涙もろい・泣き虫キャラとは?意味・強がりとの違い・仲間のために泣ける人から泣いていないと言い張る人まで型と台詞例|サザノノ 性分帖。

サザノノ 性分帖。 > ふだんの温度 > 涙もろい・泣き虫

涙もろい・泣き虫 なみだもろい・なきむし
ふだんの温度 強がりとの違い 涙もろいと泣き虫の違い 泣き顔が見せ場 男女どちらにも

涙もろい・泣き虫キャラとは、うれしさや悔しさ、こわさや人への思いが、すぐに涙になってあふれてしまうキャラクターのことです。

要点

  • 「涙もろい」は涙が出やすいこと、「泣き虫」はちょっとしたことですぐ泣くことです。泣き虫には人をからかう響きがあるので、この辞典では「涙もろい」を先に置いています
  • 見分ける条件は3つ。気持ちが動くと涙が出る・涙をこらえきれない・泣いても気持ちは折れていない
  • 反対の属性は強がりです。涙もろい人は涙で気持ちを見せ、強がりは涙を隠して平気なふりをする
  • キャラは「何で泣くか」と「泣いたあとにどう動くか」で決まります
見出しの一覧
目次

涙もろい・泣き虫の意味と語源

「涙もろい」は、涙と、こわれやすいことを表す「もろい」を合わせた言葉です。デジタル大辞泉ではちょっとしたことでも涙が出がちなこと、情にほだされやすいことと説明されています。日本国語大辞典によると、平安時代の『蜻蛉日記』(974年ごろ)にすでに「なみだもろく」という用例があり、千年以上使われてきた言葉です。

「泣き虫」は、日本国語大辞典でちょっとしたことでもすぐに泣くこと、またそうした性質の人をあざける語とされています。江戸時代、1791年の洒落本に「泣むし」の用例があります。「弱虫」と同じように、「虫」をつけて人の性質を表す言葉です。子どもをからかう時によく使われる言葉で、本人が言われるといい気持ちはしません。

二つの言葉は、泣く理由で使い分けられます。感動や人の話で涙が出るのが「涙もろい」、小さなことですぐ泣くのが「泣き虫」です。この辞典では、からかう響きの少ない「涙もろい」を先に置き、両方をまとめて一つのページにしています。感情がふだんから表に出やすい性格なので、ふだんの温度の群に入れています。

涙もろい・泣き虫キャラかどうかの見分け方

大事な場面で一度泣くだけでは、涙もろい・泣き虫キャラとは言えません。そう呼べるのは、次の3つがそろった時です。

  1. 気持ちが動くと涙が出る:うれしい、悔しい、こわい、かわいそう。どんな気持ちでも、ほかの人より先に涙になる
  2. 涙をこらえきれない:泣かないようにしても、人前でも涙が出てしまう。泣いたことを周りも知っている
  3. 泣いても気持ちは折れていない:泣いたあとで、立ち上がる、謝る、助けに行く。涙が終わりではなく、次の行動につながっている
こんな時判定
本当は泣きたいのに、涙を見せずに平気なふりをする強がり
泣くより、人に甘えて頼ることで気持ちを出す甘えん坊
泣くより、失敗やうっかりが目立つドジっ子
泣くより、赤くなって照れる照れ屋
見てほしくて、わざと泣いたり落ちこんで見せたりするかまってちゃん
涙を、相手の気を引く手段として計算して使うあざとい
うれしさや悔しさがすぐ涙になり、こらえきれないが、泣いたあとでちゃんと動く涙もろい・泣き虫

強がり・甘えん坊・ドジっ子との違い

涙もろい・泣き虫は、弱さの見せ方が近い属性と混ざりやすい言葉です。こう覚えると見分けやすくなります。涙もろい人は涙で気持ちを見せる、強がりは涙を隠す、甘えん坊は人に頼って気持ちを見せる、ドジっ子は失敗で場をなごませる。

