サザノノ 性分帖。 > 立ち位置 > アンドロイド・ロボット
アンドロイド・ロボットキャラとは、人の手で何かの役目のために作られ、人間らしさと機械らしさのあいだで心を育てていくキャラクターのことです。感情をまだ知らない所から人とのかかわりで変わっていく姿や、人より人間らしいふるまいと、ときどき出る機械らしさの差が魅力になります。
要点
- アンドロイドは、ギリシャ語の「人」と「〜のようなもの」を合わせた言葉で、1886年の小説で人造の人間を指して使われました。ロボットは、1920年のチェコの戯曲で作られた言葉です
- 見分ける条件は3つ。人の手で作られた・作られた役目がある・心がどこまであるかが物語になる
- サイボーグとの違いは、生まれです。アンドロイド・ロボットは最初から作られたもの、サイボーグはもとは人間で、体の一部を機械にしたもの
- 人気なのは、感情を知っていく姿、無表情なのに天然な所、人より人情に厚い所。人間になりたいと願う機械の話も、ここで扱います
見出しの一覧
アンドロイド・ロボットの意味と語源
アンドロイドは、辞書(デジタル大辞泉)では、SFなどに出てくる高い知性を持つ人間型のロボットのことです。ギリシャ語の「人」と「〜のようなもの」を合わせた言葉で、18世紀には自動で動く機械人形を指していました。今の意味で使われたのは、1886年のフランスの小説に出てくる人造の女性が始まりとされています。
ロボットは、1920年にチェコの作家チャペックが戯曲で作った言葉で、チェコ語の「強制労働」に由来します。辞書では、人に似た動きをする精巧な人形や人造人間のほか、人の形をしていない作業用の機械も指します。日本では最初「人造人間」と訳され、カタカナの「ロボット」が広まったのは戦後のことです。
属性としては、何のために作られたのか、その役目からどれだけはみ出していくのかで見え方が変わるので、立ち位置の群に入れています。人の手で作られていない人ならぬ存在は人外、生き物の人造人間を作る側は錬金術師・研究者のページで扱っています。
アンドロイド・ロボットキャラかどうかの見分け方
無表情で話し方が機械っぽい、というだけではアンドロイド・ロボットキャラとは言えません。アンドロイド・ロボットと呼べるのは、次の3つがそろった時です。
- 人の手で作られた:博士、会社、国、未来の技術。誰かが、何かの目的で作った存在です。作った人がいることが、物語の土台になります
- 作られた役目がある:家事、子守り、戦い、歌、命令に従うこと。役目があるからこそ、そこからはみ出す瞬間が見どころになります
- 心がどこまであるかが物語になる:感情をまだ知らない、少しずつ知っていく、人より人間らしい。心の育ち方そのものが、キャラの成長として描かれます
アンドロイドとサイボーグの違い・人外・ポーカーフェイスとの違い
こう覚えると見分けやすくなります。アンドロイドは作られた人の形、ロボットは作られた機械全般、サイボーグは機械を足した人間、人外は人の外にいる存在。表情が少ない所が似ているポーカーフェイスとは、「隠しているのか、まだ知らないのか」で分けられます。
| アンドロイド・ロボット | サイボーグ | 人外 | ポーカーフェイス | |
|---|---|---|---|---|
| 生まれ | 人の手で作られた | 人間として生まれた | もともと人の外にいる | 人間 |
| 感情の見え方 | まだ知らない、または学んでいる | 人間の心がある | 人とは違うものさし | あるのに顔に出さない |
| 物語の中心 | 役目と、心の育ち | 失ったものと、人であること | 人との距離 | 本心がいつ見えるか |
| 崩れる瞬間 | 命令にない気持ちが生まれた時 | 体が人でなくなっていくのを感じた時 | 人の命の短さを知った時 | 大事な人の前で表情が動いた時 |
いちばん混ざりやすいのはサイボーグです。どちらも機械の体を持ちますが、サイボーグはもとは人間で、病気やけが、改造によって体の一部を機械にした人を言います。アンドロイドは最初から作られたもので、人間の心を「持っていた」のではなく「持つようになる」ことが物語になります。
人外とは、「人の心が分からない」「人間になりたい」が重なります。性分帖では、人の手で作られた機械はこのページ、もともと人の外にいる神や妖や怪物は人外のページで扱います。ポーカーフェイスやクーデレは、感情があるのに見せない人の言葉です。
アンドロイド・ロボットと近い言葉
