サザノノ 性分帖。 > 立ち位置 > ハッカー
ハッカーキャラとは、コンピューターやネットワークに並外れて詳しく、画面の向こうで腕をふるって物語を動かすキャラクターのことです。小さくて頭のいい子、冷静な電脳戦の専門家、部屋から出ない凄腕など、見た目や暮らしと腕前の差が魅力になります。
要点
- 辞書のハッカーは、コンピューターやネットワークに精通した人のことです。悪意で不正に侵入する人は「クラッカー」と呼んで分けることが多いのですが、日常ではハッカーも悪い意味で使われがちです
- 見分ける条件は3つ。機械やネットに並外れて詳しい・その腕が画面の向こうで働く・その腕で物語の道を開く
- 天才との違いは、腕が働く場所です。天才は分野を問わない才能の大きさ、ハッカーは機械とネットの中で腕をふるう人。両方を持つのが「天才ハッカー」です
- 人気なのは、年下で小柄な凄腕と、ゆるいオタクなのに腕は本物の大人。見た目と腕前の差がよく好まれています
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ハッカーの意味と語源
ハッカーは、辞書(デジタル大辞泉)では、コンピューターやネットワークに精通した人のことです。プログラムを調べて直したり、ネットワークの安全を確かめたりする人を言い、悪意で不正に入りこむ人は「クラッカー」と呼んで分けることが多い、と補足されています。
英語の hack は、もとは手早く間に合わせる仕事や、型破りな工夫を指す言葉でした。1950年代の終わりに、アメリカの大学の鉄道模型クラブの用語集に hacker の項目があり、遊び心のある技を楽しむ人を指していました。2013年の辞書編集部の調べでは、日本では8割近い人が「侵入して不正をする人」の意味で使っていて、本来の意味とずれている言葉の1位になりました。
属性としては、チームの中でどこに立ち、誰のために腕をふるうかで見え方が変わるので、立ち位置の群に入れています。分野を問わない才能の大きさは天才、情報を売り買いする人は情報屋のページで扱っています。
ハッカーキャラかどうかの見分け方
パソコンが得意、頭がいい、というだけではハッカーキャラとは言えません。ハッカーと呼べるのは、次の3つがそろった時です。
- 機械やネットに並外れて詳しい:プログラム、ネットワーク、機械の仕組み。ふつうの人には見えないものが見え、ほかの人が何日もかかることを短い時間でやってのけます
- その腕が画面の向こうで働く:戦いの場に立つより、部屋の中、車の中、遠く離れた場所から力を貸します。体より指と頭が武器です
- その腕で物語の道を開く:閉ざされた扉を開ける、隠された情報を見つける、仲間を導く。ハッカーがいることで、行き止まりだった話が先へ進みます
| こんな時 | 判定 |
|---|---|
| 分野を問わず、並外れた才能そのものが中心 | 天才 |
| 人のつながりや噂から情報を集め、それを売り買いする | 情報屋 |
| 作戦を立てて、人を動かすことが中心 | 策士・参謀 |
| 機械に詳しいのは趣味で、それを人に隠している | 隠れオタク |
| 機械やロボットを発明し、作ること自体が中心 | マッドサイエンティスト |
| 機械やネットに並外れて詳しく、画面の向こうで腕をふるって道を開く | ハッカー |
ハッカーと天才の違い・情報屋・策士との違い
こう覚えると見分けやすくなります。ハッカーは機械とネットの中で腕をふるう人、天才は分野を問わない才能の大きさ、情報屋は情報を売り買いする人、策士・参謀は作戦を立てる人。チームの中では、策士が作戦を立て、ハッカーが道を開けることがよくあります。
| ハッカー | 天才 | 情報屋 | 策士・参謀 | |
|---|---|---|---|---|
| 何を言う言葉か | 機械とネットの腕 | 並外れた才能 | 情報の売り買い | 作戦を立てる頭 |
| どこで働くか | 画面の向こう | 分野を問わない | 人のつながり、町の裏 | 人の上、作戦会議 |
| 誰のために動くか | 仲間や自分の興味のため | 才能が向かう先しだい | 払ってくれる相手 | 勝つため、守るため |
| 崩れる瞬間 | 画面の外で仲間が危ない時 | 才能が通じない場面 | 売れない情報を抱えた時 | 作戦が人を傷つけた時 |
