サザノノ 性分帖。 > 立ち位置 > 数学の先生
数学の先生キャラとは、中学や高校で数学を教え、「答えは一つ」「途中式を飛ばさない」といった数学の考え方が、話し方や性格ににじんでいる先生キャラクターのことです。理知的で冷静な人として描かれることが多い一方、熱く短気な人も多く、冷静と熱血の二つに分かれやすいのが特徴です。
要点
- 中学・高校の教科「数学」を教える先生です。眼鏡、チョーク、定規が似合い、理知的で冷静、格好いい大人という見られ方がいちばん多い先生です
- 見分ける条件は3つ。数学を教えている・答えと筋道を大事にする・その考え方が人柄に出る
- 物語の数学の先生は、冷静な堅物と、熱く短気な人の二つに分かれやすいのが見どころです。だるそうな数学の先生は、思われているほど多くありません
- 名前の知られた数学の先生は、ほとんどが男性です。乙女ゲームや女性向け作品の攻略対象、アイドルの前職として選ばれやすく、教科別の先生の中でもいちばん「格好いい先生」に寄った教科です
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数学の先生の意味
数学の先生は、中学・高校で数学の授業を受け持つ先生です。小学校では同じ内容を「算数」と呼び、中学に上がると「数学」になります。教科ごとに先生が分かれる中学・高校では、数学の先生は国語や英語と並んで授業の多い先生で、生徒がいちばん顔を合わせる大人の一人です。
物語の数学の先生には、はっきりしたイメージがあります。眼鏡、チョーク、定規、方眼の答案用紙。「答えは一つ」「途中式を飛ばすな」「ムダを嫌う」。数学の考え方がそのまま性格になり、理知的で冷静、少し近寄りがたい格好いい大人として描かれます。生徒から「機械のよう」と噂される先生が何人もいるのも、この教科ならではです。
ただ、数学の先生は冷静な人ばかりではありません。数学を笑われると本気で怒る人、授業より生徒を体で守るのが先に立つ人など、熱く短気な数学の先生も多く描かれてきました。答えが一つに決まる教科だからこそ、曲がったことを許さない熱さとも結びつきやすいのです。冷静と熱血、どちらに振るかで、同じ数学の先生でも人物ががらりと変わります。
属性としては、教壇に立つ立場が周りの見る目を決めるので、先生や教科別の先生と同じ立ち位置の群に入れています。クラスとの関わり方から作る時は先生、ほかの教科と並べて見たい時は教科別の先生のページを見てください。
数学の先生キャラかどうかの見分け方
眼鏡をかけた冷静な大人、というだけでは数学の先生キャラとは言えません。数学の先生と呼べるのは、次の3つがそろった時です。
- 数学を教えている:教室で数式を書き、答案を採点し、補習を受け持ちます。元数学教師のように、今は教壇を離れていても、数学を教えていたことが人物の土台になっている場合も含みます
- 答えと筋道を大事にする:正しい答えと、そこへたどり着く途中式を大事にします。遠回りや目分量、言い訳のつかない間違いに、ひとこと言わずにいられません
- その考え方が人柄に出る:時間に正確、ムダを嫌う、判定が公平、曲がったことを許さない。数学の考え方が、授業の外の話し方や判断にもにじみます
数学の先生と先生・教科別の先生・クール・堅物の違い
数学の先生と混ざりやすいのは、立場が同じ先生と教科別の先生、性格の印象が重なるクールと堅物です。並べると、どこが数学の先生らしさなのかがはっきりします。
| 数学の先生 | 先生 | 教科別の先生 | クール | 堅物 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 何についての言葉か | 数学を教える立場 | クラスを受け持つ立場 | 教科のイメージで作る先生 | 感情を出さない性格 | 筋を曲げない性格 |
| 人柄が出るところ | 答えと途中式への向き合い方 | クラスとの距離 | 教科の色、持ち物 | 表情の少なさ | 決まりの守り方 |
| よく出る場所 | 教室、数学準備室、補習 | 自分のクラスの教室 | 理科室、体育館、音楽室 | どこでも | 職員室、生徒会室、道場 |
| 崩れる瞬間 | 答えの出ない問いを生徒に向けられた時 | 生徒を守れなかったと知った時 | 自分の教科では生徒を救えないと知った時 | 感情が顔に出てしまった時 | 筋を通すと大事な人を傷つける時 |
