サザノノ 性分帖。 > 立ち位置 > サキュバス・インキュバス
サキュバス・インキュバスキャラとは、眠っている人の夢に現れて惑わすとされる夢魔の血を持ち、人の心を引きつける力や、夢を糧にする体質を背負ったキャラクターのことです。惑わす役目どおりの姿より、その力を持てあます、抑えて暮らす、恋にはうぶ、といった役目と性分のずれが魅力になります。
要点
- どちらも西洋の伝承に出てくる夢魔で、女性の姿がサキュバス、男性の姿がインキュバスです。名前は、ラテン語の「下に寝る」「上に寝る」という言葉がもとになっています
- 見分ける条件は3つ。夢魔の血や体質がある・人を惑わす、夢に入るなどの力を持つ・その力とどう付き合うかが物語になる
- 小悪魔との違いは、種族かどうかです。小悪魔は思わせぶりに人を振り回す人間の性格、サキュバス・インキュバスは惑わす力を生まれ持った種族。本人の性格は真面目でもうぶでもかまいません
- 今は、惑わす力を抑えて暮らす、夢に入って人の悩みに寄り添う、恋にうぶで空回りする、といった全年齢の作品でも描ける形が増えています
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サキュバス・インキュバスの意味と語源
サキュバスとインキュバスは、西洋の伝承に出てくる夢魔の名前です。眠っている人の夢に現れて惑わすとされ、女性の姿のものをサキュバス、男性の姿のものをインキュバスと呼びます。日本語では「女夢魔」「男夢魔」とも訳され、キリスト教では下級の悪魔の一種とされてきました。二つは同じ悪魔が姿を変えたものだ、という説もあります。
名前は、ラテン語の「下に寝る」「上に寝る」という言葉がもとになっています。眠っている時に何かにのしかかられるような金縛りの感覚や悪夢を、夢魔のしわざだと考えた、という説明もあります。日本語の「夢魔」は、辞書(デジタル大辞泉)では夢の中に現れて人を苦しめる悪魔のことで、転じて、不安や恐怖を感じさせる夢そのものも指します。
属性としては、惑わす力を生まれ持った立場と、その力との付き合い方で見え方が決まるので、立ち位置の群に入れています。魔界の側の存在全般は悪魔、人間の性格としての思わせぶりは小悪魔のページで扱っています。
サキュバス・インキュバスキャラかどうかの見分け方
色っぽい、人を惹きつける、というだけではサキュバス・インキュバスキャラとは言えません。サキュバス・インキュバスと呼べるのは、次の3つがそろった時です。
- 夢魔の血や体質がある:夢魔の一族に生まれた、先祖に夢魔がいる、夢魔と人のあいだに生まれた。本人の意思とは関係なく、生まれつきの体質として持っています
- 人を惑わす、夢に入るなどの力を持つ:人の心を引きつける、眠っている人の夢に入る、夢や生気を糧にする。ふつうの人にはない力が、人との関係を変えてしまいます
- その力とどう付き合うかが物語になる:役目どおりに使う、抑えて暮らす、人を助けるために使う、持てあます。力の使い方が、そのキャラの性格になります
サキュバスと小悪魔の違い・悪魔・魔性の女との違い
こう覚えると見分けやすくなります。サキュバス・インキュバスは惑わす力を生まれ持った夢魔、小悪魔は人を振り回す人間の性格、悪魔は魔界の側の存在全般、魔性の女は本人の意図と関係なく人を狂わせてしまう人間。サキュバスが思わせぶりなら、「小悪魔なサキュバス」として重ねることもできます。
| サキュバス・インキュバス | 小悪魔 | 悪魔 | 魔性の女 | |
|---|---|---|---|---|
| 何を言う言葉か | 惑わす力を持つ夢魔 | 人を翻弄する人間の性格 | 魔界の側の存在全般 | 人を狂わせてしまう人間 |
| 惑わす力 | 生まれつきの体質 | しぐさや言葉の工夫 | 役目による | 本人も分からない魅力 |
| 本人の気持ち | 楽しむ、抑える、持てあます | 相手の反応を楽しむ | 役目とのずれが個性 | 多くは無自覚 |
| 崩れる瞬間 | 力が通じない相手を好きになった時 | 本気の好意を向けられた時 | 取引の相手に情がわいた時 | 自分のせいで誰かが傷ついた時 |
いちばん混ざりやすいのは小悪魔です。小悪魔は人間が自分で選んでいる好意の出し方で、サキュバス・インキュバスは本人の意思とは関係なく持っている力です。だからこそ、力を使いたくない、力のせいで本当の自分を見てもらえない、という悩みが物語になります。
