サザノノ 性分帖。 > 好意の出し方 > ダンデレ
ダンデレとは、ふだんは黙りがちで気持ちを見せないものの、心を許した相手の前では好意を見せる性格のことです。今は特に、恥ずかしさから話せない内気なキャラクターを指すことが多い言葉です。
要点
- 「ダンデレ」は、黙りこむことを表す「だんまり」と「デレ」を合わせた言葉です。もとは「無口で無表情なのに二人きりでデレる人」の意味で、クーデレに近い言葉でした。今は「話したいのに恥ずかしくて話せない人」の意味が主流です
- 今の意味で見分ける条件は3つ。ふだんからおとなしい・話したいのに恥ずかしくて言葉が出ない・心を許した相手には少しずつ開く
- 静かな属性どうしは、黙る理由で分かれます。ダンデレは恥ずかしくて言えない、クーデレはもともと感情を出さない、無口は言葉数が少ないだけ
- キャラは「なぜ話せないのか」と「言葉の代わりに何で好意を見せるのか」で決まります
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ダンデレの意味と語源
「ダンデレ」は、何も言わずに黙っていることを表す「だんまり」と、好意で態度がゆるむことを表す「デレデレ」を合わせた言葉です。英語のWiktionaryでも、語源は「黙り(だんまり)」と「デレデレ」とされ、黙っていて気持ちを表さないキャラクターを指す言葉として載っています。ただし、ダンデレは使われているうちに意味が変わってきた言葉です。
もとの意味:無口で無表情なのに、二人きりでデレる人
年が確かめられるいちばん古い使用例は、2008年4月の英語のブログです。そこではダンデレを「だんまりデレデレ」の略とし、ふだんはほとんど話さないのに、二人きりになるとデレデレになる人と説明しています。同じ記事は、無口な少女として知られる長門有希(『涼宮ハルヒの憂鬱』)たちを「クーデレだが、まったく話さないのでダンデレとも言える」と書き、クーデレとの違いはあまりない、とも述べています。日本のニコニコ大百科でも、ダンデレは「無口系(クーデレ)の近縁種」と説明されています。もとのダンデレは、恥ずかしがり屋というより、無口で無表情な人のデレを指す言葉でした。
今の主流:話したいのに、恥ずかしくて話せない人
2013年、英語圏のゲーム情報サイトが日本のキャラの型を紹介する記事で、ダンデレを「人と話したいのに、こわくて、または恥ずかしくて話せない人」と説明しました。打ち解けると、好きな人の前で明るくかわいらしくなる、とも書いています。この記事が例に挙げた長門有希は、本編の宇宙人の長門ではなく、別の世界を描いた『涼宮ハルヒの消失』の、内気な文芸部員の長門です。この説明が英語圏で広く使われ、今は「内気で話せない人」の意味が主流になっています。
長門有希がダンデレにもクーデレにも入れられるのはこのためです。本編の長門は、もとの意味ならダンデレとも呼べる無口なキャラで、今はクーデレや無口の代表として語られることが多いキャラです。消失の世界の長門は、今の意味のダンデレの例として挙げられます。この辞典では、今の主流に合わせて話さないのではなく話せないことをダンデレの中心と考え、型や台詞もこの意味で書いています。好意を相手にどう向けるかの属性なので、好意の出し方の群に入れています。
ダンデレかどうかの見分け方
口数が少ないだけでは、ダンデレとは言えません。ダンデレと呼べるのは、次の3つがそろった時です。
- ふだんからおとなしい:好きな人の前だけでなく、もともと口数が少なく、控えめにしている。人の輪の外側にいることが多い
- 話したいのに、恥ずかしくて言葉が出ない:本当は伝えたいことがある。でも、変なことを言ったらどうしよう、と思うと声にならない
- 心を許した相手には少しずつ開く:信頼した人の前では、言葉が増え、表情がやわらぎ、好意が見えてくる。その変化がダンデレの見せ場です
クーデレ・無口・照れ屋・好き避けとの違い
ダンデレは、静かな属性や照れから生まれる属性と混ざりやすい言葉です。こう覚えると見分けやすくなります。ダンデレは恥ずかしくて黙る人、クーデレはもともと感情を出さない人、無口は言葉数が少ないだけの人、照れ屋は照れが顔に出る人、好き避けは照れて逃げる人。
| ダンデレ | クーデレ | 無口 | 照れ屋 | 好き避け | |
|---|---|---|---|---|---|
| ふだんの態度 | おとなしく、控えめ | 冷静・淡々としている | 口数が少ない。性格はいろいろ | 明るい人も、落ち着いた人もいる | ふつう。好きな人の前でだけ変わる |
| 好意の出し方 | 小さな行動や、ぽつりと出る一言 | 表情や行動に小さくにじむ | 短い言葉や行動で示す | 赤くなって、隠しきれない | 離れる。でも目で追う |
