常連の老人に笑いかけて

2ほころび素が一瞬見える

「あ、ごめんなさい。落ちそうだったから、つい」

棚から落ちかけた鉢植えを、振り向きもせずに片手で受け止めて

3信頼した相手だけ見せると決めた本音

「昔の私を知っても、この店に来てくれる? 来てくれたら、それだけでいいの」

閉店後の店で、花の水を替えながら、いちばん近い友人にだけ

4独りの時誰にも見せない本音

「花の名前なら、もう百は覚えた。前の仕事のことは、まだ一つも忘れられない」

二階の小さな部屋で、明かりを消したまま窓の外を見て

男性の殺し屋・元殺し屋キャラ

男性の殺し屋・元殺し屋キャラは、感情を見せない一流のプロ、家族のために足を洗った元殺し屋、最後の一仕事に戻ってくる伝説の人として描かれます。多くを語らないぶん、守ると決めたものの前で見せる一言が重く響きます。

よくある形
依頼を必ず果たす寡黙なプロ/町で小さな店を営む元殺し屋の父親/大切なものを奪われて裏の世界に戻る元殺し屋/殺し屋の家に生まれ、家を出た若者
外すなら
伝説の殺し屋なのに、今はすっかり家庭の人で、近所づきあいや子どもの行事に本気で悩んでいる形にする。または、殺しをやめた理由が、誰かとの小さな約束だった形にする
気をつけたいこと
強さを見せるために、命を奪う場面を何度も重ねないこと。腕の確かさは、相手を殺さずに止める場面や、昔を知る人の怯え方で十分に伝わります
1表の顔人前・ふだん

「いらっしゃい。今日の日替わりは焼き魚です」

町の小さな定食屋のカウンターで、包丁を置いて淡々と

2ほころび素が一瞬見える

「……店の中で騒ぐな。外で話そう」

昔の顔なじみがのれんをくぐってきて、声の温度だけが一段下がって

3信頼した相手だけ見せると決めた本音

「娘が、包丁の持ち方を教えてくれって言うんだ。……この手で教えるのは、まだ怖い」

夜の店の裏口で、昔からの仲間にだけ

4独りの時誰にも見せない本音

「この手で、明日も弁当を作る。それでいい」

家族が寝静まった台所で、自分の手のひらをしばらく見つめて

女性向けの男性の殺し屋・元殺し屋キャラ

女性向けの作品では、主人公を狙うはずだった殺し屋、主人公の護衛を引き受けた元殺し屋、誰にも心を開かない若い殺し屋として描かれます。ときめきの中心は、冷たいはずの人が、主人公にだけ迷いや優しさを見せる瞬間です。

よくある形
標的の主人公に近づいて、手を下せなくなる殺し屋/主人公の家に雇われた、元殺し屋の執事や護衛/組織から逃げてきて主人公にかくまわれる若い殺し屋/主人公にだけ甘くなる無口な元殺し屋
外すなら
主人公のほうが殺し屋の正体に最初から気づいていて、知らないふりで見守っている形にする。または、殺し屋の彼が恋をきっかけにやめるのではなく、主人公と出会う前にもう足を洗っていた形にする
気をつけたいこと
「殺し屋だから」を理由に、主人公を閉じこめる、脅すといった行動を、愛情の表れとして美化しないこと。守り方は、主人公が自分で選べる余地を残すほど、信頼できる人になります
1表の顔人前・ふだん

「本日のお出かけ先は三か所。すべて、裏口と出口を確認済みです」

屋敷の玄関で、手帳を閉じながら静かに一礼して

2ほころび素が一瞬見える

「目を閉じていてください。すぐに終わります」

帰り道で怪しい男たちに囲まれ、主人公を背にかばって

3信頼した相手だけ見せると決めた本音

「この手が覚えているのは、人を止める動きだけです。花の切り方は、あなたに教わりました」

誰もいない温室で、主人公にだけ過去の仕事を打ち明けて

4独りの時誰にも見せない本音

「あの人が笑っていられるなら、俺の過去なんて誰も知らなくていい」

使用人部屋で、手袋を外して古い傷あとをなぞりながら

男性向けの女性の殺し屋・元殺し屋キャラ

男性向けの作品では、主人公の前に現れる謎めいた殺し屋、主人公と組むことになる腕利きの殺し屋、ふだんは天然なのに仕事では一流の人が人気です。主人公にだけ見せるふつうの女の子の顔が見せ場になります。

