サザノノ 性分帖。 > 立ち位置 > 帰国子女
帰国子女キャラとは、親の仕事の都合などで子どもの頃を海外で過ごし、日本に戻ってきたキャラクターのことです。向こうの当たり前と、こちらの当たり前を両方持っていて、どちらか一方には決めきれない。その二つの文化の間に立っていることが魅力です。
要点
- 辞書では「親の仕事の都合などで長年海外で過ごして帰国した子供」。「子女」は息子と娘のことで、男女どちらにも使います。「帰国生」とも言います
- 見分ける条件は3つ。子どもの頃を海外で過ごした・日本に戻ってきた・二つの当たり前を両方持っている
- 転校生は途中から来たという「立場」、帰国子女は海外で育ったという「経歴」です。帰国子女が転校生として来ることは多いものの、入学の時からいる帰国子女もいます
- 物語では、日本の当たり前に戸惑う人、二つの言葉が混ざる人、向こうで腕を磨いて戻った人、帰国を隠す人、どちらにも居場所がないと感じる人がよく描かれます
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帰国子女の意味と語源
帰国子女は「きこくしじょ」と読みます。辞書(デジタル大辞泉)では「親の仕事の都合などで長年海外で過ごして帰国した子供」とされています。「子女」は息子と娘をまとめて言う言葉なので、女の子だけを指す言葉ではありません。「子女」という言い方を避けて、学校や入試では「帰国生」と呼ぶこともあります。海外にいる間は「海外子女」と呼ばれ、日本に戻ると帰国子女になります。
帰国子女と聞くと、英語が得意、お金持ち、はっきり物を言う、といった印象を持たれがちです。けれど実際に住んでいた国は英語圏とは限らず、現地の日本人学校に通っていた人も、幼すぎて向こうの言葉をほとんど覚えていない人もいます。期待をかけられること自体が、本人の重荷になることもあります。
属性としては、性格よりも「二つの国の間で育ち、こちらに戻ってきた」という経歴と立場が中心なので、立ち位置の群に入れています。どこへ行っても少しだけ「よそ」の人であること。そのずれの中で、自分の当たり前をどう選んでいくか。この2つが魅力の中心です。
帰国子女キャラかどうかの見分け方
海外の話をする、英語ができるというだけでは、帰国子女キャラとは言えません。帰国子女と呼べるのは、次の3つがそろった時です。
- 子どもの頃を海外で過ごした:多くは親の仕事の都合で、本人が選んだわけではありません。住んでいた国も、年数も、人によって違います
- 日本に戻ってきた:海外で暮らし続けているのではなく、日本の学校や町に戻ってきて、今はこちらで暮らしています
- 二つの当たり前を両方持っている:向こうで身についた習慣や感じ方が残っていて、日本の当たり前とのずれを感じています。どちらか一方に決めきれないところに、その人らしさが出ます
帰国子女と転校生の違い・英語の先生・お嬢様との違い
帰国子女といちばん比べられるのは、同じく外から来る転校生です。英語ができる点で重なる英語の先生、印象で結びつけられやすいお嬢様、ずれた受け答えが似て見える天然と並べると、何についての言葉なのかがはっきりします。
| 帰国子女 | 転校生 | 英語の先生 | お嬢様 | 天然 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 何についての言葉か | 海外で育った経歴 | 途中から来た立場 | 英語を教える立場 | 家柄と育ち | 受け答えのずれ |
| ずれの理由 | 向こうの当たり前が残っている | その場所をまだ知らない | 立場の言葉なので、ずれは問わない | 暮らしの水準の違い | 理由はなく、その人の持ち味 |
| よく出る場所 | 教室、英語の授業 | 教室の、空いていた席 | 教室、職員室 | 屋敷、教室 | どこでも |
| 崩れる瞬間 | どちらの国にも居場所がないと感じた時 | 「前の学校のほうがよかった?」と聞かれた時 | 明るく話しかけても、誰も答えない日 | 家の名前で見られていると知った時 | 本気で傷ついているのに笑われた時 |
転校生は途中から来た立場、帰国子女は海外で育った経歴の言葉です。帰国子女は日本の町や言葉を知っていて、知らないのは暗黙の決まりだけ、ということもあります。転校生の芯がなじんでいく過程なら、帰国子女の芯は二つの当たり前を両方持ったまま、どう立つかです。英語の先生は教える側、帰国子女は生徒の側の言葉です。お嬢様は家柄の言葉なので、帰国子女だからお金持ちとは限りません。天然のずれには理由がありませんが、帰国子女のずれには、向こうの当たり前という理由があります。