悪魔は魔界の側の存在全般で、サキュバス・インキュバスはその中の、夢と惑わす力に結びついた一族です。魔性の女・魔性の男は人間で、惑わす力の正体が分からないまま人を狂わせてしまう点が、種族として力を持つ夢魔とは違います。
サキュバス・インキュバスと近い言葉
| 夢魔 | リリス・リリム | ナイトメア | 吸血鬼 | |
|---|---|---|---|---|
| どんな言葉か | 夢に現れて人を苦しめる悪魔。悪夢そのものも指す | 伝承でサキュバスと結びつけられた女性の名と、その娘たち | 悪夢を、馬の姿の怪物として表した夢魔 | 人の血を吸って生きる怪物 |
| サキュバスとの関係 | サキュバス・インキュバスをまとめた呼び名 | サキュバスの祖や上位の存在として描かれることがある | 同じ夢魔の仲間。誘惑より悪夢を見せる側 | 人の生気を糧にする所が近い。糧が血か夢かで分かれる |
サキュバス・インキュバスキャラの型
サキュバス・インキュバスキャラは、惑わす力をどう使うかと、人とどう関わるかで型が分かれます。役目どおりに夢へ入る夢魔から、力を抑えてまっとうに暮らす先生まで、よく描かれる型を並べました。
夜ごと人の夢に入りこみ、相手のいちばん望む姿で現れて心を引きつける、伝承どおりの型です。余裕たっぷりで、人の弱さを見抜くのが得意です。そんな夢魔が、自分の力が通じない相手に出会った時、物語が動き出します。
夢の世界に生まれた夢魔が、人の世界に迷いこんでしまい、元の世界に帰る方法を探す型です。勝ち気で好奇心が強いのに、一人で抱えこんで泣いてしまう弱さもあります。たとえば、メリー・ナイトメア(『夢喰いメリー』)がこの型です。
人の心の弱い所に入りこむ力を持ちながら、悪いことに使う方法が思いつかず、弱っている人を励ますために使おうとする型です。夢魔の力の使い道を、自分で選び直している所が魅力です。たとえば、シャミ子(『まちカドまぞく』)がこの型です。
体は自由に動けないのに、子孫の夢の中で暮らし、偉そうに助言しては騒ぎを起こす型です。世界征服を口にしながら、人の世の楽しみにも興味しんしんな所が憎めません。たとえば、ごせんぞ(『まちカドまぞく』)がこの型です。
周りの人を惑わせてしまう体質を、地味な服装や暮らし方の工夫で抑え、ふつうの仕事をして生きようとする型です。力に頼らず、自分の力で認められたい気持ちが芯にあります。たとえば、サキュバスの数学教師の佐藤早紀絵(『亜人ちゃんは語りたい』)がこの型です。
夢魔と人のあいだに生まれ、人の夢を糧にしながら、人が作る物語を愛している型です。人の気持ちを頭では分かっても、心から一緒に悲しむことはできません。たとえば、マーリン(『Fate』シリーズ)がこの型です。
自分の魅力に自信満々で、出会う人を片っぱしから口説こうとするのに、誰にも相手にされずに空回りする型です。キザなせりふと、うまくいかない時の慌てぶりの差が笑いになります。たとえば、キザでナルシストなインキュバス(『ぷよぷよ』シリーズ)がこの型です。
魔界の名家の跡継ぎとして期待されているのに、当主の座には興味がなく、楽しいことを求めて人の世界へ遊びに出てしまう型です。気まぐれに見えて、教養も気品もあります。たとえば、モリガン・アーンスランド(『ヴァンパイア』)がこの型です。
惑わすのが一族の役目なのに、自分が誰かを好きになると真っ赤になって何も言えなくなる型です。魅力の決まり文句は言えても、本気の一言には弱い所が、そのままかわいさになります。最近の漫画にも、純情なサキュバスが自分の魅力の通じない相手に恋をする話があります。
夢や生気を糧にしなければいけないのに、相手がかわいそうになったり、うまく近づけなかったりして、いつもお腹をすかせている型です。一族からは落ちこぼれ扱いでも、その優しさに救われる人がいます。最近の小説では、ポンコツな夢魔の話があります。
仕事ぶりは誰より有能で、組織を取りしきる冷静な側近なのに、仕える主のことになると、想いがあふれて止まらなくなる型です。有能さと一途さの落差が笑いにもなり、少しこわくもなります。惑わす側が惑わされている所が見どころです。
糧のために入ったはずの夢の中で、その人が誰にも言えずにいる悩みや後悔を見てしまう型です。見なかったことにできず、夢の外でもその人を気にかけるようになります。夢に入る力が、相手を知る力に変わっていく形です。
サキュバス・インキュバスキャラの作り方と台詞例
サキュバス・インキュバスキャラは、惑わす力を本人がどう思っているかを一つ決めると作りやすくなります。誇りにしている、楽しんでいる、困っている、使いたくない。力への思いが決まると、人と出会った時の距離のとり方が自然に決まります。