| 黙る理由 | 恥ずかしい・こわい。話したいのに話せない | もともと感情を出さない性分 | 話す必要を感じない | 黙るより、照れが先に顔に出る | 黙るより、その場を離れる |
| 崩れる瞬間 | 心を許した相手と、二人きりの時 | 相手のことになると、ふと表情が動く | ここぞという時に、短く本音を言う | 大事な場面で、照れたまま言う | 逃げ場がなくなった時 |
| 周りからどう見えるか | おとなしい子、何を考えているか分からない子 | クールで近寄りがたい | 寡黙で頼もしい、または謎めいている | 照れているのが丸わかり | 嫌われているように見える |
いちばん比べられるのはクーデレです。どちらも口数が少なく、ふだんは感情が見えにくいので、同じキャラでも人によって呼び方が分かれます。違いは黙っている理由です。クーデレはもともと感情を外に出さない性分で、本人は黙っていることに困っていません。ダンデレは本当は話したいのに、恥ずかしさやこわさで言葉が出ない人です。クーデレが打ち解けても静かなままなのに対して、ダンデレは打ち解けると言葉も表情も増えていきます。「言えるけど言わない」のがクーデレ、「言いたいけど言えない」のがダンデレ、と考えると分かりやすくなります。もとの意味のダンデレは「無口で無表情なのに二人きりでデレる人」だったので、クーデレとの境目があいまいなのは、言葉の成り立ちから来ています。
無口とは、気持ちの中身が違います。無口は口数が少ないことを表す言葉で、恥ずかしさとは関係なく、話す必要がないから話さない人も含みます。照れ屋や好き避けとは、ふだんの姿が違います。照れ屋や好き避けは、ふだんは普通に話せる人が好きな人の前で変わる形です。ダンデレは、もともとおとなしい人が、好きな人の前ではさらに言葉が出なくなる形です。
ダンデレと近い言葉
ダンデレのそばには、おとなしさや話し下手を表す言葉が並びます。
| 内気 | 引っ込み思案 | 口下手 | だんまり | |
|---|---|---|---|---|
| どんな意味か | 気が弱く、人前に出るのが苦手な性格 | 自分から前に出ず、控えめにしている性格 | 思っていることを言葉にするのが苦手なこと | 何も言わずに黙りこんでいること |
| ダンデレとの関係 | ダンデレのふだんの姿に近い。好意が見える場面がないと、ただの内気 | ダンデレがよく持っている性格。人の輪の外側にいる理由になる | 話せない理由の一つ。言葉はあるのに、うまく出てこない | ダンデレの「ダン」のもとになった言葉と説明されている |
ダンデレキャラの型
ダンデレキャラは「なぜ話せないのか」と「言葉の代わりに何で好意を見せるのか」で型が分かれます。
ふだんは口数が少なくクールに見えるのに、心を許した相手の前では素直になり、少しずつ口数や表情が増えていく型です。たとえば、中野三玖(『五等分の花嫁』)がこの型です。
話すのが苦手なぶん、手ぶりやうなずき、行動で気持ちを伝える型です。声に出さなくても、周りがその人の伝え方を分かっているところに温かさがあります。たとえば、口田甲司(『僕のヒーローアカデミア』)がこの型です。
好きな人に自分から近づくことはできないけれど、遠くからずっと応援している型です。前に出られないぶん、相手の努力や変化にいちばん早く気づいています。
心の中ではうれしいのに、笑おうとすると顔がこわばり、気持ちがうまく伝わらない型です。周りに誤解されても、まっすぐな内面が少しずつ伝わっていく過程が物語になります。たとえば、黒沼爽子(『君に届け』)がこの型です。
口では言えないのに、手紙やメッセージでは驚くほど言葉が出てくる型です。会うと黙ってしまう姿と、文字のていねいさの差が、相手が気持ちを知る手がかりになります。
ふだんは黙っているのに、好きな本や趣味の話になると急に言葉があふれる型です。話し終えて我に返り、恥ずかしくなって黙りこむところまでが見せ場です。
口では何も言わないのに、相手の好きなものや困っていたことを全部覚えている型です。好意は、黙って差し出される飲み物や、取っておいた席に表れます。
仕事はできるのに、気持ちを言葉にするのがとても苦手な大人の型です。照れが外に出にくいぶん、たまに出る一言の重さが際立ちます。
ダンデレキャラの作り方と台詞例
同じダンデレキャラでも、キャラの性別や、誰に向けた作品かで「心が動くポイント」が変わります。4つの向きごとに、よくある形と、外し方、台詞例をまとめました。
