サザノノ 性分帖。 > 人との距離 > 猫系
猫系キャラとは、猫のように自分のペースを大事にし、近づくか離れるかを自分で決めて、心を許した相手にだけ気まぐれに甘えるキャラクターのことです。
要点
- 辞書に載った言葉ではなく、性格を猫にたとえた言い方です。反対のタイプは「犬系」で、二つはいつも並べて語られます
- 見分ける条件は3つ。自分のペースを大事にする・距離を自分で決める・心を許した相手にだけ甘える
- 猫をかぶる「猫かぶり」とは別の言葉です。猫系は本性を隠しているのではなく、そっけなさも甘えも、どちらも素の姿です
- 気まぐれは魅力ですが、相手を不安にさせ続けると「冷たい」「振り回す人」になります。そっけなさの理由と、好意が見える行動を一つずつ持たせるのが今の描き方です
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猫系の意味
猫系は「ねこけい」と読みます。辞書に載っている言葉ではなく、人の性格を猫にたとえた言い方です。「猫系男子」「猫系女子」「猫系彼女」のように使われ、カタカナで「ネコ系」と書かれることもあります。反対のタイプとしていつも「犬系」と並べられます。犬系・猫系は若者の間で広まった性格の分け方で、猫系はツンデレなタイプや、マイペースで気まぐれなタイプを指します。
たとえの元になっているのは、昔から語られてきた猫のイメージです。犬の恩義を説くことわざ「犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ」には、反対の意味で「猫は三年の恩を三日で忘れる」という言い方が対になっています。人に尽くす犬に対して、猫は人に合わせない、気ままな動物として見られてきました。呼んでも来ないのに、自分の気が向いた時だけ膝に乗ってくる。その姿が、マイペース・気まぐれ・自分から距離を決めるという性格に重ねられています。猫のイメージと言えば「気まぐれ」「自由」「わがまま」で、自分を猫派と考える人にも、内向的で繊細、人に合わせない傾向があります。物語でも、猫は自立していて人によそよそしいことから「冷たい」「何か企んでいる」役にされやすく、忠実な犬と対にされてきました。
キャラクター属性としての猫系は、人との距離の群に入れています。猫系の中心は、相手との距離の主導権を自分が持っていることです。ただし、ずっと離れているわけではありません。自分の時間を大事にする一方で、甘えることも好き。それが猫系です。
猫系キャラかどうかの見分け方
「クールなキャラ」や「そっけないキャラ」がすべて猫系になるわけではありません。猫系と呼べるのは、次の3つがそろった時です。
- 自分のペースを大事にする:一人の時間や自分の好きなことを優先する。詮索されたり、予定を決めつけられたり、縛られたりすることを嫌う
- 距離を自分で決める:呼ばれてもすぐには来ないのに、気が向くと自分から寄ってくる。近づくのも離れるのも、相手ではなく自分のタイミング
- 心を許した相手にだけ甘える:誰にでもそっけないわけではなく、決めた相手の前でだけ、ふっと甘える顔を見せる
犬系・ツンデレ・一匹狼との違い
猫系は、動物にたとえる点で犬系と、そっけなさの奥に甘えがある点でツンデレと、一人を好む点で一匹狼と似ています。分ける軸は「なぜ距離をとるのか、甘える相手はいるのか」です。
| 猫系 | 犬系 | ツンデレ | 一匹狼 | |
|---|---|---|---|---|
| 距離をとる理由 | 自分のペースが大事だから | とらない(自分から近づく) | 照れくさいから | 群れたくないから |
| 甘える相手 | 心を許した一人 | 懐いた相手に全力で | 好きな相手に、隠しきれずに | いない(作らない) |
| そっけなさは | 素の姿の一つ | ほとんどない | 本心と逆の態度 | 誰にでも同じ |
| 甘える時は | 気が向いた時、自分から | いつでも | ばれないように、少しだけ | めったにない |
ツンデレとの違いは、そっけなさが「うそ」かどうかです。ツンデレの冷たい態度は本心の裏返しですが、猫系のそっけなさは、本当にその時は一人でいたいという素直な気持ちです。猫系を「ツンデレタイプ」と呼ぶことも多く、二つはよく重ねて使われます。
「猫かぶり」「気分屋」「クール」との違い
名前が似ている言葉や、猫系の説明でよく使われる言葉と比べました。違いは、隠しているものがあるか、まわりを巻きこむかです。