台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。サキュバス・インキュバスキャラは、表の顔では余裕や自信を見せ、ほころびで力の通じない相手に戸惑う素顔がのぞき、信頼した相手には力のせいで本当の自分を見てもらえない寂しさを打ち明け、独りの時には力なしで好きになってもらえるかを考えています。話し方は口振カルテで調整できます。
下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。
自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。
性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。
ドラッグで位置を動かせます
女性のサキュバスキャラ
女性のサキュバスキャラは、力を抑えてふつうに働くサキュバス、夢の世界から迷いこんだ夢魔の少女、人を助けるために力を使う夢魔として描かれます。恋愛がなくても、生まれ持った力とどう付き合うかという悩みが、仕事や友情の物語としてしっかり立ちます。
- よくある形
- 体質を抑えて地味に暮らす先生や会社員/夢の世界から迷いこんだ夢魔の少女/悩んでいる友達の夢に入って励ます夢魔/一族の期待より自分の楽しみを選ぶ跡継ぎ
- 外すなら
- 惑わす力がまったく通じない友達がいて、その子の前でだけ素のままでいられる形にする。または、力をうまく使えない落ちこぼれのサキュバスが、料理や勉強など力と関係ないことで人に認められていく形にする
- 気をつけたいこと
- サキュバスであることを、見た目や体の描写だけで表さないこと。力に対する本人の気持ちと、力と関係のない好きなものを一つずつ決めると、一人のキャラとして立ちます
1表の顔人前・ふだん
「おはようございます。今日も目立たず、静かに、いつもどおりに過ごします」
職員室の鏡の前で、自分に言い聞かせるように
2ほころび素が一瞬見える
「授業、分かりやすかったって……本当に? 私の力のせいじゃなくて?」
生徒にほめられて、思わず聞き返してしまって
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「あなたにだけは、眼鏡を外して話せる。それだけで、今日の帰り道は長くてもいいの」
仕事帰り、力の通じない友人と並んで駅のホームに立ちながら
4独りの時誰にも見せない本音
「普通に生まれていたら、どんな顔で笑っていたんだろう」
人里離れた家に帰り着き、眼鏡を外して窓の外の夜を見つめて
男性のインキュバスキャラ
男性のインキュバスキャラは、口説き文句ばかりで空回りするキザな夢魔、人の夢を糧にしながら人の物語を愛する半夢魔、夢に入って人を助ける相棒として描かれます。軽さと、人の心に寄り添いきれないさみしさの差が、笑いにも切なさにもなります。
- よくある形
- 誰でも口説こうとして空回りするキザな夢魔/人の夢を糧にする気ままな魔術師/主人公の夢に入って助言する相棒/力を持てあまして人を避けて暮らす夢魔
- 外すなら
- 口説くのが役目のインキュバスが、口説き文句を考えすぎて夜も眠れなくなっている形にする。または、人の夢に入れるのに、怖がりで悪夢の夢には絶対に入れない形にする
- 気をつけたいこと
- 相手の気持ちを無視して惑わすことを、格好よさや笑いとしてだけ描かないこと。断られたら引く、という線を一度見せると、軽さが不快さにならずに済みます
1表の顔人前・ふだん
「やあ、今夜の夢はご機嫌いかが。気に入らなければ、ぼくが描き直してあげよう」
星空のような夢の中で、主人公の前に気取った礼をして現れて
2ほころび素が一瞬見える
「きみが泣く理由は、ぼくにはよく分からない。でも、この夢だけは明るくしておくよ」
主人公が夢の中でうつむいているのを見て、空の色を変えながら
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「人の笑う顔は好きなんだ。ただ、その輪の中に入っていく方法を、ぼくは知らない」
夜明け前、夢から覚めかけた主人公に背を向けたまま
4独りの時誰にも見せない本音
「誰の夢にも入れるのに、ぼくの夢を見てくれる人はいないんだな」
誰も眠っていない昼の町を、遠い屋根の上から見下ろして
女性向けの男性のインキュバスキャラ
