サザノノ 性分帖。 > 立ち位置 > 隊長・団長
隊長・団長キャラとは、隊や団、部のような一つの集団を率い、仲間の先頭で決めて、その結果の責任を負う長のキャラクターのことです。誰を前に出し、誰を守るか。その決め方に人柄が表れます。
要点
- 隊長は、もとは軍隊で一隊の兵を指揮する人のこと。今は観測隊のような、目的を持って集まった一団の長にも使います。団長は「団」の名がつく集団の長です
- 見分ける条件は3つ。率いる隊や団がはっきりしている・進む先を決めて責任を負う・仲間と同じ現場に立っている
- 右腕・副官との違いは、どちらが決めて責任を負うかです。隊長は決める人、副官はその決定を回し、いざという時に代わりに立つ人。国の頂点で背負う王様とも違います
- 部活の主将、艦長、騎士団長、師団長まで、集団の先頭に立つ長をまとめて扱います
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隊長・団長の意味と語源
隊長は、辞書(デジタル大辞泉)では、軍隊で一隊の兵士の指揮権を持つ人のことです。もう一つの意味として、ある目的で集まった一団を統率し、指揮する人も指し、「観測隊の隊長」のように使います。日本国語大辞典によると、軍の隊長の意味は平安時代の法令の注釈書に、一団の長の意味は室町時代の書物に例があります。
団長は、「団」の名がつく集団を率いたり、代表したりする人のことです。英語では captain(キャプテン)がいちばん近い言葉で、もとはラテン語で「頭」を意味する言葉から来ています。英語でも、軍の中隊長だけでなく、艦長や船長、チームの主将にも使います。
属性としては、集団の中でどこに立つかで決まるので、立ち位置の群に入れています。このページでは、軍や警察、防衛隊の隊長、騎士団や兵団の団長、部活の主将、艦長までを、集団の先頭に立つ長としてまとめています。
隊長・団長キャラかどうかの見分け方
強い、偉そう、みんなに頼られている、というだけでは隊長・団長キャラとは言えません。そう呼べるのは、次の3つがそろった時です。
- 率いる集団がはっきりしている:隊、団、部、艦。名前のある集団と、その中の部下や団員がいます。誰の長なのかが決まっています
- 進む先を決めて、責任を負う:どこへ行くか、誰を出すか、いつ退くか。決めるのは長の役目で、うまくいかなかった時に頭を下げるのも長です
- 仲間と同じ現場に立っている:玉座や本部の奥ではなく、戦場や試合、旅の先頭に立ちます。上には、さらに上官や国、学校がいることも多い立場です
隊長と右腕・副官の違い・王様・兄貴分との違い
こう覚えると見分けやすくなります。隊長は決めて責任を負う人、右腕・副官はその決定を回して支える人。王様は国の頂点で背負う人、兄貴分は肩書きではなく人柄で慕われる人。同じ「頼れる人」でも、決める立場か、支える立場か、どこまでを背負うかで呼び名が変わります。
| 隊長・団長 | 右腕・副官 | 王様 | 兄貴分 | |
|---|---|---|---|---|
| 何を言う言葉か | 集団を率いる長の立場 | 長を支える二番手の立場 | 頂点で背負う立場 | 面倒見よく引っぱる気質 |
| 決めること | 隊の進む先と、誰を出すか | 決まったことを実際に回す方法 | 国や組織全体の行く末 | 仲間の困りごとへの手の貸し方 |
| 上にいる人 | 上官や国、学校がいることが多い | 決まった長がいる | いない | 立場とは関係ない |
| 強さの見せ方 | 先頭に立ち、最後に責任を取る | 長がいなくても組織が回る | 一言で全員が動く | 背中を見せて引っぱる |
| 崩れる瞬間 | 部下を失った時、命令と部下の命が釣り合わない時 | 長が道を外れた時、いなくなった時 | 背負うものが重すぎた時 | 弟分を守れなかった時 |
隊長と右腕・副官は、対で描かれることの多い組み合わせです。厳しい隊長と穏やかな副官、真面目な隊長と自由な副官のように、性格を逆にすると掛け合いが生まれます。王様は国の頂点にいて上がいませんが、隊長の上には、さらに上官や国がいることがほとんどです。上からの命令と、目の前の部下の間に立つことが、隊長ならではの物語になります。
隊長・団長と近い言葉