| 猫系 | 猫かぶり | 気分屋 | クール | |
|---|---|---|---|---|
| 何についての言葉か | 距離の取り方と甘え方 | 本性を隠しておとなしく見せること | 機嫌がころころ変わること | 落ち着いていて、感情を表に出さないこと |
| 隠しているもの | ない(そっけなさも甘えも素) | 本当の性格 | ない | ないことが多い |
| まわりへの影響 | 少し振り回す | ばれると驚かせる | まわりが機嫌に合わせることになる | 落ち着かせる |
「猫かぶり」は、猫がおとなしく見えることから来た慣用句で、本性を隠してよく見せることです。猫系は猫のたとえでも、隠しているものはありません。また、猫系が気まぐれでも、機嫌の悪さをまわりにぶつけるなら、猫系というより「気分屋」の色が濃くなります。
猫系キャラの型
同じ猫系でも、どんな猫にたとえるか、どこで甘えるかで印象が変わります。
物静かで、何を考えているか分からない、ミステリアスな型です。自分のことをあまり話さず、詮索されるのを嫌います。心を許した相手にだけ、意外なほど無防備な顔を見せます。
警戒心が強く、近づくとすっと逃げる型です。懐くまでに長い時間がかかりますが、一度懐くと、決まった時間に決まった場所へ顔を出すようになります。過去に何かあった猫系を描きたい時に向いています。
外ではそっけないのに、家や二人きりの場所ではべったり甘える型です。人前と二人きりの落差がいちばん大きい形です。
やりたいことを優先し、ふらっといなくなっては、ふらっと戻ってくる自由な型です。自由さに振り回されつつ、戻ってくる場所が自分だと分かった時に、相手は安心します。たとえば、猫猫(『薬屋のひとりごと』)がこの型です。
本当は甘えたいのに、甘え方が分からない型です。そばに来ては離れ、構ってほしいのに素直に言えない。甘え下手なところが、いちばん守りたくなる形です。
猫系キャラの作り方と台詞例
同じ猫系でも、キャラの性別や、誰に向けた作品かで「心が動くポイント」が変わります。4つの向きごとに、よくある形と、外し方、台詞例をまとめました。
台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。猫系では、表の顔のそっけなさから、奥の段に進むほど「自分から近づいていく」流れにしています。猫系は相手に呼ばれて来るのではなく、自分で来ると決めた時にいちばん愛おしくなります。話し方は口振カルテで調整できます。
下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。
自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。
性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。
ドラッグで位置を動かせます
女性の猫系キャラ
猫系の女性は、恋愛記事では「気分屋」「甘え上手」「サバサバしている」「自由奔放」「ミステリアス」などと紹介されます。一方で「甘え下手で気まぐれ」とする記事もあり、甘え方には幅があります。2018年の調査では、自分を猫っぽいと思う女性のうち75.9%が「恋人に甘えたい」と答えていました。そっけなく見えて、甘えたい気持ちは強い。その落差が猫系女子の中心です。
- よくある形
- 群れずに一人で行動するクラスメイト/気が向いた時だけ遊びに来る友達/自分の趣味の世界を持つ大人の女性/そっけないのに、なぜか一人だけには懐いている子
- 外すなら
- 自由に見えて、実は仲間のことを誰よりよく見ている形にする。または、甘え上手に見えて、本当に大事な人の前では甘え方が分からなくなる形にする
- 気をつけたいこと
- 気まぐれで人を振り回すことを、「猫系だから」で全部許される設定にしないこと。約束は守る、大事な場面には来る、という芯を一つ持たせると、自由さが身勝手に見えません
1表の顔人前・ふだん
「今日はいい。一人で帰りたい気分だから。また明日ね」
誘いに軽く手を振って、イヤホンをつけながら
2ほころび素が一瞬見える
「その本、私が好きって言ったやつ。覚えてたんだ。ふうん」
興味のないふりで目をそらしながら、指先で表紙をなぞって
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「ずっと一緒は苦手。でも、あなたの隣は、いてもいい場所って決めてるの」