先生は担任としてクラスとどう関わるか、教科別の先生はいろいろな教科のイメージをどう使うかを扱うページで、数学の先生はその中の一つの教科を掘り下げたページです。クールと堅物は性格の言葉なので、数学の先生に重ねて使えます。冷静な数学の先生はクールや堅物と重なり、熱い数学の先生は重なりません。この振れ幅が、数学の先生という属性の面白さです。
近い言葉との違い
数学の先生に近い言葉にも、それぞれ違う役回りがあります。
| 理系 | 数学者 | 塾の講師 | 理科の先生 | |
|---|---|---|---|---|
| どんな言葉か | 数学や理科が得意な人の大まかな呼び方 | 数学を研究する人 | 塾や予備校で教える人 | 理科(物理・化学・生物)を教える先生 |
| 数学の先生との関係 | 性格の印象が近い。教える立場ではない | 数学への愛は同じ。教えるより解くのが仕事 | 教える相手を選べる。学校の行事や担任はない | 同じ理系の先生。白衣と実験で、より変わり者に描かれやすい |
数学の先生キャラの型
数学の先生は、冷静に振るか、熱く振るかで大きく二つに分かれ、そこに教壇の外にどんな顔を持つかが重なって型が決まります。冷静な堅物から、型破りな熱血、もう一つの顔を持つ人まで、よく描かれる型を並べました。
几帳面で時間に正確、ムダと怠けを嫌い、授業以外ではほとんど雑談をしない型です。生徒からは機械のようだと噂されますが、そのぶん、たまに見せる人間らしさが大きく響きます。数学の先生のいちばん王道の形です。たとえば、氷室零一(『ときめきメモリアル Girl’s Side』)、前島(小説『放課後』)がこの型です。
長年数学を教えてきた実績があり、厳しさで知られる型です。生徒を甘やかさず、解ける形になるまで徹底的に鍛えます。怖さの裏に、教えることへの確かな自信があります。たとえば、柳鉄之介(『ドラゴン桜』)がこの型です。
規律正しく几帳面で、近寄りがたく見えるのに、根っこには「学ぶことは面白い」と伝えたい情熱がある型です。教壇を離れても、教える人の目線が抜けません。たとえば、硲道夫(『アイドルマスター SideM』)がこの型です。
怒りっぽく、口が悪く、補習も厳しいのに、点のつけ方は誰にでも公平な型です。数学を軽んじられた時にいちばん怒るので、怒る理由が分かりやすく、根は面倒見のいい人として読まれます。たとえば、不死川実弥(『キメツ学園』)、山嵐(『坊っちゃん』)がこの型です。
地味な見た目で数学を教えているのに、生徒が困った時には授業そっちのけで飛び出していく型です。冷静な数学の先生のイメージを、いちばん大きく外した形です。たとえば、山口久美子(『ごくせん』)がこの型です。
まっすぐすぎて、生徒にも同僚にも遠慮なくぶつかってしまう型です。筋の通らないことを許せない性分が、答えを一つに決める数学と妙に合っています。たとえば、坊っちゃん(『坊っちゃん』)がこの型です。
学校では生徒に慕われる先生なのに、教室の外では別の舞台や持ち場を持っている型です。数学の先生の顔と、もう一つの顔の差が見どころになります。たとえば、躑躅森盧笙(『ヒプノシスマイク』)、滝浪涼香(『この音とまれ!』)がこの型です。
柔らかい話し方で生徒に接するのに、ふとした一言や目つきに、数学の先生らしい鋭さがのぞく型です。何を考えているか読ませない余裕が、大人の格好よさになります。たとえば、衣笠正次郎(『VitaminX』)がこの型です。
正解を急がせず、数式や数そのものの美しさを、思い出や物語と一緒に語る型です。数学が苦手な生徒ほど、この先生の授業を覚えています。たとえば、ルート(映画『博士の愛した数式』)がこの型です。
いつも眠そうで、授業もやる気がなさそうなのに、計算と判断だけは誰より速い型です。「だるそうな数学の先生」はよく思い浮かべられる姿ですが、実際の作品では冷静型や熱血型ほど多くありません。そのぶん、書けば新しく見える形です。
数学の先生キャラの作り方と台詞例
数学の先生キャラは、まず冷静に振るか、熱く振るかを決めると作りやすくなります。そのうえで、数学のどの考え方が人柄に出ているかを一つ決めます。答えは一つ、途中式を飛ばさない、時間に正確、判定は公平。最後に、教壇の外にどんな顔を持っているかを決めると、格好いいだけで終わらない人物になります。