| 主将・キャプテン | 艦長・船長 | 騎士団長 | 師団長・司令官 | |
|---|---|---|---|---|
| どんな言葉か | 部活やチームで、選手をまとめる長 | 艦や船の長。乗っている人の命を預かる | 騎士団をまとめる長 | いくつもの部隊を束ねた大きな部隊の長 |
| 隊長・団長との関係 | 選手として一緒に戦う隊長。教える側の監督とは別 | 艦が一つの隊になる。最後まで残る責任がある | 騎士の誓いと、団の長を兼ねる | 隊長より上の立場。現場より作戦全体を見る |
隊長・団長キャラの型
隊長・団長キャラは、どうやって仲間を率いるかと、なぜその立場にいるのかで型が分かれます。厳しく引っぱる長から、だらしなく見えて頼れる長、急に任された若い長まで並べました。
誰よりも練習し、誰よりも厳しく、仲間にも同じ熱さを求める型です。厳しさの裏に、仲間一人ひとりへの期待があります。たとえば、赤木剛憲(『SLAM DUNK』)がこの型です。亜白ミナ(『怪獣8号』)もこの型です。
ふだんはやる気がなさそうで、部下に任せきりに見えるのに、いざという時には誰より早く手を打っている型です。部下に無理をさせず、自分で考えさせる育て方も魅力です。たとえば、後藤喜一(『機動警察パトレイバー』)がこの型です。
部屋は散らかり、生活は怠けがちで、部下にあきれられているのに、戦いになると誰も追いつけない強さを見せる型です。だらしなさと実力の差が、親しみと信頼を同時に生みます。たとえば、鳴海弦(『怪獣8号』)がこの型です。
ぶっきらぼうで口は荒いのに、よそで居場所のなかった者を自分の団に迎え、信じて任せる型です。団員たちは、拾ってもらった恩で長についていきます。たとえば、ヤミ・スケヒロ(『ブラッククローバー』)がこの型です。
本来の長が倒れたり、いなくなったりして、まだ経験の浅い人が隊を預かる型です。気負って厳しくなりすぎ、部下とぶつかりながら、少しずつ長らしくなっていきます。たとえば、ブライト・ノア(『機動戦士ガンダム』)がこの型です。
若さや小柄な見た目のせいで子ども扱いされがちなのに、実力と真面目さで隊を率いる型です。自由な年上の部下に振り回されながら、深い信頼で結ばれています。たとえば、日番谷冬獅郎(『BLEACH』)がこの型です。
大きな目的のために、犠牲が出ると分かっている作戦を選ぶ型です。穏やかな物腰と冷たい決断の差が、長の孤独を見せます。たとえば、エルヴィン・スミス(『進撃の巨人』)がこの型です。
ふだんは控えめで、自分から前に出るのが苦手なのに、いざという時には仲間を見捨てない判断をはっきり下す型です。優しさがそのまま、隊を一つにまとめる力になります。たとえば、西住みほ(『ガールズ&パンツァー』)がこの型です。
本来の長が留守のあいだ、代わりに組織を預かる型です。責任感が強く、人に任せてよいことまで自分で引き受け、無理をしがちです。たとえば、西風騎士団の代理団長ジン(『原神』)がこの型です。
ゲームの主人公が団や隊の長になり、仲間たちから「団長」と呼ばれる型です。プレイヤー自身が長として慕われ、仲間が増えるほど団がにぎやかになります。たとえば、騎空団の団長である主人公(グラン/ジータ、『グランブルーファンタジー』)がこの型です。
かつての戦いで部下を失い、その重さを抱えたまま長を続ける型です。今の部下に厳しいのも、無茶をさせないのも、同じことをくり返したくないからです。過去を語る場面が、物語の山場になります。
部下には厳しく、近寄りがたい隊長や団長が、主人公にだけ不器用な気づかいを見せる型です。立場の差と、ふとこぼれる優しさが恋の見せ場になります。騎士のページでも扱っています。
隊長・団長キャラの作り方と台詞例
隊長・団長キャラは、どんな集団の長か、と、なぜこの人が長なのか、を決めるところから作ります。いちばん強いから、いちばん真面目だから、誰もやりたがらなかったから。長になった理由が決まると、部下との距離が決まります。そのうえで、隣に立つ副官や、上にいる上官を一人決めると、隊長らしい板ばさみや掛け合いが作りやすくなります。
台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。隊長・団長キャラは、表の顔では隊を率いる長として振る舞い、ほころびで部下への心配がのぞき、信頼した相手には長としての迷いを打ち明け、独りの時には誰にも預けられない重さを抱えています。話し方は口振カルテで調整できます。