女性向けの作品では、主人公の夢に通ってくる美しいインキュバス、力が主人公にだけ通じずに戸惑う夢魔、惑わす体質を嫌って人を避ける夢魔として描かれます。ときめきの中心は、誰でも惹きつけられるはずの人が、力の通じない主人公にだけ本気になっていく瞬間です。
- よくある形
- 主人公の夢に毎晩訪ねてくるインキュバス/主人公にだけ魅了が効かずに戸惑う夢魔/体質を嫌って人を避けて暮らす夢魔の青年/主人公の悪夢を追い払う夢の番人
- 外すなら
- 惑わす力に自信のあるインキュバスが、主人公に力が通じないと分かって、手紙や手料理など人間らしいやり方で振り向かせようとする形にする。または、主人公のほうが夢の中で彼を助ける形にする
- 気をつけたいこと
- 魅了の力で主人公の気持ちを変えることを、恋として描かないこと。力を使わずに主人公と向き合うと決める場面を入れると、相手の心を大事にする恋として伝わります
1表の顔人前・ふだん
「また会えたね。きみの夢は、ほかの誰の夢より居心地がいい」
夢の中の図書館で、主人公の向かいの席に音もなく座って
2ほころび素が一瞬見える
「どうしてぼくの力が効かないんだろう。……いや、効かなくてよかったのかもしれない」
主人公が平然と本を読み続けているのを見て、首をかしげて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「今夜は、何もしない。何もしないで隣に座るのが、こんなに難しいなんて知らなかった」
夢から覚める直前、主人公の手をそっと離しながら
4独りの時誰にも見せない本音
「今夜も、あの子が眠るのを待っている。待つのが楽しいなんて、初めてだ」
主人公の部屋の明かりが消えるのを、遠くの屋根から見ていて
男性向けの女性のサキュバスキャラ
男性向けの作品では、惑わすのが下手な落ちこぼれのサキュバス、主人公にだけ魅了が効かずにむきになるサキュバス、恋にうぶなサキュバスが人気です。自信満々な口ぶりと、いざとなると真っ赤になってしまう落差が見せ場になります。
- よくある形
- 主人公を惑わしに来たのに失敗ばかりの落ちこぼれ/主人公にだけ力が効かずにむきになるサキュバス/一族の試験のために主人公の夢に通う見習い/恋にうぶで、好きな人の前では何も言えないサキュバス
- 外すなら
- 主人公を惑わすはずのサキュバスが、主人公の夢に入るたびに宿題や悩みの相談に乗ってしまい、すっかり家庭教師のようになる形にする。または、主人公のほうがサキュバスを夢の中で励ます形にする
- 気をつけたいこと
- サキュバスの女の子を、体を見せる場面や主人公に都合のいい存在としてだけ描かないこと。一族での立場や、力と関係のない夢を一つ持たせると、主人公と並ぶ一人のキャラとして立ちます
1表の顔人前・ふだん
「今夜こそ、あなたをわたしの虜にしてあげる! ……あれ、なんで普通にあくびしてるの」
主人公の夢の中で胸を張ったのに、主人公が眠そうに目をこすって
2ほころび素が一瞬見える
「毎晩来てるのは、試験のためなんだからね。……今日の夢は、ちょっと楽しかったけど」
主人公に「また来たの」と笑われて、尻尾をぱたぱたさせながら
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「夢の海って、朝になると消えるの。だから今のうちに、足跡を二つ分つけておきたくて」
夢の中の海辺で、主人公の隣に膝を抱えて座りこんで
4独りの時誰にも見せない本音
「誰も虜にできないって書かれた。でも、あの人の夢だけは、わたしの名前を覚えてくれてる」
一族から届いた成績の手紙を、夜明けの空の下で握りしめて
サキュバス・インキュバスキャラを書く時のコツと避けたいこと
コツ
- 力への気持ちを一つ決める:誇り、楽しみ、困りもの、使いたくないもの。力をどう思っているかで、同じ夢魔でも性格がまったく変わります
- 力の通じない相手を一人置く:魅了が効かない人、夢に入れない人。力の通じない相手の前でだけ見せる素顔が、いちばんの見せ場になります
- 糧と暮らしを決める:夢を糧にするのか、生気なのか、ふつうの食事でもいいのか。何を糧にどう暮らしているかが分かると、日常の場面が書きやすくなります
- 力と関係のない好きなものを持たせる:甘いもの、数学、温泉、物語。力とは関係のない好きなものがあると、種族の決まりに頼らない人柄が出ます
力との付き合い方で変わる見え方
| 力との付き合い方 | どう見えるか | 揺らす出来事 |
|---|---|---|
| 楽しんで使う | 余裕がある、つかみどころがない | 力の通じない相手が現れる |
