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マネージャーとは、部活のチームを裏で支え、表に出る人が力を出しきれるように動き続けるキャラクターのことです。試合には出なくても、一緒に戦っているという誇りが、人物の見どころになります。
要点
- 辞書では「運動部などで、チームの庶務・会計などの世話をする人」です。このページは部活のマネージャーを扱い、アイドルや芸能人のマネージャーは別のページにまとめます
- 見分ける条件は3つ。支える役目を引き受けている・自分は表に立たない・結果を一緒に背負う
- 世話焼きとは、言葉の種類が違います。マネージャーは役目、世話焼きは性格。世話焼きでないマネージャーも、マネージャーでない世話焼きもいます
- 仕事を完璧にこなす人、部員を第一に考える人、一緒に戦っていると感じさせる人が好まれています
見出しの一覧
マネージャーの意味と語源
「マネージャー」は英語の manager から来た言葉で、辞書(デジタル大辞泉)には4つの意味が載っています。ホテルなどの支配人、運動部などでチームの庶務・会計などの世話をする人、芸能人について仕事の交渉や世話にあたる人、そして企業の管理職です。
物語でよく出てくるのは、2つ目の部活のマネージャーと、3つ目の芸能のマネージャーです。部活のマネージャーは、ドリンクや道具の準備、タイムの計測、記録、声かけなど、選手が練習と試合に集中できるように動きます。自分は試合に出ず、選手を支える立場です。
属性としては、支える役目を引き受けた立場が、周りの見る目や物語の流れを決めるので、立ち位置の群に入れています。このページは運動部・文化部のマネージャーを扱います。アイドルや芸能人を支えるマネージャーはアイドルマネージャー・プロデューサーのページにまとめ、会社の管理職としてのマネージャーは扱いません。
マネージャーキャラかどうかの見分け方
よく気がつく、面倒見がいい、というだけではマネージャーキャラとは言えません。マネージャーと呼べるのは、次の3つがそろった時です。
- 支える役目を引き受けている:部に入り、マネージャーという役目を名乗っています。気が向いた時に手伝うのではなく、毎日の仕事として支えます
- 自分は表に立たない:コートにもグラウンドにも選手としては立ちません。拍手を浴びるのは選手で、自分はその後ろにいます
- 結果を一緒に背負う:試合に出なくても、負ければ悔しく、勝てば泣くほどうれしい。外から見ている応援の人とは違い、チームの内側にいます
世話焼き・献身・監督・コーチとの違い
マネージャーは、支える性格や、チームを導く役目の言葉とよく混ざります。こう覚えると見分けやすくなります。マネージャーは支える役目、世話焼きは性格、献身は大事にしている生き方、監督・コーチは鍛える役目。
| マネージャー | 世話焼き | 献身 | 監督・コーチ | |
|---|---|---|---|---|
| 何を言う言葉か | 部のチームを支える役目 | つい人の面倒を見る性格 | 誰かのために身を捧げる生き方 | 選手を鍛えて勝たせる役目 |
| 支える相手 | 自分の部の選手 | 目の前の困っている人 | 決めた相手や使命 | 自分のチームの選手 |
| どこにいるか | ベンチの端、コートの外 | どこにでも | 相手のすぐそば | ベンチの中央 |
| 崩れる瞬間 | 自分は役に立っているのかと迷った時 | 世話を断られた時 | 捧げる相手を失った時 | 自分の采配で負けた時 |
いちばん並べられるのは世話焼きです。分かれ目は、役目か性格かです。世話焼きは、頼まれなくても人の面倒を見てしまう性格なので、部活がなくても家でも出ます。マネージャーは、支えることを役目として引き受けた人です。だから、無口で愛想がなくても、仕事を完璧にこなす人は立派なマネージャーです。世話焼きの性格を持ったマネージャーは、いちばん分かりやすい組み合わせです。
献身は、自分を後回しにしてでも誰かのために尽くす生き方で、マネージャーの心の芯になることがあります。監督・コーチは同じ裏側にいても、選手を鍛えて起用を決める人です。マネージャーは選手の横に並び、記録や情報で戦います。
マネージャーと近い言葉
| 部活のマネージャー | 芸能マネージャー | 記録員 | |