下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。
自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。
性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。
ドラッグで位置を動かせます
女性の隊長・団長キャラ
女性の隊長・団長キャラは、凛として隊を率いる部隊の長、留守を預かる真面目な団長、控えめなのに仲間を見捨てない隊長として描かれます。厳しさと気づかいのどちらを前に出すかで、隊の空気が変わります。
- よくある形
- 部下に信頼される凛とした部隊の長/留守を預かって働きすぎる代理の団長/控えめなのに決断は早い隊長/部員を叱りながら一番遅くまで残る主将
- 外すなら
- 作戦会議では誰より頼もしいのに、隊の宴会の幹事だけはまったく決められない形にする。または、部下の誕生日を全員分覚えているのに、自分の誕生日は毎年忘れている形にする
- 気をつけたいこと
- 女性の長を、男性の部下に認められるまでの話だけにしないこと。隊をどこへ導きたいのかを一つ決めると、長としての格が本人のものになります
1表の顔人前・ふだん
「配置は昨日のとおり。迷ったら私の判断を待たずに退いていい。全員、生きて戻ること」
出発前の整列で、隊員の顔を一人ずつ見ながら
2ほころび素が一瞬見える
「……その包帯、昨日はなかったよね。報告書には書いてなかったけど」
書類を受け取ったあと、新人の手元に目が止まって
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「新人の包帯、今日は見なかったことにした。隊長なら叱る。でも私、あの子に先に飯を食わせたい」
夜の詰め所で、長く組んできた副官にだけ
4独りの時誰にも見せない本音
「次の命令も、全員で帰れる命令だといいな」
誰もいない執務室で、作戦の紙に印を押す前に
男性の隊長・団長キャラ
男性の隊長・団長キャラは、厳しく背中で引っぱる主将、ふだんはだらしないのに頼れる隊長、はみ出し者を拾う団長、急に隊を任された若い長として描かれます。率い方と、長になった理由の組み合わせで人物が決まります。
- よくある形
- 誰より練習する厳しい主将/やる気がなさそうで先を読んでいる隊長/口は荒いのに団員を信じて任せる団長/経験が足りないまま艦を預かった若い長
- 外すなら
- 戦場では無敵の隊長なのに、部下の悩み相談になると黙りこみ、翌日に長い手紙で返してくる形にする。または、厳しい主将なのに、部室の植物の水やりだけは毎朝欠かさない形にする
- 気をつけたいこと
- 厳しさを見せるために、部下を怒鳴る場面ばかり重ねないこと。誰のために厳しいのかが一度見えると、同じ言葉でも受け取られ方が変わります
1表の顔人前・ふだん
「文句は終わってから聞く。今は俺の指示で動け。責任は全部こっちで持つ」
予定が崩れた現場で、ざわつく隊員たちの前に出て
2ほころび素が一瞬見える
「あいつ、まだ戻らないのか。……いや、いい。待つのも仕事だ」
偵察に出た部下の帰りを、何度も時計を見ながら
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「あの時の撤退、お前は三秒早いと言った。今も毎晩、その三秒を数えてる」
古い付き合いの副官と、片づけの終わった作戦室で
4独りの時誰にも見せない本音
「隊長になんかなるんじゃなかった、と思う日がある。それでも明日も、俺が前に立つ」
消灯後の宿舎の屋上で、隊の旗を見上げて
女性向けの男性の隊長・団長キャラ
女性向けの作品では、部下に厳しく近寄りがたい騎士団長、主人公の上官になる冷静な隊長、だらしないのにいざという時は守ってくれる長が人気です。ときめきの中心は、立場の差を守ろうとする人が、主人公にだけ不器用な気づかいを見せる瞬間です。
- よくある形
- 主人公の配属先の厳しい隊長/令嬢の護衛を命じる堅物の騎士団長/ふだんはだらしないのに危ない時は前に立つ長/年下なのに誰より大人びた隊長