台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。数学の先生は、表の顔では答えと筋道の言葉で話し、ほころびで生徒の解き方に本気で驚く顔がのぞき、信頼した相手には数学を選んだ理由を話し、独りの時には数字では割り切れないもののことを考えています。話し方は口振カルテで調整できます。
下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。
自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。
性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。
ドラッグで位置を動かせます
女性の数学の先生キャラ
数学の先生は男性で描かれることが多く、女性の数学の先生はそれだけで印象に残ります。地味な見た目に別の顔を隠している人、冷静で採点に厳しい人、計算の苦手な生徒の気持ちが分かる人として描かれます。
- よくある形
- 地味な眼鏡の新米なのに、いざという時に生徒を守る人/途中式に厳しく、答案に赤ペンの直しがびっしり入る人/数学は得意なのに、家計簿は苦手な人/自分もかつて数学が苦手だった人
- 外すなら
- 冷静に見える女性の数学の先生を、数学の話になると誰より熱くなる人にする。または、明るく元気な先生が、採点の時だけ別人のように厳しくなる形にする
- 気をつけたいこと
- 「女性なのに数学ができる」を驚きの種にしないこと。数学ができるのは前提にして、その人がどう教えるかで人物を立てます
1表の顔人前・ふだん
「途中式を消さないで。間違えた場所は、そこにしか残っていないから」
返した答案の消しゴムの跡を、指でなぞりながら
2ほころび素が一瞬見える
「……今の解き方、私より一行短い。どこで思いついたの」
黒板の前で、チョークを持ったまま振り返って
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「数学の教師になったのは、昔、答えが合っただけで泣くほどうれしかった日があったから」
放課後の数学準備室で、仲のいい同僚にだけ
4独りの時誰にも見せない本音
「赤ペンのインクが切れた。今日は、丸より直しのほうが多かったらしい」
採点の終わった机で、空になったペンを振って
男性の数学の先生キャラ
男性の数学の先生キャラは、機械のようだと噂される堅物、数学の鬼と呼ばれる厳しい人、短気で口が悪いのに公平な人として描かれます。冷静に振るか熱く振るかで、同じ数学の先生でも正反対の人物になります。
- よくある形
- 授業以外で雑談をしない几帳面な人/口が悪く補習が厳しいのに、点のつけ方は公平な人/長年の実績で恐れられる厳しい人/筋の通らないことに、同僚にも食ってかかる人
- 外すなら
- 冷静な堅物が、生徒の珍しい解き方を見た時だけ子どものようにはしゃぐ形にする。または、短気な人が、数学の話をする時だけ驚くほど丁寧になる形にする
- 気をつけたいこと
- 厳しさを、生徒を見下す態度として描かないこと。厳しいのは数学を大事にしているから、という順番を一度見せると、怖さが信頼に変わります
1表の顔人前・ふだん
「静かに。答えが合っていても、式が飛んでいたら半分だ」
答案を配りながら、眼鏡を指で押し上げて
2ほころび素が一瞬見える
「……それは数学がつまらないんじゃない。まだ面白いところまで来ていないだけだ」
補習で鉛筆を置いた生徒の前に、椅子を引いて座り直して
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「さっきは怒鳴って悪かった。数学を笑われると、昔の自分まで笑われた気がする」
職員室の隅で、気心の知れた同僚にだけ
4独りの時誰にも見せない本音
「黒板は、いつも最後の一行から消す。……今日の一行を、誰か書き写していただろうか」
誰もいない教室で、黒板消しを動かしながら
女性向け作品の数学の先生キャラ
女性向け作品では、数学の先生は格好いい大人の代表として、攻略対象やアイドルの前職に選ばれやすい教科です。冷静で近寄りがたい人、穏やかな物腰の下に鋭さを隠した人、教壇の外にもう一つの顔を持つ人として描かれます。