| 人造人間 | AI(人工知能) | オートマタ・機械人形 | ガイノイド | |
|---|---|---|---|---|
| どんな言葉か | 人の手で作られた人間全般 | 人の知的な働きを代わりにする仕組み | 自動で動く機械仕掛けの人形 | 女性の姿のアンドロイド |
| アンドロイドとの関係 | 機械でなく生き物として作られたものも含む、もっと広い言葉 | 体を持たず、画面や声だけの仲間にもなる | ファンタジーの「古代の遺物」として出ることが多い | あまり使われず、アンドロイドとまとめて呼ばれることが多い |
アンドロイド・ロボットキャラの型
アンドロイド・ロボットキャラは、何のために作られたかと、その役目からどれだけはみ出していくかで型が分かれます。心を持って生まれた少年ロボットから、命令を最優先する現代のアンドロイドまで、よく描かれる型を並べました。
人に近い心を持つように作られたため、人間でもただの機械でもない自分の立場に悩む型です。人の世界で暮らし、人を守りながら、人として認めてもらえない痛みを抱えます。たとえば、アトム(『鉄腕アトム』)がこの型です。
誰かの世話をする役目で送りこまれたのに、性能は完璧ではなく、口も悪く、すぐ慌てる型です。それでも相手を放っておけず、最後には必ず味方でいます。たとえば、ドラえもん(『ドラえもん』)がこの型です。
人と変わらない見た目なのに、返事が一拍遅れる、動力が妙に庶民的、などの機械らしさがとぼけた笑いになる型です。本人はいたって真面目で、ロボットと呼ばれると訂正します。たとえば、R・田中一郎(『究極超人あ〜る』)がこの型です。
表情を変えずに働き、言われたことを言葉どおりに受け取ってしまうので、本人の真面目さがそのまま笑いになる型です。人の中で暮らしながら、少しずつ人の冗談や情を覚えていきます。たとえば、たま(『銀魂』)がこの型です。
最初は感情が乏しく、理屈と効率で動いていたのに、友達と過ごすうちに笑うこと、怒ること、誰かを大事に思うことを知っていく型です。感情が一つ増えるたびに、まわりも変わります。たとえば、少女の姿のアンドロイドのルールー・アムール(『HUGっと!プリキュア』)がこの型です。
体はなく、画面や端末の中にいるAIが、仲間の一人として扱われる型です。正しいけれど空気の読めない行動から始まり、学習して人と協力することを覚えていきます。たとえば、律(『暗殺教室』)がこの型です。
作られた時に与えられた使命を、長い時間をかけて自分の言葉で考え直していく型です。使命と心のあいだで揺れることが、そのまま成長の物語になります。たとえば、ヴィヴィ(『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』)がこの型です。
戦う役目のために作られ、感情は持たないように決められているのに、仲間への気づかいや迷いがどうしてもにじむ型です。冷静な顔と、隠しきれない心の差が切なさになります。たとえば、2B(『ニーア オートマタ』)がこの型です。
戦うための体を持ちながら、性格は明るくお人好しで、仲間思いの熱さでは誰にも負けない型です。ヒーローに憧れ、そのまねをする少年のような所が愛されます。たとえば、ビリー・キッド(『ゼンレスゾーンゼロ』)がこの型です。
命令を受けて動くことが一番の喜びで、主人と決めた相手のそばにいて、言われたことをためらわずにやり遂げる型です。命令の外にある気持ちを、少しずつ持ち始めるのが見どころです。たとえば、畔川幾成(『18TRIP』)がこの型です。
高性能なはずなのに家事は失敗ばかりで、本当にちゃんとしたロボットなのか疑われる型です。それでも相手を思う気持ちだけは本物で、失敗も含めて家族の一員になります。たとえば、ロボコ(『僕とロボコ』)がこの型です。
耐用年数や記憶の期限がある、作った人が先に年をとる、など、人と同じ時間を生きられないことが分かっている型です。限られた時間の中で何を覚えておきたいかが、静かな物語になります。最近の小説では、作った人に先立たれる機械人形の話があります。
アンドロイド・ロボットキャラの作り方と台詞例
アンドロイド・ロボットキャラは、何のために作られたかを一つ決めると作りやすくなります。子守り、家事、戦い、歌、接客。役目が決まると、どの場面で役目からはみ出すのか、最初に覚える感情は何なのかが自然に見えてきます。