涙もろい・泣き虫強がり甘えん坊ドジっ子
ふだんの態度感情が顔に出やすい平気そう、しっかりして見える人なつこく、頼りたがる明るく、そそっかしい
弱さの見せ方涙になってあふれる隠す。見せないようにする甘えて、人に寄りかかる失敗として表に出る
泣く場面うれしい時も悔しい時も一人になった時だけかまってもらえない時失敗して落ちこんだ時
見せ場泣きながら立ち上がる瞬間こらえていた涙がこぼれる瞬間甘える相手に素直になる瞬間大事な場面で失敗しない瞬間
周りからどう見えるか素直で、ほうっておけない強い人、頼れる人かわいい、手がかかるほほえましい、心配

いちばん比べられるのは強がりです。どちらも心が動きやすいところは同じですが、向きが反対です。涙もろい人は、悲しいことも悔しいことも涙でそのまま見せます。強がりは、涙を見せたら負けだと思って、平気な顔で耐えます。強がりのキャラが一度だけ泣く場面は大きな見せ場になり、涙もろいキャラが泣かずに耐える場面もまた見せ場になります。二人を並べると、泣ける人のそばで、泣けない人が少しずつ肩の力を抜いていく物語が作れます。

甘えん坊とは、涙の向け先が違います。泣き虫が甘えん坊と重なると、泣いて人に頼る形になります。涙もろい人が泣いたあとで自分で動き出すなら、甘えん坊とは別の属性です。ドジっ子とは、泣く理由が違います。ドジっ子の涙は失敗のあとに出ますが、涙もろい人は失敗していなくても、うれしさや感動で泣きます。

涙もろい・泣き虫と近い言葉

泣くことのまわりには、泣き方や泣く理由で使い分ける言葉がたくさんあります。

泣きべそ泣き上戸弱虫男泣き
どんな意味か今にも泣きそうな顔、また泣き出しそうな人酒に酔うと泣く癖。転じて、すぐ泣く人意気地がなく、すぐこわがる人ふだん泣かない男性が、こらえきれずに泣くこと
涙もろい・泣き虫との関係泣き虫の子どもによく使われる。泣く一歩手前の顔泣く場面が決まっている形。お酒の席の涙もろさ泣き虫と並べて使われるが、中心はこわがること反対に、めったに泣かない人の涙。泣き虫とは別の見せ場

涙もろい・泣き虫キャラの型

涙もろい・泣き虫キャラは「何で泣くか」と「泣いたあとにどう動くか」で型が分かれます。

怖がりでも立ち向かう型

ふだんは臆病で、何かあるたびに泣きわめくのに、大事なものを守る場面では逃げずに立ち向かう型です。泣き顔と、ここぞという時の顔の差が魅力になります。たとえば、我妻善逸(『鬼滅の刃』)がこの型です。

どんな気持ちも涙になる型

うれしくても、悲しくても、腹が立っても、感動しても、気持ちが全部涙になって出てくる型です。泣けない仲間がその素直さに憧れる、という関係も作れます。たとえば、雨知祭利(『オンエア!』)がこの型です。眞霜平助(『SAKAMOTO DAYS』)もこの型です。

仲間のために泣ける型

自分のことより、仲間がつらい時や、仲間を守れなかった時に涙を流す型です。強くはなくても、その涙が周りを動かしていきます。たとえば、花垣武道(『東京リベンジャーズ』)がこの型です。

涙が決意に変わる型

最初は自信がなく、すぐ涙ぐんでいた主人公が、憧れに向かって少しずつ強くなっていく型です。涙の意味が、悔しさから決意へと変わっていくところが見どころです。たとえば、緑谷出久(『僕のヒーローアカデミア』)がこの型です。

泣き方の大きさが笑いになる型

ちょっとしたことで大声を上げて泣きわめき、その大げさな泣き方が場面の笑いになる型です。本人は真剣なのに、周りはあきれながら慰めることになります。たとえば、アクア(『この素晴らしい世界に祝福を!』)がこの型です。

泣いて助けを求める型

困ると泣いて、頼れる相手に助けを求める型です。弱いけれど、人の痛みが分かるやさしさを持っているので、周りが手を貸したくなります。たとえば、野比のび太(『ドラえもん』)がこの型です。

人の気持ちに寄り添って泣く型

自分のことでなく、人の悲しみや苦しみに心を寄せて涙を流す型です。涙が弱さではなく、やさしさのしるしとして描かれます。たとえば、本田透(『フルーツバスケット』)がこの型です。ハッサク(『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』)もこの型です。