公園のベンチで、自分から隣に座り直して
4独りの時誰にも見せない本音
「呼ばれたらすぐ行く子には、なれないんだよね。本当は、呼ばれるのを待ってるのに」
鳴らないスマホを、ベッドの上で指先で転がして
男性の猫系キャラ
猫系の男性は、「マイペースで気まぐれ」「自分の時間や空間を大事にする」「命令や上からの物言いを嫌い、対等な関係を好む」と紹介されます。恋愛以外では、群れないけれど腕の立つ仲間や、気まぐれな協力者として光ります。2018年の調査では、自分を猫っぽいと思う男性の55.2%が「自分から告白する」と答えていて、そっけなく見えて、決めたら自分から動く一面もうかがえます。
- よくある形
- 集団行動が苦手な天才肌の同級生/気が向いた時だけ手を貸す協力者/部屋にこもって自分の世界を持つ芸術家/仲間とつるまないのに、なぜか頼られている先輩
- 外すなら
- 気まぐれなのに、本当に大事な場面には必ず来る形にする。または、誰にも懐かない彼が、一人だけの前でだけ自分から寄っていく形にする
- 気をつけたいこと
- 冷たい態度で相手を不安にさせ続けることを、「猫だから」で魅力として片付けないこと。そっけなくても、相手のことは覚えている、通り道に寄る、といった小さな行動で好意を見せると、冷たい人ではなく不器用な人になります
1表の顔人前・ふだん
「誘ってくれるのはうれしいけど、今日は家で本を読む日なんだ。悪いな」
片手を上げて、振り返らずに帰っていく
2ほころび素が一瞬見える
「寝てろよ。これ、玄関に置いとく。食えるやつだけ食え」
熱を出した仲間の家の前に、コンビニの袋を提げて立って
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「俺、自分から誰かのとこに行くの、お前が初めてなんだけど。分かってる?」
相手の部屋のソファに、遠慮なく寝転がって
4独りの時誰にも見せない本音
「一人が好きなのは本当。でも、帰る場所がある一人は、もっと好きなんだよな」
夜道で、明かりのついた窓を見上げて
女性向け作品の男性猫系キャラ
女性向けでは、ふだんはクールでそっけないのに、二人きりになると甘えてくる男性がよく描かれます。恋愛記事でも、猫系男子は「連絡が少なかったりそっけなかったりする一方で、会うと甘えてくる」と紹介されています。自分にだけ寄ってくる特別感と、対等に向き合ってくれる距離感がときめきになります。
- よくある形
- 学校では誰ともつるまない美形の同級生/気まぐれにしか連絡をくれない年上の恋人/主人公の部屋にふらっと来て勝手にくつろぐ幼なじみ/何を考えているか分からない天才
- 外すなら
- そっけない彼が、主人公が落ちこんでいる日にだけ、何も言わずにそばにいる形にする。または、主人公のほうが猫系で、追いかける側に回る彼が振り回される形にする
- 気をつけたいこと
- 返事をしない、約束を忘れるなどで主人公を不安にさせ続けることを、駆け引きとして美化しないこと。そっけなくても大事な約束は守る、主人公の気持ちには気づいている、という線を守ると、安心して振り回されることを楽しめます
1表の顔人前・ふだん
「ん、連絡? 見てた。返すの忘れてただけ」
待ち合わせの場所に、悪びれずにふらりと現れて
2ほころび素が一瞬見える
「そっち、寒いだろ。こっち来れば」
ベンチの自分の隣を、目を合わせないまま軽くたたいて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「肩、借りる。……五分な。五分で帰る。……帰れたことないけど」
主人公の肩に、断りもなく頭をのせて
4独りの時誰にも見せない本音
「会えない日のほうが、あいつのこと考えてる。おかしいよな、こういうの」
返しそびれたメッセージの画面を、眺めたまま
男性向け作品の女性猫系キャラ
男性向けでは、クールで何を考えているか分からないヒロインが、主人公にだけ少しずつ懐いていく形がよく描かれます。男性向けの恋愛記事でも、猫系彼女とうまく付き合うには「束縛しない」「連絡を多くしすぎない」「その日の様子を見て距離を変える」ことが大切だとされています。追いかけすぎず、待っていると向こうから来る。その関係の変化が見どころです。
- よくある形
- 図書室の窓際でいつも本を読んでいる同級生/気が向いた時だけ部室に来る先輩/主人公の家に勝手に上がりこむ幼なじみ/誰にも懐かない孤高の剣士
- 外すなら