台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。ダンデレキャラは、表の顔ではほとんど話さず、ほころびではぽつりと気持ちがこぼれ、信頼した相手には話せない理由を打ち明け、独りの時には言えなかった言葉を何度も練習しています。言葉数が少ないぶん、場面の一行で表情や仕草を補っています。話し方は口振カルテで調整できます。
下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。
自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。
性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。
ドラッグで位置を動かせます
女性のダンデレキャラ
女性のダンデレキャラは、教室や職場の隅で静かに過ごしながら、心の中ではたくさんのことを考えている姿で描かれます。話しかけられると小さな声でしか答えられない。でも、ノートの端やメッセージには、言えなかった気持ちがあふれている。外と内の差が魅力になります。
- よくある形
- 図書室で同じ本を手に取った相手に何も言えない図書委員/部活の差し入れを黙って置いていくマネージャー/会議では発言しないのに資料が誰より丁寧な新人/友達の輪の端でうなずいている同級生
- 外すなら
- 本人は静かなのに、心の声がとても騒がしい形にする。または、話せない彼女が、好きなもののためだけは人前で声を上げる場面を作り、そこから少しずつ変わっていく形にする
- 気をつけたいこと
- 話せないことを「直すべき欠点」としてだけ描かないこと。静かなままでも伝わる関係があり、話せるようになることだけが成長ではない、と描くと、おとなしい読者にも届く人物になります
1表の顔人前・ふだん
「……あ、はい。大丈夫です」
昼休み、クラスメイトに「一緒に食べる?」と誘われ、小さく首を振りながら
2ほころび素が一瞬見える
「その本、最後のページがいちばん好きで」
図書室で、好きな人が自分の好きな本を借りていくのを見て、思わず声が出て
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「最後のページ、三回読んだって言おうとして、七回って言えなくて。……今、言えた」
放課後の図書室で、急かさずに待ってくれる相手にだけ
4独りの時誰にも見せない本音
「おはよう、と、その本おもしろかった、の二つ。明日はこれだけ言う」
夜、机の上の付箋に、言うことを書いて貼りながら
男性のダンデレキャラ
男性のダンデレキャラは、体が大きい、腕がたつ、見た目がこわいといった印象とは裏腹に、気が弱くて話すのが苦手な姿で描かれることが多い属性です。言葉より先に手が動いて、困っている人を黙って助ける。その姿が、話さない彼の人柄を伝えます。
- よくある形
- 大きな体で隅の席に座る運動部員/黙って重い荷物を運んでくれる職人/動物や植物にだけ話しかける飼育係/打ち上げでは端で静かに飲んでいる同期
- 外すなら
- 話せない彼の通訳役になっている友人がいて、その友人がいない場面で初めて自分の言葉で話す形にする。または、無口だと思われていた彼が、実は歌や楽器では饒舌に気持ちを表す形にする
- 気をつけたいこと
- 話さないことを「男らしい寡黙さ」とだけ描いて、内側の不安を消してしまわないこと。それでは無口やクーデレと区別がつきません。話したいのに話せない揺れを一場面でも描くと、ダンデレらしさが出ます
1表の顔人前・ふだん
「……ん」
部室で、重い段ボールを抱えた後輩から黙って箱を受け取り、うなずくだけで
2ほころび素が一瞬見える
「それ、重かっただろ。次から、呼んで」
後輩に「ありがとうございます」と頭を下げられ、目をそらしながら
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「バス、三本見送った。……隣に座ってるだけで、言ったことになるかと思って」
帰りのバス停で、隣に座った幼なじみにだけ
4独りの時誰にも見せない本音
「呼んで、じゃなくて、手伝う、って言えばよかった」
部屋で、今日の会話を思い返しながら天井を見上げて
女性向け作品の男性ダンデレキャラ
女性向けでは、ほかの人とはほとんど話さない彼が、主人公にだけは少しずつ言葉を向けてくれる形が好まれます。最初は名前を呼ぶのにも時間がかかった彼が、ある日自分から話しかけてくる。言葉が増えていくこと自体が、好意の深まりとして伝わります。
- よくある形
- 部室でいつも絵を描いている美術部の先輩/静かに楽器を弾いているバンドのメンバー/人前に出ないけれど腕のいい職人/主人公にだけ筆談で話しかける年下の男の子