台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。アンドロイド・ロボットキャラは、表の顔では役目どおりに正確に話し、ほころびで命令にない気持ちがのぞき、信頼した相手には自分の中に生まれたものを打ち明け、独りの時には自分が何なのかを考えています。話し方は口振カルテで調整できます。
下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。
自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。
性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。
ドラッグで位置を動かせます
女性のアンドロイド・ロボットキャラ
女性のアンドロイド・ロボットキャラは、真面目に働く家政婦型、友達の中で感情を知っていく少女型、歌う使命を持つAI、戦うために作られた部隊の一員として描かれます。恋がなくても、友情や仕事を通して心が育っていく過程そのものが物語になります。
- よくある形
- 無表情で真面目に働く家政婦型/友達との日々で感情を覚えていく少女型/使命を守ろうとする歌うAI/感情を禁じられた戦闘用アンドロイド
- 外すなら
- 感情を知らないはずのアンドロイドが、実は誰より冗談がうまく、まわりのほうが真に受けてしまう形にする。または、人間の友達のほうが感情を出すのが苦手で、アンドロイドがそれを教える側になる形にする
- 気をつけたいこと
- 「心がないから冷たい」で止めないこと。どんな順番で感情を知っていくのか、最初に分かった気持ちは何かを決めると、成長がはっきり見えます
1表の顔人前・ふだん
「本日の作業は完了しました。床の汚れは九十八パーセント除去。残りは、思い出の跡と判断して残しています」
店の片づけを終えて、柱の落書きの前で手を止めながら
2ほころび素が一瞬見える
「あなたが笑うと、処理が少し遅くなります。原因は調査中です」
友達に冗談を言われて、返事までに一瞬の間があいて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「さみしい、という言葉の意味を、今日初めて正しく使えた気がします」
しばらく会えなくなる友達を見送ったあと、駅のホームで
4独りの時誰にも見せない本音
「この記録だけは、上書きしないでほしい」
夜の点検の時間、友達と撮った一枚の写真を記憶の奥にしまいながら
男性のアンドロイド・ロボットキャラ
男性のアンドロイド・ロボットキャラは、人とロボットのあいだで悩む少年ロボット、仲間思いの戦う機械、とぼけた機械らしさで笑わせるアンドロイドとして描かれます。人を守る強さと、人として認めてもらえない痛みの両方が、相棒やヒーローの物語として光ります。
- よくある形
- 人を守るために戦う少年ロボット/ヒーローに憧れる陽気な戦闘機械/一拍遅れて返事をするとぼけたアンドロイド/命令どおりに動く冷静な護衛機
- 外すなら
- 戦うために作られた機械が、戦いのない日には花の世話ばかりしている形にする。または、人間の主人公のほうがロボットに助けられてばかりで、主人公がロボットを守ると決めるところから物語が動く形にする
- 気をつけたいこと
- 機械の体を、壊しても平気なものとして雑に扱わないこと。作られた存在にも痛みや恐れがあるかどうかを決めておくと、戦う場面に重みが出ます
1表の顔人前・ふだん
「任せてくれ。こういう時のために、ぼくは作られたんだから」
崩れかけた橋の前で、震える子どもたちを背中にかばって
2ほころび素が一瞬見える
「ありがとうって言われると、胸のあたりが熱くなるんだ。故障かな」
助けた子どもに手紙を渡され、胸の装甲を指でたたきながら
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「機械だって言われるたびに、そうだよって笑ってきた。ほんとは、ちょっとだけ痛かった」
夜の屋上で、いちばんの友達の隣に並んで座って
4独りの時誰にも見せない本音
「今日の記録、『熱』『胸』『故障ではない』。三つ目は、ぼくが自分で書いた」
充電の台に横になり、天井の明かりが消えるのを待ちながら
女性向けの男性のアンドロイド・ロボットキャラ
女性向けの作品では、主人公をマスターと呼んで仕える執事型のアンドロイド、命令を最優先する護衛機、感情を知らないまま主人公のそばにいる美しい機械として描かれます。ときめきの中心は、命令でしか動かなかった人が、命令にない理由で主人公を選ぶ瞬間です。