- 懐かないと思われていた彼女が、主人公の前でだけ子どもみたいにはしゃぐ形にする。または、主人公が犬系で、追いかけてくる主人公に彼女のほうが振り回される形にする
- 気をつけたいこと
- 「懐かない女の子を手なずける」話にしないこと。彼女が自分の意思で近づいてくるまで待つ、という形にすると、猫系の自由さが魅力のまま残ります
1表の顔人前・ふだん
「何か用? 用がないなら、まあ、別にいてもいいけど」
図書室の窓際で、本から目を上げないまま
2ほころび素が一瞬見える
「あの猫、あなたにしか懐かないのね。変なの。……ちょっと分かるけど」
校舎裏で野良猫をなでる主人公を、少し離れたところから見て
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「放っておいてくれるところが好き。ちゃんと戻ってくるから、信じて待ってて」
卒業前の屋上で、風に髪を押さえながら
4独りの時誰にも見せない本音
「明日は、私から話しかけてみようかな。気が向いたら、だけど」
部屋の窓辺で、主人公の家の方角をぼんやり見て
猫系キャラを書く時のコツと避けたいこと
コツ
- 距離の主導権を猫系に持たせる:近づくのも離れるのも、猫系が自分で決める。相手に呼ばれて来るのではなく、自分から来た、という場面がいちばんの見せ場になります
- 甘える相手を一人に絞る:誰にでもそっけない猫系が、一人の前でだけ甘える。その特別さが、猫系の魅力の中心です
- そっけなさに理由を持たせる:一人の時間が好き、縛られるのが苦手、昔近づきすぎて傷ついた。理由があると、そっけなさが冷たさではなく、その人らしさになります
- 好意は行動で見せる:好きと言う代わりに、隣に座る、通り道に寄る、言ったことを覚えている。言葉が少ないぶん、小さな行動が効きます
- 自由と身勝手を分ける:予定はその日の気分で決めても、大事な約束は守る。自由さに一本の芯があると、振り回されても信じていられるキャラになります
避けたいこと
- 返事をしない、約束を忘れるなどで相手を不安にさせ続けることを、「猫系だから」で魅力として片付けること
- 「懐かない相手を手なずける」「飼いならす」という形で、相手の意思を変えさせる話を美化すること
- 「女性は猫っぽい」「男性は犬っぽい」のように、性別で性格を決めつけること
- 猫系を、ただ冷たいだけ、無愛想なだけの人にすること。甘える相手がいないなら、猫系ではなく別の属性です
猫系キャラに合う口調・組み合わせやすい属性
合う口振(口振カルテへ)
猫系は人との距離の属性なので、口振は「どんな言葉で距離をとるか、どう甘えるか」で選びます。短くそっけなく返すのか、ひらりとかわすのか、何を考えているか分からせないのか、甘える時の言葉を持っているのかで、同じ猫系でも黒猫にも子猫にもなります。
組み合わせやすい属性
猫系にツンデレを重ねると、そっけない態度の一部が照れ隠しになり、甘える瞬間がさらに貴重になります。クールを重ねれば物静かな黒猫に、ミステリアスを重ねれば何を考えているか分からない猫に。飄々を重ねると、つかまえようとするとするりと逃げる、軽やかな猫系になります。マイペースは猫系の土台そのものです。
ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)
犬系と世話焼きは、相手に近づいて構いたい属性です。距離を自分で決めたい猫系とは正反対なので、一人に重ねるより、関係性で並べると引き立ちます。しっぽを振って寄ってくる犬系に、迷惑そうな顔をしながら、いつのまにか隣を許している猫系。英語圏でも「黒猫とゴールデンレトリバー」として人気の組み合わせです。
猫系の歴史
ここでは、主な出来事をまとめます。
年表を開く
歌舞伎に由来することわざ「犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ」に対して、「猫は三年の恩を三日で忘れる」という言い方がありました。恩に厚い犬と、人に合わせない猫、という対比は古くからのものです。
歌舞伎のせりふに「猫をかぶって」という言い方が見られます。猫がおとなしく見えることから、本性を隠す意味の慣用句になったと言われています。名前は似ていますが、性格のたとえとしての「猫系」とは別の言葉です。
この年の漫画『臍下の快楽』に、つまらなそうな「イヌ系」と、子猫のような「ネコ系」を比べるせりふが出てきます。同じ年の週刊誌にも、女性のタイプとして犬系・猫系を分ける記事がありました。言葉の始まりははっきりしませんが、1990年代半ばにはすでに使われていました。
