サザノノ 性分帖。 > 好意の出し方 > ヤンデレ
ヤンデレとは、相手を好きな気持ちが強くなりすぎた結果、独占欲や執着が抑えられなくなり、危うい言動に向かってしまう性格のことです。
要点
- 語源は「病んでいる」+「デレ」。2005年前後にネットで、ツンデレの派生語として生まれました
- 見分ける条件は3つ。強い好意がある・好意が独占や執着に変わる・相手のためだと思って一線を越えそうになる
- ネットでは、相手のための行動なら「ヤンデレ」、自分が愛されたい気持ちが中心なら「メンヘラ」と分ける整理がよく使われます
- 男性向けで広まった言葉ですが、今は女性向け作品の「ヤンデレ男子」も定番です
※ヤンデレは創作上のキャラクターの型です。現実の束縛や暴力、つきまといを肯定するものではありません。また「病む」という字が入っていますが、医学的な診断とは関係ありません。
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ヤンデレの意味と語源
ヤンデレは、「病んでいる(やんでる)」と、好意で甘くなる様子の「デレ」を合わせた言葉です。先に広まっていた「ツンデレ」から派生して生まれました。ふだんは優しく健気なのに、好きな相手のこととなると、独占欲や不安が抑えきれなくなる。その落差と、危ういほどの一途さが魅力の中心にあります。
ヤンデレにも、とらえ方の幅があります。
- 狭い意味:好意が強すぎるあまり、心が少しずつ追い詰められていく過程や、その状態。なぜそこまで想うのか、という物語の背景が重視されます
- 広い意味:心が不安定なキャラクターが、誰かに好意を向けている様子全般。好意と不安定さの理由が結びついていない場合も含みます
ヤンデレの芯はあくまで「デレ」、つまり好意です。怖さや過激な行動だけでは、ヤンデレとは呼べません。
ヤンデレかどうかの見分け方
「愛情が強いキャラ」が全部ヤンデレになるわけではありません。ヤンデレと呼べるのは、次の3つがそろった時です。
- 強い好意がある:特定の相手を、ほかの何よりも大事に思っている
- 好意が独占や執着に変わる:相手を自分だけのものにしたい、離れていくのが怖い、という気持ちが膨らむ
- 一線を越えそうになる:相手のためだと思いながら、相手の自由や周りの人との関係に踏み込もうとする
ツンデレ・愛が重い・メンヘラとの違い
ヤンデレと混ざりやすいのは「愛が重い」と、ネットの俗語の「メンヘラ」です。見分ける鍵はその行動が誰のためかと、相手の自由に踏み込むか。ネットでは「相手のためならヤンデレ、自分のためならメンヘラ」という目安がよく使われます。ただし公式な定義はなく、ひとつの整理として広まったものです。
ヤンデレの型
同じヤンデレでも、好意がどちらに向かって膨らむかで、いくつかの型に分かれます。
相手を自分だけのものにしたい。ほかの人と話すこと、笑い合うことが許せなくなっていく型です。
相手がいないと自分が保てない。離れていくことへの不安が、行動のすべてを動かす型です。
相手のためなら何でもする。尽くしすぎて、自分も相手も逃げ場がなくなっていく型です。
相手に近づく人を「邪魔なもの」と考え、遠ざけようとする型。2000年代のブームで定番になった形です。
好意と不安を抱えきれず、心が少しずつすり減っていく。危うさが外ではなく内に向かう、切なさの強い型です。
ヤンデレキャラの作り方と台詞例
同じヤンデレでも、キャラの性別や、誰に向けた作品かで「ときめくポイント」と「怖さの許容量」が変わります。4つの向きごとに、よくある形と、外し方、台詞例をまとめました。
台詞は「心の距離」の順に4段階で並べています。表の顔 → ほころび(素が一瞬見える)→ 信頼した相手だけ → 独りの時。ヤンデレは、表の顔が優しいほど、奥の段との落差が効きます。台詞例は、暴力や過激な行動ではなく、気持ちの危うさで伝わる形にしています。話し方は口振カルテで調整できます。
下に行くほど心の距離が近づきます。同じ人物の4つの顔として読んでください。
自分のキャラクターの顔を置くと、下の台詞をその子が話しているように読めます。