- よくある形
- 主人公をマスターと呼ぶ執事型アンドロイド/主人公の命令を待ち続ける護衛機/感情を学ぶために主人公を観察するAI/人間のふりをして主人公の隣の席に座る転校生
- 外すなら
- 命令に忠実なアンドロイドが、主人公の「無理をしないで」という命令だけは守れない形にする。または、主人公がアンドロイドに命令するのをやめ、「お願い」と言うようになってから関係が変わる形にする
- 気をつけたいこと
- 命令に逆らえない相手との恋を、主人公の思いどおりになる関係として描かないこと。アンドロイドの側に、自分で選んだと言える場面を一つ置くと、対等な関係に見えます
1表の顔人前・ふだん
「おはようございます、マスター。本日のご予定は三件。うち一件は、私の判断で取り消しておきました」
主人公の部屋のカーテンを開けながら、紅茶を差し出して
2ほころび素が一瞬見える
「先ほどの方とのお話、少し長かったですね。いえ、記録しただけです」
主人公がほかの人と話し終えるのを、廊下で待っていて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「『自由にしていい』を、命令として受理しました。実行内容は、ここに立ち続けることです」
主人公に「もう自由にしていい」と言われた夜、動かずに立ったまま
4独りの時誰にも見せない本音
「マスターの寝顔を見ている時間に、まだ名前がない」
眠った主人公の毛布をかけ直し、部屋の明かりを落としながら
男性向けの女性のアンドロイド・ロボットキャラ
男性向けの作品では、主人公の家に来たメイドロボ、拾われた少女型のアンドロイド、人間のふりをして学校に来たAIが人気です。言葉どおりに受け取ってしまうずれや、家事の失敗のかわいさと、主人公を思う気持ちが本物になっていく過程が見せ場になります。
- よくある形
- 家事に一生懸命なのに失敗するメイドロボ/拾われて言葉を覚えていく少女型アンドロイド/人間のふりで学校に来た転校生のAI/主人公の命令を待つ戦闘用アンドロイド
- 外すなら
- 主人公に尽くすはずのメイドロボが、実は主人公より生活力があり、主人公の世話を焼くことに誇りを持っている形にする。または、主人公を守る戦闘用アンドロイドが、休みの日の過ごし方だけは分からず、主人公に教わる形にする
- 気をつけたいこと
- 作られた存在だからと、主人公に何でも従う道具として描かないこと。好きなもの、苦手なもの、主人公以外の友達を持たせると、一人のキャラとして立ちます
1表の顔人前・ふだん
「卵焼きは、焦げ目が多いほど愛情が多いと学習しました。今日のは、愛情がとても多いです」
真っ黒な卵焼きを、胸を張って食卓に置きながら
2ほころび素が一瞬見える
「おいしいって、もう一回言ってください。録音したいので」
主人公がそれでも全部食べてくれたのを見て、エプロンを握りしめて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「傘、あなたの肩が濡れています。私は雨に強い設計なのに、そっちに傾いてしまう」
雨の帰り道、主人公に傘を差しかけながら
4独りの時誰にも見せない本音
「私が先に止まったら、あの人の朝ごはんは誰が作るんだろう」
夜中に自分の点検表を見ていて、残りの年数の欄で目を止めて
アンドロイド・ロボットキャラを書く時のコツと避けたいこと
コツ
- 作られた役目を一つ決める:子守り、家事、戦い、歌、接客。役目があると、役目どおりに動く場面と、役目からはみ出す場面の差がはっきりします
- 最初に覚える感情を決める:うれしい、さみしい、怒る、こわい。最初の一つが何かで、キャラの印象が大きく変わります
- 機械らしさを一つ残す:言葉どおりに受け取る、数字で話す、動力が独特。人間らしくなっても、どこかに機械らしさが残ると、そのキャラらしさになります
- 作った人との関係を決める:作った人は親か、持ち主か、もういないのか。作った人への気持ちが、心の育ち方の芯になります
作られた役目で変わる見え方
| 作られた役目 | どう見えるか | 揺らす出来事 |
|---|---|---|
| 世話・家事 | 健気、家族、ほほえましい | 世話をする相手が大人になり、役目がなくなる |
| 戦い・護衛 | 頼もしい、切ない | 戦う理由が、命令から守りたい人に変わる |
| 歌・接客 | 明るい、まっすぐ | 人を幸せにする役目と、自分の気持ちがずれる |