- 外すなら
- 隊の誰より強いのに、主人公の差し入れの感想だけは毎回うまく言えず、報告書のような言い方になる形にする。または、主人公のほうが長の休み方を管理し、長がそれにだけは逆らえない形にする
- 気をつけたいこと
- 上官と部下の立場の差を、そのまま迫る理由として描かないこと。主人公が自分で選べる場面を残すと、隊長の誠実さと恋が両方生きます
1表の顔人前・ふだん
「配属初日に五分前。悪くない。明日からは十分前だ。この隊では、それが普通になる」
新しく来た主人公の書類に目を通しながら、顔を上げずに
2ほころび素が一瞬見える
「顔色が悪い。今日の見回りは別の者に代わらせる。……命令だ、休め」
廊下ですれ違いざまに立ち止まり、少しだけ声を落として
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「隊の者は全員同じに扱うと決めている。決めているのに、お前の名前だけ先に探してしまう」
訓練のあとの誰もいない中庭で、主人公にだけ
4独りの時誰にも見せない本音
「あいつを危ない任務に出さない理由を、隊長として説明できるうちはいい」
翌日の配置表を前に、ペンを持ったまま手を止めて
男性向けの女性の隊長・団長キャラ
男性向けの作品では、主人公を鍛える凛とした女性の隊長、主人公を拾ってくれる気さくな団長、控えめなのにいざという時は誰より頼れる隊長が人気です。長としての頼もしさと、主人公の前でだけ見せる素の顔の落差が見せ場になります。
- よくある形
- 主人公を一から鍛える厳しい女性隊長/行き場のない主人公を団に入れてくれる団長/内気なのに作戦になると別人のような隊長/主人公と張り合う別の隊の長
- 外すなら
- 隊を率いる姿は完璧なのに、私生活ではまったく片づけができず、主人公が部屋の掃除係にされている形にする。または、主人公の上官なのに、ゲームでは主人公にいつも負けて悔しがっている形にする
- 気をつけたいこと
- 最後は主人公に守られて長らしさが消える、という流れだけにしないこと。長として譲れない判断を一つ持たせると、主人公と並んで立つ魅力が続きます
1表の顔人前・ふだん
「今日から君もうちの隊員。分からないことは聞いて。聞かずに無茶したら、私が怒るから」
入隊したばかりの主人公に、隊の腕章を手渡しながら
2ほころび素が一瞬見える
「さっきの判断、よかったよ。……ほんとはね、ちょっと手が震えてた」
任務を終えた帰り道、主人公と二人だけになって
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「隊長って、間違えても謝る相手がいないんだ。だから、君がいてくれて助かってる」
夜の見張りを交代する前に、焚き火の向こうから
4独りの時誰にも見せない本音
「明日も笑って号令をかける。そのために、今だけは静かにしてよう」
隊員たちが眠ったあと、一人でテントの外に座って
隊長・団長キャラを書く時のコツと避けたいこと
コツ
- 長になった理由を一つ決める:いちばん強い、いちばん真面目、前の長に頼まれた、ほかに誰もいなかった。理由によって、部下からの見られ方が変わります
- 隣に副官を一人置く:性格が逆の右腕・副官がいると、長が言わないことを副官が言い、掛け合いで人柄が見えます
- 上からの命令と部下の間に立たせる:上官や国の命令と、目の前の部下の命が食い違う場面で、長の決め方がいちばんよく見えます
- 責任を取る場面を一度描く:失敗した部下をかばう、頭を下げる、最後に残る。一度でも描くと、ふだんの厳しさやだらしなさが信頼に変わります
部下との距離で変わる見え方
| 部下との距離 | どう見えるか | 揺らす出来事 |
|---|---|---|
| 厳しく線を引く | 怖い、頼もしい | 部下をかばって、初めて本音を見せる |
| 任せきりに見える | ゆるい、底が知れない | 部下の危機に、誰より早く動く |
| 家族のように近い | あたたかい、慕われる | 部下を危ない任務に出す命令が来る |
| 若くて頼りない | 危なっかしい、応援したい | 前の長と比べられる |
| 非情に決める | 冷たい、孤独 | 決めた作戦の犠牲を、一人で数える |
避けたいこと