性分帖の台詞は、自分で作ったキャラクターにどんな口調や性格が合うかを確かめるためのものです。画像と名前はこの端末にだけ保存され、ほかの属性のページでも同じ子が出ます。
ドラッグで位置を動かせます
女性のヤンデレキャラ
健気で面倒見がよく、周りからは「いい子」と思われていることが多いタイプです。恋愛相手だけでなく、親友や姉妹への執着として描くこともでき、その場合は友情の重さそのものが物語になります。
- よくある形
- 幼なじみ/面倒見のいい後輩/おとなしい同級生/完璧なお嬢様
- 外すなら
- 執着の相手を恋人ではなく、親友や推しのアイドルにする。または、自分の危うさに気づいていて、必死に抑えようとする形にする
- 気をつけたいこと
- 「怖い女の子」で終わらせないこと。なぜそこまで想うのか、という理由(孤独、初めて受け入れてもらえた経験など)を書くと、読み手が怖さの奥にある切なさまで受け取れます
1表の顔人前・ふだん
「おはよう。今日もお弁当、作ってきたよ。あなたの好きなものしか入れてないからね」
毎朝、当たり前のように教室まで届けに来て
2ほころび素が一瞬見える
「昨日一緒に帰ってた子、誰? ううん、責めてるんじゃないの。知っておきたいだけ」
笑顔のまま。目だけが、少しも笑っていない
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「あなたがいない毎日を、もう思い出せないの。だから、置いていかないで」
夜の電話で、ふいに声が細くなる
4独りの時誰にも見せない本音
「好きって気持ちが、どんどん大きくなる。この大きさを見せたら、あの人は怖がるかな」
ベッドの上で、スマホの画面を消したあと
男性のヤンデレキャラ
頼りがいがあり、相手の困りごとを何でも片付けてくれる人として登場することが多いタイプです。その「守りたい」が、少しずつ「囲いたい」に変わっていく過程が見どころになります。
- よくある形
- 優しい幼なじみ/面倒見のいい先輩/忠実な従者や護衛/すべてを持っている御曹司
- 外すなら
- 執着の相手を恋人ではなく、主君や相棒にする。または、本人が自分の危うさに怯えていて、相手から距離を取ろうとする形にする
- 気をつけたいこと
- 男性のヤンデレは、支配や威圧に見えやすい属性です。力で相手を従わせる描き方は避け、不安や弱さが根っこにあることを見せると、怖さだけの人物になりません
1表の顔人前・ふだん
「困ってることがあるなら、全部俺に言って。全部片付けるから」
誰にでも優しいと評判の彼が、いつもの笑顔で
2ほころび素が一瞬見える
「あいつとは、もう話さなくていいだろ。……冗談だよ。そんな顔するな」
笑ってごまかしたが、一瞬だけ声が低かった
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「お前が笑ってると安心する。その笑顔が俺以外に向くと、少しだけ苦しい」
ふたりきりの帰り道、前を向いたまま
4独りの時誰にも見せない本音
「あいつの帰る時間、分単位で言えるようになってた。……まだ、見られてない。まだ」
部屋の明かりもつけないまま
女性向け作品の男性ヤンデレ
女性向けでは、ヤンデレは「怖さ」より「ここまで想われる」という一途さの極端な形として楽しまれることが多いです。危うさは、相手を傷つける方向ではなく、自分が壊れそうなほどの愛情や、必死に抑えている独占欲として描かれると受け入れられやすくなります。
- よくある形
- 甘い年下/穏やかな年上の上司や先生/主人公に仕える執事や騎士/幼い頃から想い続けてきた幼なじみ
- 外すなら
- 独占欲を自覚していて、主人公のために必死で我慢している形にする。または、執着の向け先が主人公の「笑顔」そのもので、それを守るためだけに動く形にする
- 気をつけたいこと
- 現実の束縛や過剰な連絡を「愛の証」として美化しないこと。物語の中で、主人公が自分の意思で関係を選べる余地を残すと、安心して楽しめる作品になります
1表の顔人前・ふだん
「おかえり。遅かったね。……心配したよ、本当に」
玄関で、ずっと待っていたことを隠しもせずに
2ほころび素が一瞬見える