「帰国生」「留学生」「海外育ち」との違い
帰国子女のそばには、似た言葉がいくつかあります。違いは、誰が選んだのかと、今どこにいるかです。
| 帰国生 | 留学生 | 海外育ち | バイリンガル | |
|---|---|---|---|---|
| どんな言葉か | 帰国子女の言い換え。学校や入試で使う | 学ぶために外国へ行く人、外国から来る人 | 海外で育ったこと | 二つの言葉を使える人 |
| 誰が選んだか | 帰国子女と同じ。親の都合が多い | 本人が選ぶことが多い | 問わない | 問わない |
| 帰国子女との関係 | ほぼ同じ意味 | 自分で選んで行き、期間を決めて戻る | 日本に戻ったかどうかは問わない | 帰国子女でも、二つの言葉がそろっているとは限らない |
帰国子女キャラの型
帰国子女キャラは、向こうで身についたものをどう扱うかと、こちらの当たり前とどう折り合うかで型が分かれます。日本の決まりに戸惑う人から、どちらにも居場所がないと感じる人まで、よく描かれる型を並べました。
曖昧な返事、言わなくても分かる決まり、先輩と後輩の距離。こちらの人が気にも留めないことに、一つずつつまずく型です。その戸惑いが、周りの当たり前を見直すきっかけになります。
向こうの言葉が、相づちや語尾にそのまま混ざる型です。本人には自然な話し方で、その口調がそのまま人物の印になります。たとえば、金剛(『艦隊これくしょん -艦これ-』)がこの型です。
スポーツや音楽を、それが盛んな国で磨いてから戻ってくる型です。日本では名前を知られていないぶん、実力を見せた時の驚きが大きくなります。
遠回しにせず、思ったことをそのまま口にする型です。ぶつかることもありますが、言えずにいる人の代わりに声を上げる場面で頼もしく見えます。たとえば、千鳥かなめ(『フルメタル・パニック!』)がこの型です。
こたつ、駄菓子、商店街。こちらの人には見慣れたものに、心から感動する型です。憧れが強いぶん、知識が少しずれているところも愛されます。
期待されるのも、珍しがられるのも疲れて、海外にいたことを言わない型です。うっかり向こうの癖が出た時に、隠していた分だけ素顔が見えます。
幼い頃に住んでいて、向こうの言葉も景色も、もう半分忘れている型です。周りが期待するほど話せない自分と、忘れていく自分の両方に戸惑います。
向こうでは日本の子、こちらでは向こうの子として見られてきた型です。どちらの国にいても少しだけ「よそ」で、自分の居場所を自分で作ろうとしています。
両方の当たり前が分かるので、すれ違う人と人の間に立って言葉を足す型です。人の間はつなげるのに、自分の気持ちだけはどちらの言葉でも言いにくいことがあります。
帰国子女キャラの作り方と台詞例
帰国子女キャラは、どこに何歳までいたかと、向こうから持ち帰ったものを一つずつ決めると作りやすくなります。
台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。帰国子女キャラは、表の顔ではこちらの当たり前に合わせようとし、ほころびで向こうの癖がのぞき、信頼した相手には二つの国の間で揺れていることを話し、独りの時には、向こうに置いてきた自分と向き合っています。話し方は口振カルテで調整できます。
下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。
自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。
性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。
ドラッグで位置を動かせます
女性の帰国子女キャラ
女性の帰国子女キャラは、日本の決まりに戸惑う子、向こうの言葉が混ざる子、帰国を隠して目立たずにいる子として描かれます。期待されるイメージと、本当の自分との差に揺れる姿に、共感が集まります。
- よくある形
- 英語の授業で注目を集める子/日本の曖昧な返事に戸惑う子/向こうの友達と夜中に話している子/帰国したことを言わずにいる子
- 外すなら
- 住んでいたのを英語圏ではない国にして、英語は苦手にする。または、日本の昔の遊びや言葉に、こちらの子より詳しい形にする
- 気をつけたいこと