- 外すなら
- 主人公が彼の言葉を待つばかりでなく、彼のほうが主人公の沈黙を待ってくれる場面を入れる形にする。または、口数の少ない彼が、主人公を守る場面でだけ迷わず大きな声を出す形にする
- 気をつけたいこと
- 話せない彼の気持ちを、主人公がいつも先回りして読み取ってあげる関係にしすぎないこと。彼が自分の言葉で伝えようとする場面を一つ置くと、守られるだけの人ではなく、対等な相手としてときめけます
1表の顔人前・ふだん
「……おはよう」
朝の美術室で、主人公に先に声をかけられ、筆を止めて小さく
2ほころび素が一瞬見える
「その色、君が好きだって言ってたから。使ってみた」
完成した絵の空の色を主人公にほめられて、耳を赤くしながら
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「空の色、七回塗り直した。君が黙って見てた時間の分だけ」
夕暮れの美術室で、二人で片づけをしながら、主人公の目を見て
4独りの時誰にも見せない本音
「好きだ、の一言は、まだ絵の中にしか描けてない」
夜、スケッチブックの最後のページを閉じながら
男性向け作品の女性ダンデレキャラ
男性向けでは、クラスの中で目立たない静かな女の子が、主人公にだけ少しずつ心を開いていく形が描かれます。主人公が気づかないところで、ずっと見ていてくれた。小さな声で名前を呼ばれた。そんな控えめな好意が、大きなときめきになります。
- よくある形
- 窓際の席でいつも本を読んでいる同級生/主人公の練習を遠くから見ている後輩/ゲームの中ではよく話すのに会うと黙る友人/主人公の机に黙って付箋を残す図書委員
- 外すなら
- 静かな彼女のほうが主人公の悩みにいちばん早く気づいて、言葉少なに助けてくれる形にする。または、主人公とだけ話せる彼女が、主人公以外の友達を作ろうと一歩を踏み出す形にする
- 気をつけたいこと
- 話せない彼女を、主人公の言うことに何でも従うだけの人物にしないこと。おとなしいことと、自分の考えがないことは違います。彼女が自分の好きなものや意見を小さな声で言う場面を入れると、人として魅力が増します
1表の顔人前・ふだん
「……これ。落としてた、から」
放課後の廊下で、主人公が落とした生徒手帳を、目を合わせずに差し出して
2ほころび素が一瞬見える
「昨日の試合、見てた。最後のシュート、すごかった」
翌朝の下駄箱で、主人公に「ありがとう」と言われ、思いきって顔を上げて
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「生徒手帳、本当は三日前に拾ってた。渡す練習に、三日かかったの」
帰り道の公園のベンチで、主人公と並んで座って
4独りの時誰にも見せない本音
「すごかった、だけじゃなくて、かっこよかった、も言いたかった」
夜、ベッドの中で枕に顔をうずめて
ダンデレキャラを書く時のコツと避けたいこと
コツ
- 話せない理由を一つ決める:昔笑われた、言葉を選びすぎる、人の多い場所が苦手、好きな人の前だと頭が真っ白になる。理由が見えると、黙っていることがその人らしさになります
- 言葉の代わりの伝え方を決める:手紙、差し入れ、覚えていたこと、取っておいた席。ダンデレは言葉より行動で好意を見せます。何で伝えるかが決まると、場面が作りやすくなります
- 心の声と口に出す言葉の差を使う:頭の中ではたくさん話しているのに、口から出るのは一言だけ。地の文や独白で内側を見せると、黙っている場面にも動きが生まれます
- 待ってくれる相手を置く:ダンデレは、急かさずに言葉を待ってくれる人の前で開きます。その相手との時間があるから、少しずつ言葉が増えていく変化が自然に見えます
- 言葉が増えていく過程を描く:最初は「……ん」だけだった人が、名前を呼び、好きなものを話し、最後に自分から気持ちを言う。言葉の量の変化が、そのまま関係の深まりになります
黙り方で変わる見え方
| 黙っている時、何をしているか | どう見えるか | 近い属性 |
|---|---|---|
| うつむいて、言葉を探している | 話したいのが伝わる | ダンデレのまま |
| 赤くなって、口ごもる | 照れているのが分かりやすい | 照れ屋に近づく |
| 表情を変えず、淡々としている | 落ち着いていて近寄りがたい | クーデレに近づく |
| 黙ってその場を離れる | 嫌われているように見える | 好き避けに近づく |
| 知らない人の前でだけ固まる | 緊張しているのが分かる | 人見知りに近づく |
避けたいこと
- 話せないことを、周りが笑いものにしたり、無理に話させたりする場面を、成長のきっかけとして軽く描くこと