プレッシャーで涙が出る型

実力はあるのに、自信が持てず、大事な場面の重圧で涙がこぼれてしまう型です。泣くのは弱いからではなく、本気だからこそ。負けず嫌いな一面がのぞく時に印象が変わります。たとえば、勝生勇利(『ユーリ!!! on ICE』)がこの型です。

泣いていないと言い張る型

人情話や感動する場面にすぐ涙するのに、泣いていることを認めない型です。豪快な大人ほど、このちぐはぐさが愛嬌になります。たとえば、フランキー(『ONE PIECE』)がこの型です。

涙もろい・泣き虫キャラの作り方と台詞例

同じ涙もろいキャラでも、キャラの性別や、誰に向けた作品かで「心が動くポイント」が変わります。4つの向きごとに、よくある形と、外し方、台詞例をまとめました。

台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。涙もろいキャラは表の顔ですでに涙が見えているぶん、ほころびでは涙の奥の本音を、信頼した相手には泣いてしまう理由を、独りの時には泣いたあとの決意を見せています。話し方は口振カルテで調整できます。

1表の顔人前・ふだん
2ほころび素が一瞬見える
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
4独りの時誰にも見せない本音

下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。

自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。

性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。

女性の涙もろい・泣き虫キャラ

女性の涙もろいキャラは、人の話や小さな出来事にすぐ心を動かされる姿で描かれます。友達の話にもらい泣きする、映画の予告で泣く、褒められて泣く。泣いてばかりに見えて、誰かのつらさにいちばん早く気づける人でもあります。

よくある形
部活の引退試合で誰より先に泣く後輩/友達の失恋話に一緒に泣く同級生/送別会で読む手紙が最後まで読めない会社員/怒られるとすぐ涙ぐむ新人
外すなら
いつも泣いている彼女が、みんなが泣いている場面でだけ泣かずに支える形にする。または、泣くたびに鼻をかんで、すぐ次の行動に移る切り替えの早い形にする
気をつけたいこと
「女の子だから泣く」と描かないこと。泣く理由を彼女自身の気持ちに結びつけると、涙が記号ではなく人柄になります。泣くことで周りが仕事を代わってくれる、という流れを続けると、ずるく見えてしまうので気をつけましょう
1表の顔人前・ふだん

「先輩、だめ、肩叩かないで。……ほら、もう出てきた」

引退試合のあと、ベンチで先輩に肩を叩かれて

2ほころび素が一瞬見える

「先輩がいない部室、想像したら、だめだった」

片づけの途中、先輩のロッカーの名札を外そうとして手が止まり

3信頼した相手だけ見せると決めた本音

「引退試合で泣いたの、部で私だけ。……先輩、鼻かみながら笑ってたよ。それでいいや」

帰り道、同じ部の親友と並んで歩きながら

4独りの時誰にも見せない本音

「来年は、先輩の代わりに、泣かずに後輩を送り出す側になる」

夜、部屋で、引退試合の写真を手帳にはさみながら

男性の涙もろい・泣き虫キャラ

男性の涙もろいキャラは、臆病で泣きわめく少年から、人情話に弱い豪快な大人まで幅広く描かれます。共通するのは、泣いても逃げないこと。泣きながら立ち向かう、泣きながら仲間をかばう。その姿が、強さとは別の頼もしさを生みます。

よくある形
こわがりなのに仲間をかばう少年/感動する話にすぐもらい泣きする親方/試合に負けて誰より泣く主将/子どもの発表会で号泣する父親
外すなら
泣き虫と言われてきた彼が、泣くことを恥じず「泣いたっていい」と後輩に言える大人になる形にする。または、ふだん泣かない仲間が泣いた時に、泣き慣れている彼だけが落ち着いて寄り添える形にする
気をつけたいこと
泣く男性を「情けない」と笑うためだけに描かないこと。周りがからかう場面を入れるなら、最後には彼の涙が認められる場面を置くと、読者が安心して応援できます
1表の顔人前・ふだん

