サザノノ 性分帖。 > ふだんの温度 > 仏頂面
仏頂面キャラとは、口をへの字に結んだ、むすっとした不機嫌そうな顔つきでいることが多いキャラクターのことです。本当に機嫌が悪いとは限らず、ただそういう顔の人もいます。その顔がふとゆるむ瞬間や、顔に似合わない優しさが見どころになります。
要点
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仏頂面の意味と語源
仏頂面は「ぶっちょうづら」と読みます。デジタル大辞泉では、不機嫌にふくれた顔つき、不平を感じているような顔つきのことで、「仏頂顔」とも言います。精選版日本国語大辞典は無愛想な顔つきとも説明し、1677年の評判記『もえくゐ』にある「ぶっちゃうづら」を用例に挙げています。
「仏頂」は、仏の頭のてっぺんのことです。そこに宿る功徳を仏としてあがめたものを仏頂尊と呼び、仏頂面は、この仏頂尊のいかめしい顔にたとえた言葉とされます。ほかに、いやいや引き受ける顔つきの「不承面(ふしょうづら)」が変わったとする説もあります。反対の顔は、にこにこした「えびす顔」です。
キャラクター属性としての仏頂面は、ふだんの顔に気持ちがどう出ているかを表す属性なので、無表情やポーカーフェイスと同じふだんの温度の群に入れています。言い方のそっけなさはぶっきらぼうのページで扱っています。不機嫌そうな顔と本当の気持ちとの差、そして、その顔がゆるむ一瞬。この2つが魅力の中心です。
仏頂面キャラかどうかの見分け方
笑わない、怖い顔をしている、というだけでは、仏頂面キャラとは言えません。仏頂面と呼べるのは、次の3つがそろった時です。
- むすっとした顔つき:口がへの字に結ばれ、眉が寄り、頬が少しふくれています。顔が「動かない」のではなく、不機嫌の形をしています
- それがふだんの顔:腹を立てた時だけしかめるのではなく、何もない時も、その顔でいることが多い人です
- 周りには不機嫌に見える:本当の機嫌とは関係なく、周りは「怒ってる?」と身構えます。そのずれが、物語の始まりになります
仏頂面と無表情の違い・ポーカーフェイス・三白眼・圧が強いとの違い
仏頂面といちばん混ざりやすいのは無表情、顔に気持ちを出さない点で似ているのはポーカーフェイス、怖く見える点で似ているのは三白眼と圧が強いです。何についての言葉かを並べると、違いが見えます。
| 仏頂面 | 無表情 | ポーカーフェイス | 三白眼 | 圧が強い | |
|---|---|---|---|---|---|
| 何についての言葉か | 顔つき(不機嫌の形) | 顔が動かないこと | 気持ちを読ませないこと | 目の形 | そこにいるだけで出る空気 |
| 顔の形 | への字口、寄った眉 | 平らで、ほとんど動かない | 何もない顔も、笑顔もある | 目の形だけが決まっている | 人による |
| 周りの受け取り方 | 怒ってる? | 何を考えてる? | 読めない | にらまれた? | 近寄りにくい |
| 崩れる瞬間 | 口元がゆるんだ時 | 初めて顔が動いた時 | 隠しきれなくなった時 | 笑って目が細くなった時 | 怖がらない相手に会った時 |
無表情と仏頂面は、どちらも笑わない顔ですが、無表情は平らな顔、仏頂面はむすっとした形のある顔です。無表情の人が、周りから仏頂面に見られることもあります。ポーカーフェイスは気持ちを隠すための顔なので、隠すつもりもなく不機嫌そうな顔のままの仏頂面とは向きが逆です。三白眼は目の形、圧が強いは場の空気の言葉です。仏頂面に三白眼が重なると、圧が強く見えやすくなります。
「ふくれっ面」「しかめっ面」「苦虫を噛み潰したよう」との違い
仏頂面のそばには、似た顔つきの言葉がいくつかあります。違いは、顔のどこが動いているかと、その顔がいつもなのか、その時だけなのかです。
| ふくれっ面 | しかめっ面 | 苦虫を噛み潰したよう | むっつり | |
|---|---|---|---|---|
| どんな顔か | 頬をふくらませた、すねた顔 | 眉を寄せ、顔をゆがめた顔 | ひどく不愉快そうな顔 | 口を閉じて、愛想のない様子 |