- よくある形
- 時間に厳しく、主人公の遅刻を一秒単位で覚えている人/穏やかに笑いながら、答案の一か所だけを鋭く突く人/生徒に慕われる先生なのに、学校の外では別の舞台に立つ人/元教師で、今も教える人の目線が抜けない人
- 外すなら
- 冷静な先生が、主人公の遠回りな解き方だけは止めずに見守る形にする。または、堅物が、数学以外のことになると驚くほど不器用な形にする
- 気をつけたいこと
- 教師と生徒の関係では、先生の側から距離を越えさせないこと。教える立場を守ったまま、言葉の端に気づかいがにじむ形にすると、格好よさが損なわれません
1表の顔人前・ふだん
「遅刻の理由は聞いていない。席に着いて、この問題を解きなさい。三分だ」
腕時計を見ながら、主人公の机に問題用紙を置いて
2ほころび素が一瞬見える
「……正解だ。驚いてはいない。予想より、四十秒早かっただけだ」
主人公の答案から目を離さずに、赤ペンを止めて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「君の解き方は遠回りだ。だが、遠回りした道ほど、人は忘れない。だから直さなかった」
補習が終わったあとの教室で、主人公にだけ
4独りの時誰にも見せない本音
「明日の小テスト、一問だけ易しくした。……誰のためかは、採点表には書かないでおく」
一人の職員室で、問題用紙の束を机でそろえて
男性向け作品の数学の先生キャラ
男性向け作品の数学の先生キャラは、主人公の担任を兼ねる若い先生、冷静に見えて生徒の一言に本気で喜ぶ人、自分も数学で苦労した人として描かれます。数が少ないぶん、先生の側の苦手や弱みが一つ見えると、それだけで人物が立ちます。
- よくある形
- 定規と目分量に厳しい若い先生/主人公が解けた瞬間、教師の顔を忘れて身を乗り出す人/数学は得意なのに、ほかのことは不器用な人/昔は数学が苦手だった人
- 外すなら
- 冷静な数学の先生が、主人公の前でだけ計算を間違える形にする。または、元気な先生が、成績をつける日だけ誰よりも静かになる形にする
- 気をつけたいこと
- 先生を、主人公を甘やかすだけの役にしないこと。数学に厳しいところを残すと、生徒の側に立つ場面が生きます
1表の顔人前・ふだん
「はい、前を向いて。グラフは定規で描くこと。目分量は、数学じゃありません」
黒板にチョークで軸を引きながら
2ほころび素が一瞬見える
「……え、今の分かったの? ほんとに? じゃあ、もう一問いける?」
主人公が答えた瞬間、チョークを置いて身を乗り出して
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「数学の先生なのに、計算の遅い子の気持ちばかり分かるの。私が、そうだったから」
夕方の昇降口で、主人公と並んで傘を開きながら
4独りの時誰にも見せない本音
「家計簿の端数が、三円合わない。……答案の間違いなら、すぐ見つけられるのに」
自分の部屋で、電卓を何度も叩きながら
数学の先生キャラを書く時のコツと避けたいこと
コツ
- 冷静か熱血かを先に決める:数学の先生は、冷静な堅物と熱く短気な人に分かれやすい教科です。どちらに振るかを決めると、話し方も怒り方も決まります
- 数学の考え方を一つ、人柄に出す:答えは一つ、途中式を飛ばさない、時間に正確、判定は公平。どれか一つを、授業の外の行動にもにじませると、数学の先生らしさが出ます
- 持ち物で見せる:眼鏡、チョーク、定規、赤ペン、方眼の答案用紙。説明しなくても、持ち物と手つきで数学の先生だと伝わります
- 教壇の外の顔を一つ持たせる:別の舞台に立つ、数学以外のことは不器用、昔は数学が苦手だった。教壇の外の顔があると、格好いいだけで終わらない人物になります
冷静か熱血かで変わる見え方
| 振り方 | どう見えるか | 揺らす出来事 |
|---|---|---|
| 冷静な堅物 | 格好いい、近寄りがたい | 生徒の解き方に本気で驚く日 |
| 厳格な鬼 | 怖い、頼れる | 鍛えた生徒が自分の手を離れる日 |
| 短気で公平 | 口が悪い、根は優しい | 数学を笑った生徒が、本気で解き始める日 |
| 型破りな熱血 | 教師らしくない、温かい | 数学の先生として、授業で生徒を救う日 |