いちばん混ざりやすいのは天才です。天才は絵でも運動でも当てはまる才能の言葉で、ハッカーは腕が働く場所の言葉です。天才でなくても、こつこつ腕を磨いたハッカーはいますし、天才でもコンピューターに触らない人もいます。両方を持つ人が「天才ハッカー」と呼ばれます。
情報屋は情報を商売にする人で、足で集め、人に売ります。ハッカーは自分の手で機械から見つけ出し、仲間のために使うことが多い人です。策士・参謀は作戦を立てる人で、ハッカーは作戦の中で道を開ける役を担うことがよくあります。
ハッカーと近い言葉
| クラッカー | ホワイトハッカー | オペレーター・ナビ | スーパーハカー | |
|---|---|---|---|---|
| どんな言葉か | 悪意で入りこみ、壊す人 | 腕を守るために使う人 | 遠くから仲間に指示や情報を送る役 | ネットで生まれた冗談まじりの言い方 |
| ハッカーとの関係 | 「作る人と壊す人」と分けられる。物語では敵のハッカーに多い | 反対に悪意のある人はブラックハッカーと呼ばれる | ハッカーがよく担う役目。役目なので、ハッカーでない人もいる | 大げさに名乗るほど怪しい、というからかいにも使う |
ハッカーキャラの型
ハッカーキャラは、その腕をどこで使うかと、誰のために使うかで型が分かれます。小さくて頭のいいチームの知恵袋から、冷静な電脳戦の専門家、部屋から出ない凄腕まで、よく描かれる型を並べました。
仲間の中で年下や小柄なのに、いつもノートパソコンを抱えていて、困った時に答えを出してくれる型です。好奇心が強く理屈っぽい所が、チームの冷静な目になります。たとえば、泉光子郎(『デジモンアドベンチャー』)がこの型です。
どんな事態にも顔色を変えず、ネットの中の戦いを現場の指揮と同じように淡々とこなす型です。腕前と判断力の両方で仲間から信頼され、チームを率いる立場に立つこともあります。たとえば、草薙素子(『攻殻機動隊』)がこの型です。
人付き合いが苦手で外に出られないのに、画面の向こうでは誰より頼れる案内役になる型です。仲間に加わることが、少しずつ外の世界とつながるきっかけになります。たとえば、佐倉双葉(『ペルソナ5』)がこの型です。
おっとりした雰囲気で戦うことはできないのに、ネットの中では強い相手と互角に渡り合い、仲間を守る壁になる型です。見た目と腕前の差が、そのまま魅力になります。たとえば、初春飾利(『とある科学の超電磁砲』)がこの型です。
趣味の話ばかりしていて、まじめな場面でもふざけてしまうのに、いざという時にはとんでもない腕前を見せる型です。仲間から雑に扱われても気にしない、懐の深さも魅力です。たとえば、橋田至(『STEINS;GATE』)がこの型です。
どんなに大きな事件も、攻略しがいのあるゲームのように楽しんでしまう型です。軽い口調でゲームの言葉を使い、退屈そうに見えて、手ごわい相手が現れると目の色が変わります。たとえば、銀狼(『崩壊:スターレイル』)がこの型です。
自分の部屋を出ようとせず、布団にくるまったまま機械を自在に操る型です。誰の頼みも聞かないのに、昔なじみの頼みだけはぶつぶつ言いながら引き受けます。たとえば、田山花袋(『文豪ストレイドッグス』)がこの型です。
昼間はふつうの会社員や学生として暮らし、夜になると名前を変えて伝説のハッカーとして動く型です。二つの顔のあいだで揺れることが、物語の入口になります。たとえば、ネオ(『マトリックス』)がこの型です。
ふだんは小さな店を営むふつうの人なのに、裏の世界では高い成功率で知られる伝説の案内人という型です。自分は戦わず、画面の向こうから仲間を目的地へ導きます。たとえば、アキラとリン(『ゼンレスゾーンゼロ』)がこの型です。
現場には出ず、基地から通信で仲間に道を教え、危険を知らせ、情報を渡す型です。姿は見えないのに、その声があるだけで仲間が安心できる存在になります。たとえば、オラクル(『バットマン』シリーズ)がこの型です。
人付き合いを避け、感情を見せず、仕事だけを一人でこなす型です。仲間内でも素顔を知る人がほとんどいないのに、腕前だけは誰もが認めています。そんな人が一人だけ信じる相手を見つけた時、物語が動き出します。
主人公の側を出し抜いていた敵のハッカーが、腕を見こまれたり、自分の目的のためだったりして、味方に加わる型です。昔の自分を知る仲間とのぎこちなさや、敵だった頃の腕が、そのまま頼もしさになります。
ハッカーキャラの作り方と台詞例
ハッカーキャラは、その腕を誰のために使うかを一つ決めると作りやすくなります。仲間のため、自分の興味のため、昔なじみのため、お金のため。理由がはっきりすると、どんな頼みなら引き受け、どんな頼みなら断るのかが自然に決まります。