- 周りの期待に合わせて明るく振る舞う姿だけにしないこと。期待に疲れる場面を一つ置くと、一人の人物として立ちます
1表の顔人前・ふだん
「ドイツの話? いいよ。でも先に、購買のパンの買い方を教えてくれる?」
転校初日の休み時間、質問に来た子たちに囲まれて
2ほころび素が一瞬見える
「今の『大丈夫です』って、断ったの? 引き受けたの?」
先生の頼みにみんなが返事をしたあと、隣の子に小声で
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「向こうでは日本の子で、こっちでは向こうの子。あなたの前だと、ただの私でいられる」
放課後の渡り廊下で、手すりにもたれて
4独りの時誰にも見せない本音
「夢の中の言葉が、こっちのになってきた。向こうの友達の声が、うまく思い出せない」
夜中に目が覚めて、枕元のスマホを伏せたまま
男性の帰国子女キャラ
男性の帰国子女キャラは、向こうで腕を磨いて戻ったエース、思ったことをはっきり言う少年、日本の部活の決まりに戸惑う新入部員として描かれます。実力や物言いの強さの奥に、こちらになじもうとする努力が見えると魅力が増します。
- よくある形
- 日本では無名の実力者/先輩にも物おじしない新入部員/挨拶や上下関係に戸惑う少年/向こうのチームと連絡を取り続けている少年
- 外すなら
- 実力者として戻ったはずが、日本の練習のやり方に最初はついていけない形にする。または、はっきり物を言いそうに見えて、言葉を選びすぎて黙りがちな形にする
- 気をつけたいこと
- 物言いの強さを、日本を見下す態度として描かないこと。こちらのやり方を一つ素直に認める場面を置くと、対等な関係として描けます
1表の顔人前・ふだん
「帰ってきたのは先月です。挨拶、まだ覚えきれてないけど、すぐ覚えます」
体育館の入口で、先輩たちに頭を下げ直して
2ほころび素が一瞬見える
「箸の持ち方、直してる最中なんだ。見てたなら、黙っててくれ」
昼休み、弁当箱を少し体のほうへ寄せて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「向こうのチームには、いつか戻るって言ってきた。でも今は、ここで勝ちたい」
試合のあと、二人だけ残ったベンチで
4独りの時誰にも見せない本音
「向こうの時間で、まだ時計を見てしまう。あいつら、今ごろ練習終わったかな」
寝る前、机の上の腕時計を外しながら
女性向け作品の帰国子女キャラ
女性向け作品の帰国子女キャラは、向こうの距離感のまま主人公に近づく人、日本の暮らしに目を輝かせる人、二つの言葉の間で気持ちを探す人として描かれます。こちらの当たり前を主人公から教わる関係が、二人の距離を縮めます。
- よくある形
- 挨拶の距離が少し近い人/日本の季節の行事を主人公と初めて楽しむ人/漢字や敬語を主人公に教わる人/向こうの名前とこちらの名前を持つ人
- 外すなら
- 向こうの距離感で近づくのではなく、日本の礼儀を誰より丁寧に守ろうとする形にする。または、主人公のほうが海外に詳しく、彼が日本のことしか知らない形にする
- 気をつけたいこと
- 距離の近さを、相手の気持ちを置き去りにする強引さにしないこと。近づいたあとで相手の顔を見て引く場面を入れると、優しさとして読めます
1表の顔人前・ふだん
「おはよう。……あ、こっちでは手を振るくらいがちょうどいいんだったね」
主人公を見つけて広げかけた腕を、途中で振る手に変えて
2ほころび素が一瞬見える
「漢字の書き順、君に笑われるのは悪くないな。ほかの人だと、ちょっと怖いけど」
放課後の教室で、主人公にノートをのぞきこまれて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「向こうの名前で呼ばれてた頃があるんだ。君にはどっちで呼ばれたいか、まだ決められない」
帰り道の歩道橋の上で、足を止めて
4独りの時誰にも見せない本音
「どっちの言葉で好きって言えば、本気だって伝わるんだろう」
主人公と別れたあと、自分の部屋の窓辺で
男性向け作品の帰国子女キャラ
男性向け作品の帰国子女キャラは、日本の言い回しを覚えたての後輩、向こうの言葉が混ざる明るい子、こちらの暮らしに一つずつ驚くヒロインとして描かれます。明るさの奥に、二つの国の間で揺れる心が見えると、ヒロインとして奥行きが出ます。
- よくある形
- 覚えたての言い回しを使ってみる後輩/向こうの言葉が口癖に混ざる子/日本の行事に全力ではしゃぐ子/向こうの友達と毎週連絡を取っている子