- ダンデレを「話せるようになったら終わり」の人物にすること。静かなままでいることを選ぶ結末も、その人らしい答えになります
- 話せないことを現実の病気や障害と結びつけて、断定的に描くこと。現実に話すことに困っている人もいるので、創作上の性格の型として丁寧に扱いましょう
ダンデレキャラに合う口調・組み合わせやすい属性
合う口振(口振カルテへ)
口振は「少ない言葉を、どんな声で出すか」で選びます。おずおずと小さくなるのか、ていねいに言葉を選ぶのか、ゆっくりやわらかく話すのか、たまにまっすぐ本音を言うのかで、同じダンデレでも印象が変わります。
組み合わせやすい属性
ダンデレに一途を重ねると、言葉にしないまま何年も同じ人を想い続ける人に。隠れオタクなら、好きなものの話になると急に話し出す人になります。尽くすを重ねると、言葉の代わりに行動で支え続ける人に。真面目なら、言葉を選びすぎて話し出せない人に。天然なら、たまに口を開くとずれたことを言って場をなごませる人になります。照れ屋を重ねると、黙ったまま耳まで赤くなる、いちばん分かりやすいダンデレになります。
ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)
陽キャや人懐っこいのように、自分からどんどん話しかける属性は、ダンデレと一人に重ねるのは難しい組み合わせです。ただし関係性で並べると引き立ちます。誰とでも話せる陽キャが、ダンデレの一言を待つためにだけ黙る。人懐っこい人が毎日話しかけ続けて、ある日初めて返事が長くなる。話す人と話せない人が並ぶと、沈黙そのものが物語になります。
ダンデレの歴史
ダンデレという言葉が、いつ、どこで生まれたのかは、はっきりしていません。ここでは、主な出来事をまとめます。
年表を開く
ネットの掲示板で「ツンデレ」が生まれます。ここから「〇〇デレ」という言葉が次々に作られていきます。
英語のブログが、日本のアニメファンの言葉としてダンデレを「だんまりデレデレ」の略と紹介します。意味は「ほとんど話さないのに、二人きりだとデレる人」で、無口な少女たちが「クーデレだが、ダンデレとも言える」と書かれています。年が確かめられるいちばん古い使用例です。
ニコニコ大百科に「ダンデレ」の記事があり、「無口系(クーデレ)の近縁種」と説明されています。掲示板には、使われ方はほとんどが「だんまり+デレ」だ、という書きこみがあります。
英語圏のゲーム情報サイトが、ダンデレを「話したいのに、こわくて、恥ずかしくて話せない人」と説明します。ツンデレ・クーデレ・ヤンデレと並ぶ代表的な「デレ」として紹介され、この意味が英語圏で広まっていきます。
無口な宇宙人の少女を、別の世界の内気な文芸部員として描いたスピンオフ漫画がアニメ化されます。同じキャラの二つの姿が、クーデレとダンデレの違いを考える例として語られるようになります。
海外の大学の論文で、ゲームのキャラの型としてダンデレが使われています。英語の辞書サイトにも項目が作られています。
アニメ情報サイトの「草食系キャラといえば?」の読者アンケートで、遠くから好きな人を応援し、自分からは前に出られない少女が1位になりました。回答者の男女比はほぼ同じでした。
今のダンデレキャラのイメージ
- 英語圏でよく使われる言葉:日本では「無口」「内気」「おとなしい」と言うことが多く、ダンデレは「〇〇デレ」を並べて語る時に使われる程度です。英語圏では dandere としてそのまま使われ、ツンデレ・ヤンデレ・クーデレと並ぶ代表的な型の一つです
- 意味は「内気」へ:もとは無口で無表情な人のデレを指していましたが、今は「恥ずかしくて話せない人」の意味で使われることがほとんどです。古い解説と新しい解説で、例に挙がるキャラが違うことがあります
- クーデレとの境目はあいまい:見た目の振る舞いが似ているので、同じキャラでもクーデレと呼ぶ人とダンデレと呼ぶ人がいます。黙っている理由で分けると整理しやすくなります
- 変わっていく過程が魅力:打ち解けるにつれて口数や表情が増えていく変化は、物語の中で関係の深まりを見せる分かりやすい印になっています
- 男女どちらにも:おとなしい少女だけでなく、大きな体で気の弱い少年や、口下手な大人の男性も描かれています。女性向けでは、主人公にだけ言葉が増えていく男性が好まれます
- 話せないままの肯定:話せるようになることだけをゴールにせず、静かなままでも伝わる関係を描く作品が増えています。おとなしい読者が自分を重ねやすい属性です
- 行動で見せる好意:言葉が少ないぶん、覚えていた、取っておいた、黙って手伝った、といった行動が好意の見せ場になります
よくある質問
ダンデレとはどういう意味ですか?