台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。ハッカーキャラは、表の顔では余裕や皮肉で腕前を見せ、ほころびで画面の外の仲間を気にかけていることがのぞき、信頼した相手には画面の外が苦手なことを打ち明け、独りの時には誰かとつながっていたい気持ちを抱えています。話し方は口振カルテで調整できます。
下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。
自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。
性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。
ドラッグで位置を動かせます
女性のハッカーキャラ
女性のハッカーキャラは、チームを支えるナビゲーター、冷静な電脳戦の専門家、ゲーム感覚で事件に挑む凄腕として描かれます。恋愛がなくても、仲間に頼られ、仲間を導くうちに、画面の外の世界とつながっていく過程が物語になります。
- よくある形
- 部屋から仲間を導くナビゲーター/感情を見せない電脳戦の専門家/ゲームの言葉で話す凄腕/かわいい見た目で守りの腕がずば抜けた後方支援
- 外すなら
- 画面の向こうでは無敵のハッカーが、現実の機械、たとえば自動販売機や洗濯機だけはどうしても使いこなせない形にする。または、人付き合いが得意で明るいのに、腕前だけは誰にも見せず隠している形にする
- 気をつけたいこと
- 「女の子なのに機械に強い」を驚きの中心にしないこと。機械に夢中になったきっかけを一つ決めると、性別ではなくその人の物語として腕前が立ちます
1表の顔人前・ふだん
「次の角を右。見張りは二人、交代まであと三分。のんびり歩いてたら置いてくよ」
モニターが並ぶ暗い部屋で、お菓子をくわえたまま通信機に向かって
2ほころび素が一瞬見える
「応答して。……ねえ、聞こえてるなら、何か言って」
仲間の通信が急に途切れて、キーボードを打つ手が止まって
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「画面の中なら、どこへだって行ける。でも、あなたたちの隣に立つのは、まだちょっとこわい」
任務のあと、部屋の扉越しに仲間と話しながら
4独りの時誰にも見せない本音
「今度、みんなが行くお店の地図、こっそり保存しておこうかな」
仲間の打ち上げの写真が届いた夜、画面の明かりだけの部屋で
男性のハッカーキャラ
男性のハッカーキャラは、チームの知恵袋の少年、ふざけているのに腕は本物のオタクの友人、昼と夜で顔を変える伝説のハッカーとして描かれます。体を張る仲間を画面の向こうから支える役は、相棒や右腕の物語として光ります。
- よくある形
- ノートパソコンを抱えたチームの知恵袋/ふざけた話し方の凄腕のオタク/昼は会社員で夜は伝説のハッカー/布団から出ない昔なじみ
- 外すなら
- 画面の前では誰より速いハッカーが、仲間にパソコンの使い方を教える時だけは、驚くほど丁寧で辛抱強い形にする。または、腕前は平凡なのに、仲間を信じる力だけで大きな仕事をやり遂げる形にする
- 気をつけたいこと
- キーボードを速く打てば何でも解決する、という描き方で済ませないこと。腕前の限界や、どうしても開けられない扉を一つ置くと、仲間と力を合わせる場面が生まれます
1表の顔人前・ふだん
「この程度の仕事なら、カップ麺ができるまでに終わるよ。三分あれば十分」
仲間に頼まれごとをされて、お湯を注ぎながら片手で画面を開いて
2ほころび素が一瞬見える
「無茶するなよ。おまえが倒れたら、ぼくは画面越しに見てることしかできないんだから」
危ない場所へ向かう仲間に、通信を切る直前に早口で
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「おまえらの通信ログ、消すのが仕事なのに、打ち上げの分だけ残してある。バグだ」
打ち上げの帰り道、仲間と二人で夜のコンビニの前に座って
4独りの時誰にも見せない本音
「ぼくが現場にいたら、あいつは怪我をしなかったのかな」
仲間の怪我の知らせを受けた夜、消えたモニターに映る自分の顔を見つめて
女性向けの男性のハッカーキャラ