「今日、誰と会ってたの? 怒らないよ。ただ、俺の知らないきみがいるのが、少し嫌なだけ」
優しい声のまま、手首をそっと離さない
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「重いって分かってる。でも、きみに嫌われるくらいなら、ちゃんと我慢の仕方を覚えるから」
「少し苦しい」と言われた夜に
4独りの時誰にも見せない本音
「きみの全部が欲しい。でも、それを口にしたら、きっときみは笑わなくなる」
眠った主人公の寝顔を見ながら
男性向け作品の女性ヤンデレ
男性向けのヤンデレヒロインは、健気に尽くす普段の顔と、嫉妬で一線を越えそうになる顔の落差が魅力の中心です。2000年代後半のブームでは過激な行動がお約束になりましたが、今は「デレ」の深さ、つまり献身や一途さを軸にした描き方が好まれる傾向があります。
- よくある形
- 幼なじみ/健気な後輩/おとなしい同級生/お嫁さんを夢見る家庭的な子
- 外すなら
- 危うさを主人公ではなく自分に向け、黙って抱え込む形にする。または、ヤンデレだと周りに警戒されているのに、実は誰より常識人だった、という形にする
- 気をつけたいこと
- 過激な行動を、ただのお約束として使わないこと。行動ばかりが目立つと「デレがない」と受け取られます。好意の深さと、そこに至った理由を先に書きます
1表の顔人前・ふだん
「おはよう。今日も一緒に行こうね。毎朝の約束だもん」
玄関の前で、いつもの時間ぴったりに待っていて
2ほころび素が一瞬見える
「さっきの子と、何の話をしてたの? ふふ、聞いてみただけ。全然気にしてないよ」
笑っているのに、握った鞄の持ち手が白くなっている
3信頼した相手だけ見せると決めた本音
「あなたの好きなもの、全部言えるよ。嫌いなものも。……ねえ、私のことは、いくつ言える?」
夕暮れの帰り道、袖をつかんだまま
4独りの時誰にも見せない本音
「あの子さえいなければ、なんて思っちゃった。だめ。こんなこと考える私、あの人には見せられない」
鏡の前で、自分の顔から目をそらして
ヤンデレを書く時のコツと避けたいこと
コツ
- そこまで想う理由と、過程を書く:孤独、大切な人を失った経験、初めて自分を受け入れてもらえた記憶など。ヤンデレは、病んでいく過程と背景があるほど深くなります
- デレを忘れない:ヤンデレの芯は好意です。怖さだけが目立つと「デレがない」と言われてしまいます。相手を想う優しさを、危うさと同じくらい書きます
- 表の顔は優しく、健気に:普段が穏やかなほど、奥の段の一言が効きます
- 危うさの段階を決めておく:嫉妬、確認、独占、一線、のどこまで進むキャラなのかを先に決めると、場面ごとの温度がぶれません
避けたいこと
- 暴力や監禁を、ただのお約束として使うこと。2000年代には定番でしたが、今は好まれにくく、デレも見えなくなります
- 現実の束縛やつきまといを「愛の証」として肯定するように描くこと。物語の中の危うさとして扱います
- 公式にはヤンデレではないキャラを、ネタでヤンデレ扱いすること。二次創作では、そのキャラのファンへの配慮が必要です
- 「病んでいる」を現実の心の病気と結びつけて、からかうこと
ヤンデレに合う口調・組み合わせやすい属性
合う口振(口振カルテへ)
ヤンデレは、言っている内容が重いほど、話し方は甘く穏やかなほうが落差が生まれます。合わせやすい口振はこのあたりです。
組み合わせやすい属性
ぶつかりやすい属性(あえて使うと面白い)
ドライや放任は、ヤンデレと正反対なので一人に重ねるのは難しい組み合わせです。ただし関係性で並べると、追うヤンデレと、気にも留めない相手、という緊張感のあるふたりになります。
ヤンデレの歴史
愛が強すぎるあまり一線を越えてしまう人物像は、神話や古典の時代からありました。日本神話のイザナミ、ギリシャ神話のヘラ、『源氏物語』の六条御息所などがよく例に挙がります。それに「ヤンデレ」という名前がついたのは2000年代です。
年表を開く
名前はまだありません。たとえば1992年の『ジョジョの奇妙な冒険』第4部に登場する山岸由花子は、今ではヤンデレの典型とされますが、作中では「プッツン由花子」と呼ばれていました。