よくある形
主人公を狙って現れ、なぜか居ついてしまう殺し屋/主人公の相棒になる無口な凄腕/学校では目立たない転校生の裏の顔/殺し屋をやめて、主人公の隣でふつうの暮らしを学ぶ少女
外すなら
無口で冷たい凄腕だと思われていたのに、実は主人公と話すのが楽しみで、台詞を考えすぎて黙っていただけの形にする。または、主人公のほうが彼女の仕事を手伝う側になる形にする
気をつけたいこと
心のない人形のように描いて、主人公が感情を教えるだけの関係にしないこと。彼女が自分で好きになったものを一つ持たせると、守られるだけでも、教えられるだけでもない人になります
1表の顔人前・ふだん

「仕事の邪魔。どいて」

夜の屋上で、主人公に目も向けずに言い捨てて

2ほころび素が一瞬見える

「……それ、何? 甘いの? 一口だけなら、もらってもいい」

主人公が差し出した缶のココアを、じっと見つめて

3信頼した相手だけ見せると決めた本音

「あなたの隣だと、眠れるの。こんなの、生まれて初めて」

一緒に身を隠した古い倉庫で、壁にもたれて小さな声で

4独りの時誰にも見せない本音

「次の仕事が来なければいいのに。来なければ、明日もあの人に会える」

隠れ家のベッドで、鳴らない電話を見つめて

この属性から作る性分診断(キャラクター作成診断)を、「殺し屋・元殺し屋」の札を置いたところから始めます

殺し屋・元殺し屋キャラを書く時のコツと避けたいこと

コツ

  1. 殺しとの距離を決める:現役か、足を洗ったか、やめたいのにやめられないか。距離が決まると、表の暮らしも、物語で揺れる所も決まります
  2. 自分だけの決まりを持たせる:子どもには手を出さない、依頼人との約束は破らない、もう誰も殺さない。決まりがあると、プロとしての格好よさと、破るかどうかの緊張が生まれます
  3. 表の暮らしを具体的にする:店番、事務の仕事、家族の朝ごはん。ふつうの暮らしが細かいほど、裏の顔がのぞいた時の落差が効きます
  4. 腕は、殺さない場面で見せる:相手を殺さずに止める、昔を知る人がおびえる、身のこなしがふと出る。命を奪う場面を重ねなくても、一流であることは伝わります

殺しとの距離で変わる見え方

殺しとの距離どう見えるか揺らす出来事
現役で仕事を続けている冷たい、近寄りがたい、格好いい標的の中に、守りたい人が現れる
足を洗って暮らしている穏やか、頼れる大人、ギャップがある昔の仲間や敵が、今の暮らしに現れる
やめたいのにやめられない切ない、放っておけない組織から抜けるための最後の仕事を言い渡される
家族に隠したまま続けている危うい、笑いと緊張が同居する家族が、仕事の現場に居合わせてしまう

避けたいこと

  • 殺し方や道具の使い方を、現実にまねできるほど細かく書くこと
  • 命を奪うことを、ただの格好よさや笑いの道具として繰り返すこと
  • 足を洗った元殺し屋を、過去がなかったかのように描き、昔の仕事の重さに一度も触れないこと
  • 殺し屋の恋人を、相手を縛ったり脅したりする行動まで含めて、理想の愛として描くこと

殺し屋・元殺し屋に合う口調・組み合わせやすい属性

合う口振(口振カルテへ)

殺し屋・元殺し屋は立ち位置の属性なので、口振は「表の暮らしの話し方」と「仕事の時の話し方」の差で選びます。ふだんは丁寧に、仕事の時は短く冷たく、という差を作ると、二つの顔が台詞だけで伝わります。

組み合わせやすい属性

無口やポーカーフェイスを重ねると、感情を見せない一流のプロに。二面性を重ねれば、ふだんの顔と仕事の顔がまったく違う人になります。一匹狼を重ねると、誰とも組まずに生きてきた孤独な殺し屋に。溺愛を重ねれば、家族や恋人のためだけに腕を使う元殺し屋になり、天然を重ねると、腕は一流なのにふだんは抜けている人になります。

ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)

正義感が強いやお人好しは、殺し屋とぶつかりやすい属性です。片方に重ねると「悪人しか狙わないと決めている殺し屋」「頼まれると断れず、仕事より人助けばかりしている殺し屋」というねじれになり、関係性で並べると引き立ちます。仕事と心の食い違いが大きいほど、足を洗う理由にも説得力が出ます。

殺し屋キャラの歴史

命を狙う刺客は古くから物語に登場してきましたが、殺しを商売として引き受ける人が主人公になる形は、劇画や時代劇で広まりました。今では、恐ろしい存在としてだけでなく、ふつうの暮らしとの落差を楽しむ人物としても描かれています。