女性向けの作品では、主人公を画面の向こうから守る年下の天才、人付き合いを避ける孤高の凄腕、主人公にだけ部屋の扉を開ける引きこもりのハッカーとして描かれます。ときめきの中心は、誰とも関わらなかった人が、主人公のためにだけ画面の外へ出てくる瞬間です。
- よくある形
- 主人公を遠くから見守る年下の天才ハッカー/誰とも組まない孤高の凄腕/主人公にだけ扉を開ける引きこもりの幼なじみ/主人公の耳元の声で道案内をする相棒
- 外すなら
- 何でも調べられるハッカーが、主人公のことだけは本人の口から聞きたくて、あえて調べない形にする。または、主人公のほうが機械に強く、ハッカーの彼が主人公に教わる形にする
- 気をつけたいこと
- 主人公のスマホや居場所を勝手に調べることを、守る気持ちや愛情として描かないこと。調べられるのに調べない、という線を見せると、腕前と誠実さの両方が伝わります
1表の顔人前・ふだん
「ドアの鍵、三秒で開けたね。感心した。用件は、ぼくがこのログを読み終わるまでに」
モニターだけが光る部屋で、振り返りもせずに
2ほころび素が一瞬見える
「……で、もう帰るの? べつに、もう少しいてもいいけど」
主人公が上着を手に取ったのを見て、思わず椅子を回して
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「きみのことは、調べようと思えば全部わかる。でも、きみの口から聞きたいんだ」
主人公の名前を検索しかけた画面を、自分で閉じて
4独りの時誰にも見せない本音
「外の天気なんて、何年も気にしてなかったのに」
主人公が「明日は晴れるって」と言っていたのを思い出し、久しぶりにカーテンを開けて
男性向けの女性のハッカーキャラ
男性向けの作品では、主人公より年下で小柄な天才ハッカー、主人公の部屋に入りびたるゲーム好きの凄腕、主人公の耳元で道案内をするナビゲーターが人気です。生意気な口ぶりと、画面の外ではおどおどしてしまう落差、見た目と腕前の差が見せ場になります。
- よくある形
- 主人公を「先輩」と呼んでからかう年下の天才ハッカー/主人公の部屋でゲームばかりしている凄腕/任務中は主人公の耳元で道案内をするナビ/人前では一言も話せない引きこもりの少女
- 外すなら
- 生意気な天才ハッカーが、主人公の古いゲーム機の対戦だけはどうしても勝てず、毎日挑みに来る形にする。または、主人公のほうが彼女の腕の一番の理解者で、彼女の作ったものを誰より楽しんでいる形にする
- 気をつけたいこと
- 小柄で年下であることを、子どもっぽさや守られるだけの役に使わないこと。腕前で主人公を助け、主人公と対等に並ぶ場面を入れると、一人のキャラとして立ちます
1表の顔人前・ふだん
「先輩、それ十回目の同じミス。しょうがないから、わたしが全部やっといてあげる」
主人公のパソコンを横から奪い取って、指を鳴らしながら
2ほころび素が一瞬見える
「ありがとうって……べつに、言われるほどのことじゃないし」
主人公に頭をなでられて、フードを深くかぶり直して
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「先輩、画面見ながらでいいから話して。……あ、今こっち見た。それは、まだ難しい」
いつもの通信ではなく、初めて主人公の隣に座って
4独りの時誰にも見せない本音
「先輩のアカウント、ログイン中の表示を確かめるのが、日課になっちゃった」
夜中に、緑の点がついた主人公の名前をぼんやり眺めながら
ハッカーキャラを書く時のコツと避けたいこと
コツ
- 誰のために腕を使うかを決める:仲間、自分の興味、昔なじみ、お金。理由が決まると、引き受ける頼みと断る頼みの線がはっきりします
- 部屋を一つ決める:モニターが並ぶ暗い部屋、お菓子の袋、フィギュア、布団。ハッカーの部屋は、そのまま人柄を映します
- 画面の外の弱点を置く:人前で話せない、外に出られない、体力がない、家電が使えない。画面の中との差が、愛される隙になります
- 開けられない扉を一つ残す:何でも解決できると物語が止まります。腕前では届かないものがあると、仲間と力を合わせる場面が生まれます
腕を使う場所で変わる見え方
| 腕を使う場所 | どう見えるか | 揺らす出来事 |
|---|---|---|
| チームの後方支援 | 頼もしい、縁の下の力持ち | 画面越しでは仲間を助けられない場面が来る |
| 一人きりの部屋 | 孤高、近寄りがたい | 部屋の外から、扉をたたく人が現れる |