ネット上で、ツンデレの派生語として「ヤンデレ」が生まれます。男性向けの恋愛ゲームやアニメの感想の中から、自然に広まっていった言葉です。最初にそう呼ばれたキャラクターについては、資料によって説が分かれています。
『未来日記』の我妻由乃、『School Days』の桂言葉、『SHUFFLE!』の芙蓉楓、『ひぐらしのなく頃に』の園崎詩音が「ヤンデレ四天王」と呼ばれるなど、ブームが一気に広がります。2007年末には、嫉妬や独占欲で常軌を逸していくヒロインたちを描いたドラマCD『ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCD』が発表されます。のちにシリーズ化され、累計2万5千枚以上を売り上げました。
ニコニコ動画のMADなどで「シリアスな笑い」として楽しまれるうちに、監禁や刃物といった過激な行動が「お約束」になっていきます。作品が増えすぎた結果、愛好者からは「デレが感じられない」という批判も出るようになりました。
ネット上で、相手のための行動を「ヤンデレ」、自分が愛されたい気持ちが中心のものを「メンヘラ」と分ける見方が広まります。ただし、公式な定義があるわけではありません。
女性向けの恋愛ゲームやBL作品でも、ヤンデレの男性キャラの需要が高まります。女性誌でも「ヤンデレ男子」の特集が組まれるなど、男女どちらにも使われる言葉になりました。
今のヤンデレのイメージ
- 過激さより、献身と一途さへ:描かれ方の中心は、病んでいることそのものから、その結果としての献身や一途さへ移りつつあります。相手に実害を与える行動は、避けられる傾向にあります
- 女性向けの「ヤンデレ男子」が定番に:一途で深い愛情を注いでくれる存在として好まれています。物語の中の魅力と、現実の関係を分けて楽しむ見方が広がっています
- メンヘラとの線引きは人によって違う:同じキャラがヤンデレともメンヘラとも呼ばれることは珍しくありません。書く時は、その行動が相手のためか自分のためかを先に決めておくと迷いません
よくある質問
ヤンデレの意味と語源は?
相手を好きな気持ちが強くなりすぎて、独占欲や執着が抑えられなくなる性格のことです。「病んでいる」と「デレ」を合わせた言葉で、2005年前後にネットでツンデレの派生語として生まれました。
ヤンデレとメンヘラの違いは何ですか?
ネットでは、相手のための行動ならヤンデレ、自分が愛されたい、かまってほしい気持ちが中心ならメンヘラ、と分ける整理がよく使われます。ただし公式な定義はなく、人によって呼び方は分かれます。
ヤンデレとツンデレの違いは何ですか?
ツンデレは好意を照れて隠すタイプで、危うさはほとんどありません。ヤンデレは好意を隠さないどころか強すぎて、相手を独占しようとしたり、周りを遠ざけようとしたりするタイプです。
代表的なヤンデレキャラは誰ですか?
『未来日記』の我妻由乃、『School Days』の桂言葉、『SHUFFLE!』の芙蓉楓、『ひぐらしのなく頃に』の園崎詩音が「ヤンデレ四天王」と呼ばれることがあります。
ヤンデレ男子とはどんな人ですか?
恋愛にとても一途で、好きな相手に強く依存したり独占したがったりする男性のことです。女性向け作品では、ここまで想われるという一途さの極端な形として人気があります。
ヤンデレは病気のことですか?
違います。ヤンデレは創作の感想から生まれたキャラクターの型で、医学的な診断とは関係ありません。現実の人に当てはめてからかうのは避けたほうがよい言葉です。
次に読む
参考にした資料
- pixiv百科事典「ヤンデレ」(語源、古典の例、ブームの経緯、メンヘラとの整理、今の扱い)
- ニコニコ大百科「ヤンデレ」(2005年前後の発祥、狭義と広義、ヤンデレ四天王、分類、女性向けでの需要)
- 電撃オンライン「ヤンデレCD」記事(2007年12月27日)
- プレスリリース『ヤンデレCD Re:birth』発売決定(シリーズ累計2万5千枚以上、2016年)
- Oggi.jp「ヤンデレ男子の特徴と攻略法」(2024年8月19日)
- Wikipedia(英語版)「Yandere」(語源)