|---|---|---|---|
| どんな仕事か | 準備、計測、記録、声かけなど部の世話 | スケジュール、仕事の交渉、守ること | 試合でスコアをつける |
| 物語での役 | 選手のいちばん近くで、毎日を見ている人 | アイドルの素顔を知る大人(別のページで扱います) | ベンチに入って試合を一緒に戦う人 |
マネージャーキャラの型
マネージャーキャラは、どうやって支えるかと、なぜその場所を選んだかで型が分かれます。運動部を中心に、年代の違う例を入れています。
口数が少なく、表情もあまり変えないのに、仕事は誰より正確な型です。選手からの信頼が厚く、いるだけで部が締まる。静かに見える胸の内には、チームへの熱い思いが秘められています。たとえば、清水潔子(『ハイキュー!!』)がこの型です。
勢いで入部した新米で、怖がりで、よく慌てる型です。けれど自分にしかできない仕事を見つけて、少しずつ部に欠かせない人になっていく。選手と一緒に育つ姿が、読者の目線になります。たとえば、谷地仁花(『ハイキュー!!』)がこの型です。
相手チームのデータを集め、選手の伸び方まで読んで、作戦の土台を作る型です。明るく人懐っこいのに、分析を語る時だけ別人のように鋭い。試合に出なくても、ベンチから試合を動かします。たとえば、桃井さつき(『黒子のバスケ』)がこの型です。
物怖じせず、乱暴な選手にもはっきりものを言う型です。基本を一から叩きこみ、弱気な選手には大事な場面で喝を入れる。部員が強く出られない、部の姉さんのような存在です。たとえば、彩子(『SLAM DUNK』)がこの型です。
子どものころの約束や夢を、マネージャーとして一緒に追いかける型です。選手のことを誰より昔から知っているので、支え方に遠慮がない。夢を託す相手と、自分の夢が重なります。たとえば、浅倉南(『タッチ』)がこの型です。
やる気のない部に飛びこみ、仕組みから変えていく型です。練習の決め方、部員の役割、話し合いのやり方。選手の外側から組織を動かし、チームを本気にさせます。たとえば、川島みなみ(『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』)がこの型です。
部の仕事はきちんとこなしながら、自分の好きなものには目がない型です。そのこだわりが、思わぬ形で選手の役に立つ。おかしさと頼もしさが一緒にある、場を明るくするマネージャーです。たとえば、松岡江(『Free!』)がこの型です。
けがなどで選手をあきらめた経験者が、別の部のマネージャーになる型です。最初はやる気がなくても、懸命な選手の姿に動かされ、自分の知識で部を強くしていく。無理な練習には誰より厳しく怒ります。たとえば、櫻井玄哲(『クロス・マネジ』)がこの型です。
マネージャーキャラの作り方と台詞例
マネージャーキャラは、なぜ支える側を選んだのか、どんな支え方が得意なのかで作る属性です。どの部のマネージャーか、自分も選手だったのか、何をきっかけに入ったのか、選手とどんな距離でいるのかを決めると、人柄がはっきりします。
台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。マネージャーキャラは、表の顔では仕事の顔で動き、ほころびで選手への思いがにじみ、信頼した相手には自分は役に立っているのかという迷いを話し、独りの時には表に立てない自分と向き合っています。話し方は口振カルテで調整できます。
下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。
自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。
性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。
ドラッグで位置を動かせます
女性のマネージャーキャラ
女性のマネージャーキャラは、仕事のできる先輩、慌てながら育つ新人、データで戦う参謀として描かれることが多い形です。誰かの恋の相手としてではなく、チームの一員として自分の仕事に誇りを持っている姿が、今は好まれています。
- よくある形
- 無口で表情は変わらないのに、仕事は誰より正確な先輩マネージャー/怖がりで慌てながら、得意なことで部を助ける新人/明るい笑顔で、相手校のデータをすべて覚えている参謀/選手をやめて、同じ部のマネージャーに移った元選手