「無理だって! ……あー、もう、言ってるそばから鼻水出てきた」

練習試合の相手が強豪校だと聞いて、部室の隅で頭を抱えながら

2ほころび素が一瞬見える

「こわいよ。こわいけど、お前が一人で行くほうが、もっとこわい」

試合当日、一人でコートに向かう相棒の袖をつかんで

3信頼した相手だけ見せると決めた本音

「鼻水出てても、パスは通った。三本。お前が泣き顔の俺に投げたからだ」

試合のあと、体育館の裏で相棒と並んで座って

4独りの時誰にも見せない本音

「字、にじんでる。……まあ、読めるからいいか。明日の俺が読めれば」

夜、ノートの最後のページに、今日のことを書きつけて

女性向け作品の男性涙もろい・泣き虫キャラ

女性向けでは、まっすぐに感情を見せる男性の涙が、かわいさとやさしさの両方として描かれます。主人公の前で悔し泣きする、主人公の言葉にうれし泣きする。弱さを隠さない彼が、主人公のためには強くなろうとするところに心が動きます。

よくある形
本番前に不安で涙ぐむスケート選手/主人公の手作りの品に感激して泣くアイドル/映画で主人公より先に泣く幼なじみ/負けた夜に主人公にだけ涙を見せるエース
外すなら
泣いてばかりの彼を主人公が慰める関係から、主人公がつらい時には彼が泣かずに支える関係へ変わっていく形にする。または、彼の涙につられて、ふだん泣かない主人公も泣いてしまう形にする
気をつけたいこと
泣くことで主人公の同情を引き、主人公を自分のそばにとどめる流れにしないこと。涙が主人公の自由を縛る道具に見えると、ときめきより重さが勝ってしまいます
1表の顔人前・ふだん

「ごめん、ちょっと待って。うれしくて、今、前が見えない」

誕生日に、主人公から手作りのお守りを手渡されて

2ほころび素が一瞬見える

「本番、こわい。君に見られてると思うと、もっとこわい。でも、来てほしい」

大会前日の夜、リンクの外で主人公に電話をかけて

3信頼した相手だけ見せると決めた本音

「お守り、ポケットに入れて滑った。転ばなかったのは、たぶん初めてだ。……ほら、また見えない」

大会のあと、誰もいない観客席で、主人公と並んで座って

4独りの時誰にも見せない本音

「次は、うれし泣きで君に会いに行く」

夜、お守りをスケート靴の袋に結びつけながら

男性向け作品の女性涙もろい・泣き虫キャラ

男性向けでは、すぐ泣いてしまうけれど一生懸命なヒロインが描かれます。失敗して泣く、うれしくて泣く、主人公が無事で泣く。くるくる変わる表情の中で、泣き顔がいちばん素直な気持ちを伝えます。コメディでは、大げさな泣き方が笑いを生みます。

よくある形
失敗するたびに泣きつくパーティーの仲間/主人公が帰ってくると泣きながら駆け寄る幼なじみ/感動する話を聞くとすぐ泣く後輩/泣き顔がかわいいと言われて怒るクラスメイト
外すなら
泣いてばかりの彼女が、主人公が泣いている時には泣かずに背中をさする形にする。または、大げさに泣くのはいつも作戦で、本当につらい時だけは泣かない形にする
気をつけたいこと
泣き顔が見たいからと、彼女を何度もつらい目にあわせる流れにしすぎないこと。泣く場面と同じくらい、彼女が笑う場面や、泣いたあとに立ち直る場面を描くと、泣き顔がもっと愛しく見えます
1表の顔人前・ふだん