アメリカの心理学者が約4,500人を調べ、自分を「猫派」と考える人は「犬派」より、外向性が低く、新しい経験への開かれ方が高い傾向があると発表します。昔からの「犬派と猫派は性格が違う」というイメージを、調査で確かめようとした研究です。2014年にも別の大学が約600人を調べ、猫好きは内向的で、開かれた考えを持ち、繊細だという結果を発表しました。
目尻を上げる「ネコ目メイク」や猫耳ヘアが流行します。「猫っぽさ」は性格だけでなく、見た目の流行の言葉にもなりました。
日本で「猫ブーム」が起き、2015年の猫ブームの経済効果は「ネコノミクス」として2兆3,162億円と試算されました。2017年には、ペットフード協会の調査で初めて猫の飼育数が犬を上回り、猫は身近な存在になります。
調査会社が20〜69歳の1,000人に聞いた調査で、犬派46.9%に対して猫派は33.6%でしたが、男性より女性のほうが猫派が多いという結果でした。猫のイメージには「気まぐれ」「自由」「わがまま」が挙がっています。同じ年、結婚相談所が25〜39歳の独身男女1,950人に「犬と猫」について調査し、女性誌で紹介されます。女性は自分を「猫っぽい」と思う人が多く、猫系女子の75.9%が恋人に甘えたいと答えていました。
アニメ!アニメ!の読者アンケート「“猫”キャラといえば?」は毎年行われ、回答者は女性が6〜7割です。本物の猫のキャラが中心ですが、「人なのにどこか猫っぽい」キャラも上位に入ります。2021年版では語尾が「にゃ」のキャラや「猫のように気まぐれな性格」のキャラ、2022年版では猫にだけ心を許すキャラ、2024年版では好奇心が強く、相手に少しずつ懐いていく様子が「猫らしい」と言われるキャラが2位に入りました。
恋愛記事で、猫系男子が「クールな態度と甘えモードの切り替えが大きいツンデレタイプ」「気まぐれで、基本的に相手に合わせない人」として紹介されます。
英語圏のTikTokで、物静かで自立した「黒猫彼女」と、明るい「ゴールデンレトリバー彼氏」の組み合わせが話題になります。2024年の記事では、「Black Cat Energy」のハッシュタグの再生回数が約7,170万回と紹介されました。
今の猫系キャラのイメージ
- 犬系とセットの定番:猫系は、ほぼ必ず犬系と比べて語られます。いちばんの違いは感情の表し方で、犬系は気持ちと態度が一致し、猫系は恥ずかしさから本心と違う態度を取りやすくなります
- ツンデレと重ねられやすい:猫系男子も猫系女子も、「人前ではそっけないのに二人きりだと甘える」ツンデレタイプと見られがちな属性です。キャラクターを作る時は、そっけなさが照れ隠しなのか、本当に一人が好きなのかを決めておくと、ツンデレとの書き分けができます
- 人間のキャラも「猫っぽさ」で選ばれる:気まぐれさ、好奇心、威嚇する顔、少しずつ懐いていく様子などから、人間のキャラが猫にたとえられることもよくあります。猫系は、恋愛の言葉としてだけでなく、キャラクターの性格を表すたとえとしても定着しています
- 自由を尊重される側:猫系との付き合い方の基本は、束縛しない、連絡を多くしすぎない、詮索しないことです。今の猫系は、自由を大事にする対等な関係の象徴として描かれています
- 黒猫は「物静かで自立した人」:英語圏の「黒猫彼女」は、内向的でミステリアスだが、冷たいわけではない人のことです。猫系の「そっけないけれど悪い人ではない」という見方は、海外でも通じるものになりました
- 性別で決めつけない流れ:自分を猫っぽいと思う人は女性にやや多めですが、猫系男子も定番です。英語圏の黒猫とゴールデンレトリバーの組み合わせにも、性別で役割を決めつけすぎるという批判があります。猫が女性の悪いイメージと結びつけられてきた歴史もあり、猫好きの女性を指す「キャットレディ」が悪口として使われることもあります
- 2025〜2026年に人気の作品では:猫猫(『薬屋のひとりごと』)のように、気ままで、好きなものにだけ夢中になる形が好まれています
よくある質問
猫系キャラとはどういう意味ですか?
猫のように自分のペースを大事にし、近づくか離れるかを自分で決めて、心を許した相手にだけ気まぐれに甘えるキャラクターのことです。辞書に載った言葉ではなく、性格を猫にたとえた言い方で、反対のタイプは犬系です。
猫系と犬系の違いは何ですか?