| 表と裏の二つの顔 | ミステリアス、かっこいい | 表の顔の知り合いに、裏の顔を知られる |
| ゲーム感覚の遊び場 | 軽い、楽しそう | 遊びのつもりの一手が、誰かを本当に傷つける |
避けたいこと
- 現実のハッキングの手口や道具の名前を、それらしく細かく書くこと。作中では、何ができたかを書けば十分です
- 人のスマホや居場所を勝手に調べることを、好意や守る気持ちとしてだけ描くこと
- 「オタクで引きこもりだから」を、笑いものにする理由として使うこと
- キーボードを速く打つだけで、どんな問題もすぐに解決させること
ハッカーに合う口調・組み合わせやすい属性
合う口振(口振カルテへ)
ハッカーは立ち位置の属性なので、口振は「画面の向こうでの話し方」と「画面の外での話し方」の差で選びます。通信では淀みなく指示を出すのに、顔を合わせると口ごもる、という差がそのまま個性になります。
組み合わせやすい属性
天才を重ねると、年下でも誰も敵わない天才ハッカーになり、人見知りを重ねれば、画面の向こうでだけ饒舌になるハッカーになります。隠れオタクと重ねると、腕前と趣味を同時に隠している人に。相棒・バディや策士・参謀と組ませると、作戦を立てる人と道を開ける人のコンビになり、情報屋と重ねると、腕で集めた情報を商売にする人になります。
ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)
熱血な人やムードメーカーは、画面の向こうにこもりがちなハッカーとぶつかりやすい属性です。仲間に重ねると「体当たりで突っこんで、毎回ハッカーに道を開けさせる人」「部屋の扉を毎日たたいて、外に連れ出そうとする人」というねじれになり、関係性で並べると引き立ちます。ハッカーが初めて自分から部屋を出て現場に来た時、二人の関係がはっきり変わります。
ハッカーキャラの歴史
ハッカーは、もとは遊び心のある技を楽しむ人をほめる言葉でした。映画や小説で、画面の向こうから世界を動かす人として描かれるようになり、日本のアニメやゲームでは、チームを支える頼もしい仲間として定番になっています。
年表を開く
アメリカの大学の鉄道模型クラブの用語集に、hacker の項目が載ります(1959年)。今の意味に近い使い方は、1963年の大学新聞に見られます。
コンピューターに詳しい高校生が、知らずに大変な事件を起こしかける映画が公開されます(1983年)。翌年には、ネットの中を駆ける人々を描いた小説が出版され、本来の意味を守るため「クラッカー」という言葉も作られました(1985年)。
電脳化した社会で、超一流のハッカーが部隊を率いる漫画(1989年)、ノートパソコンを抱えた小学生が仲間を支えるアニメ(1999年)、昼は会社員で夜はハッカーの男が主人公の映画(1999年)が生まれます。
ふざけた話し方なのに腕は本物のオタクの友人(2009年)、守りの腕に優れた中学生のオペレーター(2009年アニメ)、部屋から出られない天才少女が仲間のナビになるゲーム(2016年)など、仲間を支えるハッカーが人気になります。
辞書の編集部の調べで、8割近い人がハッカーを「侵入して不正をする人」の意味で使っていると分かり、本来の意味とずれている言葉の1位になります。
ハッキングが得意なキャラについての読者アンケートが行われ(237人、女性が約7割)、年下で小柄な凄腕と、ゆるいオタクなのに腕は本物の大人が上位に並びました。
宇宙をゲームとして楽しむ凄腕ハッカーが登場するゲーム(2023年)や、表はビデオ屋、裏では伝説の案内人という兄妹が主人公のゲーム(2024年)が人気になります。
小説家になろうでは、題名に「ハッカー」が入る作品が132件あります。「天才ハッカー」のほか、令嬢が実は凄腕ハッカーだった話、平凡な人が実は伝説のハッカーだった話が目立ちます。
今のハッカーキャラのイメージ
- 見た目と腕前の差:年下で小柄な子や、ゆるいオタクの大人が、とんでもない腕前を見せる。その差が、今の見どころです
- チームの後方支援:現場で戦う仲間を、画面の向こうから導くナビやオペレーターの役は、ハッカーの定番の立ち位置です
- ゲームとつながる:ハッカーのキャラは、ゲーム好きとして描かれることが多く、最近のゲームでは、世界そのものをゲームのように遊ぶ凄腕も人気です
- 正体を隠した凄腕:令嬢や平凡な学生、清掃員が、実は伝説のハッカーだったという話も好まれています
よくある質問
ハッカーキャラとはどういう意味ですか?