ふだんは黙りがちで気持ちを見せないものの、心を許した相手の前では好意を見せる性格のことです。もとは無口で無表情な人のデレを指していましたが、今は特に、恥ずかしさから話せない内気なキャラクターを指すことが多くなっています。
ダンデレとクーデレの違いは何ですか?
どちらも口数が少なく、ふだんは感情が見えにくい点は同じです。クーデレはもともと感情を外に出さない性分で、打ち解けても静かなままです。ダンデレは本当は話したいのに、恥ずかしさやこわさで言葉が出ない人で、打ち解けると言葉も表情も増えていきます。
ダンデレと無口の違いは何ですか?
無口は口数が少ないことを表す言葉で、話す必要を感じないから話さない人も含みます。ダンデレは、話したいのに恥ずかしくて話せない人で、心を許した相手には好意を見せるところまで含めた言葉です。
ダンデレと照れ屋の違いは何ですか?
照れ屋は、ふだんは普通に話せる人が、ほめられたり好意を向けられたりすると顔が赤くなる性格です。ダンデレは、もともとおとなしい人が、恥ずかしさから黙ってしまう性格です。照れ屋は照れが顔に出る、ダンデレは照れて黙る、と覚えると分かりやすくなります。
ダンデレと好き避けの違いは何ですか?
好き避けは、ふだんは普通に話せる人が、好きな人の前でだけその場を離れてしまう形です。ダンデレは、その場に残ったまま黙ってしまう形で、好きな人の前に限らず、ふだんからおとなしいのが特徴です。
ダンデレの「ダン」は何の意味ですか?
何も言わずに黙っていることを表す「だんまり」から来ていると説明されています。「ダンディー」と「デレ」を合わせた意味で使われた例もありますが、今は「だんまり+デレ」の意味で使われるのが一般的です。
長門有希はダンデレですか、クーデレですか?
どちらにも入れられることがあります。ダンデレのもとの意味は「無口で無表情なのに二人きりでデレる人」で、本編の長門有希はこの意味ならダンデレとも呼べます。今の主流の「恥ずかしくて話せない人」の意味では、本編の長門はクーデレや無口に近く、別の世界を描いた作品の内気な長門がダンデレの例として挙げられます。
ダンデレキャラを魅力的に書くには?
話せない理由を一つ決め、言葉の代わりにどんな行動で好意を見せるかを決めることです。そのうえで、急かさずに待ってくれる相手を置き、少しずつ言葉が増えていく過程を描くと、印象に残るキャラになります。
次に読む
参考にした資料
- ニコニコ大百科「ダンデレ」(二つの意味、2009年の掲示板の書き込み)
- ニコニコ大百科「デレ」(「〇〇デレ」という言葉の作り方)
- 英語のブログ「ダンデレ[dandere]」(2008年4月15日。だんまりデレデレの略という説明と、無口なキャラの例)
- Wiktionary(英語版)「dandere」(語源、2017年の論文での用例)
- Kotaku 日本のキャラの型についての記事(ダンデレの説明、例に挙がった『涼宮ハルヒの消失』の長門有希、2013年8月20日)
- Wikipedia(英語版)「The Disappearance of Nagato Yuki-chan」(消失の世界の内気な長門、2015年のアニメ)
- Wikipedia(英語版)「Glossary of anime and manga」(dandere の項目)
- アニメ!アニメ!「“草食系”キャラといえば?」(読者アンケート、2024年10月13日、日向ヒナタへのコメント)
- Wikipedia(日本語版)「五等分の花嫁」(中野三玖の人物像)
- Wikipedia(英語版)「List of My Hero Academia characters」(口田甲司の人物像)
- Wikipedia(日本語版)「君に届け」(黒沼爽子の人物像)