「うわーん! わたしのお弁当、ひっくり返ったー!」

昼休みの中庭で、ベンチから落ちた弁当箱を前に座りこんで

2ほころび素が一瞬見える

「半分くれるの? ……そういうことされると、また泣いちゃうんだけど」

主人公が自分の弁当を差し出してくれて、鼻をすすりながら

3信頼した相手だけ見せると決めた本音

「泣き止むまで、今日は四分だった。あなた、時計見なかったね。それだけで、もう」

夕方の河川敷で、主人公と並んで座って

4独りの時誰にも見せない本音

「明日はわたしがお弁当作っていく。おいしいって言われたら、たぶんまた泣く」

夜、台所で卵焼きの練習をしながら

この属性から作る性分診断(キャラクター作成診断)を、「涙もろい・泣き虫」の札を置いたところから始めます

涙もろい・泣き虫キャラを書く時のコツと避けたいこと

コツ

  1. 何で泣くかを決める:こわさ、悔しさ、うれしさ、人の痛み。泣くきっかけが決まると、涙がその人の価値観を語るようになります
  2. 泣いたあとの行動を書く:涙もろいキャラの魅力は、泣いたあとに何をするかで決まります。立ち上がる、謝る、助けに行く。涙と行動をセットで描きましょう
  3. 泣き方に段階をつける:目がうるむ、鼻をすする、声を上げて泣く。いつも同じ泣き方にせず、場面の重さで変えると、本当に大きな涙が目立ちます
  4. 泣けない人と並べる:強がりやクールな人の隣に置くと、涙もろい人の素直さと、泣けない人の不器用さが互いに引き立ちます
  5. 泣かない場面を一つ作る:いつも泣く人が、いちばんつらい場面で泣かずに耐える。その一回が、成長や覚悟のしるしになります

涙の理由で変わる見え方

何で泣くかどう見えるか重なりやすい属性
人の話や感動する場面やさしい、情に厚い涙もろいのまま
こわい時臆病、でも憎めない涙もろい・泣き虫のまま
負けた時、うまくいかない時本気、負けず嫌い負けず嫌い
かまってもらえない時さみしがり、手がかかる甘えん坊・寂しがり
相手の気を引きたい時計算高いあざとい

避けたいこと

  • 泣くキャラを「泣き虫」と呼んで笑いものにし続け、最後まで誰もその涙を認めない流れにすること
  • 泣くことで責任を逃れたり、相手を思いどおりに動かしたりする場面を、かわいさとしてくり返すこと
  • 「男なのに泣くな」「女だから泣く」と、性別を泣く理由や叱る理由にすること。泣くかどうかは、その人の性格として描きましょう

涙もろい・泣き虫キャラに合う口調・組み合わせやすい属性

合う口振(口振カルテへ)

口振は「涙まじりの声をどう出すか」で選びます。おずおず小さくなるのか、子どものように屈託なく泣くのか、泣きながらもまっすぐ言うのか、泣きながら熱く叫ぶのかで、同じ涙もろさでも印象が変わります。

組み合わせやすい属性

涙もろさに熱血を重ねると、泣きながら叫んで突き進む人に。甘えん坊なら、泣いて誰かに抱きつく、守ってあげたくなる人になります。ドジっ子なら、失敗しては泣き、泣いてはまた失敗する、にぎやかな人に。負けず嫌いを重ねると、悔し泣きしながら何度でも挑む人になります。世話焼きなら、人の悩みにもらい泣きしながら面倒を見る人に。一途なら、好きな人のことになるとすぐ涙ぐむ人になります。

ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)

強がりやクールのように、涙を見せない属性は、涙もろさと一人に重ねるのは難しい組み合わせです。ただし関係性で並べると引き立ちます。何にでも泣く人の隣で、絶対に泣かない強がりが、ある日つられて涙をこぼす。いつも冷静なクールな人が、泣いている相棒にだけ黙ってハンカチを差し出す。泣ける人と泣けない人が並ぶと、涙の意味そのものが物語になります。

涙もろい・泣き虫の歴史

涙もろい・泣き虫がキャラクターの属性として呼ばれ始めた時期は、はっきりしていません。ここでは、言葉の成り立ちと、主な出来事をまとめます。

年表を開く
974年ごろ

平安時代の日記文学に「なみだもろく」という用例があります。涙が出やすいことを表す言葉は、千年以上前から使われていました。

1791年

江戸時代の洒落本に「泣むし」の用例があります。すぐ泣く子どもを表す言葉として使われていました。

1809〜1813年

滑稽本にも「啼虫(なきむし)」が登場します。人をからかう言葉として、庶民の会話に入っていました。

2013年

意識的に涙を流してストレスを解消する「涙活」が始まります。泣くことを前向きにとらえる考え方が広まり、もとは男性向けの活動だったとも言われています。

2019年

アニメ情報サイトの「泣き顔が印象的なキャラ」の読者アンケートで、ライブの最後に男泣きするファンのキャラが1位になります。回答者の約65%が女性でした。

2020年

女性誌のコラムで「涙もろい男」と「泣き虫男」は別物として書き分けられます。感動で泣くことと、小さなことで泣くことを分けて見る考え方が語られています。

2023〜2024年

同じ読者アンケートで、臆病でいつも泣いている剣士の少年が2年続けて1位になります。2023年は848人が答え、約70%が女性でした。泣き顔と、いざという時の強さの差が支持されています。