| いつもか、その時だけか | その時だけ。すねた時 | その時だけ。痛い、まぶしい時も | その時だけ | その人の癖 |
| 仏頂面との関係 | 子どもっぽい仏頂面 | 仏頂面より一時的で、強い | 仏頂面のいちばん強い形 | 顔と口数の両方。仏頂面に近い |
仏頂面キャラの型
仏頂面キャラは、本当に機嫌が悪いのかと、その顔の奥に何があるかで型が分かれます。顔だけが不機嫌な人から、厳しい顔で誰かを育てる人まで、よく描かれる型を並べました。
生まれつきの顔立ちや、考えごとの癖で、ふだんからむすっとして見える型です。本人は機嫌がいいのに「怒ってる?」と聞かれ続けて、聞かれることにも慣れています。
いつも不機嫌そうな顔で、ぶつぶつ言っているのに、誰かが危ない時には一番に飛び出す型です。顔と行動の差が、そのまま人柄になります。たとえば、おこりんぼ(『白雪姫』)がこの型です。
あまり笑わず、しつけや教えに厳しい、育ての親や先生の型です。笑わないぶん、一度だけ見せる笑みや褒め言葉の重さが違います。たとえば、マリラ・カスバート(『赤毛のアン』)がこの型です。
大切な人を失い、その思い出を守るうちに、顔も心も固くなった型です。新しい誰かが入りこんでくると、むすっとした顔のまま、少しずつほどけていきます。たとえば、カール・フレドリクセン(『カールじいさんの空飛ぶ家』)がこの型です。
褒められたり、好意を向けられたりすると、照れ隠しで口をへの字にする型です。仏頂面が濃くなるほど嬉しいのだと周りが気づくと、見え方がひっくり返ります。
人の多い場所や初対面の相手の前で、緊張から眉が寄り、口がへの字に固まる型です。慣れた相手と二人になると、驚くほど表情が動きます。
気に入らないことがあると、それをそのまま顔に出す型です。顔を見れば何が嫌なのか分かるので、周りはかえって付き合いやすいと感じます。
仏頂面キャラの作り方と台詞例
仏頂面キャラは、顔と中身のずれをどこに置くかで、怖い人にも、かわいい人にもなります。その顔がゆるむ一回を、どこに置くかが見せ場です。
台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。仏頂面キャラは、表の顔ではむすっとしたまま用を済ませ、ほころびで口元がふとゆるみ、信頼した相手にはその顔になった理由を話し、独りの時にはゆるめられなかった顔のまま一日を振り返っています。話し方は口振カルテで調整できます。
下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。
自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。
性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。
ドラッグで位置を動かせます
女性の仏頂面キャラ
女性の仏頂面キャラは、いつもむすっとした顔の委員長、笑わない厳しい寮母さん、褒められるとふくれる子として描かれます。顔は怖いのに、手つきや言葉の端が優しい、という形が好まれます。
- よくある形
- 口をへの字にしたまま宿題を見てくれる子/笑わない寮母さん/集合写真でいつも睨んでいるように写る子/褒められると頬をふくらませる子
- 外すなら
- 仏頂面の子が、好きな歌を聞く時だけ顔がとける形にする。または、仏頂面のまま冗談を言い、周りが笑っていいのか迷う形にする
- 気をつけたいこと
- 仏頂面の女の子を、気が強い、怖いという一言で片づけないこと。その顔になった理由を一つ持たせると、人物として立ちます
1表の顔人前・ふだん
「怒ってない。眉はね、考えると勝手に寄るの。三問目、そこ違う」
友だちの宿題を見ながら、赤ペンの先で指して
2ほころび素が一瞬見える
「やめて、そんなにのぞきこまないで。どうせまた、怒ってるみたいな顔してる」
隣の席の子に顔を見られて、頬を両手で押さえて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「笑うと『調子に乗るな』って言われる家だったの。あんたの前だと、口の端がゆるむのが自分で分かる」