| 抑えて暮らす | 真面目、健気 | 抑えきれずに、大事な人を巻きこんでしまう |
| 人助けに使う | やさしい、頼もしい | 夢の中で、見てはいけないものを見てしまう |
| うまく使えない | ポンコツ、かわいい | 一族から、役目を果たせと迫られる |
避けたいこと
- サキュバス・インキュバスを、体や色っぽさの描写だけで表すこと
- 魅了の力で相手の気持ちを変えることを、恋や好意の形として描くこと
- 相手の同意のないまま夢に入りこむことを、軽い冗談として扱うこと
- 全年齢の作品の中で、伝承の性的な中身をそのまま持ちこむこと
サキュバス・インキュバスに合う口調・組み合わせやすい属性
合う口振(口振カルテへ)
サキュバス・インキュバスは立ち位置の属性なので、口振は「力を使う時の話し方」と「素の話し方」の差で選びます。夢の中では余裕たっぷりなのに、起きている時は口ごもる、という差が、そのまま力と本人のずれになります。
組み合わせやすい属性
小悪魔を重ねると、力に加えて自分でも思わせぶりを楽しむサキュバスに、照れ屋を重ねると、惑わす役目なのに恋にうぶな夢魔になります。人たらしと重ねれば、力を使わなくても人に好かれてしまう人に、ポンコツと重ねれば、糧を取れない落ちこぼれに、真面目と重ねれば、力を抑えてまっとうに暮らす形になります。
ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)
鈍感な人や堅物は、惑わす力が通じにくく、サキュバス・インキュバスとぶつかりやすい属性です。相手役に重ねると「どれだけ惑わしても、まったく気づかない人」「夢の中でも規則正しく過ごそうとする人」というねじれになり、関係性で並べると引き立ちます。力の通じない相手が初めて素顔の自分を見てくれた時、二人の関係がはっきり変わります。
サキュバス・インキュバスキャラの歴史
サキュバスとインキュバスは、中世ヨーロッパの伝承の中で、悪夢や眠りの不思議を説明する存在として語られてきました。日本では、ファンタジーのゲームをきっかけに広まり、今では力に悩む夢魔や、恋にうぶな夢魔も描かれています。
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夢魔についての話が、古い神学者の書物に見られます。1136年ごろの歴史物語では、伝説の魔術師が夢魔の子だとされました。
眠る女性の上に小さな魔物が座りこんでいる絵が描かれ、日本語では「夢魔」と呼ばれて知られるようになります。悪夢そのものの象徴としての夢魔の絵です。
日本語の医学書に「夢魔」の用例が見られます。日本語の夢魔は、悪魔と悪夢の両方の意味で使われてきました。
海外のファンタジーRPGが家庭用ゲーム機に移植され、そのモンスターのデザインが、日本でのサキュバスのイメージを広げるきっかけになります。
魔界の名家の跡継ぎのサキュバスが看板キャラの格闘ゲームや、のちにキザなインキュバスが仲間入りするパズルゲームが登場し、夢魔がゲームのキャラとして親しまれるようになります。
夢の世界から迷いこんだ夢魔の少女の漫画(2008年連載開始、2011年アニメ)、体質を抑えて暮らすサキュバスの先生が登場する漫画(2014年連載開始)、夢魔の一族に目覚めた女子高生の漫画(2014年連載開始、2019年アニメ)が人気になります。
迷宮の魔物として夢魔が出てくるテレビアニメの回が放送され(2024年)、純情なサキュバスが自分の魅力の通じない相手に恋をする漫画も出ます(2025年)。
小説家になろうでは、題名に「サキュバス」が入る作品が346件、「夢魔」が86件、「インキュバス」が31件あります。落ちこぼれのサキュバスの話や、夢魔に転生する話などが見られます。
今のサキュバス・インキュバスキャラのイメージ
- 力に悩む夢魔:惑わす力を抑えて暮らす、力のせいで本当の自分を見てもらえない、という悩みを抱えるサキュバスが、全年齢の作品で描かれるようになっています
- 恋にうぶな夢魔:人を惑わす役目なのに、自分が恋をすると何もできなくなる、という落差が人気です。力の通じない相手に恋をする形が定番になっています
- 夢に入る力の使い道:夢に入って人の悩みに寄り添う、悪夢から人を守るなど、惑わすより助ける方向に力を使う夢魔も増えています
- 成人向けのイメージも強い言葉:サキュバスは成人向けの作品で多く使われる言葉でもあります。全年齢の作品で描く時は、力との付き合い方や性格に重心を置くのがおすすめです
よくある質問
サキュバス・インキュバスキャラとはどういう意味ですか?