コンピューターやネットワークに並外れて詳しく、画面の向こうで腕をふるって物語を動かすキャラクターのことです。閉ざされた扉を開ける、隠された情報を見つける、仲間を導くなど、ハッカーがいることで物語の道が開けます。
ハッカーは悪い意味の言葉ですか?
もとは、コンピューターに精通した人や、遊び心のある技を楽しむ人をほめる言葉でした。悪意で不正に入りこむ人は「クラッカー」と呼んで分けることが多いのですが、日常では悪い意味で使われることがほとんどです。
ハッカーと天才の違いは何ですか?
天才は、絵でも運動でも当てはまる、分野を問わない才能の大きさの言葉です。ハッカーは、機械とネットの中で腕をふるう人の言葉で、天才でなくても腕を磨いたハッカーはいます。両方を持つ人が「天才ハッカー」と呼ばれます。
ハッカーとクラッカーの違いは何ですか?
ハッカーはコンピューターに精通した人、クラッカーは悪意で入りこんで壊す人です。「ハッカーは作る人、クラッカーは壊す人」と言い分けられることもあります。物語では、敵のハッカーがクラッカーにあたることが多くあります。
ハッカーキャラはなぜ小柄で年下のキャラが多いのですか?
体を使わず、頭と指で戦う役なので、体格や年齢と腕前の差がそのまま見せ場になるからです。チームの頭脳担当は背が低く眼鏡をかけた子、という型は英語の創作にもあります。
ハッカーキャラを魅力的に書くコツは?
誰のために腕を使うかと、画面の外の弱点を一つずつ決めることです。そのうえで、その人らしい部屋と、腕前では開けられない扉を一つ置くと、仲間と力を合わせる場面が生まれます。
次に読む
参考にした資料
- Weblio「ハッカー」(デジタル大辞泉:コンピューターやネットワークに精通した人、クラッカーとの区別)
- Wikipedia(日本語版)「ハッカー」(もとの意味、作る人と壊す人、1985年のクラッカー)
- Wikipedia(英語版)「Hacker culture」(1959年の鉄道模型クラブの用語集)
- GIGAZINE「ハッカー」の最古の用例についての記事(2019年)(1963年の大学新聞)
- ScanNetSecurity 大辞泉編集部の調査の記事(2013年)(本来と違う意味で使われる言葉の1位)
- ピクシブ百科事典「ハッカー」(もとの意味、クラッカーとの区別)
- ニコニコ大百科「スーパーハカー」(ネットスラング)
- TV Tropes「The Smart Guy」(チームの頭脳担当、背が低く眼鏡)
- TV Tropes「Voice with an Internet Connection」(耳元の通信で支える役)
- Wikipedia(日本語版)「デジモンアドベンチャー」(ノートパソコンを持つ小学生、1999年)
- Wikipedia(日本語版)「攻殻機動隊」(超一流のハッカーが率いる部隊、1989年)
- Wikipedia(日本語版)「ペルソナ5」(天才ハッカーのナビ、2016年)
- Wikipedia(日本語版)「とある科学の超電磁砲」(風紀委員のオペレーター)
- ピクシブ百科事典「橋田至」(ハッキングと発明で活躍するオタク)
- ピクシブ百科事典「田山花袋(文豪ストレイドッグス)」(引きこもりの元探偵社員、電子機器を操る異能)
- 4Gamer『崩壊:スターレイル』銀狼の紹介記事(2023年)(宇宙をゲームとして楽しむ凄腕ハッカー)
- ファミ通『ゼンレスゾーンゼロ』の紹介記事(2024年)(ビデオ屋の兄妹、プロキシ)
- Wikipedia(日本語版)「マトリックス (映画)」(昼はプログラマー、夜はハッカー、1999年)
- Wikipedia(英語版)「Barbara Gordon」(基地からヒーローを支えるオラクル)
- アニメ!アニメ! ハッキングキャラの読者アンケート(2021年)(237人、女性約7割)
- 小説家になろう 小説API「ハッカー」(2026年11月4日時点、132件)