犬系は自分からまっすぐ相手に近づき、好意をそのまま伝えます。猫系は自分のペースを大事にし、気が向いた時だけ近づき、気持ちと違う態度を取ることもあります。距離の詰め方と、気持ちの出し方が正反対です。
猫系と猫かぶりは同じ意味ですか?
違います。猫かぶりは、本当の性格を隠しておとなしく見せることを指す慣用句です。猫系は、そっけなさも甘えもどちらも素の姿で、何かを隠しているわけではありません。
猫系とツンデレの違いは何ですか?
ツンデレの冷たい態度は、照れくささから来る本心の裏返しです。猫系のそっけなさは、本当にその時は一人でいたいという素直な気持ちです。ただ、二つを重ねたキャラもよく描かれます。そっけなさが照れ隠しならツンデレ寄り、本当に一人が好きなら猫系寄りです。
猫系キャラが冷たく見えないようにするには?
そっけなさに理由を持たせ、好意を小さな行動で見せることです。言ったことを覚えている、通り道に寄る、困った時には来る。甘える相手を一人に決めておくと、冷たい人ではなく、心を許す相手を選んでいる人になります。
「黒猫彼女」とは何ですか?
英語圏のTikTokで広まった言い方で、物静かで自立していて、ミステリアスだけれど冷たいわけではない恋人を、黒猫にたとえたものです。明るく人懐っこい「ゴールデンレトリバー彼氏」との組み合わせとして語られます。日本語の猫系、とくに黒猫型に近い意味です。
次に読む
参考にした資料
- TV Tropes「Cats Are Mean」(猫の自立とよそよそしさが冷たさや企みと読まれやすいこと、犬との対比、女性のイメージとの結びつき)
- Wikipedia(日本語版)「犬系・猫系」(若者の性格の分類法、猫系はツンデレ・マイペースで気まぐれ、1996年の用例、ネコ目メイク)
- Wikipedia(英語版)「Cat people and dog people」(2010年・2014年の調査、キャットレディ)
- クロス・マーケティング「犬と猫に関する調査」(2018年4月、1,000人、女性のほうが猫派が多い、猫のイメージは気まぐれ・自由・わがまま)
- アニメ!アニメ!「猫キャラといえば?」2021年版(213人、女性約70%、人なのに猫っぽいキャラ)
- アニメ!アニメ!「“猫”キャラといえば?」2022年版(305人、女性約70%、猫にだけ心を許すキャラ)
- アニメ!アニメ!「“猫”キャラといえば?」2023年版(776人、女性約60%)
- アニメ!アニメ!「“猫”キャラといえば?」2024年版(823人、女性約60%、好奇心・威嚇・懐いていく様子が猫らしいキャラ)
- imidas「犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ」(意味、対になる「猫は三年の恩を三日で忘れる」、出典は歌舞伎)
- コトバンク「猫を被る」(語釈、1886年の歌舞伎の用例)
- テキサス大学オースティン校「犬派と猫派の性格の違い」についての発表(2010年、4,565人、学術誌Anthrozoös)
- 東洋経済オンライン「猫ブーム」についての記事(2018年6月17日、ネコノミクスの経済効果、2017年に猫の飼育数が犬を上回ったペットフード協会の調査)
- Oggi.jp「犬と猫」に関する調査の記事(2018年1月24日、パートナーエージェント調べ、25〜39歳の独身男女1,950人)
- セキララゼクシィ「猫系男子の特徴」(2022年1月19日、ツンデレタイプ、ほどよい距離感、対等な関係)
- Oggi.jp「猫系男子」の特徴についての記事(2023年8月18日、気まぐれで基本的に相手に合わせない)
- Smartlog「猫系女子の特徴」(2024年5月8日、気分屋・甘え上手・ツンデレ・サバサバ・自由奔放・ミステリアス、付き合い方)
- Smartlog「犬系彼女の意味とは?」(2026年4月9日、猫系彼女は甘え下手で気まぐれ、違いは感情の表し方)
- Smartlog「犬系男子と猫系男子の違いとは?」(2022年5月13日、単独行動を好む・インドア派)
- Cosmopolitan India「黒猫彼女とゴールデンレトリバー彼氏」についての記事(2024年7月25日、黒猫彼女の説明、ハッシュタグの再生回数、説への賛否)