年表を開く
紀元前1世紀

中国の歴史書『史記』に、命を狙う「刺客」たちの伝をまとめた刺客列伝が置かれます。誰かに送りこまれて命を狙う人は、古くから物語の中にいました。

1968年

依頼を必ず果たす超一流の狙撃手が主人公の劇画の連載が始まります。感情を見せず、自分の決まりを曲げないプロの殺し屋の姿が定着し、2021年には単行本が201巻に達してギネス世界記録に認定されました。

1972年

お金を受け取って、弱い人の晴らせぬ恨みを晴らす裏稼業の者たちを描く時代劇のテレビシリーズが始まります。表では職人や役人として暮らす人が、裏で悪人を始末する形が長く愛されました。

2014年

伝説の殺し屋が、一年間誰も殺さずに一般人として暮らす漫画が始まり、2024年にアニメになります。2014年には海外で、引退した伝説の殺し屋がもう一度戦いに戻る映画も公開されました。

2019年

殺し屋の母とスパイの父が、互いに素性を隠したまま家族になる漫画が始まり、2022年にアニメになります。殺し屋の顔と家庭の顔の落差が、笑いと温かさを生みました。

2020年

引退した伝説の殺し屋が、商店の店長として家族と暮らす漫画が始まり、2025年にアニメになります。足を洗った元殺し屋が主人公になる物語が、続けて人気を集めました。

2026年

小説家になろうでは、題名に「殺し屋」が入る作品が約720件、「元殺し屋」が約30件、「暗殺者」が約880件あります。元殺し屋が令嬢や聖女に生まれ変わる話、殺し屋との恋の話が目立ちます。

今の殺し屋・元殺し屋キャラのイメージ

  • ふつうの暮らしとの落差:『ザ・ファブル』のように一般人として暮らす殺し屋を描く漫画が広く読まれ、町医者や陶芸家の裏の顔が殺し屋という意外さが楽しまれています
  • 家族を持つ殺し屋:殺し屋の母が家族と暮らす話、元殺し屋の父が店を営む話がアニメになり、家庭と裏の仕事の両立が定番の笑いどころになりました
  • 心のある殺し屋:命令を断って元の雇い主に追われる、子どもを守る側に回る。心のある殺し屋は、追われる緊張と守る優しさを同時に見せられる人物です
  • 元殺し屋のやり直し:元殺し屋が別の人生で殺さずに生きようとする話や、殺し屋に甘やかされる恋の話も多く書かれています

よくある質問

殺し屋キャラとはどういう意味ですか?

依頼や命令を受けて人の命を奪う仕事を引き受けるキャラクターのことです。仕事として引き受けていること、その道の一流の腕があること、表の暮らしと裏の仕事に距離があることが条件になります。その仕事から離れた人を元殺し屋と呼びます。

殺し屋と用心棒の違いは何ですか?

どちらもお金で腕を売りますが、用心棒は雇い主を守るために腕を貸し、殺し屋は命を奪うために腕を使います。守る側か、奪う側かで分かれます。足を洗った元殺し屋が、その腕で誰かを守る用心棒や護衛の役に回ることもあります。

殺し屋と暗殺者の違いは何ですか?

ほぼ同じ意味で使われます。暗殺者は、要人などをひそかに狙う人を言うことが多く、ファンタジーでは職業名としても使われます。殺し屋は、依頼を受けて殺しを請け負う商売としての言い方です。

元殺し屋キャラが人気なのはなぜですか?

一流の腕を隠して、ふつうの暮らしを送る落差が楽しいからです。店番や子育てに苦戦する姿は笑いになり、守りたいものに危険が迫った時に昔の顔がのぞく場面は、格好よさと緊張を生みます。過去を背負った大人としての重みもあります。

殺し屋キャラを主人公にしても大丈夫ですか?

大丈夫です。悪人だけを狙う、自分だけの決まりを持つ、足を洗おうとしているなど、読者が気持ちを寄せられる筋を一つ用意すると主人公になれます。殺しの手口を細かく書くより、心の動きを中心にするのがおすすめです。

殺し屋・元殺し屋キャラを魅力的に書くコツは?

殺しとの距離を決め、自分だけの決まりと、守りたいものを一つ持たせることです。表の暮らしを具体的に描き、腕の確かさは殺さない場面で見せると、怖いだけではない人物になります。

参考にした資料

最終更新:2026年11月4日 / サザノノ 性分帖。(しょうぶんちょう・キャラ属性辞典)

この属性から作る性分診断(キャラクター作成診断)を、「殺し屋・元殺し屋」の札を置いたところから始めます
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