避けたいこと
- 厳しさを、生徒を見下す態度として描くこと。厳しいのは数学を大事にしているから、という順番を守ると、怖さが信頼になります
- 「数学ができる=冷たい人」と決めつけること。熱い数学の先生も多く、冷静な先生にも温度はあります
- 教師と生徒の恋愛を、先生の側から進めること。教える立場を守ったまま気づかいを描くほうが、格好よさが残ります
- 数学を、ただの肩書きにすること。答案や黒板、補習の場面を一度描くと、数学の先生である意味が生まれます
数学の先生に合う口調・組み合わせやすい属性
合う口振(口振カルテへ)
数学の先生は、冷静に振るか熱く振るかで口振が大きく変わります。冷静な先生は淡々と短く、丁寧な先生は筋道を一つずつ説明し、熱い先生は声が大きくなります。授業の声と、気を許した時の声を分けて選ぶと、教壇の外の顔が見えてきます。
組み合わせやすい属性
数学の先生に眼鏡を重ねると、いちばん分かりやすい数学の先生の姿になり、堅物を重ねると、時間とムダに厳しい王道の型になります。ポーカーフェイスを重ねれば、正解を出されても顔色を変えない先生に。熱血を重ねると、数学のイメージを大きく外した熱い先生になり、不良・ヤンキーを重ねれば、型破りな過去を持つ先生になります。隠れオタクを重ねると、教壇では冷静なのに、好きなものの話になると早口になる先生になります。
ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)
天然やドジっ子のような、計算外のことばかり起こす属性は、数学の先生とぶつかりやすい属性です。けれど、あえて重ねると、数学だけは完璧なのに日常では計算が合わない先生になり、教壇の外の顔として効いてきます。
数学の先生キャラの歴史
数学の先生は、明治の小説から今の乙女ゲームやアイドル作品まで、長く描かれてきました。冷静な堅物と、熱く曲がったことの嫌いな人という二つの姿は、早くからそろっています。ここでは、主な出来事をまとめます。
年表を開く
夏目漱石『坊っちゃん』。数学教師として四国の中学に赴任する主人公と、数学主任の山嵐が描かれます。まっすぐで曲がったことが嫌いな、熱い数学の先生の原形です。
東野圭吾『放課後』。授業以外ではほとんど話さず、生徒から「マシン」と呼ばれる数学教師の前島が描かれます。冷静な堅物の数学の先生の姿がはっきりします。
漫画『ごくせん』の連載が始まります。地味な見た目の新米数学教師が、生徒を体で守る型破りな熱血として描かれ、2002年にはドラマにもなりました。
乙女ゲーム『ときめきメモリアル Girl’s Side』。ムダと怠け者を嫌い、生徒からアンドロイドではと噂される数学教師の氷室零一が、攻略対象として登場します。
漫画『ドラゴン桜』の連載が始まり、「数学の鬼」と恐れられた老講師の柳鉄之介が描かれます。
映画『博士の愛した数式』。成長して中学の数学教師になったルートが、最初の授業で数の話を語ります。
乙女ゲーム『VitaminX』。穏やかな物腰の下に鋭さを隠した数学教師の衣笠正次郎が登場し、数学の先生が女性向け作品の格好いい大人として定着していきます。
『この音とまれ!』(2012年)、『アイドルマスター SideM』(2014年)、『キメツ学園』(2016年〜)、『ヒプノシスマイク』(2017年)と、部活の顧問、元教師のアイドル、短気な先生、教壇の外に舞台を持つ先生など、数学の先生の顔が広がりました。
今の数学の先生キャラのイメージ
- 冷静と熱血の二択:理知的で冷静な堅物がいちばん多い姿ですが、短気で口が悪い人、生徒を体で守る人も同じくらい印象に残っています。どちらに振るかが、作り手の最初の選択になっています
- 格好いい大人の教科:数学の先生は、乙女ゲームや女性向け作品の攻略対象、アイドルの前職として選ばれやすく、教科の先生の中でもいちばん「格好いい先生」として読まれています
- 男性に偏った教科:名前の知られた数学の先生は、ほとんどが男性です。そのぶん、女性の数学の先生は、それだけで新しく見える余地があります
- だるそうな先生は意外と少ない:「だるそうな数学の先生」はよく思い浮かべられる姿ですが、作品では冷静型や熱血型ほど多くありません。書けば目新しく見える形として残っています
よくある質問
数学の先生キャラとはどういう意味ですか?