- 現実の軍や警察の作戦、武器の使い方を、まねできるほど細かく書くこと
- 厳しさを、部下への暴力や人格の否定で見せること
- 有名な隊長や団長の決め台詞・号令を、そのまま借りること。型は借りても、言葉はそのキャラ自身から作ります
- 部下を失う場面を、長を泣かせるためだけに使うこと
隊長・団長に合う口調・組み合わせやすい属性
合う口振(口振カルテへ)
隊長・団長は立ち位置の属性なので、口振は「どうやって隊を率いたいか」で選びます。仲間を引っぱるか、規律で正すか、ゆったり構えるか。口振を一つ決めると、号令の一言で長の人柄が伝わります。
組み合わせやすい属性
堅物を重ねると、規律に厳しく融通のきかない隊長に。苦労人を重ねれば、上と下の両方に気をつかい続ける隊長になります。飄々を重ねると、本音を見せずに隊を動かす長に、熱血を重ねれば、誰より先に飛びこんで仲間を燃やす長になります。クールを重ねると、冷静な判断で隊を守る長に。ポンコツを重ねれば、戦いでは頼れるのに暮らしの中ではまるで頼りない長になります。
ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)
一匹狼や無気力は、隊長・団長とぶつかりやすい属性です。重ねると「群れるのが嫌いなのに隊を任されてしまった長」「やる気はないのに、部下のためにだけは動いてしまう長」というねじれになり、長でいる理由が気になる人物になります。
隊長・団長キャラの歴史
隊長は、もとは軍の一隊を率いる人の呼び名でした。物語では、艦や部隊を任される若い長、ゆるいのに切れ者の隊長、厳しい主将、死神や騎士の隊の長へと広がり、今ではゲームのプレイヤー自身が団長と呼ばれるようになっています。
年表を開く
法令の注釈書に、軍の一隊の長としての「隊長」の言葉が見えます。のちに室町時代の書物では、集まった一団の長という意味でも使われました。
英語の captain が、艦の長、軍の中隊の長という意味で使われ始めます。もとはラテン語で「頭」を意味する言葉から来ています。
「青年団の団長」という言い方が、本の中に記録されています。団と名のつく集団の長を団長と呼ぶ形が広まっていきました。
ロボットアニメで、経験の浅い若い士官が、負傷した艦長に代わって艦を任されます。乗員とぶつかりながら長らしくなる姿が、長く語り継がれました。
警察のロボット部隊を描く作品で、ふだんは昼行燈のようなのに、いざという時は切れ者の隊長が登場します。ゆるさと鋭さを持つ隊長の形が知られるようになりました。
バスケットボール漫画で、誰よりも練習し、部員に厳しい主将が問題児ぞろいの部を引っぱります。厳しい主将と穏やかな副主将の組み合わせも親しまれました。
死神の世界の十三の隊を描く漫画が始まります。それぞれの隊に隊長と副隊長がいて、隊ごとに違う個性の長が並ぶ形が人気になりました。
女子校の戦車道を描くアニメで、内気な少女がチームの隊長を務めます。強さではなく、仲間を見捨てない判断で率いる長が描かれました。
ゲームで、留守の長に代わって騎士団を預かる真面目な代理団長が登場し、漫画では、だらしないのに最強の防衛隊の隊長が描かれます。
小説投稿サイトで、題名に「団長」を含む作品が約900件、「騎士団長」が約700件あります。評価の高い作品の多くは、騎士団長が恋の相手役になる恋愛小説です。
今の隊長・団長キャラのイメージ
- 上司にしたい長:リヴァイ(『進撃の巨人』)のようにとても強い長と、後藤喜一(『機動警察パトレイバー』)のようにふだんはゆるいのにいざという時に頼れる長が、上司にしたい人として挙がります。鍵は頼りがいです
- 先頭に立つ人が選ばれる:部下に手柄を持たせ、困難には自分から向かう長が好まれています。責任を引き受ける姿が、長の魅力として見られています
- 組織の長の女性キャラ:女性の長では、警察など組織に属し、隊を率いる立場の人がよく好かれています
- 騎士団長は恋の相手役:題名に「騎士団長」が入る話は、ほとんどが異世界恋愛です。恐れられる長や堅物の長が、主人公にだけ見せる優しさが女性向けの定番になっています
- 2025〜2026年に人気の作品では:亜白ミナ(『怪獣8号』)のように、冷静な態度を崩さない隊長が憧れの対象として描かれています
よくある質問
隊長・団長キャラとはどういう意味ですか?