- 外すなら
- いつも冷静な敏腕マネージャーが、負けた試合のあとだけ、誰もいない倉庫でスコアブックを抱えて泣いている形にする。または、明るくて誰とでも話せる新人が、部員を悪く言う他校の生徒にだけ、一歩も引かない形にする
- 気をつけたいこと
- 「女の子だから支える側」を理由にしないこと。なぜ選手ではなくマネージャーを選んだのか、自分なりの理由を一つ決めると、ただのお世話係ではなく、自分の意思で戦う人に見えます
1表の顔人前・ふだん
「ドリンクは右から順番。テーピングはベンチの下にあるから」
試合前の体育館で、クリップボードから目を上げずに
2ほころび素が一瞬見える
「……今のサーブ、去年は入らなかったやつだ」
記録をつける手を止めて、思わずコートを見つめて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「一年の春は私もコートにいたの。三日でやめた。ボール磨く手が、まだ覚えてる」
引退試合の前の日、後輩のマネージャーと二人でボールを磨きながら
4独りの時誰にも見せない本音
「あの子たちの三年間、全部ここに書いてある。私の三年間も」
夜の部室で、積み上げた記録ノートの背表紙をなぞって
男性のマネージャーキャラ
男性のマネージャーキャラは、けがで選手をあきらめた経験者や、データで戦う部の頭脳として描かれることが多い形です。知識と経験をいかして、選手の一番の理解者になる姿が見どころです。
- よくある形
- けがで選手をやめ、別の部のマネージャーになった経験者/女子の部を支える、競技経験のあるマネージャー/データと分析で戦う、口数の少ない部の頭脳/部長に頼みこまれて、しぶしぶ雑用を引き受けた同級生
- 外すなら
- やる気がないふりをしている元選手のマネージャーが、無理な練習をする選手にだけ本気で怒る形にする。または、口数の少ない分析係が、後輩の初めての公式戦だけはスタンドの一番後ろで見ている形にする
- 気をつけたいこと
- 「男なのにマネージャー」と、珍しさを笑いの種にしないこと。選手をやめた悔しさや、支える側を選んだ理由を一つ決めると、自分の場所を見つけた人として描けます
1表の顔人前・ふだん
「相手の七番、左に切り返す癖がある。三本に一本は同じだ」
ミーティングで、手書きの資料を部員に配りながら
2ほころび素が一瞬見える
「……その足でまだ走る気か。今日はもう終わりだ」
練習中、足をかばう選手に気づいて、珍しく声を荒らげて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「お前の膝、三年前の俺と同じ音がする。だから今日、交代を出した。恨んでいい」
大会の帰りのバスで、隣に座ったキャプテンにだけ
4独りの時誰にも見せない本音
「一回くらい、こっち側でよかったって思えるかな」
誰もいないグラウンドで、片づけ忘れたボールを一つ拾って
女性向けの男性のマネージャーキャラ
女性向けの男性のマネージャーキャラは、主人公を一番近くで支え、主人公ががんばる姿を誰より喜ぶ姿が見どころです。主人公を選手にすると、支えられる側として大切にされる心地よさが描けます。
- よくある形
- 主人公の部に入ってきた、無愛想だけど仕事の早い同級生/けがを隠す主人公に、誰より先に気づくマネージャー/選手をやめて、主人公の部を支える側に回った元選手/主人公の夢を、本人より先に信じてくれる人
- 外すなら
- 完璧に仕事をこなすマネージャーが、主人公の決勝の日だけは手が震えて、ペットボトルのふたが開けられない形にする。または、厳しいマネージャーが、主人公が初めて負けた日だけ、何も言わずに帰り道を並んで歩く形にする
- 気をつけたいこと
- 支えることと、管理して縛ることを混ぜないこと。連絡先や行動を見張る、部のためと言って言うことを聞かせる、といった関係は、守っているのではなく支配です。主人公の選んだ道を応援する人として描きます
1表の顔人前・ふだん
「アップはあと五分。テーピング、巻き直すから座って」
大会の控え場所で、救急箱を開けながら主人公を見ずに
2ほころび素が一瞬見える
「……さっきの一本、ベンチから見てて、ちょっと危なかった」