中学や高校で数学を教え、「答えは一つ」「途中式を飛ばさない」といった数学の考え方が、話し方や性格ににじんでいる先生キャラクターのことです。理知的で冷静な人として描かれることが多い一方、熱く短気な人も多く描かれます。
数学の先生キャラはなぜ冷静な人が多いのですか?
数学が、答えが一つに決まり、筋道を順に積み上げる教科だからです。その考え方が、几帳面、ムダを嫌う、感情を出さないといった性格に結びつけられてきました。
数学の先生キャラには熱血な人もいますか?
います。数学を笑われると本気で怒る人、授業より生徒を守るのが先に立つ人、曲がったことが嫌いでまっすぐぶつかる人など、熱く短気な数学の先生も多く描かれています。冷静と熱血に分かれやすいのが、数学の先生の特徴です。
数学の先生と先生(担任)の違いは何ですか?
先生は、クラスを受け持ち、卒業まで見守る立場を表します。数学の先生は、数学を教えていることと、その考え方が人柄に出ていることを表します。担任が数学の先生、のように一人に重ねることもよくあります。
数学の先生キャラはなぜ男性が多いのですか?
物語の数学の先生は、冷静で格好いい大人として、女性向け作品の攻略対象やアイドルの前職に選ばれることが多く、そのぶん男性で描かれることが多くなっています。女性の数学の先生は数が少ないので、それだけで印象に残ります。
数学の先生キャラを作るコツは?
冷静に振るか熱く振るかを先に決め、数学の考え方を一つ人柄に出すことです。眼鏡やチョーク、赤ペンのような持ち物で見せ、教壇の外の顔を一つ持たせると、格好いいだけで終わらない人物になります。
次に読む
参考にした資料
- KONAMI『ときめきメモリアル Girl’s Side』氷室零一の紹介(ムダと怠け者が大嫌いな数学教師、生徒からアンドロイドではと噂される)
- Wikipedia(日本語版)「VitaminX」(衣笠正次郎:穏やかな物腰の数学教師)
- ピクシブ百科事典「不死川実弥」(キメツ学園:短気だが数学を馬鹿にされた時以外は良識的、判定は公平)
- Wikipedia(日本語版)「ごくせん」(山口久美子:地味な見た目の新米数学教師、任侠一家の孫娘)
- Wikipedia(日本語版)「ドラゴン桜」(柳鉄之介:「高校数学の鬼」と恐れられた老講師)
- Wikipedia(日本語版)「この音とまれ!」(滝浪涼香:時瀬高校の数学教師で箏曲部顧問)
- ピクシブ百科事典「硲道夫」(元数学教師のアイドル、几帳面で規律正しい)
- Wikipedia(日本語版)「ヒプノシスマイク」(躑躅森盧笙:私立高校の数学教師で生徒に慕われる)
- Wikipedia(日本語版)「放課後 (東野圭吾)」(前島:授業以外ほぼ話さず「マシン」と呼ばれる数学教師)
- Wikipedia(日本語版)「坊っちゃん」(数学教師として赴任する主人公と数学主任の山嵐)
- Wikipedia(日本語版)「博士の愛した数式」(映画版:中学の数学教師になったルートが最初の授業で語る)