今の涙もろい・泣き虫キャラのイメージ

  • 泣き顔は人気の見せ場:とくに男性キャラの泣き顔は、女性読者に強く支持される見せ場です。泣くことは弱さより、素直さや本気のしるしとして受け取られています
  • 「泣き虫ヒーロー」の定着:臆病で泣いてばかりなのに、仲間のためには立ち向かう主人公が人気です。英語では crybaby hero(泣き虫ヒーロー)と言い、少年漫画の定番の一つになっています
  • やさしさの涙:人の気持ちに寄り添って泣くキャラは、弱いのではなく心がやさしい人として描かれます。こうした涙は弱さのしるしではなく、相手を思う深さを見せる場面になります
  • 男女どちらにも:泣くヒロインだけでなく、泣く少年、泣く大人の男性も同じように描かれます。「男は泣くな」という考え方は、作品の中では乗り越えるものとして扱われることが増えています
  • コメディの泣き方:大声で泣きわめく、鼻水まで出して泣く、といった大げさな泣き方は、笑いの見せ場として親しまれています
  • 「泣き虫」は呼び方に注意:「泣き虫」は日常ではからかう言葉です。キャラを紹介する時は「涙もろい」「泣き顔が印象的」など、やわらかい言い方が選ばれることが多くなっています
  • 2025〜2026年に人気の作品では:ハッサク(『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』)や眞霜平助(『SAKAMOTO DAYS』)のように、人のために泣く涙もろさが愛されています

よくある質問

涙もろい・泣き虫キャラとはどういう意味ですか?

うれしさや悔しさ、こわさや人への思いが、すぐに涙になってあふれてしまうキャラクターのことです。泣いても気持ちが折れず、泣いたあとで立ち上がったり誰かを助けたりするところまで含めて、魅力として描かれます。

涙もろいと泣き虫の違いは何ですか?

涙もろいは、感動や人の話などで涙が出やすいことです。泣き虫は、ちょっとしたことでもすぐ泣くことで、人をからかう響きがあります。感動で泣くのが涙もろい、小さなことで泣くのが泣き虫、と覚えると分かりやすくなります。

涙もろい・泣き虫と強がりの違いは何ですか?

どちらも心が動きやすいところは同じですが、向きが反対です。涙もろい人は気持ちを涙でそのまま見せ、強がりは涙を隠して平気なふりをします。二人を並べると、泣ける人と泣けない人の関係が物語になります。

泣き虫は悪口ですか?

辞書では「すぐ泣く性質の人をあざける語」とされていて、人に向けて言うとからかう響きがあります。自分のことを「泣き虫だから」と言う時や、親しい間柄で使う時はやわらかく聞こえますが、キャラを紹介する時は「涙もろい」と言うほうが角が立ちません。

泣き虫な男性キャラは人気がありますか?

人気があります。臆病で泣いてばかりの少年や、仲間のために泣ける主人公は、泣き顔が印象に残るキャラとしてよく名前が挙がります。泣いたあとに立ち上がる姿や、やさしさの涙が支持されています。

涙もろい・泣き虫キャラを魅力的に書くには?

何で泣くかを決め、泣いたあとの行動をセットで描くことです。そのうえで、泣けない人と並べ、いちばんつらい場面で泣かずに耐える瞬間を一つ作ると、印象に残るキャラになります。

涙もろい・泣き虫は英語で何と言いますか?

泣き虫は crybaby、涙もろいは tearful や easily moved to tears、感動しやすい人は sentimental と言います。crybaby は英語でも人をからかう言葉なので、使う場面に気をつけましょう。

参考にした資料

最終更新:2026年11月2日 / サザノノ 性分帖。(しょうぶんちょう・キャラ属性辞典)

この属性から作る性分診断(キャラクター作成診断)を、「涙もろい・泣き虫」の札を置いたところから始めます
多くの方に教えてくださると、喜びます!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次