隊や団、部のような一つの集団を率い、仲間の先頭で決めて、その結果の責任を負う長のキャラクターのことです。率いる集団がはっきりしていること、進む先を決めて責任を負うこと、仲間と同じ現場に立っていることが条件になります。
隊長と副隊長(右腕・副官)の違いは何ですか?
隊長は隊の進む先を決めて責任を負う人、副隊長や副官は、その決定を実際に回し、隊長がいない時に代わりに立つ人です。性格が逆の二人を組ませると、掛け合いが生まれます。くわしくは右腕・副官のページにまとめています。
隊長と団長の違いは何ですか?
隊長は「隊」の長で、もとは軍の一隊を率いる人のことです。団長は「団」の名がつく集団の長です。創作では、軍や警察、防衛隊の部隊の長は隊長、騎士団や兵団、旅の一団の長は団長と呼ばれることが多くなっています。
隊長と王様の違いは何ですか?
王様は国の頂点に立ち、上に誰もいない立場です。隊長の上には、さらに上官や国がいることがほとんどで、上からの命令と目の前の部下の間に立つことが、隊長ならではの物語になります。
師団長とは何ですか?
師団は、陸軍でいくつもの連隊や大隊を組み合わせた大きな部隊のことで、その長が師団長です。隊長より上の立場で、現場の一隊よりも作戦全体を見る長として描かれます。
魅力的な隊長・団長キャラを書くコツは?
長になった理由を一つ決め、性格が逆の副官を隣に置くことです。上からの命令と部下の間に立たせ、失敗した部下をかばう、頭を下げるといった責任を取る場面を一度描くと、長としての信頼が伝わります。
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参考にした資料
- コトバンク「隊長」(デジタル大辞泉:軍隊で一隊の兵士の指揮権をもつ人、一団・一隊を統率・指揮する人。精選版日本国語大辞典:令義解・史記抄の例)
- コトバンク「団長」(デジタル大辞泉:「団」の名がつく集団を率いたり代表したりする人。日本国語大辞典:1929年の例)
- コトバンク「師団」(デジタル大辞泉:陸軍で単独で作戦を行える最大の固定編制の部隊)
- Wikipedia(英語版)「Captain (armed forces)」(capitaneus からの語源、14世紀に英語へ、軍・海軍の意味は1550〜60年代)
- TV Tropes「Reasonable Authority Figure」(主人公の訴えを筋道立てて聞く上の立場の人)
- アニメ!アニメ!「上司にしたいアニメキャラといえば?」男性キャラ編(2018年4月15〜19日、312人)
- アニメ!アニメ!「上司にしたいアニメキャラといえば?」女性キャラ編(2018年、312人)
- アニメ!アニメ!「上司にしたいキャラは?」2021年版(2021年10月3〜10日、110人)
- Wikipedia(日本語版)「赤木剛憲」(湘北高校バスケ部の主将、「ゲンコツのキャプテン」)
- Wikipedia(日本語版)「機動警察パトレイバーの登場人物」(後藤喜一:第二小隊の隊長、昼行燈、部下の自主性を引き出す)
- Wikipedia(日本語版)「怪獣8号」(鳴海弦:第1部隊隊長、オタク気質で怠惰な生活、実力は本物)
- Wikipedia(日本語版)「ブラッククローバー」(ヤミ・スケヒロ:黒の暴牛の団長、はみ出し者を束ねる、団員の多くをスカウト)
- Wikipedia(日本語版)「ブライト・ノア」(19歳、負傷した艦長に代わって艦の指揮を任される)
- Wikipedia(日本語版)「日番谷冬獅郎」(十番隊隊長、史上最年少で隊長に就任、副隊長との信頼)
- Wikipedia(日本語版)「進撃の巨人の登場人物」(エルヴィン・スミス:調査兵団第13代団長、穏やかな物腰と非情な決断)
- Wikipedia(日本語版)「ガールズ&パンツァー」(西住みほ:大洗女子学園の戦車道チームの隊長、2012年)
- ピクシブ百科事典「ジン(原神)」(西風騎士団の代理団長、蒲公英騎士、責任感が強く抱えこむ)
- ファミ通「グランブルーファンタジー リリンク」登場キャラクター紹介(主人公:プレイヤーの分身、騎空団の団長)
- 小説家になろう 小説API「騎士団長」(2026年11月4日時点の題名)