試合を終えた主人公に水を渡し、目をそらして
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「レギュラー表を書いたのは俺だ。お前の名前を消した手で、明日もテープを巻く。逃げない」
レギュラーを外された夜、誰もいない体育館の前で主人公にだけ
4独りの時誰にも見せない本音
「札を外す時、名前を呼んでしまった。三年間、一度も呼ばなかったのに」
引退の日の部室で、主人公の名前が書かれたロッカーの札を外しながら
男性向けの女性のマネージャーキャラ
男性向けの女性のマネージャーキャラは、主人公の部を支え、主人公のがんばりを一番近くで見ている人として描かれます。かわいく応援してくれる人というだけでなく、自分の仕事に誇りを持ち、時には主人公を叱る頼もしさが好まれます。
- よくある形
- 主人公の部の、明るくて世話好きなマネージャー/幼なじみで、主人公の夢を一緒に追いかけるマネージャー/主人公にも遠慮なく喝を入れる先輩マネージャー/弱小の部を立て直そうと燃えるマネージャー
- 外すなら
- いつも主人公を応援しているマネージャーが、主人公が練習をさぼった日だけは口をきかない形にする。または、世話好きに見えるマネージャーが、実は部で一番勝ちにこだわっている形にする
- 気をつけたいこと
- マネージャーを、選手のごほうびや恋愛の相手役としてだけ置かないこと。洗濯や料理をする人として描くより、部のために何を考え、何を選んでいるのかを見せると、仲間として好かれます
1表の顔人前・ふだん
「はい、タオル。ぼーっとしてる暇ないよ、あと二本!」
ベンチから身を乗り出し、主人公の背中を軽く押して
2ほころび素が一瞬見える
「……そのフォーム、何回も見たから分かる。今日のが一番いい」
片づけの途中、主人公の素振りを見て、手を止めて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「私は試合に出られない。だから、あんたが出る試合は全部、私の試合なの」
予選の前の夜、帰り道の自販機の前で主人公にだけ
4独りの時誰にも見せない本音
「勝ってほしい。それだけで、こんなに苦しくなるんだ」
試合の前の晩、ユニフォームの番号を一枚ずつ確かめながら
マネージャーキャラを書く時のコツと避けたいこと
コツ
- 支える側を選んだ理由を決める:けがで選手をやめた、表に立つのが怖かった、誰かとの約束、ただその人たちが好きだった。理由があると、雑用の一つ一つに意味が出ます
- 得意な支え方を一つ持たせる:記録、分析、段取り、声かけ、デザイン、交渉。何で部を支えているのかがはっきりすると、ただのお世話係になりません
- 表に出られない気持ちを描く:一緒に戦っているのに、選手としてコートに立てない。そのもどかしさが、マネージャーならではの見せ場になります
- 選手から返ってくるものを置く:お礼の一言、勝った日の目くばせ、引退の日の寄せ書き。支える側が報われる場面があると、関係が一方通行になりません
選手との距離で変わる見え方
| 選手との距離 | どう見えるか | 揺らす出来事 |
|---|---|---|
| 一歩引いて仕事に徹する | 冷静、少し遠い | 仕事だけでは届かない、選手の悩みに気づく |
| 仲間として横に並ぶ | 明るい、部の一員 | 選手と同じ悔しさを、自分は背負えないと知る |
| 上から叱って引っぱる | 頼れる、怖い | 叱った相手が、本当に折れそうになる |
| 昔からのつながりで支える | 遠慮がない、近すぎる | 相手が自分の知らない顔を見せ始める |
| 外から来た経験者として支える | 詳しい、少し冷めている | 選手の熱に、自分の昔を思い出す |
避けたいこと
- 性別を理由に支える側に置くこと。マネージャーを選んだのは、その人自身の理由として描きます
- 洗濯や料理、差し入れだけをする人として描くこと。現実でも、性役割の押しつけではないかと議論されてきた言葉です。何を考えて部を支えているのかを見せます
- マネージャーを、選手のごほうびや恋愛の相手役としてだけ置くこと。仕事に誇りを持つ、チームの一員として描きます
- 支えることと、管理して縛ることを混ぜること。選手の行動を見張る関係は、守っているのではなく支配です