夜の公園のブランコで、足先で砂をならしながら
4独りの時誰にも見せない本音
「お母さんに似てきたって言われた。笑わない人だった。あの人も、こうやって一人で考えてたのかな」
消灯した寮の部屋で、天井を見上げて
男性の仏頂面キャラ
男性の仏頂面キャラは、腕を組んで黙っている頑固な親方、むすっとしたまま面倒を見る兄、怖い顔で子どもに好かれたい大人として描かれます。顔と行動の差で、少しずつ周りの見る目が変わっていく形が好まれます。
- よくある形
- 眉間にしわを寄せたまま弁当を作る兄/腕を組んで店を見張る主人/集合写真でいつもむすっとしている先輩/文句を言いながら最後まで残る人
- 外すなら
- 仏頂面の人が、ひとりで猫に話しかける時だけ声が高くなる形にする。または、顔のせいで怖がられていることに、本人がまったく気づいていない形にする
- 気をつけたいこと
- 仏頂面を、怖さや威圧のためだけに使わないこと。その顔のまま誰かを気づかう場面を入れると、むすっとした顔が頼もしさに変わります
1表の顔人前・ふだん
「文句はある。あるが、やる。どいてろ」
重い荷物の前で、眉間にしわを寄せたまま袖をまくって
2ほころび素が一瞬見える
「なんだ、そのにやけた顔は。……俺がか? 俺が笑ってたのか」
弟の誕生日に、ケーキを切る手を止めて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「この顔で得したことは一度もない。でも、お前が『怒ってないの分かるよ』って言った日から、少し楽になった」
二人で残った作業場で、道具を片づけながら
4独りの時誰にも見せない本音
「子どもに泣かれた。手を振っただけなのに。振らなきゃよかったのか」
公園からの帰り道で、上げかけた手を下ろして
女性向け作品の仏頂面キャラ
女性向け作品の仏頂面キャラは、いつも眉間にしわを寄せた上司、むすっとした顔で主人公を待つ幼なじみ、怖い顔で甘い物が好きな人として描かれます。主人公の前でだけ口元がゆるむ形がよく描かれます。
- よくある形
- 主人公の企画書を仏頂面で読み、最後に一言だけ褒める上司/待ち合わせでいつも不機嫌そうに立っている幼なじみ/甘い物を前にすると眉がほどける人/笑うと別人のように幼くなる人
- 外すなら
- 仏頂面の人が、主人公の前でだけ余計に顔が固くなり、それを周りにからかわれる形にする。または、主人公の前で笑おうとして、かえって顔がこわばる形にする
- 気をつけたいこと
- 仏頂面で主人公を萎縮させる場面を、ときめきとして描きすぎないこと。顔は怖くても、主人公の話をきちんと聞いている場面を一つ置くと、安心できる相手になります
1表の顔人前・ふだん
「遅い。いや、怒ってない。寒かっただけだ」
待ち合わせの駅前で、マフラーに口元を埋めて
2ほころび素が一瞬見える
「その顔で見るな。こっちまで、口がゆるむだろ」
主人公にケーキを一口分けられ、フォークを持ったまま
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「笑い方が下手なのは知ってる。だから、君の笑う顔を見てる。俺の分まで」
観覧車の中で、窓の外に目をやりながら
4独りの時誰にも見せない本音
「写真の俺、隣で笑ってる君と、まるで別の日にいるみたいだ」
二人で撮った写真を、スマホで拡大しながら
男性向け作品の仏頂面キャラ
男性向け作品の仏頂面キャラは、むすっとした顔の店番、頬をふくらませて文句を言う幼なじみ、いつも不機嫌そうな生徒会の子として描かれます。仏頂面がほどける一回を、主人公だけが見る形が好まれます。
- よくある形
- 主人公が来るとむすっとした顔でレジに立つ子/頬をふくらませて文句を言う幼なじみ/会議中ずっと眉を寄せている副会長/主人公の冗談に、笑うのをこらえて口をへの字にする子
- 外すなら
- 仏頂面の子が、主人公のいない場所ではよく笑っていると、あとで分かる形にする。または、主人公が何をしても仏頂面のままで、それでも毎日顔を合わせに来る形にする
- 気をつけたいこと