- 外すなら
- 明るく振る舞う子が、実は向こうでは物静かだった形にする。または、主人公に日本のことを教わっているようで、主人公の知らない日本の古い言葉をよく知っている形にする
- 気をつけたいこと
- 片言や言い間違いを、笑いの種だけにしないこと。言葉を覚えようとしている努力を一つ見せると、からかいではなく応援したくなる人物になります
1表の顔人前・ふだん
「先輩、これ『つまらないものですが』って渡すんですよね? でもおいしいです!」
手作りの焼き菓子の箱を、両手で差し出して
2ほころび素が一瞬見える
「お昼をひとりで食べるの、変だって昨日知りました。先輩も、そう思ってました?」
中庭のベンチで、弁当の包みをほどく手を止めて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「向こうの友達には、日本は楽しいって毎週送ってるんです。先輩と会った日だけは、うそじゃないんですよ」
夕方の屋上で、主人公にだけ打ち明けて
4独りの時誰にも見せない本音
「パスポートの写真、まだ向こうの髪型だ。次の更新の時、私はどっちの顔をしてるんだろう」
自室の机で、引き出しの奥のパスポートを開いて
帰国子女キャラを書く時のコツと避けたいこと
コツ
- 住んでいた国と年齢を一つ決める:どこに、何歳から何歳までいたか。それだけで、覚えている言葉や、残っている癖の量が決まります
- 持ち帰ったものを一つ持たせる:向こうの友達、習い事、食べ物、季節の過ごし方。今も大事にしているか、隠しているかで人物の向きが変わります
- こちらで覚えたことを一つ描く:戸惑うだけでなく、こちらで好きになったものを一つ置くと、二つの文化の間にいる人として読めます
- 期待とのずれを、周りの反応で見せる:英語を期待される、海外の話をせがまれる。本人がそれにどう答えるかで、性格がはっきり見えます
持ち帰ったものの扱い方で変わる見え方
| 持ち帰ったものを | どう見えるか | 揺らす出来事 |
|---|---|---|
| そのまま見せている | 自由、まっすぐ | こちらの決まりとぶつかる |
| 隠している | 控えめ、目立たない | うっかり向こうの癖が出る |
| 忘れかけている | おぼろげ、寂しげ | 向こうの友達から連絡が来る |
| 橋渡しに使っている | 頼れる、器用 | 自分の気持ちだけが言えない |
避けたいこと
- 帰国子女を、英語がぺらぺら、お金持ち、美人という印象だけで作ること。住んでいた国も、話せる言葉も、家の事情も人それぞれです
- 向こうの癖やずれを、空気が読めない人として笑う種だけにすること。ずれには、向こうの当たり前という理由があります
- 外見で「外国の人らしさ」を出そうとすること。帰国子女は経歴の言葉で、見た目とは関係がありません
- 帰国子女の入試や待遇を、得をしている、ずるいという描き方に寄せること。本人が選んだ経歴ではないことが多い点を忘れないようにします
帰国子女に合う口調・組み合わせやすい属性
合う口振(口振カルテへ)
帰国子女は立ち位置の属性なので、口振は「こちらの言葉とどう付き合っているか」で選びます。覚えた日本語を教科書どおりに使うのか、思ったまま話すのか、気持ちを抑えて話すのか。二つの言葉を使い分けるなら、日本語の時と向こうの言葉の時で口振を変える作り方もできます。
組み合わせやすい属性
帰国子女に転校生を重ねると、来た日から「向こうから来た子」として見られる人になり、人見知りを重ねると、言葉の壁と性格の壁を両方越えようとする人になります。負けず嫌いを重ねれば、向こうで磨いた腕でこちらの一番を狙う人に、天然を重ねれば、文化のずれと本人のずれが混ざって、どこまでが向こうの癖か分からない人に。強がりを重ねると、戸惑っていても平気な顔を通す人になり、誰とでも友達を重ねると、どちらの国の人とも分け隔てなく仲良くなる人になります。
ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)
幼なじみは、子どもの頃からずっと近くにいる属性で、子どもの頃にいなかった帰国子女とは正反対の位置にあります。一人に重ねると「小さい頃に海外へ行った幼なじみが、別の当たり前を持って戻ってくる」という形になり、二人を並べると、相手の昔を知る人と、昔を知られていない人の対比で、どちらも引き立ちます。
「帰国子女」という言葉の歴史