- 有名なマネージャーの決め台詞や名場面を、そのまま借りること。型は借りても、言葉はそのキャラ自身から作ります
マネージャーに合う口調・組み合わせやすい属性
合う口振(口振カルテへ)
マネージャーは立ち位置の属性なので、口振は「裏方として選手にどう声をかけるか」で選びます。礼儀正しく段取りを伝えるのか、短く必要なことだけ言うのか、世話を焼きながら話すのか、さっぱりと尻を叩くのかで、同じマネージャーでも印象が変わります。
組み合わせやすい属性
マネージャーに努力家を重ねると、誰も見ていないところでルールや手当ての勉強を続ける人に。常識人を重ねれば、個性の強い部員たちをまとめる、部で一番まともな人になります。姉御肌を重ねると、遠慮なく尻を叩く部の姉さんに、心配性を重ねると、選手のけがや体調に誰より早く気づく人になります。ポーカーフェイスを重ねれば、表情は変わらないのに胸の内は誰より熱い敏腕マネージャーに。元気キャラを重ねると、ベンチから一番大きな声を出す、部のもう一人の応援団になります。
ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)
トラブルメーカーやマイペースは、マネージャーとぶつかりやすい属性です。一人に重ねるより、関係性で並べると引き立ちます。騒ぎを起こし続ける問題児、時間も段取りも気にしない選手。マネージャーがいちばん手を焼き、引退の日にいちばん名前を呼ぶのは、たいていこういう人です。
マネージャーキャラの歴史
部活のマネージャーは、日本の学校の運動部で長く続いてきた役目です。物語の中では、主人公の幼なじみのヒロインから、仕事のできる仲間、データで戦う参謀、組織を変える改革者へと、時代ごとに描かれ方が広がってきました。ここでは、主な出来事をまとめます。
年表を開く
幼なじみの双子と、野球部のマネージャーを務めるヒロインを描いた野球漫画の連載が始まり、1985年にアニメになります。スポーツ漫画のヒロインがマネージャーを務める形は、1980〜90年代の作品に多く見られる定番になりました。
夏の全国高校野球で、女子が記録員としてベンチに入ることが初めて認められ、9校の女子マネージャーがベンチ入りします。
高校野球部のマネージャーが経営学の本を手がかりにチームを変えていく小説が12月に発売されます。2011年には累計約180万部となり、アニメと映画にもなりました。マネージャーが組織を動かす人として描かれ、大きな話題になります。
高校バレー部の漫画の連載が始まり、2014年にアニメになります。寡黙で有能な先輩マネージャーと、慌てながら育つ新人マネージャーは、のちのマネージャーキャラの読者投票で上位に並びました。同じ年、けがで選手をやめた男子が女子ラクロス部のマネージャーになる漫画も連載されています。
夏の甲子園の公式練習で、補助をしていた女子マネージャーがグラウンドから出るよう求められ、大きな議論になります。翌2017年の春から、女子部員も練習の補助に入れるようになりました。
アニメ!アニメ!の「“マネージャー”キャラといえば?」で、2年続けて高校バレー部のマネージャーが1位になります。運動部のマネージャーが上位の多くを占めました。
今のマネージャーキャラのイメージ
- 仕事のできる人が好まれる:仕事を完璧にこなす、選手から信頼されている。そんなマネージャーが好まれています。かわいさより、腕前と誇りが魅力の中心です
- 一緒に戦う仲間:マネージャーも一緒に戦っている、と感じさせる描き方が好まれています。ヒロイン役より、チームの一員として描かれる形が中心です
- データで戦う参謀:相手の情報を集め、選手の成長まで読むマネージャーも好まれています。ベンチから試合を動かす、頭脳としての役割が見どころになっています
- 部の外から来た支え手:選手をやめた経験者や、ほかの競技をしていた人が、知識をいかしてマネージャーになる形も描かれています。性別にかかわらず、自分の経験で部を強くする人として登場します
- 「女子マネ」という言葉への議論:運動部のマネージャーは長く女子の役目とされ、性役割の押しつけではないかと議論されてきました。一方で、自分で選んだチームのポジションだと考える人もいます。創作でも、性別ではなく本人の理由で支える側にいるマネージャーが描かれるようになっています
よくある質問
マネージャーキャラとはどういう意味ですか?