眠っている人の夢に現れて惑わすとされる夢魔の血を持ち、人の心を引きつける力や、夢を糧にする体質を背負ったキャラクターのことです。その力とどう付き合うかが、キャラの性格になります。
サキュバスとインキュバスの違いは何ですか?
どちらも西洋の伝承に出てくる夢魔で、女性の姿のものをサキュバス、男性の姿のものをインキュバスと呼びます。伝承には、二つは同じ悪魔が姿を変えたものだ、という説もあります。
サキュバスと小悪魔の違いは何ですか?
小悪魔は、思わせぶりな態度で人を振り回す人間の性格です。サキュバスは、人を惑わす力を生まれ持った夢魔の種族で、本人の性格は真面目でもうぶでもかまいません。迷ったら、惑わす力が生まれつきの体質か、本人の工夫かで分けます。
夢魔とはどういう意味ですか?
辞書では、夢の中に現れて人を苦しめる悪魔のことです。転じて、不安や恐怖を感じさせる夢そのものも指します。サキュバスとインキュバスをまとめた呼び名としても使われます。
サキュバスキャラは全年齢の作品でも描けますか?
描けます。惑わす力を抑えて暮らす、夢に入って人を励ます、恋にうぶで空回りするなど、力との付き合い方や性格を中心にすると、全年齢の作品でも魅力的なサキュバス・インキュバスが描けます。
サキュバス・インキュバスキャラを魅力的に書くコツは?
力をどう思っているかと、力の通じない相手を一人ずつ決めることです。そのうえで、何を糧にどう暮らしているかと、力と関係のない好きなものを決めると、種族の決まりに頼らない人柄が見えてきます。
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参考にした資料
- コトバンク「夢魔」(デジタル大辞泉・日本国語大辞典:夢に現れて人を苦しめる悪魔、悪夢、1872年の用例)
- Weblio「サキュバス」(女性の姿の夢魔、男性型はインキュバス)
- Wikipedia(日本語版)「夢魔」(下級の悪魔、男夢魔と女夢魔、同一とする説)
- Wikipedia(日本語版)「サキュバス」(中世の伝説、日本でのイメージの広がり)
- Wikipedia(英語版)「Incubus」(「上に寝る」の語源、金縛りとの関係、1136年ごろの伝説)
- Wikipedia(英語版)「Succubus」(「下に寝る」の語源)
- ピクシブ百科事典「夢魔」(ナイトメア、リリスなど近い存在)
- ピクシブ百科事典「インキュバス」(日本の作品では陽気で口説くキャラが多い)
- TV Tropes「Dream Walker」(人の夢に入りこむ者)
- TV Tropes「Life Drinker」(生命力を糧にする者、吸血鬼との違い)
- Wikipedia(日本語版)「夢喰いメリー」(夢の世界から迷いこんだ夢魔の少女、2008年)
- Wikipedia(日本語版)「まちカドまぞく」(夢魔の一族に目覚めた女子高生、夢の中で暮らす始祖)
- Wikipedia(日本語版)「亜人ちゃんは語りたい」(体質を抑えて暮らすサキュバスの数学教師)
- TYPE-MOON Wiki「Merlin」(夢魔の血を引く魔術師、人の夢を糧にする)
- Wikipedia(日本語版)「ヴァンパイア (ゲーム)」(魔界の名家の跡継ぎのサキュバス、1994年)
- KADOKAWA『あくまでも恋愛がしたい!』作品紹介(純情なサキュバス、2025年)
- 小説家になろう 小説API「サキュバス」(2026年11月4日時点、346件)