親の仕事で海外に住み、戻ってくる子どもが増えたのは、日本の企業が海外に広がってからのことです。「帰国子女」という言葉は、その子たちの教育を考える中で広まりました。ここでは、主な出来事をまとめます。
年表を開く
国の施策として、国立大学の附属学校に、海外から戻った子どものための学級などが設けられます。
帰国子女教育の研究協力校が指定され、公立や私立の学校でも受け入れの準備が進みます。
海外から戻った子どもは、こちらの暮らしに合わせ直す手助けが必要な子として扱われていたとされます。
帰国子女の受け入れをおもな目的とする高校として、国際基督教大学高等学校が開設されます。
向こうで身につけた言葉や経験が国際化に役立つと見られるようになり、印象が大きく変わったとされます。
この年に海外から戻った子どもは約1万3000人で、1972年度の5.8倍になりました。
『テニスの王子様』の連載が始まります。アメリカから戻った少年が、日本の中学のテニス部で実力を見せていく姿が描かれました。
今の帰国子女キャラのイメージ
- 決めつけからの距離:英語が得意、お嬢様といった決めつけから離れた人物が増えています。英語圏以外で育った人物や、言葉を忘れかけた人物も描かれます
- 間にいる人として:向こうとこちらのどちらにも少しずつ属している、その揺れが物語の芯として描かれます。居場所を自分で作っていく過程が、共感を集めます
- 関係の始まりとして:こちらの当たり前を教える人と教わる人。その間に生まれる関係が、友情や恋の始まりとして描かれます
- 細かく決めるほど身近に:「海外帰りの子」ではなく、どの町で何をして過ごしたかまで決まった人物ほど、読む人が自分や知り合いを重ねやすくなります
よくある質問
帰国子女キャラとはどういう意味ですか?
親の仕事の都合などで子どもの頃を海外で過ごし、日本に戻ってきたキャラクターのことです。向こうとこちらの当たり前を両方持っていて、その間で揺れたり、二つを使い分けたりするところに魅力があります。
帰国子女と転校生の違いは何ですか?
転校生は途中から来たという立場、帰国子女は海外で育ったという経歴の言葉です。海外から戻って学期の途中に来れば両方に当たりますが、入学の時から日本の学校にいる帰国子女は転校生ではありません。
帰国子女は女の子にしか使わない言葉ですか?
いいえ。「子女」は息子と娘をまとめた言葉なので、男の子にも使います。女の子の印象が強いのは言葉の字面からで、男性の帰国子女キャラもスポーツ漫画などで多く描かれています。
帰国子女と留学生の違いは何ですか?
留学生は、学ぶために自分で選んで外国へ行く人、または外国から学びに来る人です。帰国子女は親の都合で海外に住んでいたことが多く、本人が選んだ経歴ではない点が違います。
帰国子女キャラは英語が話せないといけませんか?
いいえ。住んでいた国が英語圏とは限りませんし、幼い頃のことで向こうの言葉を忘れている人もいます。英語を期待されて困る場面は、それだけで人物の見せ場になります。
帰国子女とハーフは同じですか?
違います。帰国子女は住んでいた場所の経歴、ハーフは家族のルーツの言葉です。両方に当たる人もいますが、帰国子女だからといって見た目が外国の人らしいわけではありません。
帰国子女キャラを決めつけっぽく見せないコツは?
住んでいた国、いた年齢、向こうで好きだったものを一つずつ決めることです。「英語ができる子」ではなく「八歳から五年間、雪の多い町にいた子」と考えると、一人の人物として立ちます。
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参考にした資料
- コトバンク「帰国子女」(デジタル大辞泉・日本国語大辞典。親の仕事の都合などで長年海外で過ごして帰国した子供)
- 文部科学省『学制百二十年史』「帰国子女教育の充実」(1965年度の附属学校の学級、1967年度の研究協力校、1978年の受け入れ高校、1990年度の人数)
- Wikipedia(英語版)「Kikokushijo」(1970年代と1980年代の受け止め方の変化。英語圏以外で育った人も多い)
- ニコニコ大百科「帰国子女」(プラスの印象が先に立つこと。「帰国生」という言い方)
- ピクシブ百科事典「帰国子女」(キャラクター属性としての描かれ方。スポーツ漫画での使われ方)
- ニコニコ大百科「金剛(艦これ)」(英語が混ざる口調)
- 千鳥かなめ(人物紹介)(アメリカでの生活経験を持つ帰国子女)