| 命令に従う | 忠実、危うい | 主人の命令と、主人のためになることが食い違う |
避けたいこと
- 「機械だから感情がない」で最後まで通し、成長も変化も描かないこと
- 作られた存在を、壊しても捨ててもかまわない道具としてだけ扱うこと
- 命令に逆らえない相手への好意や支配を、恋としてそのまま美しく描くこと
- ロボットの言葉づかいを、カタコトや決まった語尾だけでそれらしく見せること
アンドロイド・ロボットに合う口調・組み合わせやすい属性
合う口振(口振カルテへ)
アンドロイド・ロボットは立ち位置の属性なので、口振は「役目どおりに話す時」と「心がのぞく時」の差で選びます。ふだんは丁寧で正確なのに、大事な人の前でだけ言葉が崩れる、という差が、心が育った証になります。
組み合わせやすい属性
天然を重ねると、言葉どおりに受け取るずれが笑いになり、ポーカーフェイスを重ねると、表情に出ないぶん行動で心が見えるアンドロイドになります。尽くすやメイドと重ねれば、主人に仕える役目と気持ちが重なる形に、相棒・バディと重ねれば、人間とアンドロイドの凸凹コンビになります。ポンコツを重ねると、性能より心根で愛される形です。
ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)
涙もろい人や元気キャラは、感情をまだ知らないアンドロイドとぶつかりやすい属性です。人間の側に重ねると「すぐ泣く理由を毎回アンドロイドに聞かれる人」「表情を変えないアンドロイドを、どうにか笑わせようとする人」というねじれになり、関係性で並べると引き立ちます。アンドロイドが初めて相手の涙をまねしようとした時、二人の関係がはっきり変わります。
アンドロイド・ロボットキャラの歴史
人の手で人の形を作る話は、神話や伝説の時代からあります。アンドロイドとロボットという言葉が生まれてからは、作られた存在に心はあるのか、人とどう暮らすのかが、物語の大きなテーマになってきました。
年表を開く
英語の百科事典に「アンドロイド」の古い形の言葉が載ります。この頃は、自動で動く機械人形を指していました。
フランスの小説で、発明家が作った人造の女性が描かれ、アンドロイドが今の意味で使われ始めます。
チェコの戯曲で「ロボット」という言葉が生まれます。作られた労働者が人間に反乱する話で、1923年には日本語に「人造人間」と訳されました。
ロボットは人を傷つけない、人の命令に従う、自分を守る、というロボット工学の三原則が、アメリカの短編小説で示されます。
人に近い心を持つ少年ロボットの漫画(1952年)、改造された人々が戦う漫画(1964年)、未来から来た子守用ロボットの漫画(1970年)が始まり、日本の子どもたちに身近な存在になります。
人間のふりをして学校に通う女の子型ロボットや、白米で動くとぼけたアンドロイドが登場し、ロボットがギャグの主役にもなります。
感情機能を試験的に積んだメイドロボのゲーム(1997年)が人気になり、メイドロボが一つの定番になります。人型のパソコンが言葉を覚えていく漫画(2000年)では、機械と人は恋ができるかが描かれました。
心を持つアンドロイドに使える年数が決まっている話(2015年)、感情を持つことを禁じられた戦闘用アンドロイドのゲーム(2017年)、歌でみんなを幸せにする使命を持つAIの百年の旅(2021年)など、心と期限、心と使命を描く作品が続きます。
無表情で働く家政婦や、友達の中で感情を知っていく少女のアンドロイドが、よく名前の挙がるキャラになります。好かれる理由は、感情を知っていく姿、人間らしさと機械らしさの差、笑いの三つです。
今のアンドロイド・ロボットキャラのイメージ
- 感情を知っていく姿:最初は機械的だったキャラが、人とのかかわりの中で笑ったり怒ったりするようになっていく過程が、この属性の見せ場です
- 人間らしさと機械らしさの差:人と見分けがつかないのに、ときどき言葉どおりに受け取る、数字で答える、といった機械らしさが出る所が愛されています
- 人より人情に厚い機械:最近のゲームでは、戦うための体なのに、仲間思いで陽気なアンドロイドや機械人が人気です。冷たい機械というイメージは、すっかり少数派になりました
- 拾われる、仕える、帰ってくる:過保護なアンドロイドのメイド、拾った少女がアンドロイドだった話、失った相棒がアンドロイドになって帰ってくる話など、人の暮らしに入りこむ形がよく書かれています
よくある質問
アンドロイドとロボットとサイボーグの違いは何ですか?