- 仏頂面のヒロインを、主人公にだけ不機嫌な子にしすぎないこと。ほかの人の前でも同じ顔だと分かる場面を入れると、主人公の前でほどける一回が特別になります
1表の顔人前・ふだん
「いらっしゃいませ。何、その顔。こっちは普通にしてるんだけど」
店のレジから、頬杖をついたまま
2ほころび素が一瞬見える
「その冗談、ずるい。への字のまま、我慢できなくなる」
主人公に背を向けて、肩を震わせながら
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「この顔のせいで、友だちは長続きしなかった。あんたは、なんで毎日来るの」
閉店後のシャッターの前で、鍵を握ったまま
4独りの時誰にも見せない本音
「明日も来るかな。来なかったら、たぶん、この顔のせいだ」
閉めた店の中で、明日のお釣りを数えながら
仏頂面キャラを書く時のコツと避けたいこと
コツ
- 本当の機嫌を決める:本当に不機嫌なのか、顔だけなのか、照れているのか。中身が決まると、同じ顔でも台詞の温度が変わります
- ゆるむきっかけを一つ決める:甘い物、小さな動物、ある人の冗談。ほどける理由が一つあると、その人の好きなものと弱いところが一度に見えます
- 顔の段階を作る:少しむすっ、かなりむすっ、本気で怒っている。周りが段階を読み分けられると、仏頂面が会話の一部になります
- 顔以外に気持ちを出す:声の高さ、手つき、歩く速さ。顔がむすっとしたままでも、ほかのところで気持ちが漏れると、読者が先に気づけます
顔の奥にある気持ちで変わる見え方
| 顔の奥にある気持ち | どう見えるか | 揺らす出来事 |
|---|---|---|
| 何もない。ただの顔 | 誤解されやすい、損な人 | 初めて「怒ってない」と分かってもらえる |
| 照れ | かわいい、分かりやすい | まっすぐ好意を向けられる |
| 本当の不満 | 正直、手ごわい | 不満の理由がなくなる |
| 悲しみや疲れ | 影がある、放っておけない | 誰かに顔の理由を聞かれる |
避けたいこと
- 仏頂面を、そのまま性格の悪さや冷たさとして描くこと。顔と中身が同じ人もいますが、そう決める前に、ずれの余地を考えます
- 仏頂面の人を周りが笑わせて、笑顔になったことを正解にすること。その顔のまま分かり合える形もあります
- 顔の描写だけで見せようとすること。への字口や寄った眉を毎回書くより、周りの反応で見せるとくどくなりません
- 顔立ちそのものを、からかいの種にすること。生まれつきの顔を笑いにする書き方は、実在の人を傷つけることがあります
仏頂面に合う口調・組み合わせやすい属性
合う口振(口振カルテへ)
仏頂面は顔の属性なので、口振は「その顔のまま、どう話すか」で選びます。顔どおりに愛想なく話すのか、顔に似合わず丁寧なのか、文句をこぼしながら話すのか。顔と口振を合わせるか、ずらすかで印象が変わります。
組み合わせやすい属性
仏頂面にぶっきらぼうを重ねると、顔も言葉もそっけなく、行動でしか中身が分からない人になり、三白眼を重ねると、目つきまで加わって初対面で必ず誤解される人になります。照れ屋を重ねれば、嬉しいほど顔がむすっとする人に、世話焼きを重ねれば、不機嫌そうな顔のまま誰より面倒を見る人に。甘え下手を重ねると、寂しい時ほど顔が固くなる人になり、苦労人を重ねれば、眉間のしわに毎日の苦労が刻まれた人になります。
ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)
天真爛漫・無邪気や感情豊かのような、気持ちがそのまま顔に出る属性は、仏頂面とぶつかりやすい属性です。一人に重ねると「むすっとした顔のまま、声だけ弾んでいる人」というねじれになり、並べると、くるくる変わる顔とへの字の口元の対比で、どちらも引き立ちます。
「仏頂面」という言葉と、仏頂面キャラの歴史
不機嫌そうな顔の人物は、昔から頑固者や気難しい年寄りとして物語にいます。ここでは、言葉の古い用例と、主な作品をまとめます。
年表を開く