部活のチームを裏で支え、選手が力を出しきれるように動き続けるキャラクターのことです。支える役目を引き受け、自分は試合に出ず、結果を一緒に背負うことが条件になります。
マネージャーと世話焼きの違いは何ですか?
マネージャーは役目、世話焼きは性格です。世話焼きは頼まれなくても人の面倒を見てしまう性格で、部活がなくても出ます。マネージャーは支えることを役目として引き受けた人で、無口で愛想がなくても仕事をこなしていればマネージャーです。
マネージャーと監督・コーチの違いは何ですか?
監督・コーチは、選手を鍛え、起用や作戦を決める人です。マネージャーは、準備や記録、情報集めなどで選手を支える人です。データで作戦の土台を作るマネージャーもいますが、試合の采配は監督が決めます。
部活のマネージャーと芸能マネージャーの違いは何ですか?
部活のマネージャーは、運動部などで準備や記録、声かけなど部の世話をする人です。芸能マネージャーは、アイドルや俳優のスケジュールを組み、仕事の交渉をし、本人を守る人です。どちらも表に出る人を裏で支える立場ですが、性分帖では芸能マネージャーをアイドルマネージャー・プロデューサーのページで扱います。
人気のマネージャーキャラにはどんな型がありますか?
仕事を完璧にこなす寡黙な先輩、慌てながら育つ新人、情報を集めて戦う参謀などが、よく描かれる型です。仕事への誇りと、選手を第一に考える姿が好まれています。
マネージャーキャラを魅力的に書くコツは?
支える側を選んだ理由と、得意な支え方を一つずつ決めることです。そのうえで、試合に出られないもどかしさと、選手から返ってくるものを描くと、ただのお世話係ではない、チームの一員として伝わります。
次に読む
参考にした資料
- Weblio「マネージャー」(デジタル大辞泉:支配人、運動部の庶務・会計などの世話、芸能人の仕事の交渉や世話、管理職)
- 順天堂大学 卒業研究「大学運動部におけるマネージャーの言動」(ドリンク作り・タイマー・用具・声かけ、サポーターとしての立場)
- 大阪大学『日本学報』第37号のマネージャー論(女子マネージャーへの批判と、チームのポジションとしてのマネージャー)
- 筑波大学 卒業論文「女子マネージャー文化と『母性』」(女子マネージャー制度の歴史、1996年のベンチ入り、2016年の甲子園練習)
- 東京スポーツ「甲子園と女性の歴史」(1996年夏に女子記録員、9校の女子マネジャー)
- 東京スポーツ 2016年の甲子園練習のその後(規定の変更、2017年春から女子部員の練習参加)
- デイリースポーツ 2017年センバツの甲子園練習(初めて女子部員の練習補助が実現)
- ORICON『もしドラ』がBOOK部門歴代首位(2009年12月発売、累積179.7万部、アニメ・映画化)
- Wikipedia(日本語版)「タッチ」(1981年連載開始、1985年アニメ、浅倉南)
- Wikipedia(日本語版)「ハイキュー!!」(清水潔子・谷地仁花)
- Wikipedia(日本語版)「黒子のバスケ」(桃井さつき:情報収集と選手を見極める力)
- Wikipedia(日本語版)「SLAM DUNKの登場人物」(彩子:肝の据わった性格、ハリセンで基本を叩きこむ)
- Wikipedia(日本語版)「Free! (アニメ)」(松岡江:水泳部マネージャー、筋肉好き)
- Wikipedia(日本語版)「クロス・マネジ」(2012年連載、櫻井玄哲)
- ジョルダン映画『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(川島みなみと野球部の立て直し)
- アニメ!アニメ!「“マネージャー”キャラといえば?」2022年(118人、女性約80パーセント、清水潔子・松岡江へのコメント)
- アニメ!アニメ!「“マネージャー”キャラといえば?」2023年(323人、女性約80パーセント、清水潔子が2年連続1位)
- TV Tropes「Cute Sports Club Manager」(高校スポーツ漫画の定番、1980〜90年代の作品に多い)