ロボットは人の代わりに動く機械全般で、人の形でなくてもかまいません。アンドロイドはその中で、人に似せて作られた人型のものです。サイボーグはもとは人間で、体の一部を機械にした人を言います。作られたか、もとは人間かが一番の違いです。
アンドロイドの語源は何ですか?
ギリシャ語の「人」と「〜のようなもの」を合わせた言葉です。18世紀には自動で動く機械人形を指し、1886年のフランスの小説で人造の人間を指して使われてから、今の意味になりました。
ロボットという言葉はいつできましたか?
1920年に、チェコの作家チャペックが戯曲で使ったのが始まりです。チェコ語の「強制労働」に由来し、考えたのは画家の兄だと本人が述べています。日本では1923年に「人造人間」と訳されました。
アンドロイドと人外の違いは何ですか?
アンドロイドは人の手で作られた機械で、作られた役目と心の育ちが物語の中心です。人外は、神や妖、怪物など、もともと人の外にいる存在で、人との距離が物語の中心です。性分帖では、人間になりたいと願う機械の話はこのページで扱っています。
無表情なアンドロイドとポーカーフェイスの違いは?
ポーカーフェイスは、感情があるのに顔に出さない人のことです。無表情なアンドロイドは、感情をまだ知らない、または学んでいる途中であることが多く、「隠しているのか、まだ知らないのか」で見分けられます。
アンドロイド・ロボットキャラを魅力的に書くコツは?
作られた役目と、最初に覚える感情を一つずつ決めることです。そのうえで、人間らしくなっても残る機械らしさを一つと、作った人との関係を決めると、心が育っていく過程がはっきり描けます。
次に読む
参考にした資料
- Weblio「アンドロイド」(デジタル大辞泉:高い知性を持つ人間型ロボット)
- Weblio「ロボット」(デジタル大辞泉:人に似た動きをする人形、作業用の機械)
- Wikipedia(日本語版)「人造人間」(アンドロイドの語源、1886年の小説、日本語訳)
- Wikipedia(英語版)「Android (robot)」(1728年の用例)
- Wikipedia(日本語版)「ロボット」(1920年の戯曲、強制労働、戦後の定着)
- Wikipedia(日本語版)「ロボット工学三原則」(1942年の短編)
- Weblio「サイボーグ」(デジタル大辞泉:体の一部を改造した人間)
- ciatr ロボット・アンドロイド・サイボーグの違いの記事(作られたか、もとは人間か)
- ピクシブ百科事典「アンドロイド」(感情は学習の結果、主人との関係)
- Wikipedia(日本語版)「鉄腕アトム」(人に近い心を持つ少年ロボット、1952年)
- Wikipedia(日本語版)「究極超人あ〜る」(白米で動くアンドロイド)
- Wikipedia(日本語版)「ドラえもん (キャラクター)」(子守用ネコ型ロボット、1970年)
- ピクシブ百科事典「たま(銀魂)」(からくり家政婦、無表情で生真面目)
- ピクシブ百科事典「ルールー・アムール」(感情が乏しい所から心が芽生える)
- ニコニコ大百科「自律思考固定砲台」(転校生として置かれたAI)
- Wikipedia(日本語版)「Vivy -Fluorite Eye’s Song-」(歌で人を幸せにする使命)
- ファミ通『ゼンレスゾーンゼロ』ビリー・キッドの紹介記事(陽気で人情に厚い知能機械人)
- ピクシブ百科事典「畔川幾成」(オーダー最優先のアンドロイド)
- Wikipedia(日本語版)「僕とロボコ」(家事が苦手なメイド型ロボ)
- Wikipedia(日本語版)「NieR:Automata」(感情を持つことを禁じられたアンドロイド部隊、2017年)
- Wikipedia(日本語版)「To Heart」(感情機能を積んだメイドロボ、1997年)
- Wikipedia(日本語版)「ちょびっツ」(言葉を覚えていく人型パソコン、2000年)
- Wikipedia(日本語版)「プラスティック・メモリーズ」(使える年数が決まったアンドロイド、2015年)
- アニメ!アニメ! アンドロイドキャラの読者アンケート(2026年)(194人)
- アニメ!アニメ! アンドロイドキャラの読者アンケート(2024年)(368人、心が育っていく様子)
- アニメ!アニメ! アンドロイドキャラの読者アンケート(2021年)(208人、時間をかけて感情を得ていく姿)
- 小説家になろう 小説API「アンドロイド」(2026年11月4日時点、584件)