仏の頭頂の功徳を仏としてあがめた仏頂尊の、いかめしい顔にたとえた言葉とされます。「不承面」が変わったとする説もあります。
評判記『もえくゐ』に、「ぶっちゃうづら」の形で用例があります。江戸時代前期には、もう不機嫌な顔つきを指す言葉として使われていました。
L・M・モンゴメリの『赤毛のアン』が発表されます。あまり笑わず、厳格で働き者の育ての親が描かれました。
ディズニーの映画『白雪姫』が公開されます。いつも不機嫌な小人が、白雪姫の危機には真っ先に飛び出す姿が描かれました。日本での初公開時の名前は「苦虫」でした。
映画『カールじいさんの空飛ぶ家』が公開されます。妻との思い出の家を守る、無口で頑固な老人が主人公として描かれました。
今の仏頂面キャラのイメージ
- 顔で損をしている人:仏頂面は、怖い人というより、顔で損をしている人として読まれることが増えています。中身とのずれが、そのまま愛される理由になります
- ほんの少しの変化の重み:ふだん笑わないぶん、口元が少しゆるんだだけの絵や場面が、大きな出来事として受け取られます
- 照れの表現として:嬉しさや照れをこらえてむすっとする顔は、かわいらしさの表現としてもよく描かれています
- 2025〜2026年に人気の作品では:眉間にしわを寄せたまま仲間を支える人物や、むすっとした顔で好物を食べる人物が、漫画やゲームで多く描かれています
よくある質問
仏頂面キャラとはどういう意味ですか?
むすっとした不機嫌そうな顔つきが、ふだんの顔になっているキャラクターのことです。本当に不機嫌とは限りません。顔だけそう見える人、照れている人、本当に不満がある人で、同じ顔でも中身が変わります。
仏頂面の読み方は?
「ぶっちょうづら」と読みます。「づら」は「面(つら)」が濁った形です。辞書には「仏頂顔」という言い方も載っています。
仏頂面と無表情の違いは何ですか?
無表情は顔が平らで動かないこと、仏頂面は顔が不機嫌の形をしていることです。ただ、無表情な人の顔が、見る人によっては仏頂面に見えることもあります。口の端が下がっているか、眉が寄っているかで描き分けると、読者に伝わりやすくなります。
仏頂面とポーカーフェイスの違いは何ですか?
カードゲームで負けている時に平気な顔をするのがポーカーフェイス、勝っていてもむすっとしているのが仏頂面です。ポーカーフェイスは気持ちを隠すための顔、仏頂面は気持ちと関係なく不機嫌そうに見える顔です。
仏頂面とぶっきらぼうの違いは何ですか?
仏頂面は顔つき、ぶっきらぼうは言い方の言葉です。むすっとした顔で「ありがとうございます、助かりました」と丁寧に言う人は仏頂面で、にこにこしながら「どうも」で済ませる人はぶっきらぼうです。
仏頂面とふくれっ面の違いは何ですか?
ふくれっ面は、頬をふくらませてすねた、その時だけの顔です。仏頂面は、すねた時に限らず、ふだんからむすっとしている顔を言います。子どもがすねて頬をふくらませるのはふくれっ面、大人がいつも口をへの字にしているのは仏頂面、と使い分けられます。
いつも仏頂面の人が笑う場面は、どう書けばいいですか?
大きく笑わせるより、口の端が少し上がる、眉の間がほどける、くらいにとどめると効きます。本人は気づかず、周りだけが気づく形にすると、その一回が長く残ります。
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参考にした資料
- コトバンク「仏頂面」(デジタル大辞泉:不機嫌にふくれた顔つき。仏頂尊の恐ろしい顔にたとえた語。一説に不承面の音変化。日本国語大辞典:評判記・もえくゐ(1677))
- All About「仏頂面(ぶっちょうづら)とは?」(語源由来辞典の説:仏頂尊、不承面、不貞面。対義語はえびす顔)
- Wikipedia(日本語版)「赤毛のアン」(1908年発表。マリラ:あまり笑わない、非常に厳格で働き者)
- Wikipedia(日本語版)「白雪姫 (1937年の映画)」(おこりんぼ:いつも不機嫌。危機には真っ先に飛び出す。初公開時の名前は「苦虫」)
- Wikipedia(日本語版)「カールじいさんの空飛ぶ家」(2009年公開。無口で頑固な78歳の老人)

